春の女神ギフチョウ | |
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春まだ浅い3月末〜4月初めの頃、この美しい春の女神「ギフチョウ」が羽化します。幼虫はカンアオイなどの葉を食べて育ちます。カンアオイの若葉の裏にギフチョウの卵を発見しました。 よく観察しておもしろいことを発見しました。ギフチョウは青色に反応し、そこへやってくると言われています。私はスポーツドリンクの青色のペットボトルを木の根元においてみたところ、何回もこのペットボトルへギフチョウが飛来しました。また枯葉の上におちていた青色の紙にも反応していました。 40年程昔には、東京近郊部の高尾や多摩丘陵でも細々と生息していましたが、絶滅してしまいました。 しかし現在、東京近郊では神奈川県藤野町の石砂山で県の特別天然記念物に指定し、地域の方々が保護に努めたお陰で、石砂山では毎春ギフチョウの舞いが見られます。 |
ヒオドシチョウの日光浴 | |
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ギフチョウとともに山野の日だまりに飛来したこの蝶はヒオドシチョウです。 一年に一回、6月頃に発生し、初夏の野山で活動した後、しばらくは夏眠といって暑い夏の間も活動をやめて眠り、春早く目覚めて、初春の山里に出現します。 何と一年近くも生きていたのです。さすがにはねにきずも多いですが、元気に春の陽をいっぱいに浴びて日なたぼっこをしていました。 |
白いチョウ モンシロチョウ・スジグロシロチョウ・ツマキチョウ |
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春の野の黄色いアブラナの花に白い蝶が舞う光景は人の心に春を実感させてくれます。これは大部分がモンシロチョウですが、白い蝶には白に黒いすじのあるスジグロシロチョウや、少し小型ではねの先がとがっているツマキチョウもいます。白い蝶を見つけたら、ちょっと気をつけて観察してみましょう。ツマキチョウは春だけに発生する蝶です。 |
小さい蝶 ヤマトシジミ・ルリシジミ・ベニシジミ |
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春の野で小さなかわいらしい蝶をみつけることがあります。 ごく普通にいるのはヤマトシジミですが、よく似ているルリシジミという蝶もみられます。はねの表の明るいルリ色が鮮やかです。 また草原で紅色鮮やかなベニシジミにも出会いました。 |
ゴマダラチョウの幼虫活動開始 | ||||
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ゴマダラチョウの幼虫は、メールマガジン170号・自然と友だちNo.7「真冬の自然の宝さがし」で紹介しましたように、冬の間はエノキの根元でじっと春を待っています。4月も半ばとなり、ゴマダラチョウの幼虫も目覚めて、エノキに登り、エノキの若芽を食べ木の枝にはりついて脱皮の時を待ちます。(4月16日) そして4月21日にはすでに脱皮して緑色鮮やかな幼虫に変身し、若葉を食べていました。 5月の半ば頃にはいよいよゴマダラチョウになって出現するでしょう。 |
おたまじゃくし ヤマアカガエル・アズマヒキガエル |
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今年は1〜2月が気温が低かったせいか、アズマヒキガエルやヤマアカガエルの産卵が普通の年より遅れました。 それでも4月の野の水たまりでは割合大きく育ったヤマアカガエルのおたまじゃくしやまだ小さなアズマヒキガエルのおたまじゃくしが見つかりました。 |
アメンボ | ||||
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山野の水たまりでアメンボをみつけました。 水面に浮いているアメンボの姿をアップでとらえて見ると水の上の表面張力でできた水の輪がくっきりと写っていました。これは交尾しているところです。下がめすで上がおすです。 アメンボは水生のカメムシの仲間です。はねもあって飛ぶこともできます。 |
木の花 サトザクラ・ハナズオウ・ヤマブキ | ||||
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ソメイヨシノは今春も3月下旬〜4月上旬に満開になり、今では葉ザクラになりましたが、咲き始めた八重咲きのサトザクラは4月中旬が満開になりました。こい紫色のハナズオウや黄色のヤマブキの花が咲き春の野の色どりを増しています。 |
野の花 シュンラン・カタクリ・イカリソウ |
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春のみに咲く、シュンラン、カタクリ、イカリソウは、すばらしい野の花です。東京近郊でも3月下旬〜4月中旬にかけてこれらの花に出会えます。イカリソウの花の形はまさに錨の型を思いおこします。 |
いろいろなタンポポ セイヨウタンポポ・カントウタンポポ・シロバナタンポポ |
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春の野は黄色いタンポポの花盛りが見事です。 セイヨウタンポポは春だけでなく一年中咲きますが、日本古来のカントウタンポポは春頃のみに咲きます。 また日本では関東より西の地方に多い白花のタンポポも、東京で時々見られます。 |
いろいろなスミレ タチツボスミレ・ケマルバスミレ・エイザンスミレ |
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野の花スミレも可憐ですが、ごく普通にみられるタチツボスミレのほか、山野ではケマルバスミレや、葉に切れこみのあるエイザンスミレなどにも出会うことができました。 |
山野草の花 ヒトリシズカ・ヨゴレネコノメ・ヤマルリソウ・ミミガタテンナンショウ |
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春の山野には実にいろいろな野の花が咲いていました。4月の野ではヒトリシズカ、ヨゴレネコノメ、ヤマルリソウ、そして背の高いミミガタテンナンショウが見られました。山野へ出かけてぜひ可憐な野の花に出会いましょう。 |
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