自然と友だち


No.36 「日いちにちと春めく自然」

 弥生3月も半ばを過ぎ、各地のサクラ(ソメイヨシノ)開花予想も出ました。例年より、13日ほど早く、すでに福岡では3月13日に全国に先がけて開花したそうです。東京付近では3月24日頃との予想でしたが、21日に開花宣言がありました。
 ソメイヨシノが開花するまえには、白い大きな木の花、コブシ、ハクモクレンなどが咲き、野の花も花ざかりとなります。野鳥たちの恋のさえずり、春の天使モンシロチョウもいよいよ出現しはじめ、虫の季節到来です。

撮影・解説:松田邦雄




次々と開く木の花たち・1
アセビ ミツマタ
アセビ
ミツマタ
次々と開く木の花たち・2
コブシ ハクモクレン
コブシ
ハクモクレン
次々と開く木の花たち・3
ヒュウガミズキ トサミズキ
ヒュウガミズキ
トサミズキ
次々と開く木の花たち・4
ユキヤナギ ヤブツバキ
ユキヤナギ
ヤブツバキ
次々と開く木の花たち・5
モモ
モモ
次々と開く木の花たち・6
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
可憐な野の草花
セイヨウタンポポ カラスノエンドウ
セイヨウタンポポ
カラスノエンドウ
春の野の花咲き始める
カタクリ ニリンソウ
カタクリ
ニリンソウ
動きはじめた虫たち
クロウリハムシ
クロウリハムシ
春の天使、ついに出現
モンシロチョウ ベニシジミ
モンシロチョウ
ベニシジミ
恋のアプローチ
吸蜜
キタテハ
キタテハ
ぶじ越冬し、春の陽を浴びる蝶
ルリタテハ ウラギンシジミ
ルリタテハ
ウラギンシジミ
あわれ、食べられたアゲハの蛹
食べられたアゲハの蛹
孵化をはじめたカメムシ
クヌギカメムシ
クヌギカメムシ
春の野鳥たち・1
シジュウガラ
シジュウガラ
春の野鳥たち・2
ヒヨドリ
ヒヨドリ
春の野鳥たち・3
ムクドリ シメ
ムクドリ
シメ
春の野鳥たち・4
ヒレンジャク
おしゃれな美鳥
ヒレンジャク





次々と開く木の花たち・1
アセビ ミツマタ
アセビ ミツマタ

撮影日: アセビ
 ミツマタ
2009年3月9日
2009年3月16日
  撮影場所: 東京都千代田区北の丸公園
 白い鈴が連なっているようなアセビの花、三つに分かれた枝の先に咲く、その名の通りミツマタの花。ちょっと気をつけていると、次々に発見できて楽しいです。

 

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次々と開く木の花たち・2
コブシ ハクモクレン
コブシ ハクモクレン

撮影日: 2009年3月16日   撮影場所: 東京都千代田区北の丸公園
 ソメイヨシノザクラの開花の前に咲きそろうのが、白い花のコブシ、ハクモクレンです。よく似ていますが、花の開き方を比べてみると区別がつきます。コブシの花の方が少し小さいです。

 

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次々と開く木の花たち・3
ヒュウガミズキ トサミズキ
ヒュウガミズキ トサミズキ

撮影日:  2009年3月16日  撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 垂れ下がるように咲く、黄色いヒュウガミズキとトサミズキ。よく似ていますが、トサミズキの方が、ひとまわり花が大きいです。

 

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次々と開く木の花たち・4
ユキヤナギ ヤブツバキ
ユキヤナギ ヤブツバキ

撮影日: 2009年3月16日  撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 しだれの枝に小さな白い花をいっぱいつけているのは、柳のようなユキヤナギです。
 赤い大きなヤブツバキの花も盛りです。

 

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次々と開く木の花たち・5
モモ
モモ

撮影日:2009年3月11日  撮影場所:埼玉県朝霞市
 弥生三日、お雛さまとモモの花はつきものです。春の陽を浴びてモモの花もいっぱい咲いていました。ウメ、モモ、サクラの花はどれも似ていますが、よく比べてそのちがいを見つけてみましょう。

 

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次々と開く木の花たち・6
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ

撮影日: つぼみ
 いよいよ開花
2009年3月16日
2009年3月23日
  撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 さて、よく桜の開花予想や宣言などが気象庁から出されますが、これは各地のソメイヨシノという種類の標本木(基準)が数輪咲いたのを確認し、報道されます。今年の開花予想は、東京付近では、はじめは3月24日でしたが、さらに早まり3月21日とされました。そして3月21日、東京の靖国神社の標本木のソメイヨシノ数輪の開花が確認され、気象庁より開花宣言がなされました。日本西南地方でもどんどん開花が始まっているようです。見頃は1週間から10日後くらい、3月下旬満開の予定です。

 

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可憐な野の草花
セイヨウタンポポ カラスノエンドウ
セイヨウタンポポ カラスノエンドウ

撮影日: セイヨウタンポポ
 カラスノエンドウ
2009年3月11日
2009年3月16日
  撮影場所:埼玉県朝霞市
東京都千代田区北の丸公園
 野の花も次々と咲き始めています。セイヨウタンポポも黄色い花を咲かせ、すでに花が終わったあとにタンポポの綿毛(種子)が風にゆれていました。
 カラスノエンドウのピンクの花も目立つようになってきました。

 

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春の野の花咲き始める
カタクリ ニリンソウ
カタクリ ニリンソウ

撮影日:2009年3月21日  撮影場所:埼玉県朝霞市
 桜(ソメイヨシノ)の開花の頃、雑木林の中でひときわ美しく目立つカタクリ・ニリンソウの花が早くも咲き始めていました。東京地方では、3月下旬〜4月上旬が見ごろになるでしょう。

 

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動きはじめた虫たち
クロウリハムシ
クロウリハムシ

撮影日: 2009年3月11日  撮影場所:埼玉県朝霞市
 日だまりで、小さな青黒い羽根と黄色の体のクロウリハムシを見つけました。暖かくなるとさかんに飛び回り、気をつけていればすぐに見つかります。  

 

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春の天使、ついに出現
モンシロチョウ ベニシジミ
モンシロチョウ ベニシジミ

撮影日: 2009年3月15日   撮影場所:埼玉県朝霞市
 2月下旬〜3月上旬にかけて、東京付近では天候不安定で、最高気温も10℃をあまり超えず肌寒い日がつづきました。モンシロチョウの出現もなかなかありませんでしたが、3月15日、うららかな春日和となり、ついにその姿を発見しました。
 川の土手の草原ではベニシジミも見つかりました。

 

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恋のアプローチ 吸蜜
キタテハ
キタテハ

撮影日: 2009年3月15日   撮影場所:埼玉県朝霞市
 川の土手の草原では、成虫で越冬したキタテハがさかんに飛び交い、日光浴をしたり、タンポポの花で吸蜜したりしていました。めす蝶が草にとまっているところにおす蝶が飛来し、ぴったり寄り添って恋をささやきましたが、めす蝶の気に召さず、ふられてしまい、哀しく飛び去っていきました。

 

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ぶじ越冬し、春の陽を浴びる蝶
ルリタテハ ウラギンシジミ
ルリタテハ ウラギンシジミ

撮影日: 2009年3月18日   撮影場所:埼玉県新座市
 秋に成虫になったルリタテハもウラギンシジミも、寒い冬の間は、木の穴や葉の裏などにかくれて冬眠しつづけていましたが、春の陽気とともに目覚め、春の陽をいっぱいに受けていました。やがて食草に産卵し、生命をつなげていくのです。

 

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あわれ、食べられたアゲハの蛹
あわれ、食べられたアゲハの蛹

撮影日: 2009年3月15日   撮影場所:埼玉県朝霞市
 もう3月ともなり、アゲハチョウの蛹は、4月には成虫になるところでした。メルマガ216号(自然と友だちNo.31)で紹介した静かに眠っているチョウの蛹(アゲハチョウ)が、3月15日に観察したところ、なんと!尾端を残してなくなっていました。おそらく、野鳥にでも食いちぎられたものと思います。あと少しのところで、こういう悲劇もあるのです。

 

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孵化をはじめたカメムシ
クヌギカメムシ
クヌギカメムシ

撮影日: 2009年3月16日   撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 メルマガ216号(自然と友だちNo.31)で紹介した、あのクヌギカメムシの卵は、春の訪れとともに孵化をはじめ、小さなクヌギカメムシが誕生していました。やがて木の芽が伸びることには散っていくことでしょう。

 

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春の野鳥たち・1
シジュウガラ
シジュウガラ

撮影日: 2009年3月16日   撮影場所:東京都千代田区北の丸公園
 春は野鳥の恋の季節。20mほどの木のてっぺんで「ツィッピー、ツィッピー」と元気よくさえずるシジュウガラの姿をとらえました。

 

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春の野鳥たち・2
ヒヨドリ
ヒヨドリ

撮影日: 2009年3月12日   撮影場所:埼玉県朝霞市
 キャベツ畑に数羽のヒヨドリが群れていました。そしてよく見ると、キャベツの葉をさかんにつついて食べていました。畑のカリフラワーの葉もヒヨドリに食べられ、散々なありさまでした。

 

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春の野鳥たち・3
ムクドリ シメ
ムクドリ シメ

撮影日: ムクドリ
 シメ
2009年3月11日
2009年3月13日
  撮影場所:埼玉県さいたま市秋ヶ瀬公園
 ムクドリも群れになって土手の草間でえさをあさっていました。
 林の中では、シメの群れを見つけました。木の枝に数羽とまっていました。

 

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春の野鳥たち・4
おしゃれな美鳥 ヒレンジャク
おしゃれな美鳥 ヒレンジャク

撮影日: 2009年3月13日   撮影場所:埼玉県さいたま市秋ヶ瀬公園
 こんなに美しいおしゃれな野鳥もいるのです。ヒレンジャクとは名の通り、尾胸の先端が緋色です。シベリア南東部で子育てをし、冬は日本へもやってきます。期間限定の美鳥で、エノキに寄生したヤドリギの実を食べにやってきます。この鳥の姿を求めて、野鳥愛好家がカメラをもって大勢来ていました。

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