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ノリウツギの花 | オオヤエクチナシの花 | モクゲンジの花 | リョウブの花 | |
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ハナゾノツクバネウツギの花 | コムラサキシキブの花 | モッコクの花 | ヤブレガサの花 | |
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ハアザミの花 | ヤブミョウガの花 | キキョウの花 | ヒメヒオウギズイセンの花 | |
ノリウツギの花 <ユキノシタ科> | |
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野山に生えている落葉低木(2〜3m)です。公園にもよく植えられています。 茎は灰白色で、皮に裂け目ができてよくはがれます。樹皮の内側は柔らかく、ねばつきます。枝には、先のとがった長いだ円形の葉(10〜15cm)を対生しています。葉の縁には低いギザギザ(鋸歯=きょし)があり、葉の裏のすじ(葉脈)には、毛が生えています。 6〜8月頃、枝先に花の集まり(円すい花序・10〜30cm)をつけます。円すい花序の中には、白い花びらのような大きながくが見られる花(飾り花=装飾花=そうしょくかが3〜5花・花径約3cm)とたくさんの小さな花(おしべやめしべがそろっている花=両性花・花径約5mm)があります。飾り花のがく片は3〜5枚あります。両性花には、がく片が5枚・花びら5枚・おしべ10本・花柱が3本あるめしべが見られます。 名前は、木の皮から製紙用の糊(のり)を作っていたことからつけられたものです。 |
オオヤエクチナシの花 <アカネ科> | |
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クチナシの園芸種で、品種改良された常緑の低木(2〜3m)です。観賞用に庭や公園によく植えられています。 葉は、長いだ円形(7〜15cm)で厚く、枝に対生しています。表面は濃い緑色でつやがありますが、裏は淡い緑色で葉のすじ(葉脈)がくっきりと浮き出ています。 6月中頃から7月にかけて、枝の先に大輪で八重咲きの白く香りのある花(花径8〜10cm)を咲かせます。花の後には、クチナシに見られるような実はできません。 名前は、ヤエクチナシより大きいところからつけられたものです。クチナシは、実が熟しても実が開いて種を出さないところから「口無し」という意味でつけられたという説があります。このクチナシと同じ仲間です。 |
モクゲンジの花 <ムクロジ科> | |
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中国や韓国から入って来たと考えられている落葉高木(約10m)です。庭園やお寺などによく植えられています。 小さな葉(小葉=しょうよう・5〜8cm)を6〜8対つけた複葉を互生しています。小葉は、先のとがった卵形で、縁にふぞろいのギザギザ(鋸歯=きょし)があり、葉の裏には、柔らかな短い毛が一面に生えています。 6〜7月頃、枝先に黄色い小さな花(花径約1cm)の集まり(円すい花序・20〜30cm)をつけます。花には、深く5裂した緑色のがく片(短毛がある)・反り返った細長い花びら4枚(もとの部分に2つずつ赤く突き出たもの=付属体がある)・おしべ8本(花糸のもとに長毛がある)・めしべ1本(毛が生えている)が見られます。 名前は、同じ仲間のムクロジという木の中国名「木患子」を音読みしたものだそうです。 |
リョウブの花 <リョウブ科> | ||
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山の乾いた林の中に生えている落葉小高木(3〜6m)です。 木の幹は表面の皮が薄くはげ落ちて滑らかになり、茶褐色をしています。幹に輪状に出ている枝には、両端が細くとがった逆さ卵形の葉(8〜13cm)を枝先に互生しています。葉の表面は濃い緑色、裏面は淡い緑色で、葉の縁にはギザギザ(鋸歯=きょし)があります。 7月から8月にかけて、枝先に小さな白い花(花径5〜6mm)の集まりをつけた花の穂(総状花序・10〜20cm・花軸には白い星状の毛が生えている)を数本つけます。花には、鐘形の筒先が5裂した白いがく・深く5裂した白い花びら・おしべ10本(花びらより少し長い)・柱頭が3裂しているめしべ(子房に毛が密生している)が見られます。 名前は、中国名の「令法」を読み替えたものです。昔、若芽を食用にするために法令で植えつけ面積を割り当てたことから生まれたといわれています。 |
ハナゾノツクバネウツギの花 <スイカズラ科> | |
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園芸種としてつくられた雑種で半常緑の低木(1〜2m)です。大正期の中頃から、庭木や生垣、道路の植え込みなどに利用されています。寒さには比較的強いようです。 茎は、根元からたくさん生え出して大きな株になります。成長は早く、赤褐色の枝を多く分けて、先のとがった卵形でつやのある小さな葉(2〜4cm)を対生または3つの方向に輪生させています。葉の縁には、まばらにギザギザ(鋸歯=きょし)があります。 6月から10月にかけて、小枝の先に、よい香りのする白または淡い紅色の花(花径約1.5cm)の集まり(円すい花序)をつけます。花には、淡い紅紫色でつく羽根形をしたがく片が2〜5枚・筒状鐘形で先が5つに切れ込んでいる白または淡い紅色の花びら・おしべ4本・めしべ1本が見られます。 名前は、花のがくの姿が「つく羽根」に似ているところからつけられたものです。 |
コムラサキシキブの花 <クマツヅラ科> | |
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福島県以西の日当たりのよい野山の湿地によく見られる落葉低木(1〜1.5m)です。実の美しさを観賞するために、庭や公園によく植えられています。 根ぎわから細長い枝をたくさん伸ばしていますが、枝先は、横の方に張り出しています。両端が細くとがった長いだ円形の葉(3〜7cm)を対生しています。葉の先の方の縁にはギザギザ(鋸歯=きょし)があります。 6〜7月頃、葉のつけ根より2〜3cmあがった所から柄を伸ばして、淡い紫色の小さな花の集まりをつけます(集散花序)。花には、短い釣鐘形の先が4裂したがく・筒先が4裂して開いている花びら(裂片の先は下方に反っている)・おしべ4本(花びらの中から飛び出すように伸びている)・柱頭が2裂しているめしべ1本が見られます。 名前は、同じ仲間のムラサキシキブに似ていて、小柄なところからつけられたものです。 |
モッコクの花 <ツバキ科> | |
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南関東より西の温かい地方の野山に生えている常緑の高木(10〜15m)です。庭や公園によく植えられています。雄の木と雌の木があります。 赤味をおびた厚くてつやのある葉(4〜6cm・先が円く、もとが細くなっただ円形)は、枝先に集まって輪生しているような姿で互生しています。 7月頃、今年出た枝の葉の脇に、長い柄(1〜2cm)に支えられた白い花(花径約1.5cm)をやや下向きに開きます。花は雄の木には雄花が、雌の木には雌花が咲きます。花には、雄花・雌花ともに緑色のがく片(円形)と白い花びら(先の方が少し後ろに反っている)5枚があるのは共通ですが、雄花には3列に並んだ多くのおしべと退化した小さなめしべ1本が、雌花には1列に並んだ多くのおしべの間から大きなめしべ1本が見られます。 名前の由来はよくわかりません。 |
ヤブレガサの花 <キク科> | |
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山の中の木かげに群生している多年草(約1m)です。 真っ直ぐに伸びあがっている茎には、葉を2〜3枚互生しています。伸びきった葉(直径約30cm)は、手のひらを広げたように7〜9片に深く裂けています。裂片には、さらに、中ほどまでの切れ込みがあり、縁にはギザギザ(鋸歯=きょし)も見られます。 6〜7月頃、茎の先に円すい状に細長い頭状花(頭花・約1.5cm)が集まって咲きます。頭花の外側には、先が褐色の淡い緑色の総苞(そうほう)が5枚、総苞の内側には先が5裂した白い筒形の花(管状花)10花前後が集まっています。管状花には、筒形のおしべに囲まれためしべが1本(先が2裂)と、淡い褐色の毛(冠毛=かんもう)が見られます。 名前は、生え出したばかりの葉の姿を閉じた傘(かさ)に、伸びきった葉の形を破れた傘に見立ててつけたものです。 |
ハアザミの花 <キツネノマゴ科> |
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地中海地方生まれの大形の多年草(約1m)。観賞用に明治の中頃に入ってきました。 地下茎があって大きな株になります。根元から切れ込みのある大きな葉を広げています。長くて太い葉の柄の先に厚くつやのある濃い緑色の葉を広げています。葉の縁には深い切れ込みがあって、その切れ込みには、さらに小さな浅い切れ込みが見られます。 6〜7月頃、株の間から1m前後の花の茎を数本出して、淡い緑色の刺のある苞葉(ほうよう)を並べ、その苞の上に白または淡い紅色に見える花(長さ約5cm)を穂状にたくさんつけます(穂状花序)。花には、上下に突き出しているがく片が2枚・白地に紫色のすじがある花びらが1枚(先が浅く3裂している)・おしべ4本(葯=やくに毛が生えている)・めしべ1本が見られます。花の後には、だ円形の緑色の実ができます。 名前は、葉がアザミの葉に似ていて大きいところからつけられたものです。 |
ヤブミョウガの花 <ツユクサ科> |
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関東以西の林や藪(やぶ)に生えている多年草(50〜90cm)です。 茎は真っ直ぐに伸びあがり、中ほどの茎の周りに6〜8枚の葉を輪状に互生して、平らに開いています。葉は、先のとがった長めのだ円形(15〜30cm)で、もとの方は短い鞘(さや)になって茎を包んでいます。葉の表は暗い緑色(裏は淡い緑色)で、縦に平行したすじ(葉脈=ようみゃく)が見られます。つやはありますが、ざらざらしています。 7〜9月頃、茎の先に伸ばした花の軸に,花(花径約7cm)の集まりを層状(5〜6層)につけています(円すい花序)。花の柄のもとには苞葉(ほうよう)があり、花には、がくにあたる円形の外花被が3枚・花びらにあたる逆さ卵形の内花被が3枚・おしべ6本・めしべ1本が見られます。同じ株の中に、おしべが長くめしべの短い花(雄花)とめしべが長い花(両性花=完全なおしべめしべがそろっている花)がまじっています。 名前は、葉がミョウガに似ていて、藪に生えていることからつけられたものです。 |
キキョウの花 <キキョウ科> |
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日当たりのよい野山の草地に見られる多年草(0.4〜1m)です。秋の七草の一つにとりあげられています。 黄白色の太い根から茎を伸ばして立ちあがり、先のとがった細長い卵形の葉を互生させています。葉の縁には、ギザギザ(鋸歯=きょし)があり、葉の裏は、緑白色をしています。 7〜9月頃、茎の上の方の葉の脇から伸び出た柄の先に、青紫色の鐘形の花(花径4〜5cm)をやや横向きに開きます。花には、先が5裂しているがく筒・筒先が深く5裂して広がっている鐘形の花びら・おしべ5本・めしべ1本(花が開いた時はおしべに囲まれているが、2〜3日後に柱頭が5裂して見えてくる)が見られます。花が終わると、卵形の実(約1cm・がく筒と子房が育ったもので、5裂しているがく片が残っている)ができます。 名前は、中国の名前の「桔梗」を音読みにしたものです。 |
ヒメヒオウギズイセンの花 <アヤメ科> |
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南アフリカ生まれの多年草(0.5〜1m)です。明治の中頃日本に入ってきて栽培されるようになりました。 根元から刀のような姿の葉(幅は約2cm)が伸び出して、2列に互生しています。下の方の葉は真っ直ぐに伸びていますが、上の方の葉は曲がって下に垂れています。 7〜8月頃、互生している葉の間から伸び出た茎は、上の方で2〜3本の枝を分けて、鮮やかな黄赤色の花(花径3〜5cm)を穂状(すいじょう)につけます(花は斜め下向きに開いている)。花には、花びらが6枚(がくと花びらの見分けがつけにくいので花被といい、外花被=がくが3枚と内花被=花びらが3枚に分けられる)・おしべ3本・めしべ1本(柱頭が3裂している)が見られます。 名前は、ヒオウギズイセンに似ていて小形であるということからつけられたものです。 |
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