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ハゼノキの実 | モッコクの実 | オガタマノキの実 | チャノキの花と実 | |
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ウメモドキの実 | サンゴジュの実 | ザクロの実 | ハマギクの花 | |
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ツワブキの花 | ナキリスゲの穂 | シュウメイギクの花 | ホトトギスの花 | |
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タイワンホトトギスの花 | ||||
ハゼノキの実 <ウルシ科> | |
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関東より西の地方の海沿いに多く見られる落葉高木(約10m)です。雄の木と雌の木があります。葉(奇数羽状複葉)の紅葉が美しいので、庭によく植えられています。 5〜6月頃、枝先の葉の脇から花の穂を出して、黄緑色の小さな花をたくさんつけていました(円すい花序)。 秋になると、雌の木の花のめしべのもと(子房)が育って、白い粉をふいたような黒褐色の実(径約1cm)が、数珠(じゅず)つなぎに吊(つり)さがっているのが見られます。この実の皮からは、ロウソクをつくる蝋(ろう)がとれます。 名前は、昔ハジノキといわれていた、現在のヤマウルシやヤマハゼに紅葉の美しさが似ていることから、この名前をいただいてつけられたものかと思います。 ※ハゼノキの仲間には、かぶれるものもあるので、気をつけてください。 |
モッコクの実 <ツバキ科> | |
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南関東より西の暖かい地方の野山に生えている常緑の高木(10〜15m)です。庭や公園によく植えられています。雄の木と雌の木があります。 厚くてつやのある葉(4〜6cm・先が円く、もとの方は細くなっている)が、枝先に集まって輪生しているような姿で互生しています。 7月頃、新しい枝の葉の脇から伸び出た長い柄(1〜2cm)の先に黄白色の花を雄木・雌木それぞれに咲かせていました。 今は、雌花の後に球形の赤い実(径約1.5cm)ができています。実が割れると、中から3〜6個の赤い皮(仮種皮=かりしゅひ)におおわれている種(径約7mm)が出てきます。この仮種皮の内側には、かたい皮に包まれた白い種が入っています。 名前の由来はよくわかりません。 |
オガタマノキの実 <モクレン科> | |
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西日本の暖かい地方の常緑樹の林に自生していますが、神社の境内にもよく植えられている常緑の高木(10〜15m)です。 真っ直ぐに伸びあがっている幹は暗い灰褐色で、枝には、両端が細くなった長いだ円形の葉(5〜12cm)を互生させています。葉は厚く、表は深緑色でつやがありますが、裏は白みをおびた緑色をしています。葉の縁は大きく波打っています。 2〜4月頃、黄白色の花(花径約3cmでよい香りがある)を枝先近くの葉の脇に咲かせていましたが、10〜11月頃になると、実の集まり(集合果・5〜10cm)が見られます。一つの実(1.5〜2cm)の中には、赤い種が2〜3粒入っています。 名前のオガタマは、霊(れい)を招くという意味の「招霊=おきたま」から変わったものです。神社の行事にこの木がよく使われていたことからつけられたものです。 |
チャノキの花と実 <ツバキ科> | ||
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九州に自生しているところがある常緑の低木(4〜5m)です。葉をお茶に利用するために、広く栽培されており、普通は1mくらいに刈り込まれています。 淡い褐色の枝がたくさん出ており、両端が細くとがった長いだ円形のつやのあるかたい葉(2.5〜5cm)を互生しています。葉の縁には、ギザギザ(鋸歯=きょし)があり、葉のすじ(葉脈)がへこんでいるので、でこぼこした感じに見えます。 10〜12月頃、葉の脇に白い色の花を1〜数花ずつ下向きに咲かせます。花には、緑色のがく片が5枚・円形の白い花びらが5〜7枚・おしべ多数・花柱の上部が3裂しためしべ1本が見られます。花と共に、昨年の秋に咲いた花が実った暗褐色の実が一緒に見られます。 実は、かたい殻につつまれていて、3裂すると中から、同じ色のかたい種が出てきます。 名前は、中国名の「茶」を音読みにしてつけられたものです。 |
ウメモドキの実 <モチノキ科> | |
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山の中の湿り気の多いところに生えている落葉低木(2〜5m)です。庭や公園などにもよく植えられています。雄の木と雌の木があります。 6〜7月頃、今年伸びた枝の葉の脇に、雄の木では7〜15花、雌の木では1〜7花の淡い紫色の小さい花(花径約5mm・雄花の方が小さい)の集まり(集散花序)を咲かせていました。 雌の木には、秋から冬にかけて、写真に見られるような鮮やかな紅色の実(径約5mm)が見られます。実を切り開いてみると、黄色い果肉の中に、米粒形の白い種(2〜3mm)が5〜6粒入っています。 名前のウメモドキの「モドキ」は、似ているという意味です。落葉した後の枝についている実が、紅梅を思わせるような姿に見えるところから名づけられたものと思われます。 |
サンゴジュの実 <スイカズラ科> | |
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関東南部より西の海岸や近くの野山に生えている常緑の小高木(約5m)です。防風・防火に役立てるための生垣に植えたり、公園や街路に植えられたりもしています。 幹は暗褐色で、樹皮には皮目(ひもく=呼吸をする孔)といわれる小さな粒々が多く見られます。若い枝は赤っぽい色をしていますが、厚みとつやのある長いだ円形の葉(10〜20cm・表は濃い緑色、裏は淡い緑色)を長い柄(2〜5cm)で対生しています。 6〜7月頃、2枚の葉が対生している枝先に、大きな花の集まり(円すい花序)をつけて、たくさんの白い花を咲かせていました。その後に、秋には赤く熟した、球形の実(径約8mm)が鈴なりについて房をつくっているのが見られます。実の中には、両端が細くとがった赤褐色で卵形の種が1つ入っています。(種の表面には淡い赤黄色の網目模様が見られる) 名前は、つやつやと赤く熟した実をサンゴに見立ててつけられたものです。 |
ザクロの実 <ザクロ科> | |
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イランやアフガニスタンで生まれた落葉小高木(5〜6m)です。日本には中国から入ってきて、庭木などに植えられています。 幹はくねくねと伸びあがりながら、四角く角張った枝を分け、両端が細まった長いだ円形の葉(2〜5cm)を対生させています。また、短い枝は刺のようになります。 6月頃、枝の先に赤い花(花径約5cm)を雄花(おばな)と雌花(めばな)に分けて数花ずつ咲かせていました。花が終わると、雌花には球形の実(6〜8cm・がくの名残がある)が育ち赤く色づいてきました。やがて、厚い皮(果皮)が裂けて、中に淡い赤色の種(皮に酸味のある汁を含んでいる)がたくさんつまっているのが見られます。 名前は、中国名の「石榴」を音読みにしたもの「じゃくりう」が→「じゃくろ」→「ざくろ」と変わってきたものといわれています。 |
ハマギクの花 <キク科> | |
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茨城県より北の地方の太平洋側の海岸の崖や砂浜に生えている多年草(0.5〜1m)です。庭でも栽培されています。 茎は、根もとからたくさん伸び出しています。木のように変わっている茎は、下の方では地面をはったり、斜め上に伸びあがったりして大きな株をつくります。茎には、柄のない厚くてつやのあるへら形の葉(5〜8cm)を接近させて互生しています。 9〜11月頃、下の方に枯れ葉をつけたままの茎や枝の先に白い大きな花(頭状花=頭花・花径5〜6cm)を1花ずつつけます。頭花には、4列に並んだ三角状半月形の総苞(そうほう・約1cm)・周囲に並んでいる20数花の白い舌状花(花びらの長さ2〜2.5cm)・中心に集まっている多くの黄色い管状花(先が5裂していて筒の長さは約3.5mm)が見られます。 名前は、海辺(浜)に生えているキクという意味でつけられたものです。 |
ツワブキの花 <キク科> |
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福島県より南の暖かい地方の海岸に生えている常緑の多年草(約60cm)です。観賞用に庭にも植えられています。 地中の茎から太くて長い柄に支えられた数枚の葉を出しています。葉(幅10〜30cm)は腎臓のような形をしていて厚く、表面はつやのある濃い緑色をいます。そして、葉の縁には波のような低いギザギザがあります。 10〜12月頃、地中から伸び出た長い花茎(約60cm)が枝を分けた枝先に、黄色い花(頭状花=頭花・花径5〜6cm)を1花ずつ咲かせます(散房花序)。頭花のもとは、淡い緑色の総苞片(そうほうへん)が1列に並んで筒形になっており、その内側に舌状花(3〜4cm)が1列にまばらに並んでいます(9〜13花)。中心には、先が5裂している管状花(1.2cm)がたくさん集まっています。花のもとには、褐色の毛(冠毛)が見られます。 名前は、つやのある葉のフキということから、ツヤバフキ→ツワブキとなったようです。 |
ナキリスゲの穂 <カヤツリグサ科> |
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道ばたや木かげなどによく生えている常緑性の多年草(40〜80cm)です。 たくさんの細い葉と穂軸が込み入って生えて、大きな株になっています。葉(幅2〜3mm)は、濃い緑色をしており、V字形に折れていて細長くてかたく、縁がひどくざらざらしています。葉のもとの方は、茶褐色に枯れて細かく裂けた葉鞘(ようしょう)が茎を包んでいます。 9〜10月頃、葉のあいだに伸びている細い茎に花穂(かすい)をつけます。花穂は茎に見られる針のような感じの細い葉の鞘(さや)の中から細い柄を1〜3本ずつ伸ばして、その先に狭い円柱形の黄緑色の小穂(しょうすい・1〜2cm)をつけます。花穂には小穂が5〜10個くらい見られます。1つの小穂には、先の方に褐色の雄花が集まっている部分(雄花部・4〜5mm)があり、続いて黄緑色の雌花が集まっている部分(雌花部・1〜2cm・10〜15花)があります。 名前は、葉がざらざらしていて、菜でも切れる程であるところからつけられたものです。 |
シュウメイギクの花 <キンポウゲ科> |
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中国大陸西南部生まれの多年草(50〜80cm)です。観賞用に植えられています。 茎は、上の方でまばらに枝を分けています。葉は、3枚の小さい葉(小葉=しょうよう)をつけている複葉です。小葉の縁は3〜5裂していて、さらにふぞろいのギザギザ(鋸歯=きょし)も見られます。根もとの複葉には長い柄(6〜60cm)がありますが、上の方のものでは、ほとんど柄がないか小葉に似た葉も見られます。 9〜10月頃、上の方の枝分かれした長い柄の先に、赤紫色の八重の花を1〜数花ずつ開きます。花には、30枚ほどのがく片(外側に緑色がかった赤紫色の小さながく片があり、内側に赤紫色の花びら状のがく片が重なっている)・黄色いおしべ多数・めしべのかたまり(細かい子房が球状に集まっている)が見られます。 名前は、秋に菊に似た花が明るく咲いて見えることからつけられたものです。 |
ホトトギスの花 <ユリ科> |
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関東より西の地方の山の湿ったところや海岸の崖などに生えている多年草(30〜80cm)です。 1本立ちしている茎に長いだ円形の葉(6〜11cm・先が細長くとがり、もとは茎を抱いている)が左右に互生しています。茎にも葉にも柔らかい毛が密生しています。 10〜11月頃、葉の脇や茎の先に1〜3花ずつ柄のある花を上向きに咲かせます。花には、花びら6枚(がくに当たる外花被3枚と花びらに当たる内花被3枚があり、内面は白地に濃い紫色の斑点が見られ、下の方には黄色い部分がある。外花被の外側の下部にはふくれ出た突起がある)・おしべ6本(花糸が子房を囲んでいる)・めしべ1本(花柱が3裂しており、その先がさらに2裂してたくさんの毛のような突起がある)が見られます。 名前は、花被の内側に見られる紫色の斑点をホトトギスという鳥の胸にある斑点に見立ててつけたものです。 |
タイワンホトトギスの花 <ユリ科> |
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台湾生まれの多年草(約60cm)です。茎はよく枝を分けて立ちあがっています。茎には、先のとがった長い卵形のつやのある濃い緑色の葉(元の方は細まりながら下部のものは柄になり、上部のものは茎を取り巻いている)を互生しています。茎にも葉にも荒い毛が見られます。 9〜11月頃、茎の先に枝を分けた枝先に、白色〜桃色がかった紅紫色の花を1花ずつ上向きに咲かせます。花には、花びら6枚(がくに当たる外花被3枚と、花びらに当たる内花被3枚があり、花被の内側に赤みがかった紅紫色の斑点があり、花被片のもとには黄色い部分がある。外花被の外側の下部にはふくれ出た突起がある)・おしべ6本(花糸が子房を囲んでいる)・めしべ1本(花柱が3裂している)が見られます。 名前は、台湾生まれのホトトギスという意味でつけられたものです。 |
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