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カラタネオガタマの冬芽 タイサンボクの冬芽 |
コブシの冬芽 ハクモクレンの冬芽 |
ホオノキの冬芽 クロヤナギの冬芽 |
トサミズキの冬芽 サンシュユの冬芽 |
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サンゴジュの冬芽 アオキの冬芽 |
ソメイヨシノの冬芽 | タブノキの冬芽 | トチノキの冬芽 | |
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ハクウンボクの冬芽 | クロモジの冬芽 ツバキカンザクラの冬芽 |
ニワトコの冬芽 ドウダンツツジの冬芽 |
ムラサキシキブの冬芽 ミツマタの冬芽 | |
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ロウバイの花 | カンザクラの花 | |||
毛におおわれた着物(鱗片=りんぺん)に包まれている冬芽(常緑樹) カラタネオガタマの冬芽 タイサンボクの冬芽 | ||||||||
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カラタネオガタマの冬芽(5〜8mm)は、褐色をおびた暖かそうなフワフワした毛に包まれた芽で、葉の脇に1つずつついています。 タイサンボクの冬芽(約3cm)は、枝の先で淡い緑褐色の細毛におおわれたとんがり帽子のような形をしています。 両方とも厚くて丈夫な着物(芽鱗=がりん)が芽の外側と内側に重なっていて中の花や葉のもとを守っています。 |
毛におおわれた着物(鱗片=りんぺん)に包まれている冬芽(落葉樹) コブシの冬芽 ハクモクレンの冬芽 | ||||||||
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コブシの冬芽(約1.5cm)は、ハクモクレンの冬芽より小柄ですが、灰白色の毛におおわれた芽を枝先につけています。 ハクモクレンの冬芽(約3cm)は、枝の先に表面が淡い灰褐色の毛におおわれたふっくらした暖かそうな芽をつけています。 両方とも長い毛の生えた厚い着物(芽鱗=がりん)に包まれています。芽鱗をはがしてみると、内側にも毛の生えた厚い芽鱗が重なっていて、その中に新しく伸びてくる花や葉のもとが守られています。 |
一枚の着物(鱗片=りんぺん)に包まれている冬芽(落葉樹) ホオノキの冬芽 クロヤナギの冬芽 | ||||||||
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ホオノキの冬芽(4〜5cm)は、毛におおわれていませんが、先のとがった灰黒色の芽で、枝先に矛(ほこ=槍の先についている武具)先のようについています。 クロヤナギの冬芽(約8mm)は、茶褐色のつやのあるだ円体で、葉の脇に見られます。 両方とも1枚のキャップのような着物(芽鱗=がりん)に包まれて、中の花のもとが守られています。 |
数枚の着物(鱗片=りんぺん)に包まれている冬芽(落葉樹) トサミズキの冬芽 サンシュユの冬芽 | ||||||||
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トサミズキの冬芽(約1cm)は、淡い緑褐色の両端が細まっただ円形で、5〜6枚の薄い着物(芽鱗=がりん)が重ね着するようにおおっています。 サンシュユの冬芽(5〜7mm)は、表面に細かい毛が生えている茶褐色の4枚の比較的厚くてかたい着物(芽鱗=がりん)に包まれた先のとがった球状の芽で、短い柄に支えられて葉の脇についています。 |
数枚の着物(鱗片=りんぺん)に包まれている冬芽(常緑樹) サンゴジュの冬芽 アオキの冬芽 | ||||||||
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サンゴジュの冬芽(約2.5cm)は、短い毛の生えた丈夫な着物(芽鱗=がりん)が内外2枚ずつ重なっていて葉や花のもとを守っています。 アオキの冬芽(約2cm)は、外側の2枚の厚い着物(芽鱗=がりん)の中に、薄い着物(芽鱗)が2枚ずつ二重に重なっていて、葉や花のもとを守っています。 どちらの芽にも、芽鱗の外側に2枚の苞(ほう)が見られます。 |
鱗(うろこ)のような着物(鱗片=りんぺん)に包まれている冬芽(落葉樹) ソメイヨシノの冬芽 | ||||
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落葉樹のソメイヨシノの冬芽(8〜9mm)は、細毛が生えている黒褐色の鱗(うろこ)のようなたくさん(20枚前後)の着物(芽鱗=がりん)に囲まれています。芽鱗は瓦(かわら)のように重なっているのではなくて、どの芽鱗も下の方から伸びあがっているので、上のものほど長くなっていることがわかります。したがって、中の花や葉のもとは、何重もの芽鱗に囲まれていることになり、寒さや乾きから守られる都合のよいつくりになっていることがわかります。 |
鱗(うろこ)のような着物(鱗片=りんぺん)に包まれている冬芽(常緑樹) タブノキの冬芽 | ||||
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常緑樹のタブノキの冬芽(1〜1.5cm)は、落葉樹のソメイヨシノの冬芽に見られたような鱗のようなたくさん(15枚前後)の着物(芽鱗=がりん)に囲まれています。芽鱗の重なり方は、ソメイヨシノのものと同じように、どの芽鱗も下の方から伸びあがっているので、順番にはがしてみると、上のものほど長くなっています。したがって芽鱗の中に守られている花や葉のもとは、ソメイヨシノの場合と同じように何重もの芽鱗に囲まれていることになり、寒さや乾きから守られていることがわかります。 |
着物(鱗片=りんぺん)の表面が粘液(ねんえき)におおわれている冬芽 トチノキの冬芽 | ||||
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トチノキの冬芽(2〜2.5cm)の外側には、ねばねばした液(樹脂=じゅし)が出て、芽の着物(芽鱗=がりん)の表面やすき間をおおっています。このことは、芽の中の葉や花のもとを寒さや乾きから守ることに大いに役立っているのです。 |
葉の柄のもとに包まれていた冬芽 ハクウンボクの冬芽 | ||||
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ハクウンボクの冬芽(7〜8mm)は、葉が枝からはがれ落ちると姿を表します。葉が落ちるまでは、葉の柄のもとに包まれているのです。芽は褐色のフェルトのような毛におおわれた着物(芽鱗=がりん)に包まれています。 ハクウンボクと同じように、木の葉の柄のもとに包まれている芽が見られるものには、スズカケノキがあります。 |
花の芽と葉の芽が別々の冬芽 クロモジの冬芽 ツバキカンザクラの冬芽 | ||||||||
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クロモジの木では、1本の木の中に姿のちがう細長い芽と先がとがった球形の芽が見られます。細長い方の芽は3〜4枚の着物(芽鱗=がりん)の中に葉のもとが包まれているので、葉の芽(葉芽=ようが・約1.5cm)といい、球形の方の芽は3〜4枚の芽鱗の中に花のもとが包まれているので花の芽(花芽=かが・約5mm)といいます。 ツバキカンザクラの冬芽(約1cm)には、形は似ているが姿がふっくらしている芽とほっそりした芽が見られます。ふっくらした方の芽には花のもとになるものが包まれているので花の芽(花芽)といい、ほっそりした方の芽には葉のもとになるものが包まれているので葉の芽(葉芽)といいます。 |
花と葉の芽が一緒に入っている冬芽 ニワトコの冬芽 ドウダンツツジの冬芽 |
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ニワトコの木では、1本の木の中にふっくらした芽とほっそりした芽の両方が見られます。ふっくらした芽の着物(芽鱗=がりん)5〜6枚をはがしていくと、中からは葉と花の蕾(つぼみ)が見えてきますので、葉と花の両方が混じっている芽(混芽=こんが・約1.3cm)といえます。 一方のほっそりした方の芽は、葉のもとが守られている葉の芽(葉芽=ようが・約1.5cm)といいます。ニワトコには、混芽と葉芽の両方が見られることがわかります。 ドウダンツツジの冬芽(約5mm)では、春先に24〜25枚の着物(芽鱗=がりん)がほころびると、中から花と葉が一緒に出てきますので、小さいけれども混芽であることがわかります。 |
着物(鱗片=りんぺん)に包まれていない裸の冬芽 ムラサキシキブの冬芽 ミツマタの冬芽 |
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ムラサキシキブの冬芽(7〜10mm)には、すじ(葉脈)が見えている縮こまった小さな葉が褐色のフェルトのような綿毛におおわれた裸の姿で、枝先や葉の脇に見られます。このような着物(芽鱗=がりん)に包まれていない裸の芽を裸芽(らが)といいます。 ミツマタは、秋の初めに枝先の葉の脇に淡い灰緑色のだ円形の10枚前後の葉のようなもの(苞=ほう)に囲まれた花の芽(花芽・7〜8mm)の集まりをつけます。この苞が冬になると全部落ちて、白い細かな毛におおわれた淡い灰緑色の裸の姿の花芽の集まり(30〜50花・花序の径約2cm)だけになります。ミツマタは、葉の芽(葉芽=ようが)も花の芽(花芽=かが)も、どちらも裸の芽(裸芽=らが)で冬越しをしているのです。 |
ロウバイの花 <ロウバイ科> | ||
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中国生まれの落葉低木(2〜4m)です。観賞用に庭や公園などに植えられています。 幹は、根もとからたくさん生え出していて、枝を分けています。枝には、夏の間細長く伸びた卵形でかためのざらざらした葉を対生していますが、冬の季節は枯れています。 1・2月頃、新しい葉が出る前によい香りでつやのある黄色い花(花径約2cm)が、枝の節に密着するように開いています。花はたくさんの花びらのようなもの(花被=かひ−内層片は暗紫褐色・中層片は黄色で大型・外層片は黄褐色で小形のうろこ状−)・おしべ5〜6本(葯がある)・めしべ多数と未熟なおしべが見られます。 名前は、中国名の「蝋梅」を音読みにしたもので、蝋細工(ろうざいく)のような花が咲くところからつけられたものです。 |
カンザクラの花 <バラ科> | ||
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観賞用に植えられている落葉小高木(3〜5m)です。カンヒザクラとヤマザクラの雑種といわれている園芸種です。 近年は、開花が早まって、1月下旬ごろから淡い紅色の花(花径2.5〜3cm)を咲かせます。花は、散形状に2〜3本の花の柄(小花柄=しょうかへい・1〜1.5cm・花柄はない)を出し、その先に1花ずつつけています。花には、鐘形のがく筒(約5mm)とその先が5裂したがく片(約4.5mm・先のとがった長い三角形で縁に毛=縁毛=えんもうが見られる)・淡い紅色の花びら5枚(横に広い円形で先が切れ込んでいる)・おしべ多数(約35本)・めしべ1本(おしべとほぼ同じ長さ)が見られます。 名前は、寒中に咲き始めるサクラという意味でつけられたものです。 |
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