![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
ベニシダレの花 | シダレザクラの花 | ソメイヨシノの花 | ヤマザクラの花 | |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
オオシマザクラの花 | ヨウコウの花 | ユキヤナギの花 | アセビの花 | |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
シダレヤナギの花 | レンギョウ(レンギョウウツギ)の花 | シナレンギョウの花 | トサミズキの花 | |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
カントウタンポポの花 | セイヨウカラシナの花 | セイヨウノダイコンの花 | ハナニラの花 | |
ベニシダレの花 <バラ科> | |
![]() | |
|
|
エドヒガンという桜の枝が枝垂(しだ)れる性質を表している種類で、中でも花の紅色が濃くなる種類の落葉高木(8m以上になる)です。 3月終わり頃から、長く枝垂れている枝の節から、花の柄(小花柄−約1cmで斜め上に向いた毛が生えている)を散形状に2〜4本出して、その先に紅紫色の花(花径約2cmで平らに開ききらない)を開き始めます(花柄はほとんどない)。花には、下部が少しふくらんでいる壷(つぼ)形のがく筒(約5cm−上部のくびれが目立つ)とその先が5裂しているがく裂片(約3mmで先がとがった卵形で縁にギザギザ=鋸歯=きょしがあり、がく筒と共に毛が生えている)・淡い紅紫色の花びら5枚(先に切れ込みがある)・おしべ約20本・めしべ1本(おしべより長い)が見られます。 名前は、紅色の花を咲かせるシダレザクラという意味でつけられたものです。 |
シダレザクラの花 <バラ科> | |
![]() |
|
|
|
イトザクラともいわれているエドヒガンの栽培品種で、大木になる落葉高木(8m以上になる)です。 細い枝が垂直に枝垂(しだ)れ、樹皮がエドヒガンと同じように縦に裂けています。 3月終わり頃から、花の柄(小花柄−1〜1.5cmで斜め上向きの毛が生えている)を散形状に2〜4本伸ばして、淡い紅色を含んだ白い花(花径2〜2.5cm)を開きます。花には、下部が少しふくらんだ壷(つぼ)形のがく筒(上部は細くくびれている)とその先が5裂したがく裂片(先が細まった長いだ円形で、がく筒と共に毛が生えている)・白い花びら5枚(先端がやや濃い紅色)・おしべ15本前後・めしべ1本(おしべより長く花柱の下部に斜め上向きの毛が生えている)が見られます。 名前は、枝が垂れさがっている様子からつけられたものです。 |
ソメイヨシノの花 <バラ科> | |
![]() |
|
|
|
エドヒガンとオオシマザクラの雑種といわれている落葉高木(8〜15m)です。 3月終わり頃から、短い柄(花柄−約1cmで毛が生えている)の先に散形状に3本前後の花の柄(小花柄−約2cmで毛が生えている)を伸ばして、淡い紅を含んだ白色の花(花径約3cm)を開き始めます。花には、筒状壷形のがく筒(約8mm−上部がわずかにくびれている)とその先が5裂したがく裂片(長い三角状のだ円形−縁にギザギザ=鋸歯=きょしがあり、がく筒と共に毛が生えている)・淡い紅を含んだ白色の花びら5枚(約1.5cmで、先に切れ込みがある)・おしべ25本前後・めしべ1本(花柱の下の方に毛が生えている)が見られます。 名前は、江戸の染井(現在の豊島区)から全国に広がったサクラで、ヨシノザクラ(ヤマザクラ)と区別するためにつけられたものです。 |
ヤマザクラの花 <バラ科> | |
![]() | |
|
|
宮城県・新潟県より南の地方の野山に多く生えていた落葉高木(寿命が長く8m以上になる)です。木の姿(樹形)は、枝が斜め上に伸び上がるものや、横に広がるものなどがあり、いろいろです。 4月初め頃から、赤褐色の新しい葉と一緒に、短い花の柄(花柄−約1cm)から散房状(時に散形状に)に2〜3本の花の柄(小花柄−約2.5cm)を伸ばして、それぞれに花(花径約3cm−花の色は種類によって白・淡い紅色といろいろある)を開きます。花には、長い鐘形のがく筒(約5mm)とその先が5裂しているがく裂片(約5mmで、先が細くとがった細長い三角状のだ円形)・花びら5枚(約1.5cmで、先に切れ込みのあるだ円形)・おしべ20本前後・めしべ1本(淡い緑色でおしべより長く突き出ている)が見られます。 名前は、山中に咲くサクラという意味でつけられたものです。 |
オオシマザクラの花 <バラ科> | ||
![]() | ||
|
||
伊豆七島で生まれた落葉高木(約15m)です。三浦半島や房総半島にもたくさん見られます。薪(たきぎ)や炭(すみ)の原料にするために植えられたものだそうです。サトザクラの多くの品種の元になっているといわれています。 3月下旬頃から、葉より少し早いか葉と同時くらいに、葉の脇に柄(花柄−1.5〜2.5cm)を出し、その先に3〜4本の花の柄(小花柄−2〜4cm)を散房状に伸ばして、白色の花(花径−4〜5cm)を咲かせます。花には、円筒形のがく筒(7〜8mm)とその先が5裂したがく裂片(先がとがった細長いだ円形で縁に細かく深いギザギザ=鋸歯=きょしがある)・白い花びら5枚(約2cmで先に切れ込みがある)・おしべ35本前後・めしべ1本(おしべとほぼ同じ長さ)が見られます。 名前は、伊豆大島に多く生えているということからつけられたものです。 |
ヨウコウの花 <バラ科> | |
![]() | |
|
|
アマギヨシノとカンヒザクラの雑種といわれている栽培種で、落葉高木(8m以上になる)です。 花は、3月中頃から短い柄(花柄−約1cm)を出し、さらに花の柄(小花柄−約2cm)を3本ほど散形状に伸ばして、その先に紅紫色の大きな花(花径約4.5cm)を下向きに開きます。花には、長い鐘形のがく筒とその先が5裂しているがく裂片(長い三角状のだ円形で、縁に毛=縁毛=えんもうが生えている)・紅紫色の花びら5枚(横に広いだ円形で、先に切れ込みがある)・おしべ20本前後・めしべ1本(柱頭はおしべの一番短いものと同じくらいの長さ)が見られます。 名前は、満開になった時の花の色が、太陽の光のように明るく華やかに見えるところからつけられたものです。 |
ユキヤナギの花 <バラ科> | |
![]() | |
|
|
関東より西の地方の川岸によく生えていますが、今は、観賞用に庭や公園にも植えられている落葉低木(1〜2m)です。根もとから生え出して細長い枝を弓のような形に垂らしながら伸びています。 3月の終わり頃から5月にかけて、新しい葉が開くと共に、枝の節々に新しく芽生えた5〜6枚の小さな苞葉(ほうよう)の間から、長い柄(約1cm)に支えられた白い花(花径約1cm)を2〜7花ずつ散形状に上向きに開きます。そして、枝いっぱいに花をつけた、花の穂を垂らしています。花には、お椀状のがく筒の先が5裂した広い卵形のがく片(がく筒とがく片の境に淡い褐色の毛が輪状に生えている)・ほぼ円形の白い花びら5枚・おしべ約20本・めしべ5本が見られます。 名前は、柳のような葉と雪を思わせる花を咲かせる木という意味でつけられたものです。 |
アセビの花 <ツツジ科> | |
![]() | |
|
|
宮城県以南の日本全土の乾いた山地に生えている常緑の低木(1.5〜4m)です。今では庭や公園によく植えられています。葉は、枝先に輪状に集まって互生しています。葉の縁には、鈍く細かいギザギザ(鋸歯=きょし)があり、先のとがった細長いだ円形(逆さひ針形−5〜7cm)をしています。 3〜5月頃、枝先の葉の間から数本の花の軸を伸ばして、その軸にスズランのような白い花房を吊りさげるようにつけています。花には、筒先が深く5裂した淡い黄緑色のがく片・口の方が少しつぼまっていて筒先が細かく5裂している白い花びら・おしべ10本・めしべ1本が見られます。 名前は、葉や茎には有毒の成分が含まれており、葉を食べた馬が中毒してフラフラになったことから、足しびれ→あしび(馬酔木)→アセビと名づけられたといわれています。 |
シダレヤナギの花 <ヤナギ科> |
|
![]() | |
|
|
中国から入ってきた落葉高木(5〜10m)です。雄の木と雌の木があります。 幹は黒っぽい灰色をしており、縦に深い裂け目が目立ちます。細い枝は長く垂れさがり、やがて伸びてくる細い葉(8〜13cm)は枝に平行に垂れて、枝と共に風によく揺らぎます。葉の縁には、低いギザギザ(鋸歯=きょし)があります。 花は、3月の終わり頃から若葉と一緒に葉の脇に黄緑色の花の集まりを穂状(尾状花序=びじょうかじょ)につけます。雄花の花穂は2〜4cm、雌花の花穂は1.5〜2cmです。花には、雄花には卵状だ円形の苞(ほう)と2本のおしべが、雌花には雄花にあるような卵状だ円形の苞と柱頭が2裂しためしべが見られます。 名前は、枝がしなやかで枝垂(しだ)れるところからついたものです。ヤナギというのは、矢を作ったり魚を捕ったりする簗(やな)を作っていたことからつけられた名前です。 |
レンギョウ(レンギョウウツギ)の花 <モクセイ科> |
|
![]() | |
|
|
中国から入ってきた落葉小低木(約3m)です。 若い枝はよく伸びて枝垂(しだ)れます。枝に触ってみると少し角張っています。また、縦に割ってみると、節のところ以外は中が空っぽ(中空)になっています。 3〜4月頃、葉が出る前に対生していた葉の跡(葉痕=ようこん)の脇に柄(約1.5cm)のある黄色い花(花径約2cm)を1花ずつ咲かせています。花には、緑色の筒先が深く4つに裂けたがく片・筒先が4つに深く裂けた黄色い花びら(先のとがった円みのある長いだ円形で約1.5cm)・おしべ2本(めしべより短い)・めしべ1本(おしべより長い)が見られます。 名前は、中国で別の種類につけられていた中国名を間違えて使っていたのがこの名前です。したがって、別にレンギョウウツギという名前がつけられています。 |
シナレンギョウの花 <モクセイ科> |
|
![]() | |
|
|
中国から入ってきた落葉低木(2〜3m)です。 若い枝は、黄緑色で少し四角張っています。茎を縦に割ってみると、薄い横板がたくさん見られるのが特徴です(レンギョウには縦の仕切りしかありません)。 3〜4月にかけて、葉を交えながら、黄色い花を1か所に1〜3花ずつ咲かせています。花には、筒先が深く4裂したがく片・先が深く4裂した花びら(細長いだ円形で約1.5cm)・おしべ2本・おしべより長く伸び出ているめしべ1本が見られます。 葉は、両端が細くなった長いだ円形(3.5〜11cm)で、上半分には鈍いギザギザ(鋸歯=きょし)があります。葉は、枝に対生しています。 名前は、中国(支那)生まれのレンギョウという意味でつけられたのでしょう。レンギョウの名前の由来は、前述のレンギョウをご覧ください。 |
トサミズキの花 <マンサク科> |
|
![]() | |
|
|
高知県(土佐)の野山に生えている落葉低木(2〜4m)です。今では、庭や公園に観賞用に植えられています。幹は根もとから数本伸び出してよく枝分かれしています。 3〜4月頃、葉が出る前に、前の年に伸び出た枝の先や葉痕(ようこん=葉が落ちた跡)の脇から、花の軸(2〜5cm)が伸び出て、黄色い花7〜10花をつけて垂れさがります。花には、黄緑色で大きさが不揃いのがく(毛が生えている)が5枚・へら形で黄色の花びら5枚・おしべ5本(葯=やくは赤味をおびている)・花柱が2本あるめしべが見られます。 花に遅れて葉(6〜10cm)が出ますが、葉は先がとがった円形で厚く、主脈の両側には、はっきりした8本ほどのすじ(側脈)があります。葉の周りには波のような低いギザギザ(鋸歯=きょし)があります。葉の下面には、粉白色をおびた柔らかい毛が生えています。 名前は、高知県(土佐)で生まれたミズキという意味でつけられたものです。 |
カントウタンポポの花 <キク科> |
|
![]() | |
|
|
関東や中部地方東部の野原や道ばたに普通に見られる多年草(15〜30cm)です。 早春から地面に葉を放射状(ロゼット状)に広げて生えていますが、3〜5月にかけて、根もとから伸び出した花茎の先に円盤状の淡い黄色の頭状花(頭花・花径約4cm)を開きます。頭花はすべて舌状の花の集まりで、外側には直立した緑色の総苞(そうほう)が内外2層に見られます。外側の苞片は内側の苞片の半分以下の長さで、すべての苞片の先には三角の突起が見られます。花には、もとが筒になった舌状の花びら(舌状花の先は細かく5裂している)・筒状の葯(やく)が5本の花糸に支えられているおしべ・柱頭が2裂しているめしべ1本(おしべの管状の葯の中を通って出ている)・白い毛(冠毛=かんもう−がくにあたるもので花びらのもとを取り囲んでいる)が見られます。 名前は、関東地方に多いタンポポという意味でつけられたものです。 |
セイヨウカラシナの花 <アブラナ科> |
|
![]() | |
|
|
ヨーロッパや北アメリカに野生していたものが日本に入ってきて、堤防や土手などに増えている越年草(30〜80cm)です。 葉は、下の方のものは30cmほどになり、先の方が広くなった羽状の切れ込みがあって、葉の縁にはギザギザ(鋸歯=きょし)が見られます。伸びあがっている茎についているものは、次第に小さくなって柄も短くなり、柄がなくなって茎を抱いているものも見られます。さらに、縁の切れ込みも少なくなり、鋸歯のないものも出てきます。 4月頃になると、茎の先の方に黄色い花(花径約1cm)の集まり(総状花序)ができて、花は下のものから上に向かって開いていきます。花には、がくが4枚・黄色い花びらが4枚(しゃくし形)・おしべ6本(内4本は長い)。めしべ1本が見られます。 名前は、ヨーロッパ生まれのカラシナという意味でつけられたものです。 |
セイヨウノダイコンの花 <アブラナ科> |
|
![]() | |
|
|
ヨーロッパから中近東にかけて生えていた1〜2年生草本(20〜120cm)です。 根はあまり大きくなりませんが、葉や花がダイコンのものとよく似ています。茎は真っ直ぐに伸びあがって、上の方で枝を分けています。下の方の葉は、柄があって羽状に深く(6〜7対)裂けています。葉の先の方の裂片は卵形で大きく、波のようなギザギザの縁をしていますが、その下の裂片は長いだ円形で縁には波のような荒いギザギザがあります。茎の上の方の葉は、先のとがった細長い葉で、縁には小さなギザギザがたくさんあります。 3月頃から夏にかけて、茎の先の方に白や淡い紫色の花(花径約2cm)の集まり(総状花序)をつけています。花には、長いだ円形のがく4枚(約1.2cm)・白または淡い紫色の花びら4枚(紫色の網目状のすじがある)・おしべ6本(4本は長い)・めしべ1本が見られます。 名前は、ヨーロッパ生まれのダイコンに似た野の草という意味でつけられたものです。 |
ハナニラの花 <ユリ科> |
|
![]() | |
|
|
南米(アルゼンチン)生まれの多年草(10〜20cm)です。明治の中頃、観賞用に入ってきましたが、今は野生化しています。 球根(鱗茎=りんけい)の先から葉が数枚向かい合って出て地面に広げていますが、3〜4月にかけて、葉の間から花茎を伸ばして先端に白から淡い紫色の花(花径約3cm)を咲かせます(花の下部には1対の対生した薄い苞葉=ほうようがあり苞葉の下部は筒状になっている)。花には、花びら状のものが内外3枚ずつで計6枚(がくと花びらが区別ができないので花被=かひといっているが、外側のものが外花被でがくにあたるもの、内側のものが内花被で花びらにあたるもの)・おしべ6本(花の口近くに3本、底近くに3本ある)・柱頭が3裂しているめしべ1本が見られます。 花の名前は、葉や茎をちぎって嗅ぐとニラの匂いがすることからつけられたものです。 |
『自然と友だち』バックナンバーはこちら 『北の丸公園の自然HP』バックナンバーはこちら 『自然との出会いHP』バックナンバーはこちら |