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ヤブツバキの花 | セイヨウタンポポのロゼット | ハルジョオンのロゼット | ヒメジョオンのロゼット | |
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オオアレチノギクのロゼット | ノゲシのロゼット | コウゾリナのロゼット | オニタビラコのロゼット | |
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ウラジロチチコグサのロゼット | ナズナのロゼット | キュウリグサのロゼット | スイバのロゼット | |
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ギシギシのロゼット | ガクアジサイの葉痕(ようこん) | ヤツデの葉痕 | ニワトコの葉痕 | |
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ハリエンジュの葉痕 | ||||
ヤブツバキの花 <ツバキ科> | |
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青森より南の海岸から海に近い山地によく見られる常緑の高木(6~15m)です。 幹は、灰白色で枝を広げて茂り、半球形の樹形をしています。葉は厚く先のとがっただ円形(5~12cm)をしています。葉の表面はつやのある濃い緑色で、裏面は淡い緑色をしています。葉の縁には細かなギザギザ(鋸歯=きょし)が見られます。 2~4月頃、枝先や葉の脇に紅色で一重の花を1~2花ずつ咲かせます。花には、花のもとに瓦状に重なったがく苞(がく片と苞=ほうが区別できないもの)・紅色の花びら5~9枚・たくさんのおしべ(花糸のもとがくっついて筒になっている)・めしべ1本(柱頭が3裂しており、子房は無毛)が見られます。9~10月頃、暗褐色で球形の実(径4~5cm)が熟しますが、中には、暗褐色の種が3~5個入っており、種からは質の良い油が採れます。 名前は、もともと藪(やぶ)に生えていて、葉につやがある木という意味でつけられたものです。 |
セイヨウタンポポのロゼット <キク科> | |
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ヨーロッパ生まれの多年草です。日本で初めて見つけられたのは札幌市で1904年頃といわれていますが、今では、全国に見られるようになっています。 花が多く咲く時期は、3~5月頃ですが、ほとんど1年中見られるタンポポです。冬の間は、写真に見られるように根もとから切れ込みの多い葉を放射状に広げて地べたにはりついているのが普通です。このような姿をバラの花が開いたような形に似ているところからロゼットといいます。日光と地面の暖かさを有効に利用するのに都合のよい姿といえます。 |
ハルジョオンのロゼット <キク科> | |
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北アメリカ生まれの多年草(30~80cm)です。 4~6月ごろが花を咲かせる最盛期ですが、寒い冬の間は、写真に見られるように地面に放射状に葉を広げた姿(ロゼット)で寒さをしのいでいます。葉は、中ほどが広がった細長いへら形で、鮮やかな緑色をしています(似ているオオアレチノギクは灰緑色で細い)。葉の縁には、大きなギザギザが見られ、葉の両面には、白く柔らかい毛が生えています。 春になると、ロゼットの真ん中から中空の茎を伸ばして、上の方で枝を分けて頭花をつけます。(蕾の時には花柄が垂れて蕾が下を向いている) |
ヒメジョオンのロゼット <キク科> | |
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北アメリカ生まれの2年草(50~130cm)です。 花を咲かせるのは6月~10月ごろが最盛期(12月頃まで花が見られる)ですが、冬の間は、写真に見られるような葉のもとの方は細長い柄のようで先が卵形に広がった葉(縁にギザギザがある)を地面に放射状に広げた姿(ロゼット)で寒さをしのいでいます。 初夏のころ、ロゼットのまん中から茎を伸ばして上の方で枝を分けて白~淡紫色の頭花をたくさんつけます。この頃になるとロゼット形の葉は枯れてなくなっています。 |
オオアレチノギクのロゼット <キク科> | ||
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南アメリカ生まれの多年草(80~180cm)です。 7~10月頃が花を咲かせる最盛期ですが、冬の間は、写真に見られるように放射状に葉を地面に広げた姿(ロゼット)で過ごしています。葉には、両面に柔らかい毛が生えていて、さわってみるとフェルトのようです。葉の縁には大きなギザギザが見られ、葉の色は、灰緑色をしています。よく似たものにヒメムカシヨモギがありますが、こちらは明るい緑色をしています。 春になると、ロゼットのまん中から茎を伸ばして、上の方で枝を分けて頭花をたくさんつけます。 |
ノゲシのロゼット <キク科> | |
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ヨーロッパ生まれの2年草(50~100cm)です。道ばたや畑などでよく見られます。 花の最盛期は3~10月頃で、冬でも花を咲かせているものもたくさん見られますが、写真に見られるような葉を放射状に広げているもの(ロゼット)も見られます。この姿は、日向ぼっこをしているようなもので、冬の寒さから身を守るのに都合のよい姿といえます。葉をちぎると白い汁が出るところは、タンポポに似ています。 |
コウゾリナのロゼット <キク科> | |
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野山や道ばたに普通に見られる2年草(60~90cm)です。 花を咲かせるのは、5~10月頃ですが、冬の間は細かいざらざらした毛の生えた淡い褐緑色の細長いだ円形の葉を放射状に地面に広げています(ロゼット)。 春になると、ロゼットの真ん中から、荒い刺(とげ)のある茎を伸ばし枝を分けて頭花をたくさんつけますが、その頃にはロゼットは枯れてなくなっています。 |
オニタビラコのロゼット <キク科> | |
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道ばたや庭に普通に見られる2年草(20~30cm)です。 花は5月~10月頃多く見られますが、冬でも咲いているのに出くわすことがあります。しかし、多くのものは、写真に見られるように、淡い紫をおびた緑の葉(深い切れ込みやギザギザがある)を放射状に広げて、日光や地面の暖かさをうまく利用できる姿(ロゼット)をしているものが多く見られます。 タビラコという草に似ていて、大柄になるところから、鬼を頭につけて呼ばれるようになったようです。 |
ウラジロチチコグサのロゼット <キク科> |
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南アメリカ生まれの2年草(20~70cm)です。1980年頃入ってきて増えてきました。関東地方に最も多く増えている雑草といわれています。 花が多く見られる時期は、4~8月頃ですが、ほかの時期でもちらほら見ることができます。冬のころ見られる姿は、写真に見られるようなさじ形の葉を地表に放射状に広げた姿のもの(ロゼット)が多く、葉の色は、表面はつやのある緑で、裏面は伏せた綿毛でおおわれた白さがはっきりしています。 |
ナズナのロゼット <アブラナ科> |
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道ばたや庭などに普通に見られる2年草(10~40cm)です。 花の時期は3~6月頃ですが、冬の間は写真に見られるような長い柄の先に深い切れ込みのある葉を放射状に広げている姿(ロゼット)が見られます。よく見ると、どの葉にも日光がよく当たるように並び方も大きさも重なり方も都合のよい姿になっていることがわかります。 暖かい春になると、やがてロゼットのまん中から茎を伸ばして、また、花を咲かせることでしょう。 |
キュウリグサのロゼット <ムラサキ科> |
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野原や道ばたに多く見られる2年草(10~30cm)です。 花の時期は、2~5月頃ですが、冬の寒い時期は、写真に見られるような小さなスプーン形の葉を放射状に広げた姿(ロゼット)で過ごしているのが多く見られます。葉のつき方をよく見ると、下のものほど柄が長く、それぞれの葉がお互いに重なり合わないようになっており、日光がどの葉にもよく当たるようになっていることがわかります。自然の知恵の素晴らしさが感じられます。 もうすでに長い花茎が伸び出して花をつけているものもありますので、探してみてください。 |
スイバのロゼット <タデ科> |
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野原や道ばたでよく見られる多年草(50~80cm)です。雄株と雌株があります。 花の時期は、5~8月ごろですが、寒い冬の間は写真に見られるような柔らかな新しい葉を地面に広げて冬越しをしています。この間に栄養を溜めて、春になると茎を伸ばして雄株・雌株それぞれに花をつけることでしょう。広い葉のもとのところが矢じりのような形になってとがっているところが、スイバの特徴です。 |
ギシギシのロゼット <タデ科> |
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野原や道ばたでよく見られる多年草(60~100cm)です。 花の時期は、5~8月頃ですが、冬の間は写真に見られるような新しい大きな葉を広げて冬越しをしています。スイバと違ってふたまたに分かれている葉のもとが、耳たぶのように円くなっているのが特徴です。長いだ円形の葉をとってこすり合わせると、ギシギシと音を出すことから、この名前が生まれたといわれています。 |
ガクアジサイの葉痕(ようこん) <ユキノシタ科> |
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観賞用に植えられている落葉低木(約1.5m)です。 茎は根もとからたくさん生え上がっていて、葉を対生させていますが、冬の間は葉を落として、その後が、三つ目小僧の顔のように見える跡になって残っています。これを、葉痕(ようこん)といっています。 葉痕の中に見えている三つの点は、葉がついている時に水や養分の通り道が集まっていたところ(維管束=いかんそく)です。 葉痕の上には、開きかけた新しい芽も見られます。 |
ヤツデの葉痕 <ウコギ科> |
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暖かい地方の海辺の野山に生えていますが、庭木としても植えられている常緑低木(約2m)です。 幹は、根もとから数本立ち上がり、まばらに枝を分けていますが、冬でも掌(てのひら)形に広げたつやのある大きな葉(20~40cm)を枝先に長い柄(15~45cm)で輪生するように互生しています。 葉が落ちた後には、葉の柄がついていたあと(葉痕=ようこん)が茎を半分くらい取り巻くように帯状に残っています。 |
ニワトコの葉痕 <スイカズラ科> |
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野山に生えている大形の落葉低木(3~5m)です。 枝は、木の質が柔らかく、中心には太くて柔らかいスポンジのような部分(髄=ずい)があります。 葉が落ちると、写真に見られるようなネコの顔の形に見えるあと(葉痕=ようこん)が残ります。目や鼻のような姿に見えているところは、水の通り道が集まったところ(維管束=いかんそく)で、額に当たるところには、新しい芽ものぞいています。 |
ハリエンジュの葉痕 <マメ科> |
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北アメリカ生まれの落葉樹(約15m)です。日当たりのよい林の縁や川原に生えていますが、庭木や街路樹としても植えられています。幹の灰褐色の樹皮には、縦に皮目(ひもく=呼吸の働きをしているところ)と呼ばれる裂け目がたくさん見られます。 夏の間、枝には、小さな葉(小葉・2~3.5cm)4~8対(9~17枚)をつけた複葉がついていて、柄のもとには針状の刺(托葉=たくよう)を2本対生させていました。冬になって葉が落ちると、その後に羊の顔のような形の柄のあと(葉痕=ようこん)が針状の托葉に挟まれて残ります。中の目のようなふくらみは水や養分の通り道が集まっていたところ(維管束=いかんそく)の跡です。鼻に当たるふくらみのところには、その奥に新しい芽が用意されているようです。 |
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