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カンザクラの花 | オオカンザクラの花 | カワヅザクラの花 | カンヒザクラの花 | |
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ヒマラヤヒザクラの花 | ツバキカンザクラの花 | ヨウコウの花 | コヒガンザクラの花 | |
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コシノヒガンザクラの花 | エドヒガンの花 | ベニシダレの花 | ヤエベニシダレの花 | |
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シダレザクラの花 | アマギヨシノの花 | ソメイヨシノの花 | オオシマザクラの花 | |
カンザクラの花 <バラ科> | |
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カンヒザクラとヤマザクラの雑種といわれているサクラ(3~5m)です。 例年は、2月上旬ごろから淡い紅色の花(花径約2.5cm)を咲かせます。花は、散形状に2~3本の柄(小花柄約1.7cm)を出してその先に開いています。 花には、鐘形のがく筒(約0.7cm)とその先が5裂しているがく片(約0.6cm・先がとがった長い三角状の卵形で縁には毛=縁毛=えんもうが生えている)・淡い紅色の花びらが5枚(約1.3cm・横に広い円形で先に切れ込みがある)・おしべ多数(35本前後)・めしべ1本(おしべとほぼ同じ長さ)が見られます。年が明けて咲くサクラの中では、一番早く咲くサクラといえます。 名前は、寒中に咲き始めるサクラという意味でつけられたものです。 |
オオカンザクラの花 <バラ科> | |
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カンザクラとオオシマザクラの雑種と考えられているサクラ(8m以上)です。木の枝が横に広がり、波打ちながら平らに伸びているのが特徴です。 花は、例年は2月中頃から淡い紅色の花(花径約3.5cm・カンザクラよりやや大きい)を散形状に2~4本ずつ出している花の柄(小花柄・約1.5cm)の先に咲かせます。 花には、細長い鐘形のがく筒(約0.7cm)とその先が5裂しているがく片(約0.6cm・先のとがった細長い三角状卵形で縁には毛=縁毛=えんもうが見られる)・淡い紅色の花びら(約1.5cm・ほぼ円形で先に深い切れ込みがあり、縁に細かい凹凸がある)・おしべ多数(約30本)・めしべ1本(淡い緑色で長いおしべより短い)が見られます。 名前は、カンザクラより木自体が大きくなるだけでなく、花も大きいところからつけられたものと考えられます。 |
カワヅザクラの花 <バラ科> | |
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1955年に原木が伊豆の河津(かわづ)で発見されたカンヒザクラとオオシマザクラの雑種と考えられているサクラ(原木は約10m)です。 花は、例年は2月中頃から散房状(時に散形状)に2~5本の柄(小花柄約2.5cm)を出して、その先に淡いピンク色の花(花径約3.5cm)を咲かせます。小花柄のもとには、さらに短い柄(花柄約1.5cm)があります。 花には、鐘形で紅紫色のがく筒(約0.8cm)とその先が5裂しているがく片(約0.8cm・先が細長くとがった三角状の卵形で縁に細かいギザギザ=鋸歯=きょしが少しある)・淡い紅紫色の花びら5枚(約1.5cm・横に広い卵形で先に切れ込みがある)・おしべ多数(30本前後)・めしべ1本が見られます。 名前は、伊豆の河津で発見されたサクラということでつけられたものです。 |
カンヒザクラの花 <バラ科> | |
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琉球諸島の各地では野生していますが、東京以西では観賞用に栽培されているサクラ(3~5m)です。 花は、例年は2月下旬頃から散形状に2~3本下向きに出ている花の柄(小花柄約1.5cm)の先に、半開した濃い紅紫色の筒状の花(花径約1cm)を下向きに咲かせます。小花柄のもとには極めて短い柄(花柄約0.5cm)が見られます。花には、濃い紅紫色の円筒状鐘形のがく筒(約1cm)とその先が5裂している三角状卵形のがく片(約0.4cm)・濃い紅紫色の花びら5枚(約1.1cm・先が細まった長いだ円形で先に切れ込みがある)・おしべ多数(25本前後・花糸は初めは白いが後に濃い紅紫色になる)・めしべ1本(おしべより短い)が見られます。 名前は、寒い時期に火が燃えているような赤い色の花を咲かせるサクラという意味でつけられたと考えられます。 |
ヒマラヤヒザクラの花 <バラ科> | ||
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東ヒマラヤのネパールからブータン・ミャンマー北部・中国雲南地方の1,500~2,600mの標高の高い所に生えているサクラ(20mを超えるものもある)といわれています。 花は、例年は3月中頃から2~3本の花の柄(小花柄約2cm)の先に、濃い紅紫色の半開した花(花径約1.5cm)を下向きに咲かせます。小花柄のもとには極めて短い柄(花柄約0.5cm)も見られます。 花には、濃い紅紫色の円筒状鐘形のがく筒(約1cm)とその先が5裂している細長い三角状のがく片(約0.8cm)・濃い紅紫色の花びら5枚(約1.5cm・先に切れ込みのあるだ円形)・おしべ多数(約50本・花糸は淡い紅色)・めしべ1本(おしべと同じくらいの長さ、先の方は淡い緑色で下部は淡い紅色)が見られます。 名前は、ヒマラヤ生まれのヒザクラという意味でつけられたものです。 |
ツバキカンザクラの花 <バラ科> | |
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愛媛県松山市で発見されたカンヒザクラとシナミザクラの雑種と考えられているサクラ(3~5m)です。 例年は、2月下旬頃から3~5本の柄(小花柄約2.5cm)を散形状に出して、その先に紅紫色の花(花径2~2.5cm)を咲かせます。小花柄のもとにはさらに短い柄(花柄約1cm)があります。 花には、鐘状で盃(さかずき)形をしたがく筒(約0.4cm)と、その先が5裂しているがく片(約0.5cm・三角状卵形で縁には毛=縁毛=えんもうが生えている)・紅紫色の花びら5枚(約1.5cm・縁が内側にわん曲しており、全体がカップのように見える)・おしべ多数(35本前後で長くて目立つ)・めしべ1本(おしべより短い)が見られます。 名前は、愛媛県松山市の伊予豆比古命神社(椿宮といわれている)に原木があることから名づけられたものです。愛媛県にはたくさん見られますが東京では珍しいサクラです。 |
ヨウコウの花 <バラ科> | |
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アマギヨシノとカンヒザクラとの雑種といわれているサクラで、枝は斜め上に伸び上がっています(8m以上になる)。 花は、例年は3月中頃短い柄(花柄1.5~2.4cm)から、さらに花の柄(小花柄約2cm)を散形状に3本ほど伸ばして、その先に紅紫色の大きな花(花径約3.5cm)を下向きに開きます。 花には、長い鐘形のがく筒(約1cm)とその先が5裂しているがく片(約0.8cm・長い三角状だ円形で、縁には毛=縁毛=えんもうが生えている)・紅紫色の花びら5枚(約1.8cm・横に広いだ円形で、先に切れ込みがある)・おしべ多数(38本前後)・めしべ1本(おしべの一番短いものと同じくらいの長さ)が見られます。 名前は、満開になった時の花の色が太陽の光のように明るく華やかに見えるところからつけられたものです。 |
コヒガンザクラの花 <バラ科> | |
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エドヒガンとマメザクラの雑種と考えられているサクラです(3~5m)。房総半島や伊豆半島の山々には自生しているといわれていますが、よく庭や公園に植えられています。 枝分かれした細い枝は、斜めに伸び上がっています。 例年は3月の中頃から4月にかけて、3~4本ずつ散形状に伸び出ている花の柄(小花柄・約2.4cmで毛が生えている)の先に淡い紅色の花(花径2.5~3cm)を横向きに遠慮がちに咲かせています。 花には、筒の下の方が球形にふくらんでいる壷(つぼ)形のがく筒(約0.5cm・毛におおわれている)とその先が5裂しているがく片(約0.4cm・先のとがった三角状の卵形で毛におおわれており、縁には低いギザギザ=鋸歯=きょしがある)。淡い紅色の花びら5枚(約1.5cm)・おしべ多数(25本前後)・めしべ1本(淡い緑色でおしべより長い)が見られます。 名前は、彼岸のころに花が咲くという意味でつけられたものです。 |
コシノヒガンザクラの花 <バラ科> |
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富山県の東砺波(ひがしとなみ)市の山中に自生しているサクラ(約8m)です。エドヒガンとオオヤマザクラの雑種といわれています。 東京では普通3月中頃、2~3本の花の柄(小花柄・約1.7cmで斜め上向きの毛が生えている)を散形状に伸ばして、その先に淡い紅色の花(花径約3cm)を咲かせます。 花には、下部がふくらんだ壷(つぼ)形のがく筒(約0.6cm)とその先が5裂したがく片(約0.5cm・先のとがった細長いだ円形で縁にギザギザ=鋸歯=きょしがあり、がく筒と共に毛が生えている)・淡い紅色の花びら5枚(長いだ円形で約1.6cm)・おしべ多数(25本前後)・めしべ1本(下の方に毛が生えている)が見られます。 名前は、越中(えっちゅう)地方に生えているヒガンザクラという意味でつけられたものです。 |
エドヒガンの花 <バラ科> |
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山の中でも自然に生えているのが見られますが、観賞用にも庭や公園などによく植えられているサクラです(3~5m・中には15m以上になるものもある)。 例年は、3月中頃から淡い紅色の花(花径約1.3cm)を枝に散形状に2~3本ずつ出している柄(小花柄・約1.3cmで毛が生えている)の先に咲かせます。 花には、下部が球状にふくらんでいて周りに毛が生えている壷(つぼ)形のがく筒(約0.5cm)とその先が5裂しているがく片(約0.4cm・三角状の卵形で縁に細かいギザギザ=鋸歯=きょしがある)・淡い紅色の花びら5枚(長さ約1.2cm)・おしべ多数(25本前後)・めしべ1本(白色の花柱の下半分に毛が生えている)が見られます。 名前は、花が彼岸のころに咲き、江戸(東京)のあちこちで栽培されていたことからつけられたものです。 |
ベニシダレの花 <バラ科> |
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エドヒガンの枝がしだれる性質をもっている種類で、中でも花の紅色が濃くなる種類のサクラ(8m以上になる)です。 4月初め頃、長くしだれている枝の節から、花の柄(小花柄・0.8~1cmで斜め上に向いた毛が生えている)を散形状に2~4本出して、その先に紅紫色の花(花径は約2cm・平らに開ききらない)を咲かせます。 花には、下部が少しふくらんでいる壷(つぼ)形のがく筒(0.4~0.6cm)とその先が5裂しているがく片(約0.3cm・先がとがった卵形で縁にギザギザ=鋸歯=きょしがあり、がく筒と共に毛が生えている)・紅紫色の花びら5枚(約1.3cm・先に深い切れ込みがある)・おしべ多数(約23本)・めしべ1本(おしべより長く伸び出ている)が見られます。 名前は、紅色の花を咲かせるシダレザクラという意味でつけられたものです。 |
ヤエベニシダレの花 <バラ科> |
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ベニシダレの八重咲きの種類で、明治時代に仙台市長の遠藤康治さんが仙台に植えたところから、エンドウザクラともいわれていました(8m以上)。 4月中頃、ベニシダレより少し遅れて、散形状に3~4本伸ばしている花の柄(小花柄・1.2~1.8cmで斜め上向きの毛が生えている)の先に、淡い紅紫色の八重の花(花径約2.5cm)を咲かせます。 花には、鐘形のがく筒(約0.6cm・中ほどが少しくびれている)とその先が5裂しているがく片(約0.3cm・短い三角状円形で縁にギザギザ=鋸歯=きょしがある)・淡い紅紫色の花びら15枚前後(約1.5cm・先が広がっただ円形でややねじれが見られる)・おしべ多数(45本前後)・めしべ1~2本(おしべより長く伸び出ており花柱から子房にかけて上向きの毛が生えている)が見られます。 名前は、紅色で八重の花が咲くシダレザクラという意味でつけられたものです。 |
シダレザクラの花 <バラ科> |
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エドヒガンの栽培品種でイトザクラともいわれています(8m以上)。 細い枝が、垂直にしだれています。樹皮がエドヒガンと同じように、縦に裂けています。 3月下旬ごろ、花の柄(小花柄・長さは1~1.5cmで斜めに上向きの毛が生えている)を散形状に2~4本伸ばして、その先に薄紅色を含んだ白い花(花径2~2.5cm)を咲かせます。 花には、下部が少しふくらんだ壷(つぼ)形のがく筒(約0.6cm)と、その先が5裂したがく片(約0.2cm・先が細まった長いだ円形で、がく筒と共に毛が生えている)・淡い紅を含んだ白い花びら5枚(ハート形で先端がやや紅色をおびている)・おしべ多数(15本前後)・めしべ1本(おしべよりほんのわずか長く、花柱の下部に斜め上に向いた毛が生えている)が見られます。 名前は、枝が垂れて下がっている様子からつけられたものです。 |
アマギヨシノの花 <バラ科> |
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ソメイヨシノの由来を調べるために、オオシマザクラ(♀)とエドヒガン(♂)を掛け合わせる実験をしている時につくり出されたサクラです(8m以上)。枝は横に広がる特徴があります。 例年は3月中旬から4月にかけて、柄(花柄1~1.5cm)の先に散房状に3~5本伸び出ている花の柄(小花柄1.5~2cm)の先に大輪の白い花(花径約4.2cm)を咲かせます。 花には、長い筒状のがく筒(約0.8cm・筒の上の方が少しくびれて壷の形をしている)とその先が5裂しているがく片(約0.8cm・長い三角状だ円形で縁にはギザギザ=鋸歯=きょしがあり、鋸歯の先が芒=のぎ状に伸びている)・白色の花びら5枚(1.5~2.5cm)・おしべ多数(27本前後)・めしべ1本(花柱の下の方に毛が生えている)が見られます。花の終わり頃になると、花びらの色が淡い紅紫色に変わります。 名前は、掛けあわせの実験で生み出された地域(天城)にちなんでつけられたものです。 |
ソメイヨシノの花 <バラ科> |
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エドヒガンとオオシマザクラの雑種といわれているサクラ(8~15m)です。 3月の終わり頃から、短い柄(花柄約1cmで毛が生えている)の先に散形状に3~4本の柄(小花柄約2cmで毛が生えている)を伸ばして、それぞれに淡い紅を含んだ白色の花(花径約3.5cm)を咲かせます。 花には、筒状壷(つぼ)形のがく筒(約0.8cm・上部がわずかにくびれている)とその先が5裂したがく片(約0.6cm・三角状の細長いだ円形・縁にギザギザ=鋸歯=きょしがあり、がく筒と共に毛が生えている)・淡い紅色を含んだ白色の花びら5枚(約1.6cmで、先に切れ込みがある)・おしべ多数(42本前後)・めしべ1本(おしべより短く、花柱の下の方に毛が生えている)が見られます。 名前は、江戸の染井(現在の豊島区)から全国に広がったサクラで、ヨシノザクラと区別するためにつけられたといわれています。 |
オオシマザクラの花 <バラ科> |
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伊豆七島で生まれたサクラ(約15m)です。三浦半島や房総半島にもたくさん見られますが、薪(たきぎ)や炭の材料にするために植えられたものだそうです。サトザクラの多くの品種のもとになっているといわれています。 例年は、3月下旬ごろから、葉より少し早いか葉と同時くらいに、葉の脇に柄(花柄1~2.5cm)を出し、その先に3~4本の花の柄(小花柄2~4cm)を散房状に伸ばして、白色の花(花径4~5cm)を咲かせます。 花には、円筒形のがく筒(約0.7cm)とその先が5裂したがく片(約0.7cm・先のとがった細長いだ円形で縁に細かく深いギザギザ=鋸歯=きょしがある)・白い花びら5枚(約2.5cm)・おしべ多数(40本前後)・めしべ1本(中くらいのおしべとほぼ同じ長さ)が見られます。 名前は、伊豆大島に多く生えているということからつけられたものです。 |
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