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マメザクラの花 | コブクザクラの花 | ヤマザクラの花 | オオヤマザクラの花 | |
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ミクルマガエシの花 | アズマニシキの花 | チョウシュウヒザクラの花 | イチヨウの花 | |
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ウコンの花 | ギョイコウの花 | カンザンの花 | フゲンゾウの花 | |
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ショウゲツの花 | アマノガワの花 | スルガダイニオイの花 | バイゴジジュズカケザクラの花 | |
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ハクサンハタザクラの花 | フクロクジュの花 | |||
マメザクラの花 <バラ科> | |
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富士山や箱根を中心にした周辺の山々(海抜1,500m付近)に多く見られるサクラ(3~5m)です。北は八ヶ岳から、南は伊豆半島付近まで見られます。 東京あたりでは、3月終わり頃から白または淡い紅色の花(花径約1.7cm)を散形状に1~3本伸ばしている花の柄(小花柄・約1.5cmで毛が生えている)に支えられて開きます。 花には、赤褐色で筒状のがく筒(約0.5cm)の先が5裂しているがく片(約0.5cm・先がとがったぎぼうし形)・白か淡い紅色の花びら5枚(約1.3cm)・おしべ多数(30本前後)・めしべ1本(おしべと同じくらいの長さ)が見られます。 名前は、葉も花も他のサクラより小形のサクラという意味でつけられたものです。 |
コブクザクラの花 <バラ科> | |
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白または淡い紅色の小輪で八重の花を咲かせるサクラ(3~5m)です。 10月頃から冬にかけて咲く花と、3月下旬から4月にかけて咲く花が見られます。冬の花は、花の柄(小花柄0.2~0.5cm)が散形状に2~4本出て、その先に花(花径1.2~1.8cm)をつけます。春の花では小花柄が冬のものより長く(1~1.5cm)なり、小花柄の下にはさらに柄(花柄約1cm)が見られるところが違います。 花には、鐘状で壷(つぼ)形のがく筒(約0.5cm)とその先が5~8裂したがく片(約0.5cm・三角状の卵形で縁に荒いギザギザ=鋸歯=きょしと、毛=縁毛=えんもうが見られる)・白または淡い紅色の花びら多数(40枚前後・内側のものは細い)・おしべ多数(40~50本)・緑色のめしべ1~2本が見られます。 名前の由来はよくわかりません。 |
ヤマザクラの花 <バラ科> | |
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主に宮城県・新潟県より南の地方の野山に多く見られるサクラ(8m以上)です。 木の姿(樹形)には、枝が斜め上に伸び上がるものや、横に広がるものなどが見られます。 4月初め頃から、赤褐色の若葉と共に、枝から出ている短い柄(花柄約1.5cm)の先に散房状(時に散形状)に2~3本の花の柄(小花柄約2.5cm)を伸ばして、花(花径約3cmで花の色は白、淡い紅色といろいろある)を咲かせます。 花には、長い鐘形のがく筒(約0.5cm)とその先が5裂したがく片(約0.5cmで細長い三角状だ円形で縁に毛=縁毛=えんもうが見られる)・花びら5枚(1.5~2cm・だ円形で先に浅い切れ込みがある)・おしべ多数(20本前後)・めしべ1本(淡い緑色でおしべより少し長い)が見られます。 名前は、山中に咲くサクラという意味でつけられたものです。 |
オオヤマザクラの花 <バラ科> | |
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北海道から東北地方に多く見られ、近畿以西には少ないサクラ(20~25m)です。 東京では、4月初め頃から、紫褐色をおびた若葉と共に大輪の紅色の花(花径約4cm)を開きます。花は、花の柄(小花柄1.3~2.2cm)を散形状に1~3本ずつ出して、その先に開いています。かすかに良い匂いがします。 花には、鐘形をしたがく筒(0.5~0.7cm)とその先が5裂しているがく片(約0.4cm・先がとがった長いだ円形)・紅紫色の花びら(約2cm・円形に近い)・おしべ多数(約38本・花糸は白から後に赤っぽくなる)・めしべ1本(長いおしべより短い)が見られます。 名前は、ヤマザクラより花が大きいところからつけられたものです。花の色が濃い紅色であるところから、ベニヤマザクラともいわれています。 |
ミクルマガエシの花 <バラ科> | ||
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東京の荒川堤で栽培されていたものが広がったもので、枝が斜め上向きに向かって伸びるサクラ(3~8m)です。 4月初め頃、花と共に黄緑色をおびた褐色の葉を広げているのが見られます。葉の脇の短い柄(花柄約1cm)の先に、散房状に花をつける柄(小花柄約2.5cm)を伸ばして、淡い紅紫色の花(花径約4cm)をつけています。 花には、長い鐘形のがく筒(約0.6cm)とその先が5裂した三角状だ円形のがく片(約0.7cm)・淡い紅紫色の花びら5~7枚(約2cm・円形で先に切れ込みがある)・おしべ多数(43本前後)・めしべ1本(中くらいの長さのおしべとほぼ同じ長さ)が見られます。 名前は、昔、後水尾天皇が花の前を通り過ぎた時に、あまりの花の美しさに気づいて御車(みくるま)を返して御覧になったことにちなんでつけられたということです。 |
アズマニシキの花 <バラ科> | |
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東京の荒川堤で栽培されていたものが広がった、淡い紅色で八重の花を咲かせるサクラ(3~8m)です。 4月初め頃、淡い紅色の八重の花(花径4~5cm)と共に黄緑色をおびた褐色の若葉が見られるようになります。花は、葉の脇に出ている柄(花柄1~1.5cm)の先に3~5本の花の柄(小花柄1.5~2cm)を散房状に伸ばして、その先に咲かせています。 花には、長い鐘形のがく筒(0.6~0.8cm)とその先が5裂しているがく片(約0.6cm・三角状の卵形で縁に毛=縁毛=えんもうが生えている)・淡い紅色の花びら10~20枚(約1.5~2cm・円形に近い)・おしべ多数(30~40本)・めしべ1本(時に2本で葉化することもある)が見られます。 名前は、エドというサクラに似ていて、華やかな花を咲かせるところからつけられたのではないかと思われます。 |
チョウシュウヒザクラの花 <バラ科> | |
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東京の荒川堤で栽培されていたものが広がったサクラ(3~8m)です。斜め上に伸び上がりながら大きく枝を広げています。 4月初め頃から、濃い紅紫色の若葉と共に短い柄(花柄約1.5cm)を伸ばし、その先に花をつける柄(小花柄約3cm)を散房状~散形状に2~4本出して、大柄な紅紫色の花(花径約4cm)を咲かせます。 花には、長い鐘形のがく筒(約8mm)とその先が5裂した長い三角状のがく片(約8mm・縁にギザギザ=鋸歯=きょしが見られるものもある)・紅紫色の花びら5枚(約1.8cm・円い形で先に切れ込みがあり、花びらの数は5枚以上になることもある)・おしべ多数(45本前後)・めしべ1本(最長のおしべより少し短い)が見られます。 名前の長州は山口県のことですがその関係はよくわかりません。 |
イチヨウの花 <バラ科> | |
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関東地方に多いサトザクラの一種(8m以上)です。 4月の中頃から、鮮やかな緑色の若葉と共に花を咲かせます。短い柄(花柄1~2cm)の先に散形状(時に散房状)に2~4本の花の柄(小花柄約3.5cm)を伸ばして、淡い紅色の花(花径4~5cm)を垂れ気味に開きます。 花には、ろうと形のがく筒(約1cm・縦すじやしわが目立ち、下の方は細くなって小花柄に続いていて境がわからない)とその先が5裂したがく片(約0.7cm・長い三角状の卵形)・淡い紅色の花びら25~35枚・おしべ多数(長さは約3mm)・めしべ1本(下方が細い葉のようになり、先は淡い紅色をしている)が見られます。 名前は、1~2本のめしべのもとが葉のような姿になることからつけられたようです。 |
ウコンの花 <バラ科> |
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花がごく淡い黄緑色をしているサトザクラの一種(8m以上)です。 4月中頃から、花と共に紅紫色をおびた褐色の若葉が見られます。葉の脇から出ている柄(花柄1~2.5cm)から、散房状に2~3本の花の柄(小花柄約3cm)を伸ばして、淡い黄緑色の花(花径約4cm)を垂れ気味に咲かせます。 花には、ろうと形のがく筒(0.5~0.7cm)とその先が5裂しているがく片(約0.9cm・先のとがった細長いだ円形で縁にギザギザ=鋸歯=きょしがある)・淡い黄緑色の花びら7~18枚(外側のものは水平に開き、内側のものは立っている。先や外側は淡い紅色をおびるものもある)・おしべ多数(38本前後で長さは約0.4cm)・めしべ1本が見られます。 名前は、花の色がウコンという植物の根を使って紙や布を染めた時の色に似ているところからつけられました。 |
ギョイコウの花 <バラ科> |
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花が淡い黄緑色をしているサトザクラの一種(8m以上)です。 4月中頃から、花と共に黄緑色をおびた褐色の若葉が見られます。短い柄(花柄1~3cm)から放射状(時に散房状)に3~4本の花の柄(小花柄約2cm)を伸ばして、緑黄色の花(花径約3.5cm・花径は場所によって違いが見られる)を垂れ気味に咲かせます。 花には、細長いろうと形のがく筒(約0.4cm・紅紫色をおびた褐色で、上の方にしわがある)とその先が5裂しているがく片(約0.9cm・先のとがった卵形)・淡い黄緑色の花びら(部分的に濃い緑色や白色、赤色のすじが見られる)・おしべ多数(約0.3cmで、葯=やくの先にとがった『葯かく』というものがある)・めしべ1本(おしべより長い)が見られます。 名前は、昔、天皇の衣服を御衣(ぎょい)といい、その色が黄緑色であったことに由来しているようです。 |
カンザンの花 <バラ科> |
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鮮やかな紅色で華やかな大輪の花を咲かせるサトザクラの一種(8m以上)です。 4月中頃から、花と共に紫褐色の若葉が見られます。短い柄(花柄約2cm)から散形状に3~5本の花の柄(小花柄約2.5cm)を伸ばして、紅色の花(花径4~5cm)をやや垂れ気味に開きます。枝の先の方が上向きに弓なりに曲がる性質があります。 花には、ろうと形のがく筒(約0.6cm・暗い褐色で縦にすじが見られる)とその先が5~6裂したがく片(約0.6cm・ふくらみのある長めの三角形で、縁には毛=縁毛=えんもうが生えている)・淡い紅色の花びら30~50枚(外側のものは円形だが、内側のものは細長い)・おしべ多数(40本前後・葯=やくの先にとがった部分=葯かくがある)・めしべ1~2本(花柱の先の方は紅色で、下の方は葉のようになっており、縁にギザギザ=鋸歯=きょしがある)が見られます。 |
フゲンゾウの花 <バラ科> |
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全国的に古くから栽培されているサトザクラの一種(8m以上)です。 4月中頃から、花と共に紅紫色をおびた褐色の若葉が見られます。短い柄(花柄1~2.5cm)の先に散形状(時に散房状)に2~3本の花の柄(小花柄約5cm)を伸ばして、淡い紅色の花(花径5~6cm)をやや垂れ気味に咲かせます。 花には、細く小さなろうと形のがく筒(約0.5cm)とその先が5裂したがく片(約1cm・三角状卵形で縁にギザギザ=鋸歯=きょしがある)・花びら21~25枚(初めは淡い紅色だが、後にほとんど白くなる)・おしべ多数(約0.5cm)・めしべ1~2本(下の方が葉のようになっており、花柱がゾウの鼻のように長く伸びて紅色をおびている)が見られます。 名前は、めしべの先が、普賢菩薩(ふげんぼさつ)が乗っているゾウの鼻に似ているということでつけられたということです。 |
ショウゲツの花 <バラ科> |
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関東地方に多く栽培されている小形のサトザクラの一種(約3m)です。枝を横に広がるように伸ばしています。 4月中頃から、花と一緒に緑色をおびた褐色の若葉が見られます。2~3cmの短い柄(花柄2~3cm)から散形状(時に散房状)に伸ばした3~5本の花の柄(小花柄約4cm)に淡い紅色の花(花径約5cm)を垂れ気味に咲かせます。 花には、ろうと形のがく筒(約0.5cm・上の方にしわがある)とその先が5~7裂したがく片(約0.7cm・先が細くなった卵形で、縁にはっきりしたギザギザ=鋸歯=きょしがある)・花びら21~26枚(外側のものは淡い紅色だが内側のものはほとんど白色で、花びらの先の方には細かい切れ込みがある)・おしべ多数(葯=やくは黄白色で不完全)・めしべ1~2本(下の方は葉のようになっている)が見られます。 |
アマノガワの花 <バラ科> |
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荒川堤で栽培されていたサトザクラの一種(約3m)です。枝が真っ直ぐ上に向かって伸び、花も上を向いて咲くので、箒(ほうき)のような木の姿(樹形)に見えます。 4月の中頃、短い柄(花柄約1.5cm)の先に、3~4本の花の柄(小花柄約3.5cm)を散房状に伸ばして、淡い紅色の花(花径約4cm)を上向きに咲かせます。 花には、細い鐘形のがく筒(約0.8cm)とその先が5裂したがく片(約0.8cm・先が細くとがった長いだ円形で、縁にギザギザ=鋸歯=きょしがある)・淡い紅色の花びら15枚前後(約2cm)・おしべ多数(30本前後)・めしべ1本(淡い緑色で、長いおしべと同じくらいの長さ)が見られます。 名前は、川の流れのように上に向かって伸びている枝のようすを天の川に、枝に咲いている花を星に見立ててつけられたものかと思われます。 |
スルガダイニオイの花 <バラ科> |
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荒川堤で栽培されていたサトザクラの一種(8m以上)で、駿河台の庭園に植えられていたのが広がったといわれています。 4月中頃から、緑褐色の若葉と共に一重でよい匂いのする白い花(花径3.5~5cm)を開きます。花は、短い柄(花柄約1~2cm)の先に散房状に2~3本伸ばしている花の柄(小花柄3~6cm)の先に咲きます。花には、長い鐘形のがく筒(0.5~0.8cm)とその先が5裂しているがく片(約1cm・先の方にギザギザ=鋸歯=きょしがある)・花びら5枚(先に細かい切れ込みがある。たまにおしべに混じって立っている旗弁と呼ばれる花びらも見られる)・おしべ多数(約42本)・めしべ1本(淡い緑色で長いおしべより短い)が見られます。 名前は、江戸の駿河台の庭園から広がったということからつけられたようです。 |
バイゴジジュズカケザクラの花 <バラ科> |
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もとになる木は、新潟県北蒲原郡京ヶ瀬村小島の梅護寺にあります(約3m)。 4月中頃、黄緑色の若葉と共に淡い紅紫色の八重の少し変わったつくりの花(花径3.5~4cm)を咲かせます。花は、枝から出ている柄(花柄2~3cm)から散房状に2~4本伸び出している花の柄(小花柄4~5cm)の先に開いています。 花には、細く短いろうと形のがく筒(約0.5cm)の先が狭い板状になり、その先が5裂したがく片(0.6cm・先のとがった三角状の卵形で、がく片の間には細長くとがっただ円形の副がく片が5枚ある)・内外2段構えの花びら多数(外側のものは淡い紅紫色で、内側ものは濃い紅紫色をしている。おしべは内外の花びらの間に30数本はさまっている。内側の花の中には、緑色に葉化したものやめしべもまじっている)が見られます。 名前は、越後に流された親鸞和尚が梅護寺で数珠をかけた木の物語に由来するようです。 |
ハクサンハタザクラの花 <バラ科> |
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文京区の白山神社の境内にあったサクラとして古くから知られています(8m以上)。 4月中頃から、緑褐色の若葉と共に白い花(花径約4cm)を開きます。花は、短い柄(花柄1.5~2cm)の先に散房状(時に散形状)に2~3本伸ばしている花の柄(小花柄2~3cm)の先に咲いています。 花には、長い鐘形のがく筒(約0.7cm)とその先が5裂しているがく片(0.6cm・先が鋭くとがっている長い三角状の卵形)・正常な花びら5枚(約2cm・花びらの先の方が淡い紅紫色をおびるほか、花の内側に立ち上がっている花びら=旗弁が3~8枚見られることがある)・おしべ多数・めしべ1本(おしべより少し突き出ている)が見られます。 名前は、文京区の白山神社の境内にあったサクラで、花の中におしべの変わった旗の形に見える花びら=旗弁が見られることからつけられました。別に歴史的ないわれもあるようです。 |
フクロクジュの花 <バラ科> |
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荒川堤で栽培されていたサトザクラザクラの一種(約3m)です。 4月中頃から、褐色をおびた黄緑色の若葉と共に淡い紅色の八重の花(花径4.5~5.0cm)を開きます。花は、枝から出ている柄(花柄約2.5cm)の先に散房状に3~4本の花の柄(小花柄2~3cm)を出してその先に咲いています。 花には、ろうとの形をした鐘形のがく筒(約0.6cm)とその先が5裂しているがく片(約0.8cm・長い三角状の卵形)・花びら約20枚(長さ約2cm・しわ状に波打っており、中程のものは白に近い色をしている)・おしべ多数(12~15本)・めしべ1~2本(おしべより少し長く、もとの方が葉化している)が見られます。 名前の「福禄寿」は七福神の一人ですが、その関係はよくわかりません。 |
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