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サルスベリの花 | クサギの花 | タマサンゴの花と実 |
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ワルナスビの花 | ヒヨドリジョウゴの花 | ヘクソカズラの花 | トコロの花 | |
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メヒシバとコメヒシバの穂 | シマスズメノヒエの穂 | オヒシバの穂 | メハジキの花 | |
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キツネノマゴの花 | ヤブガラシの花 | エノキグサの花 | ツユクサの花 | |
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ヤブランの花 |
サルスベリの花 【ミソハギ科】 | |
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幹は、黄褐色をしていて滑らかで、皮がはがれやすく、はがれた跡にその形が残ります。薄い翼で四角張っている枝には、厚みのある葉(4~10cmで無柄)が、ほぼ対生しています。 7~9月頃、枝先に花の集まり(円すい花序)をつけて、次々に花を咲かせます。花の色には、紅色・白色・淡い紫色などが見られます。 花には、先が6裂しているがく・縮れたしわのある花びら5~9枚(花びらのもとに長い柄=花爪がある)・おしべ多数(外側の6本は長い)・おしべより長いめしべ1本が見られます。 |
クサギの花 【クマツヅラ科】 | |
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真っ直(す)ぐに伸び上がった幹の上の方で枝を多く分けています。幹の色は、暗い灰色をしており、表面には円い小さな割れ目(皮目=ひもく=呼吸をするところ)が目立ちます。 三角状の円い葉の裏の脈の上には、毛が生えています。葉には、長い柄があって枝に対生していますが、独特の強い臭いがあります。 8~9月頃、枝先に白くてよい香りのする花をたくさんつけています(集散花序)。 花には、赤みをおびて深く5つに裂けたがく・細い花筒の先が5つに割れて平らに開いている花びら・長く伸び出ているおしべ4本とめしべ1本が見られます。 花の後には、星形に残った赤いがくの上に青紫色の丸い実が熟してきれいです。 |
タマサンゴの花と実 【ナス科】 | |
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観賞用に栽培されていたものですが、今ではあちこちに見られるようになっています。 茎は緑色の枝をたくさん分けて、両端が細まっている長いだ円形の葉(5~10cm)をたくさん互生しています(葉脈の上に星状毛が生えていることがある)。 夏~秋の頃、葉と対生する位置に花の柄を出して、白い花(1.2~1.5cm)を1~4花ずつ咲かせています。 花には、先が5裂している緑色の小さながく・先が5裂して平らに開いている白い花びら・黄色い葯(やく)のおしべ5本・葯に囲まれているめしべ1本が見られます。 夏の間は、赤く熟した球形の実(直径約1.5cm・中に円形の平らで小さな種がたくさん入っている)がなっているのが見られます。 |
ワルナスビの花 【ナス科】 | |
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茎にはまばらに黄褐色のかたい刺(とげ)と毛が生えています。葉は、先の尖(とが)った卵形で、縁には大きな切れ込みが2~4か所見られます。葉の柄や葉の裏の脈の上には、数本の鋭い刺が見られます。また、葉の両面には毛(星状毛=せいじょうもう)も生えています。 6~10月頃、節と節の間から花の柄を出して、白や淡い紫色の花(花径2~3cm)を数花ずつ咲かせています。 花には、先が5裂している皿形のがく・先が浅く5つに切れ込んでいる花びら・おしべ5本(葯=やくが黄色くて大きい)・めしべ1本(淡い緑色)が見られます。 花の後には、熟してくると黄色みをおびてくる球形の実がなります。 |
ヒヨドリジョウゴの花 【ナス科】 | ||
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茎はつるになって伸びている多年草です。前の年に出た古い茎から新しい枝を出して細長く伸びますが、先の尖(とが)った卵形の葉(下の方の葉には3~5裂したものが混じっている)を互生させています。葉には、1.5~5cmの柄があり、この柄で周りのものにからまりながら伸びます。茎にも葉にも柔らかい毛が生えています。 8~9月頃、葉に対生させて花のつく枝を出し、二また状に枝を分けて、その先に白い花(花径約1cm)を咲かせます(集散花序)。 花には、先が波のような5つのくぼみのある皿形のがく・深く5裂して開いている白い花びら・花びらの中から飛び出るような姿でおしべ5本とめしべ1本が見られます。 花びらは、花の終わりごろには背面に反りかえります。 |
ヘクソカズラの花 【アカネ科】 | |
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茎は、ものに巻きつきながら(巻き方は左巻き=時計の反対回り)長く伸びています。茎には、柄のある細長い卵形の葉(5~10cm)が対生しています。葉の柄のつけ根には、三角形の小さな葉(托葉=たくよう)が見られます。茎にも葉にも毛が生えており、もんで匂いを嗅(か)ぐと嫌な臭いがします。 8~9月頃、葉の脇に花が集まって咲いているのが見られます(集散花序)。花は筒形で、筒先が5裂しており、花筒の入り口は赤紫色で毛が多く生えています。花筒の下部には緑色のがく筒があり、筒の中には短い花糸のおしべ5本と、細長い2本の花柱をもつめしべが見られます。 |
トコロの花 【ヤマノイモ科】 | |
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雄株と雌株があります。 地中にひげ根の生えた太い地下茎(根茎)を伸ばしています。地上の茎はつるになって伸びていますが、薄いハート形の円く艶(つや)のある葉(4~12cm)を互生しています。 7~8月頃、葉の脇から長い花をつける軸を伸ばして、淡い緑色の花(花径約4mm)を並べつけています(花序)。雄株の花の花序は上向きに立つようについており、軸には2~3花ずつ雄花の集まり(小花序)を分けて横向きに花を咲かせています。雌株の花の花序は下向きに垂れるようについていて、雌花を1花ずつ上向きに咲かせています。 |
メヒシバとコメヒシバの穂 【イネ科】 | |
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★メヒシバ:この仲間は、7~10月頃穂を出して生えています。 花穂には、3~8本の枝穂が2~3段に分かれて放射状についています。細い枝穂には、長い柄の小さな穂(小穂=しょうすい)と短い柄の小さい穂(小穂)が並んでびっしりついています。 ★コメヒシバ:花穂には、2~4本の枝穂が茎の先の1か所から出ているところがメヒシバと違います。細い枝穂に、長い柄の小さな穂(小穂)と短い柄の小さな穂(小穂)が2個ずつ並んでびっしりついているところは、メヒシバと同じです。 |
シマスズメノヒエの穂 【イネ科】 | |
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茎は、根もとから数本伸び出て、ほぼ直立するように生えています。葉のもとは鞘(さや)に囲まれていますが、基部の葉の鞘には毛が生えています。 6~9月頃、長く伸び出た茎の先には、3~6本の枝穂(5~9cm)がついています。それぞれの枝穂のつけ根には長い毛が生えています。 1本の枝穂をよく見ると、緑色の卵形をしたもの(小穂=しょうすい・約3mm)が2~3列に並んでいます。小穂をよく見ると、中から黒い色をしたおしべの葯(やく)と、黒いめしべの柱頭が見られ、小穂が花であることがわかります。 |
オヒシバの穂 【イネ科】 | |
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道路のコンクリートの割れ目にもひげ根を伸ばして大きな株をつくり、踏みつけられても枯れず、引っ張っても引きちぎれないほど丈夫な草です。 茎は平らで滑らかです。葉は細く、真ん中の脈にそって2つに折れて伸びています。茎に接するところは、平らな鞘(さや=葉鞘=ようしょう)になって茎を抱いています。葉の縁や葉鞘の入り口には、まばらに毛が生えています。 8~10月頃、茎の先に2~6本に枝分かれした緑の花穂が見られます。1本の枝穂(5~10cm)には、小さな穂(小穂=しょうすい)がびっしりと枝の下側に2列についています。小穂は平らで、2~5個の小さな花とその下に2枚の苞頴(ほうえい)が見られます。 |
メハジキの花 【シソ科】 | |
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四角張った茎が真っ直(す)ぐに伸び上がっていて、ところどころに枝を出して葉を対生させています。茎にも葉にも白い毛が生えています。根ぎわの葉には長い柄があって、あらいギザギザ(鋸歯=きょし)のあるハート形をしています。茎の葉は、下の方のものは長い柄の先に深く3つの切れ込みがあり、さらに羽状に切れ込んで、縁には鋸歯があります。上の方の葉は次第に小型になって柄も切れ込みも鋸歯もなくなります。 7~9月頃、上の方の葉の脇に淡い紫色の唇(くちびる)形の花を数個ずつかためてつけています。 花には、5裂していて裂片の先が鋭く尖(とが)っているがく・唇形に上下に割れている花びら(下唇=かしんは前に突き出て3裂している)・おしべ4本・めしべ1本(先が2裂している)が見られます。 |
キツネノマゴの花 【キツネノマゴ科】 | |
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茎は四角張っています。下の方で枝を分けて、上に向かって立ち上がっていますが、倒れて地面につくと節からも根を出します。両端の尖(とが)った長い卵形の葉(2~5cm)を対生させています。茎にも葉にも僅(わず)かに毛が生えています。 8~9月頃、枝先や上の方の葉の脇から、緑色の穂(3~4cm)を出して、淡い紅紫色の唇(くちびる)形の小さな花をまばらにつけています(穂状花序=すいじょうかじょ)。 花には、筒先が深く5裂しているがく(縁に毛が生えている)・唇形の花びら(上唇は小形で先が2裂しており、下唇は大形で3裂していて紅紫色の点々も見られる)・おしべ2本・めしべ1本(先が2またに分かれている)が見られます。 |
ヤブガラシの花 【ブドウ科】 | |
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地中にひものような地下茎を伸ばしながら、ところどころに芽を出してつるを伸ばし、葉を広げてはびこります。 緑紫色のつるには、角張ったすじが見られ、育ちが大変早く、葉の反対側には巻きひげを対生させていて、周りのものにからみつきながら伸びていきます。葉は、5枚の葉(小葉=しょうよう)が集まって1枚の葉を構成している複葉(鳥の足に似ているところから、鳥足状複葉という)です。 6~8月頃、葉の反対側に出ている柄の先に円盤状に枝分かれさせて花の集まり(散房状集散花序)を広げています。淡い緑色の花(花径約5mm)には、花びらが4枚・おしべが4本・めしべ1本(赤い花盤=かばん=蜜を出しているところの中央にある)が見られます。 |
エノキグサの花 【トウダイグサ科】 | |
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細い茎を真っ直(す)ぐに伸び上がらせており、たくさんの枝を分けて、細長いエノキの葉に似た、先が細まり尖(とが)っている卵形の葉(4~11cm・縁に荒い鋸歯=きょしがあり、著しい3脈が見られる)を長い柄(1~4cm)で互生させています。茎にも葉にもまばらに毛が生えています。 8~11月頃、葉の柄の脇から枝を伸ばして、その先に褐色の雄花の穂と雌花をつけます。雄花の穂と雌花のもとには、葉のような卵形の苞葉(ほうよう)があります。 雄花の穂の中には、4枚のがくと8本のおしべをもつ褐色の雄花がたくさんついています。雌花には、3つに割れているがくと、3本の花柱をもつめしべが見られます。 |
ツユクサの花 【ツユクサ科】 | |
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茎の下の方は横に這(は)っていますが、枝分かれして先の方は上に向かって伸びています。葉には数本の脈が平行に見られ、茎に互生しています。葉のもとは膜のような鞘(さや=葉鞘=ようしょう)になって茎を包んでいます。葉鞘の縁には長い毛が生えています。 7~10月頃、葉に対生している2枚にたたまれた苞葉(ほうよう)の間から首を出すように、ミッキーマウスの耳を思わせるような形の青紫色の花びらを開いています(夜明けと共に開き、昼ごろしぼむ)。 花(花径約1.2cm)には、膜状で小形のがく片が3枚・花びら3枚(大きく立っている青紫色のもの2枚と膜状で無色のもの1枚)・おしべ6本(花糸が長い花粉を出すもの2本と鮮やかな黄色の花粉のないもの4本)・めしべ1本が見られます。 |
ヤブランの花 【ユリ科】 | |
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つやのある深緑色の細長い葉が、根もとから伸び出ていますが、葉の先の方は垂れ下がって、しなやかな姿をしています。 7月半ば頃から、根もとから花茎を伸ばして、小さな淡い紫色の花(花径約8mm)の集まりを穂状(すいじょう・8~12cm)につけます。花は1か所に3~5花ずつ集まってついています。 花には、淡い花びら状のもの6枚(がく=外花被が3枚と花びら=内花被が3枚)・おしべ6本・めしべ1本が見られます。 |
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