![]() ![]() ![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
サザンカの花 | チャノキの花 | モッコクの実 | シャリンバイの実 | |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
カラタチの実 | トベラの実 | ウメモドキの実 | シナノガキの実 | |
![]() |
![]() |
|||
ケヤキの実 | ムクノキの実 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
ゲンノショウコの花 | ヨモギの花 | セイタカアワダチソウの花 | ツワブキの花 | |
![]() |
![]() |
|||
チヂミザサの穂 | アシボソの穂 |
サザンカの花【ツバキ科】 | |
![]() |
|
|
|
四国・九州の山中に自生している常緑の小高木です(3~8m)。野生のものは白い花が咲きますが、今は、30余りの品種がつくられていて、庭や公園に植えられています。 幹は、灰褐色で枝をたくさん分けており、ツバキより小形の葉(約5cm)をたくさんつけています。(葉の縁には小さなギザギザ=鋸歯=きょしがたくさん見られる) 花は10~12月頃咲きますが、公園には紅色・桃色・紅のぼかしなどの品種が見られます。 花には、瓦(かわら)状に重なっている1cm余りの平たい円形のがくや総苞=そうほう(開花と共に落ちている)・水平に広げている細長い花びら5~7枚(先に深い切れ込みがある)・おしべ多数(花糸の下がわずかにくっつき合っている)・めしべ1本(花柱が3裂している)が見られます。花と一緒に昨年咲いた花の実も見られます。 |
チャノキの花 【ツバキ科】 | |
![]() |
|
|
|
中国から入って来た常緑の小高木です(1~3m)。お茶の材料にする葉を採りやすくするために、1m位に刈りこんで栽培しています。 茎に枝を密に分けて、ギザギザ(鋸歯=きょし)のあるだ円形の葉(2.5~5cm)を互生させています。葉のすじ(葉脈)が上面はくぼみ、下面は浮き出ています。 花は、11~12月頃葉の脇に下向きに曲がった柄を出して、白い花(花径約3cm)をうつむき加減に咲かせています。 花には、がく片が5~6枚・花びらが5~7枚(白色でほぼ円形)・おしべが多数(花糸の下がわずかにくっつき合っている)・おしべの間に埋もれているめしべ1本(花柱の先が3裂し、子房に毛が生えている)が見られます。 花と共に昨年咲いた花の子房が育った実も見られます。 |
モッコクの実 【ツバキ科】 | |
![]() |
|
|
|
関東南部より西の暖かい地方の山に生えている常緑高木(10~15m)ですが、庭や公園にもよく植えられています。雄の木と雌の木があります。 赤褐色をしている枝には厚みのある長いだ円形でギザギザ(鋸歯=きょし)のない葉(4~7cm)を互生しています。 7月の初め頃、雄の木と雌の木それぞれに花を咲かせていましたが、今は雌花の子房が育った球形の実が見られます。実の中には、種(約7mm)が3~6個入っています。 種は、表が赤く柔らかい皮(仮種皮=かりしゅひ)におおわれています。この皮をはぐと中にかたい皮に包まれた白い種が入っています。 |
シャリンバイの実 【バラ科】 | |
![]() | |
|
|
本州中部より西の地方の海岸に生えている常緑の低木です(約1m)。観賞用に庭や公園によく植えられています。 よく枝分かれして、中ほどが広がっただ円形で厚くてかたい葉を、枝先近くに車輪状に互生しています。 5月頃、枝の先に花の集まり(円すい花序)が見られ、白い5弁の花を咲かせていました。今は黒く熟した実(約1.2cm)を枝先につけています。(実と共に季節外れの花も見られることがある)。 実の中には、球形で褐色の種(8~9mm)が1粒入っています。種の周りは少し粘ついています。 |
カラタチの実 【ミカン科】 | ||
![]() | ||
|
||
中国から入って来た落葉低木です(2~3m)。生垣やミカンの接ぎ木の台木としてよく使われています。 若い枝は、緑色をしており、少し平らで角張っています。また、枝には太くて大きな刺(とげ・1~5cmで下の方は平らになっている)があります。 4月の半ば頃から5月にかけて、鋭く太い刺の脇に白い花を咲かせましたが、濃い緑の実に育ち、今は黄色い実(径3~4cm)に熟しています。実は、強い酸っぱさがあるので食べられませんが、薬には使われているようです。 実を切り開いて見ると、酸っぱい汁を含んだ毛に囲まれた、白い種(約1cm)がたくさん(約50粒)入っています。 |
トベラの実 【トベラ科】 | |
![]() | |
|
|
関東より西の暖かい地方の海岸に生えている常緑の低木です(2~3m)。庭や公園にもよく植えられています。雄の木と雌の木があります。 枝の先の方には、厚みがあってつやのある長いだ円形の葉(8~10cm・葉先が円い)を密に互生しています。 6月頃、雄の木と雌の木それぞれの枝の先に白い花を咲かせましたが、雌の木の枝先に、球形の実(径1~1.5cm)が長い柄の先に実っています。今は、実が3つに裂けて、中から赤い種(約5mm)が姿をのぞかせているものも見られます。種は20粒前後入っていて、種の周りを粘った柔らかな皮(仮種皮=かりしゅひ)が取り巻いています。 |
ウメモドキの実 【モチノキ科】 | |
![]() | |
|
|
山の中や谷間の湿地に生えている落葉低木です(2~5m)。雄の木と雌の木があります。赤い実を観賞するために、庭や公園にもよく植えられています。幹は、根もとから株を分けて出ますが、1本立ちのものもあります。 5月中旬以降6月にかけて、今年伸び出た枝の葉の脇に淡い紅紫色または白い色の花を咲かせていました。(雄の木では1か所に7~15花・雌の木では1~7花をつける) 秋から冬にかけて雌の木には、鮮やかな紅色の実が見られます。葉が落ちた後にも実が残っていて、紅梅の蕾がついているように見えます。 実を割って見ると、黄色い果肉の中に米粒形の白い種(2~3mm)が5~6粒入っています。 |
シナノガキの実 【カキノキ科】 | |
![]() | |
|
|
中国や日本で古くから実の渋(しぶ)を採るために栽培されていた落葉高木です(6~10m)。雄の木と雌の木があります。 6月頃、雌の木には葉の脇に雌花を1花ずつ、雄の木には葉の脇に雄花を1~3花ずつ咲かせていました。今は、写真に見られるような球形の実がなっています。花の時に見られたがくが大きく育って実の「へた」といわれるものになっています。 実を半分に切って見ると、外側から皮(外果被)・食べられるところ(中果被)・一つ一つの種を取り巻いているもの(内果被)・茶褐色の種(約1~1.2cm)2~8個、が見られます。 |
ケヤキの実 【ニレ科】 | |
![]() | |
|
|
野山に広く生えている落葉高木です(20~30m)。公園や街路にも植えられて親しまれています。 真っ直ぐに立ち上がった幹から枝がバランスよく伸び上がってスマートな樹形をつくっています。年老いた木の樹皮は1部はがれ落ちるようになります。 4月に入って新しい葉が出始めると同時に、雄花は若い枝の下の方の葉の脇に数花集まって咲き、雌花は同じ枝の上の方の葉の脇に1つだけ咲いていました。その雌花が写真に見られるような実(約3.8mm・先に花柱が残っている)に育って、葉の脇に見られます。 この実は、葉が落ちる時に一緒に落ちて、葉が風に吹かれて散っていく時に一緒に運ばれて、散らされていきます。 |
ムクノキの実 【ニレ科】 | |
![]() | |
|
|
関東より南の暖かいところの野山に多く生えている落葉高木です(15~20m)。 樹皮は淡い灰褐色で、老木になると鱗(うろこ)状にはがれます。葉は先が長く尖(とが)った卵形でうすく、裏と表にかたい毛が生えていてざらつきます。葉の縁には先からもとまでギザギザ(鋸歯=きょし)があります。 4~5月頃、小さな花が雄花と雌花に分かれて咲きましたが、今は、葉の脇に柄(7~8mm)のある球形の実(径約8mm)をつけています。黒く熟した実は食べられます。 実の中には、黄色い種(約5mmでざらついている)が1つ入っています。 |
ゲンノショウコの花 【フウロソウ科】 | |
![]() | |
|
|
日本各地の草むらに生えている多年草です(30~40cm)。 茎は枝分かれして、下のものは地面をはっていますが、上に立ち上がるものもあります。葉は、3~5裂していますが、裂片は卵形で、先の方には大きなギザギザ(鋸歯=きょし)が見られます。葉の面には、初めは暗い紫色の斑点が見られます。葉には柄があり、枝に対生しています。葉にも茎にも毛が生えています。 7~11月頃、枝先や葉の脇から長い柄を出して花を2花ずつ咲かせます。花の色は、白色・淡い紅色・紅紫色のものなどがあります。 花には、緑色のがく片5枚・花びら5枚・おしべ10本・めしべ1本が見られます。花の後には、長いくちばしのような実(さく果・約1cm)ができます。実はくちばし状の先がくっついていて、外側に5つに裂ける時に1つずつ種を散らします。 |
ヨモギの花 【キク科】 | |
![]() | |
|
|
道端や野山に普通に見られる多年草です(50~100cm)。地下茎が横に広がりながら芽を出して、群がるように生えています。 葉の裏には毛が一面に生えていて白く見えています。乾いた葉をもんで毛を集めるとお灸(きゅう)をする時に使う艾(もぐさ)にすることができます。 8~11月頃、茎の先の方にたくさん枝を分けて、枝ごとに淡い緑灰色の頭花(長さ3~4mm)を円すい状に咲かせた花穂が見られます(複総状花序)。 頭花は、細長いたくさんの緑灰色の総苞(そうほう・2.5~3.5mmでまばらにクモの巣のような毛が生えている)に囲まれており、中から淡い褐色の管状花がのぞいています。 |
セイタカアワダチソウの花 【キク科】 | |
![]() |
|
|
|
北アメリカ生まれの背が高くなる多年草です(1~2.5m)。道端や空き地・河原の草地などに群がって生えているのがよく見られます。 地中から生え上がった茎には、両端の尖(とが)った細長い葉(5~15cm)が密に互生しています。茎や葉には短い毛が生えていてざらざらしています。葉の縁には不規則に低いギザギザ(鋸歯=きょし)も見られます。 10~11月頃、茎の上の方にたくさんの枝を出して、黄色い小さな花が集まった頭状花(頭花・花径約3mm)をたくさんつけています(円すい花序・10~50cm)。頭花には、外側を筒形に取り囲んでいる総苞片(そうほうへん・3~4.5mm)・周りを囲んでいるめしべだけの黄色い舌状花(10~18花)・中心にめしべとおしべが揃っている筒状の花(管状花・3~5花)が見られます。 |
ツワブキの花 【キク科】 | |
![]() | |
|
|
福島県より南の暖かい地方の海岸に生えている常緑の多年草です(約60cm)。観賞用に庭や公園にも植えられています。 地中の茎から、太くて長い柄に支えられた数枚の葉を出します。葉(幅10~20cm)は腎臓(じんぞう)のような形で厚く、表面はつやのある濃い緑色をしています。葉の縁には波のような低いギザギザがあります。 10~12月頃、地中から伸び出た長い花茎(約60cm)が枝を分けた枝先に、黄色い花(頭状花=頭花・花径5~6cm)を1花ずつ咲かせます(散房花序)。頭花のもとは、淡い緑色の総苞片(そうほうへん)が1列に並んで筒形に立っており、その内側に舌状花(約1.2cm)が1列に並んでいます(9~13花)。中心には、先が5裂している管状花(約1.2cm)がたくさん集まっており、花のもとには、褐色の毛(冠毛=かんもう)が見られます。 |
チヂミザサの穂 【イネ科】 | |
![]() | |
|
|
草原の日陰地に生えている一年草(10~30cm)です。 茎の下の方は、地面を横にはいながら節から根を出して広がります。葉は、つやのある緑色をしており、薄い葉の縁には波形のしわが目立ちます。葉の下の方にある鞘=さや(葉鞘=ようしょう)には、長い毛が目立ちます。 10~11月頃、斜めに伸び出た茎(6~12cm)の先の方に穂(約10cm)をつけており、穂の軸には、横向きに毛が生えています。さらに、緑色の小さな穂(小穂=しょうすい・2~3mm)が数か所に分かれてついています。 小穂には、長い毛のようなもの(芒=のぎ)が生えている2枚の苞頴(ほうえい)があり、花は苞頴に包まれています。芒の表面には粘い液が出ているので、小穂ごとに衣服につきやすく、実が散り広がるのに役立っています。 |
アシボソの穂 【イネ科】 | |
![]() | |
|
|
草原に群がって生えている細長い一年草です(60~80cm)。 茎は、下の方では横にはっていますが、上の方は互いに寄りかかるようにしながら伸び上がっています。葉(5~10cm)は、まばらに茎に互生しています。葉は柔らかく、表面にはうっすらと毛が生えています。葉から鞘(さや・葉鞘=ようしょう)に移る入口には、帯状の薄い膜(葉舌=ようぜつ・約5mmで先がギザギザしている)が見られます。葉鞘の口にはまばらな毛が生えています。 9~11月頃、茎の先に2~3本の細長い枝穂(5~7cm)を出します。枝穂の軸には緑色の小さな穂(小穂=しょうすい・約2mm・柄のある小穂と柄のない小穂が組になっている)がたくさん見られます。 |
『自然と友だち』バックナンバーはこちら 『北の丸公園の自然HP』バックナンバーはこちら 『自然との出会いHP』バックナンバーはこちら |