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カンツバキの花 | ハマヒサカキの花 | クロガネモチの実 | モチノキの実 | |
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カクレミノの実 | アズキナシの実 | カザンデマリの実 | サンシュユの実 | |
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クコの実 | ユズリハの実 | クスノキの実 | ニッポンタチバナの実 | |
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ムクロジの実 | センダンの実 | ハゼノキの実 |
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アツバキミガヨランの花 | キチジョウソウの花 |
カンツバキの花 【ツバキ科】 | |
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サザンカの変種です。暖かい地域を好む常緑の低木です(1~3m)。庭や公園・生け垣などによく植えられています。 幹の低いところで枝分かれして、横に広がる性質のものが多く見られますが、中には、真っ直ぐに立ち上がるタチカンツバキという変り種もあります。葉は厚みがあり、先が尖(とが)っただ円形(5~6cm)で、縁にはギザギザ(鋸歯=きょし)があります。 11月中頃~3月頃まで、紅色で中くらいの大きさ(中輪=ちゅうりん・8~9cm)の花を咲かせています。花は、15~20枚の花びらをつけている半八重で、黄色い花糸と葯(やく)からできているおしべ多数と、柱頭が3裂しているめしべ1本(子房に毛が生えている)が見られます。 |
ハマヒサカキの花 【ツバキ科】 | |
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暖かい地方の海岸に生えている常緑の低木(約1.5m)です。庭や生け垣・道路のグリーンベルトなどにも植えられています。雄の木と雌の木があります。 幹は、根もとからたくさん生え出て枝をたくさん分けています。枝には、つやがあって厚みのある長いだ円形の葉(約2cm)が、枝の左右に水平に互生しています。葉の縁には細かいギザギザ(鋸歯=きょし)がありますが、縁が裏側に反っているのでわかりません。 花は、暖かい地方と寒い地方では咲く時期が違います。北の丸のものは、春の頃に咲くものと、11~12月頃咲くものがあります。花(雄花の花径は約4mm、雌花の花径は約2mm)には、がくが5枚(がくに接して黒紫色の2枚の小さい苞=ほうがある)・緑白色の花びら5枚・雄花の方にはたくさんのおしべが、雌花の方には先が3裂しているめしべ1本が見られます。春に咲いたものは、今頃は実をつけています。 |
クロガネモチの実 【モチノキ科】 | |
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東北南部より南の暖かい地域の山に生えている常緑の高木です(約10m)。雄の木と雌の木があります。 赤紫色の長い柄(約2cm)のある葉(両端が細まり尖(とが)っているだ円形・6~8cm)が赤紫色の小枝に互生しています。葉の表は濃い緑色で裏は淡い緑色をしています。 5~6月頃、雄の木と雌の木それぞれの新しい枝に長い柄(約1cm)に支えられた淡い紫色の花(花径約4mm)が2~6花ずつ咲いていました(集散花序)。今は、雌の木の葉の脇に、赤く熟した実(3~5mm)がびっしりついています。 実の中には、半月形で灰黄色の種(約5mmで2本の縦溝が見られる)が6粒ほど、果肉の中心にある軸を取り巻くように並んで入っています。 |
モチノキの実 【モチノキ科】 | |
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宮城県より南の地方の海岸や、海辺に近い野山に生えている常緑の小高木です(3~10m)。庭や公園にもよく植えられています。雄の木と雌の木があります。 葉は厚く滑らかで、両端が細くなっただ円形(4~8cm)をしています。長い柄(1~1.5cm)で枝に互生しています。 4月頃、黄緑色の小さな花(花径5~8mm・雄の木の雄花は散形状にたくさん、雌の木の雌花は1~2花)を葉の脇に咲かせていましたが、今は、雌の木に写真に見られるような赤い実(径約1cm)が長い柄に支えられてついています。 実の中には、淡い褐色で長いだ円形の種(3~4mm)が2~4粒入っています。 |
カクレミノの実 【ウコギ科】 | ||
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福島県より西の暖かい地方の山々に生えている常緑の小高木です(約9m)。庭や公園にもよく植えられています。 真っ直ぐに伸びた幹の途中から太い枝を分けていますが、細い枝先には、厚いつやのある、蓑(みの)形に3~5裂している葉(老木では裂けていないものが多い)を互生させています。 7月から8月にかけて、今年伸び出た枝の先に傘の骨状に柄を分けて、淡い黄緑色の小さな5弁の花を咲かせていました(散形花序)。今は、濃い藍色の球形の実(7~8mm)の集まりが柄の先に球状についているのが見られます。 実の中には、淡い褐色の半月状の種(5~6mm)が5粒ほど入っています。 |
アズキナシの実 【バラ科】 | |
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全国の山々に生えている落葉高木です(10~15m)。今では、春の花や秋の実、紅葉を観賞するために、庭や公園にも植えられるようになっています。 黒紫色の肌(はだ)に白い斑点(皮目=ひもく)が目立つ小枝には、細かいギザギザ(重鋸歯=じゅうきょし)のある卵形の葉を互生させていましたが、今は落葉しています。 5~6月頃、上の方の葉の脇に細長い柄に支えられた白い花(花径約1.5cm)の集まりを咲かせていましたが、今はだ円形の黄赤色の実(8~10mm)をつけています。 実は、白い粉をおびており、よく見ると灰黒色の小さい粒々(皮目=呼吸をするためのあな)が散らばって見えます。 |
カザンデマリの実 【バラ科】 | |
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ヒマラヤ原産の常緑の低木です(約2m)。庭や公園・生け垣などに植えられています。 幹はよく枝を分けて茂り、短い枝は刺(とげ)になっています。葉は細長いだ円形(2~5cm)で、葉の縁には細かいギザギザ(鋸歯=きょし)があります。葉の表は濃い緑色ですが、裏は緑白色です。 5~6月頃、葉の脇から花の軸を伸ばして柄を分け、白い花(花径約10mm)を10数花(散房花序)咲かせていましたが、今はつやのある鮮やかな紅色の平たい球形の実(約7mm・実の先にがくの名残が見られる)が柄の先についています。実の中には、柔らかい果肉の中心部に、アサガオの種形の黒褐色の小さな種(約3mm)が5粒見られます。 |
サンシュユの実 【ミズキ科】 | |
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1722年(享保7年)に、実が解熱剤(げねつざい)に使えるということで、韓国(かんこく)から取り入れられた落葉小高木です(6~10m)。今では、観賞用や薬用として庭や公園などに植えられています。 2月半ば頃から3月にかけて、枝先の葉の脇に褐色の苞葉(ほうよう)に囲まれて鮮やかな黄色い花の集まり(散形花序・20~30花)を咲かせていました。 今は、サンゴのような色に熟した、だ円形の実(長さ約1.6cm)をつけて、寒空に輝いています。この色から、アキサンゴという名前もつけられています。実は、ほのかに甘酸っぱい味がします。実の中には、赤黄色でだ円形の種(長さ約1.3cm)が1粒入っています。種の表面には縦に盛り上がった黄褐色のすじや縦溝(たてみぞ)も見られます。 |
クコの実 【ナス科】 | |
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野原や川原の土手や海辺近くに普通に見られる落葉低木です(1~2m)。生け垣や庭にも植えられています。 茎は、根もとから株を分けてたくさん出ています。枝は灰色で刺(とげ)があり、枝先は垂れ下がっています。葉は、数枚ずつ集まってついています。 8月頃から秋遅くまで、葉の脇から長い柄を出して淡い紫色の花(花径約1.5cm)を咲かせていましたが、今は赤い実(約1.5cm)が見られます。実の中には、腎臓(じんぞう)形の小さな白い種(約2.5mm)が10粒前後見られます。実をつけたままで冬を越します。 葉はいくぶん黄化して、葉の数も少なくなっています。 |
ユズリハの実 【ユズリハ科】 | |
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本州の中・南部より西の地方の山に生えている常緑の高木です(4~15m)。お正月のお飾りに縁起を祝う植物として使われています。雄の木と雌の木があります。 幹に太い枝を出して茂りますが、葉は枝の先に集まって互生しています。 4~5月頃、枝先の新しい葉のもとにある古い葉の脇に緑色の小さな花の集まり(総状花序)を咲かせていましたが、雌の木の花の後に写真に見られるような黒紫色に熟した、だ円球形の実(0.8~0.9cm)の集まりが見られます。 実の中には、灰褐色で表面がざらざらした球形の種(約7mm)が1つ入っています。種の表面をよく見ると、へそに当たるところから縦にふくらんだすじが4~5本伸びているのが見られます。 |
クスノキの実 【クスノキ科】 | |
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関東より西の暖かい地方に生えている常緑の高木です(20m以上)。公害に強いので、庭や公園などにも植えられていて、緑の供給源として大きな役割を果たしています。 5~6月頃、新しい枝の葉の脇に黄白色の小さな花(花径約5mm)の集まり(円すい花序)をつけていました。 今は、柄の先のお椀(わん)状の緑の台(花被筒=かひとう)の先に、黒紫色に熟した実(5~8mm)が1つずつついています。実の黒い皮をはいでみると、中には丸くて黒いつやのある種(約7mm)が1つ入っています。 |
ニッポンタチバナの実 【ミカン科】 | |
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愛知県より西の暖かい地方の海岸に生えている常緑の小高木です(2~4m)。 幹には枝をたくさん茂らせており、枝の切り口は三角形に見えます。葉は両端が細くなった狭い卵形(3~6cm)で、縁には浅いギザギザ(鋸歯=きょし)があり、葉の先には小さなくぼみが見られます。 6月頃、枝先や葉の脇に1花ずつ白い花を上向きに咲かせていました。 今は、葉の脇から伸びている柄の先に、先が平らなだいだい色の球形の実(径約3cm)がなっています。実の中には、袋が6~8袋入っています。1つの袋の中には種が1~2粒入っています。味は酸っぱいので食用にはなりません。 |
ムクロジの実 【ムクロジ科】 | |
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関東より西の暖かい地方の野山に生えている落葉高木です(15~25m)。庭や公園・お寺の境内などにもよく植えられています。 6月下旬から7月にかけて、小枝の先に大きな花の集まり(20~30cmの円すい花序)をつけて、たくさんの淡い黄緑色の花(雄花と雌花が混じっている)を咲かせていました。 今は、飴(あめ)色に色づいたたくさんの実(約2.5cm)が枝の先の方にかたまって見られます。実の外側は飴色の皮に包まれていますが、この皮をはぐと黒い種(約1cm)が1つ出てきます。この種は、お正月に羽子板遊びをする時の羽根の錘(おもり)に使われています。昔は、実の皮を石けんの代用に使っていたこともあります。 |
センダンの実 【センダン科】 | |
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伊豆から西の暖かい地方の海辺や野山に生えていますが、庭などにも植えられている落葉高木です(5~15m)。材木は建築材や器具作りに利用されています。 5月の半ば頃、枝先によい匂いのする淡い紫色の小さな花の集まり(円すい花序・10~20cm)をつけていました。 今は、淡い黄色の実(約1.5cm)が空中に浮かんでいるように枝からつり下がっているのが見られます。実の中には、柔らかい果肉の中にかたい殻(から・約1.3cm・固くて割れにくい)があり、その中に米粒のような形をした黒褐色の種が3~5粒入っています。 |
ハゼノキの実 【ウルシ科】 | |
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関東南部から西の海沿いの地方に多く見られる落葉高木です(約10m)。雄の木と雌の木があります。実から蝋(ろう)を採ってロウソクをつくっています。リュウキュウハゼともいっています。秋には、葉(奇数羽状複葉)の紅葉がきれいなので庭によく植えられています。 5~6月頃、雄の木と雌の木それぞれの枝先の葉の脇から、花の穂(円すい花序)を出して沢山の黄緑色の花を咲かせていましたが、今は、雌の木の花のもとの子房が育って、カブのような形に見える実(約1cm)を数珠つなぎにつり下げています。 この実を潰(つぶ)して蒸(む)し、それを絞った汁でロウソクをつくっています。 ハゼノキの仲間には、かぶれるものがあるので、気をつけてください。 |
アツバキミガヨランの花 【ユリ科】 | |
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北アメリカ(南カロライナ地方)の生まれで、明治の中頃日本にやって来た常緑の低木です(約2m)。 茎の先の方にかたくて厚みのある細長い葉をびっしりと重ねてつけています。葉の先は鋭く尖(とが)り、葉の色も灰色をおびた緑色で、裏はざらざらしています。 11月初め頃から茎の先に長い花茎を伸ばして、乳白色の卵形の花(膨らんでいるところの径約4.5cm)を咲かせ始めました(円すい花序)。花は、下を向いて半開しています。花には、花びらのような姿のもの(花被)は6枚(がくに当たる外花被が3枚、花びらに当たる内花被が3枚)・おしべが6本・めしべ1本が見られます。 |
キチジョウソウの花 【ユリ科】 | |
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関東から西の暖かい地域の林の中の日陰に集まって生えている常緑の多年草です(約30cm)。日陰によく育つことから、庭の下草としても植えられています。 茎は地表をはいながら広がり、所々にひげ根を出して細長いつやのある葉(幅約1.2cmで長さ10~30cm)をかためて伸ばしています。 11~12月頃、葉の間に赤紫色の花茎(約15cm)を伸ばして、淡い紫色の小さな花(花筒部の径約5mm)を穂状(すいじょう)に咲かせます。花には、花のもとに褐色の小さい苞葉(ほうよう)・淡い紅色の花びらのようなもの(約1cmで、基部は筒状になっていて、先の方は外に反っている)が6枚・おしべ6本が見られます(下の方の花だけにめしべ1本が見られる)。 花の後には、球形の赤く熟す実(6~9mm)ができます。 |
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