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ヒマラヤヒザクラの花 | カンヒザクラの花 | ベニシダレの花 | ヤエベニシダレの花 | |
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ソメイヨシノの花 | ヨウコウの花 | ニワウメの花 | ユキヤナギの花 | |
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レンギョウの花 | シナレンギョウの花 | ハナズオウの花 | クロモジの花 | |
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ハクモクレンとコブシの花 | ミツマタの花 |
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キランソウの花 | ハナダイコンの花 | ハナニラの花 | タンポポの花3種 |
ヒマラヤヒザクラの花 【バラ科】 | |
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東ヒマラヤのネパールからブータン・ミャンマー北部・中国雲南地方の標高の高い所(1,500~2,600m)に生えているサクラ(20mを超えるものもある)です。 花は、3月10日頃から極めて短い柄(花柄・約5mm)の先に2~3本の花の柄(小花柄・約2cm)を伸ばして、濃い紅紫色の半開した花(花径約1.5cm)を下向きに咲かせます。 花には、濃い紅紫色の円筒状鐘形(かねがた)のがく筒(約1cm)とその先に5裂している細長い三角状のがく片(約8mm)・濃い紅紫色の花びら5枚(約1.5cm・先に切れ込みのあるだ円形)・おしべ多数(40本前後、花糸は淡い紅色)・めしべ1本(おしべと同じくらいの長さで、先の方は淡い緑色、下の方は淡い紅色)が見られます。 |
カンヒザクラの花 【バラ科】 | |
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琉球諸島の各地に野生していますが、東京以西では観賞用に植えられているサクラ(3~5m)です。 花は、3月中旬頃から極めて短い柄(花柄・約5mm)の先に2~3本の花の柄(小花柄・約1.5cm)を下向きに伸ばして、濃い紅紫色の半開した鐘形(かねがた)の花(花径約1cm)を下向きに咲かせます。 花には、濃い紅紫色の円筒状鐘形のがく筒(約9mm)とその先に5裂している三角状卵形のがく片(約4mm)・濃い紅紫色の花びら5枚(約1.1cm、先に切れ込みがある卵状だ円形)・おしべ多数(30本前後、花糸は初めは白いが後に濃い紅紫色になる)・めしべ1本(おしべより短い)が見られます。 |
ベニシダレの花 【バラ科】 | |
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垂れている枝に濃い紅色の花を咲かせるエドヒガンの仲間のサクラ(現在約5m)です。花をつける柄(小花柄)を2~3本出して、その先に紅紫色の花(花径約2.5cm)を咲かせます。花には、下部が少しふくらみ上部が細くくびれた壷形(つぼがた)のがく筒に先が5裂しているがく片(ギザギザがあり、がく筒と共に毛が生えている)・紅紫色の花びら5枚・おしべ多数・めしべ1本が見られます。 |
ヤエベニシダレの花 【バラ科】 | |
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枝垂(しだ)れている枝に小ぶりの八重の花を咲かせるエドヒガンの仲間のサクラ(現在約5m)です。花をつける柄(小花柄)を2~3本伸ばして、その先に八重の紅紫色の花(花径2.5cm)をつけます。花には、中ほどが少しくびれている壷形(つぼがた)のがく筒の先が5裂している短い三角状のがく片(ギザギザがある)・淡い紅色の花びら15~20枚・おしべ多数・めしべ1本(長く伸び出ており、斜め上に向いた毛が生えている)が見られます。 |
ソメイヨシノの花 【バラ科】 | ||
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エドヒガンとオオシマザクラの雑種といわれているサクラ(現在約5m)です。枝は、横に広がって傘で地面を覆うような樹形をしています。 3月の終わり頃から、短い柄(花柄・約1cmで毛が生えている)の先に散形状に3~4本の柄(小花柄・約2cmで毛が生えている)を伸ばして、それぞれに淡い紅を含んだ白色の花(花径約3.5cm)を咲かせます。 花には、筒状壷形(つぼがた)のがく筒(約8mm・上部が僅かにくびれている)とその先が5裂したがく片(約6mmで三角状で細長いだ円形、縁にギザギザがあり、がく筒と共に毛が生えている)・淡い紅色を含んだ白色の花びら5枚(約1.6cmで、先に切れ込みがある)・おしべ多数(42本前後)・めしべ1本(おしべより短く花柱の下の方に毛が生えている)が見られます。 |
ヨウコウの花 【バラ科】 | |
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アマギヨシノとカンヒザクラをかけ合わせてつくられた種類の落葉高木(現在は約3.5m)です。枝は、斜め上に向かって伸び上がっています。 3月の終わり頃、短い柄(花柄・約1cm)から3本の柄(小花柄・約1cm)を伸ばして薄紫色の大きな花(花径約4cm)を開いて下垂しています。 花には、長い鐘形(かねがた)のがく筒の先が5つに裂けているがく片(長い三角状のだ円形で縁に毛が生えている)・紅色の花びら5枚(横に広いだ円形、横径約2cmで先に切れ込みがある)・おしべ20~25本・めしべ1本(一番短いおしべと同じくらいの長さ)が見られます。 |
ニワウメの花 【バラ科】 | |
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中国から入ってきて観賞用に栽培されている落葉小低木(約1.5m)です。 細い枝に薄紅色の可愛らしい花(花径約2cm)を咲かせています。花は、短い柄に支えられており、1か所に1~3花ずつつけています(葉が花と同時に出ることもある)。 花には、広い鐘形(かねがた)をしたがく筒の先が5裂しているがく片(がくの半ばから先の縁にギザギザ=鋸歯=きょしがある)・うす紅色の花びら5枚・おしべ多数(花びらより少し短い)・めしべ1本(子房や花柱に毛が生えている)が見られます。 |
ユキヤナギの花 【バラ科】 | |
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関東以西の川岸によく生えていますが、今は観賞用に庭に植えられている落葉小低木(1~2m)です。 根もとからたくさん生え出した細長い枝が、弓のような形に伸びています。枝には、両端が尖(とが)っている細長いだ円形をしていて、縁に細かいギザギザ(鋸歯=きょし)のある葉(2~3cm)を、短い柄で互生しています。 花は、新しい葉が出るのと一緒に、約1cmの細い柄の先に白い小さな花(花径約1cm)を葉の脇に2~7花ずつ上向きに広げて枝いっぱいに咲かせます。 花には、広い三角状卵形のがく片が5枚・長いだ円形の花びらが5枚(花びらのもとが細く伸びている)・おしべが約25本・めしべ5本が見られます。 |
レンギョウの花 【モクセイ科】 | |
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中国から入って来た落葉小低木(現在約1m)で、若い枝はよく伸びて枝垂(しだ)れます。枝を縦に割って見ると中は管のようになっていて空っぽです。 葉が出る前に黄色い花(花径約3cm)を対生していた葉が落ちた後(葉痕=ようこん)の脇に1花ずつ咲かせます。花には、黄緑色の筒先が4裂しているがく片・花筒の先が深く4裂している黄色い花びら・おしべ2本(めしべより短い)・めしべ1本が見られます。 |
シナレンギョウの花 【モクセイ科】 | |
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中国から入って来た落葉小低木(現在約1m)で、茎はレンギョウのように垂れません。茎を縦に切って見ると、薄い横板の仕切りが多く見られます。 4月頃、若葉と共に濃い黄色の花(花径約3cm)を葉の脇に1~3花ずつ咲かせます。花には、黄緑色の筒先が深く4裂しているがく片・花筒の先が4つに深く裂けている黄色い花びら・おしべ2本(めしべより短い)・めしべ1本が見られます。 |
ハナズオウの花 【マメ科】 | |
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中国から入って来た落葉低木(2~4m)です。庭や公園などによく植えられています。 幹は根もとから数本が立ち上がっていますが、枝はジグザグと伸びながら広がっています。 4月初め頃、葉が出る前に、幹や枝の所々から紅紫色の小さな花(蝶形花=ちょうけいか)を群がるように咲かせます。花には、紅紫色のがく筒の先が浅く5裂したがく片・紅紫色の形が不揃いの花びら5枚(旗弁=きべん1枚、翼弁=よくべん2枚、舟弁=ふなべん2枚)が見られます。 |
クロモジの花 【クスノキ科】 | |
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山地に多く生えている落葉低木(2~3m)ですが、庭や公園にもよく植えられています。雄の木と雌の木があり、枝を楊枝(ようじ)にしたり、香りの油を取り出したりして利用しています。若い枝はつやのある緑色をしており、表面に黒い斑点(はんてん)が見られます。枝の皮をはいだり、葉をもんだりしてかぐといい匂いがします。 4月初め新しい葉が出る頃に、淡い黄色の小さな花が雄の木と雌の木それぞれの葉の脇に下向きに群がって咲きます(雄花は雌花より大きく、花の数も多くつけている)。 花は柄(3~6mmで、毛が生えている)に支えられており、雄花には、6片に裂けた花びら状のもの(花被)・おしべ9本(花糸のもとに腺体=せんたいというこぶが2つある)が見られます。雌花には、花被の中に退化したおしべ9本とめしべ1本が見られます。 |
ハクモクレンとコブシの花 【モクレン科】 | |
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★ハクモクレンの花:中国から入って来たものですが、北海道の南部から日本全土の公園や庭などに植えられている落葉高木(8~15m)です。3月中頃から枝先に強い匂いのする白色の大形の花(花径約15cm)が上向きに咲き始めました。花には、外側から、乳白色で花びらと同じ大きさのがく片が3枚・乳白色で内外2列に並んでいる花びらが6枚・花軸(かじく)の下側にはたくさんのおしべが、上側にはたくさんのめしべが集まっているのが見られます。 ★コブシの花:四国を除く本州各地の野山に生えている落葉高木(8~10m)です。3月20日頃から、枝先によい匂いのする白色の花(花径約6cm)が横向きに咲き始めました。花の柄の下には1枚の葉がついているのが特徴です。花には、緑色で小さいがくが3枚・内外2列に並んでいる花びらが6枚(下の方が紅紫色をおびている)・伸び上がった花軸(かじく)の下側にはたくさんのおしべが、上側にはたくさんのめしべが集まっているのが見られます。 |
ミツマタの花 【ジンチョウゲ科】 | |
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中国から入って来た落葉低木(1~2m)です。湿り気があって日当たりのよいところによく育ちます。幹は根もとから数本生え出して立ち上がり、枝は3本ずつに分かれて出ています。若い枝は緑色で毛が生えていますが、古い枝は黄褐色をしています。 葉が出る前に黄色い蜂の巣のような花のかたまり(頭花)を枝の先の方に下向きにつけます。頭花には、花が40花ばかり集まっていて、外側から順に花を開いていきます。 花には、白い毛が生えた筒形のがく(1.2~1.4cm)があり、先が4つに割れて内側は黄色い色をしています(筒の中は無毛)。がく筒の中には、8本のおしべとめしべ1本が見られます。(花が紅色をしたベニバナミツマタという品種もあります) |
キランソウの花 【シソ科】 | |
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日がよく当たる草地や道ばた・土手などによく生えている多年草です。 根もとの葉は、地面にへばりつくようにして四方八方に広がっていますが、地面をはっている茎の葉は対生で、葉の縁には波のようなあらいギザギザ(鋸歯=きょし)があります。葉の色は、濃い緑色ですが、少し紫をおびています。茎にも葉にも縮れた毛が生えており、地面をはいながらよくふえます。 花は、葉の付け根に濃い青紫色の小さな花(花径約9mm)を輪生するようにつけています。花には、がく筒の先が5裂したがく片(毛の生えている)・くちびる形の濃い青紫色の花びら・おしべ4本(2本は長い)・めしべ1本が見られます。 |
ハナダイコンの花 【アブラナ科】 | |
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中国から昭和13年頃持ち帰られたものが広がったといわれている越年草(20~50cm)です。ショカッサイとかムラサキハナナともいわれています。 下の方の葉には、柄があって大根の葉のような深い切れ込みがありますが、上の方の葉には柄がなくだ円形で、葉のもとの方は2またに割れて茎を取り巻くようについています。 花は、茎の先の方に集まって、青紫色の花(花径約4cm)を咲かせています(下から上の方に向かって順に咲き上がっていく)。花には、青紫色のがくが4枚・青紫色のスプーン形をした花びらが4枚・おしべが6本(長い4本は見えているが、短い2本は花筒の中にかくれている)・めしべ1本が見られます。 |
ハナニラの花 【ユリ科】 | |
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南米(アルゼンチン)原産の球根植物です。明治の頃入ってきて観賞用に栽培されていましたが、今では野生化している多年草(10~20cm)です。 葉を地面に広げて、その間から花茎を出し、上の方に1対の対生した薄い苞葉(ほうよう。下の方がくっついて筒状になっている)があり、その上に花(花径約2.5cm)を咲かせています。葉や茎にはニラの匂いがあります。 花は、下の方はくっつき合って筒になっていますが、上の方は、内外3枚ずつの花びら状に分かれています。外側のものはがくに当たり、外花被(がいかひ)といっています。内側のものは花びらに当たり、内花被(ないかひ)といっています。花被の色は、白から淡い紫色までいろいろです。花筒の中には、おしべが6本(花の口近くに3本・底近くに3本)とめしべ1本(柱頭が3つに分かれている)が見られます。 |
タンポポの花3種 【キク科】 | |
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メルマガ473号でカントウタンポポとシロバナタンポポを御紹介しましたが、続いて下記の3種が姿を現してきましたので、ご紹介します。 ★トウカイタンポポの花:頭花は黄色で、花径2.8~3cmです。総苞片の形は細長いだ円形で、先の方に三角状の突起があります。総苞片の長さは、外側のものは内側のものの半分より長いのが特徴です。総苞片は、花が咲いている時は反りかえりません。 ★エゾタンポポの花:頭花は黄色で、花径3.5~4cmです。総苞片の形は先の尖(とが)った卵形で先の方には突起がないかあっても目立ちません。総苞片の長さは、外側のものは内側のものの半分くらいの長さで、花が咲いている時は立っています。 ★セイヨウタンポポの花:頭花は黄色で、花径4~5cmです。総苞片の形は、細長いだ円形で、内側のものは立っていますが、外側のものは反りかえっているのが特徴です。 |
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