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ハナゾノツクバネウツギの花 | コクチナシとオオヤエクチナシの花 | コムラサキシキブの花 | モッコクの花 | |
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ヤエザキムクゲの花 | ムクロジの花 | マサキの花 | ナンテンの花 | |
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ネムノキの花 |
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キカラスウリの花 | ヘクソカズラの花 | ワルナスビの花 | ヤブガラシの花 | |
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ムラサキカタバミの花 | ネジバナの花 | ヒメヒオオギズイセンの花 | ツユクサの花 | |
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カラスビシャクの花 | シマスズメノヒエの穂 | クサイの穂 |
ハナゾノツクバネウツギの花 【スイカズラ科】 | |
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園芸植物としてつくられた半常緑の低木(1~2m)です。 茎は根もとからたくさん生え出し、赤褐色の枝を分けて大きな株をつくっています。枝には、つやのある先の細くとがった卵形の小さな葉(2~4cm)を対生あるいは3輪生させています。 6~11月頃、小枝の先に白~淡い紅色の筒状の花(花径1.5~2cm)の集まり(円すい花序)をつけます。 花には、筒先がつくばね形に2~5裂している赤褐色のがく・筒状で先が5裂している白~淡い紅色の花びら・おしべ4本・めしべ1本が見られます。 |
コクチナシとオオヤエクチナシの花 【アカネ科】 | |
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★コクチナシの花:中国生まれの常緑の小低木(20~60cm)です。 幹はよく枝分かれして下の方は横に広がり、上の方は上に伸び広がっています。両端のとがった細い葉(長さ4~8cm・幅1~2cm)を枝に対生しています。 6~7月頃、枝先に柄を出して、白い八重の香りのよい花(花径約4cm)を咲かせます。 ★オオヤエクチナシの花:クチナシの園芸種で常緑の低木(2~3m)です。葉は長いだ円形(7~15cm)で厚く、表面はつやのある濃い緑色で裏面は淡い緑色、葉のすじがくっきりと浮き出ています。葉は枝に対生しています。 6月~7月にかけて、枝の先の葉の脇から大輪で八重咲きの白くよい香りがする花(花径約9cm)を咲かせます。クチナシの中ではもっともよい香りがするといわれています。 |
コムラサキシキブの花 【クマツヅラ科】 | |
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福島県以西の日当たりのよい湿地によく見られる落葉低木(1~1.5m)です。 根ぎわから細長い枝をたくさん出して、枝先を横に張り出すように広げています。枝には、両端が細く尖(とが)った卵状で長いだ円形の葉(3~7cm)を対生しています(上半部の縁にギザギザ=鋸歯=きょしがある)。 6~7月頃、葉の付け根から2~3mm上がった所に、淡い紫色の小さな花(花径3~4mm)が集まって(集散状に)咲きます。 花には、短い釣り鐘形のがく(先が4裂している)・筒形の花びら(先が4裂して開いている)・花びらから長く伸び出ているおしべ4本とめしべ1本が見られます。 |
モッコクの花 【ツバキ科】 | |
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南関東より西の暖かい地方の野山に生えている常緑の高木(10~15m)です。雄の木と雌の木があります。 幹の上の方で枝を分けて、赤味をおびた厚くてつやのある葉(4~6cm・先が円くもとの方は細くなっている)を枝先に輪生しているような姿で互生させています。 7月頃、今年出た枝の葉の脇に、長い柄(1~2cm)のある白い花(花径約1.5cm)をやや下向きに開きます。 花には、黄色いがくが5枚(円形で4mm)・白い花びらが5枚(雄花も雌花も同じ)・雄花にはおしべがたくさん(3列に並んでいる)・雌花には1列に並んでいるおしべの間から白い柱頭をのぞかせているめしべ1本が見られます。 |
ヤエザキムクゲの花 【アオイ科】 | ||
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中国やインド生まれの落葉低木(2~4m)です。生垣にしたり、観賞用に庭や公園などにも植えられています。この品種は、ムクゲの中の八重咲きの園芸種です。 幹から出ている枝は、横に伸びるより上に伸びる傾向があり、枝にはひし形をした卵形で先が3つに浅く裂けており、縁には荒いギザギザ(鋸歯=きょし)が見られる葉(4~10cm)を互生しています。 花は7~9月頃、葉の脇に1花ずつ八重咲きの花(花径7~10cm)を咲かせます。 花には、柄があり、細い小さな苞葉(ほうよう)が6~7枚・5裂している筒形のがく・たくさんの花びら・花糸が筒状についている少しばかりのおしべ(単体おしべ)・花糸が5裂しているめしべが見られます。花の色には、赤色・桃色・白色などがあります。 公園には、一重咲きのムクゲもあります。朝開いて夕方しぼむ1日花です。 |
ムクロジの花 【ムクロジ科】 | |
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関東より西の暖かい地方の野山に生えている落葉高木(15~25m)です。 冬の頃、葉を落として梢に飴色(黄褐色)の実を鈴なりにつけていましたが、今は長いだ円形の小葉をたくさんつけた大形の複葉(羽状複葉・30~70cm)を枝に互生させて涼しい木陰をつくっています。 6~7月の頃、小枝の先に大きな花穂(20~30cmの円すい花序)をつけて、たくさんの淡い黄緑色の花を咲かせます。 花には雄花と雌花が混じっており(雄花の方が多く見られる)、がくが4~5枚・花びら4~5枚・雄花には8~10本のおしべ・雌花には1本のめしべが見られます。 |
マサキの花 【ニシキギ科】 | |
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北海道南部より南の地方の海岸に多く見られる常緑の低木(2~6m)です。観賞用に庭や公園に植えられている他、生垣にも利用されています。 幹は真っ直ぐに伸びるよりは横に広がる傾向があります。枝に対生している葉は、だ円形(3~7cm)で厚くつやがあります。葉の縁にはギザギザ(鋸歯=きょし)があります。 6~7月頃、葉の脇に長い柄を伸ばして枝を分け、緑白色の小さな花(花径約1.5cm)の集まり(集散花序)をつけます。 花には、浅く4裂したがく片・円形の花びら4枚・おしべ4本・円みをおびた子房をもつめしべ1つが見られます。 |
ナンテンの花 【メギ科】 | |
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中部地方以南の暖かいところの野山に生えていますが、観賞用に庭木としてもよく植えられている常緑の低木(1.5~2m)です。 茎を根もとからたくさん生え出させていますが、枝先の方には小さな葉(小葉=しょうよう)をたくさんつけた大形の複葉(3回羽状複葉で約45cm)を重なるように互生させて、茎の周りに広げています。葉柄のもとは暗赤色の鞘になって茎を抱いています。 6~7月頃、茎の先にたくさんの枝を分けて、白い小さな花の集まり(円すい花序・20~40cm)をつけます。 花には、重なり合っているたくさんのがく片・白く艶のある花びら6枚・大きな黄色い葯(やく)をもつおしべ6本・とっくり形のめしべ1本が見られます。。 |
ネムノキの花 【マメ科】 | |
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北海道以外の日本全土の野山に生えている落葉高木(6~10m)です。 葉は、小さな葉(小葉=しょうよう)が何百枚も集まって1枚の大型の葉(複葉)を構成しています(二回羽状複葉)。複葉は真ん中の軸(羽軸=うじく)の両側に対生している葉片(羽片=うへん)が、7~12対見られます。複葉は枝に互生しています。 7月頃、枝先に柄を出して10~20花が集まった紅色の散形花序をたくさんつけます。 花には、小さな緑の筒先が5裂したがく片・細長く淡い緑の筒先が5裂している小さな花びら・細長く伸び出しているおしべ多数(先の方は紅紫色をしているが下の方は白く、もとはくっつき合っている)が見られます。 |
キカラスウリの花 【ウリ科】 | |
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野山や土手などの草地に生えているつる性の多年草です。雄の株と雌の株があります。 地下には、太くて長い根(塊根=かいこん)があります。葉は、つやのある濃い緑色で浅く3~5裂しており、たまに短い毛がまばらに見られることがあります。葉はつるに互生していますが、葉に対生している巻きひげでものにからまりながら伸びていきます。 8~9月頃、夜遅くなって(20時頃)葉の脇に伸びている柄の先に白い花を咲かせます。 花は、長いがく筒(2~3cm)の先に5裂した白い花びらを広げ、裂片の先は糸のように細く裂けていてレースのようです。雄花の蕾は葉の脇に穂状に数個つき(総状花序)緑色の苞葉(ほうよう)があります。咲いた花には、中央に黄色い葯(やく)をつけたおしべが3本かたまってのぞいています。雌花は、葉の脇に1花だけつき、花の中央に2裂した柱頭がのぞいています。花は翌朝しぼみます。花の後には黄色い実がなります。 |
ヘクソカズラの花 【アカネ科】 | |
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日本中の藪(やぶ)や塀(へい)・生け垣などに普通に見られるつる性の多年草です。 茎は、周りのものに左巻きに巻きつきながら長く伸びています。茎には、柄のある細長い卵形の葉(5~10cm)が対生しています。茎にも葉にも毛が生えており、揉(も)んで匂いをかぐといやな臭いがします。 7~9月頃、葉の脇や枝の先に花の集まり(集散花序)をつけます。 花には、先が小さく5裂している緑色のがく片・筒先が5裂して広がっている白い花びら(花筒の入り口は赤紫色で毛が多く見られる)・花筒の中には花糸の短いおしべ5本と2本の細長い花柱のあるめしべ1本が見られます。 |
ワルナスビの花 【ナス科】 | |
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北アメリカ生まれの多年草(30~70cm)です。明治の終わり頃、牧草と一緒に入って来ました。畑の邪魔者(じゃまもの)ということで嫌われています。 茎には、まばらに黄褐色のかたい刺と毛が生えています。葉は、先のとがった卵形で、縁には大きな切れ込みが3~4か所見られます。葉の柄や葉の裏の真ん中の脈にも数本の鋭い刺が見られます。毛も生えています。 6~9月頃、茎の途中から花の枝を伸ばして、白~淡い紫色の花(花径2~3cm)を咲かせます。 花には、筒先が5裂しているがく片(まばらに毛が生えている)・皿状に開いて深く5裂している花びら・葯(やく)が大きいおしべ5本・めしべ1本が見られます。 花の後には、熟すと黄色みをおびてくる球形の実(径約1.5cm)がつきます。 |
ヤブガラシの花 【ブドウ科】 | |
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北海道の西南部から南の日本全土のいたる所に生えている多年性のつる草です。ひものような地下茎を長く伸ばしながら、所々に芽を出してつるを伸ばし、葉を広げてはびこるので、他の草木にとっては厄介なものになっています。 つる性の茎は、5枚の小さな葉(小葉=しょうよう)をつけた複葉(ふくよう・鳥足状複葉)に対生している巻きひげで周りのものにからみつきながら伸びていきます。 6~8月頃、葉の反対側に、円盤状の花の集まり(散房状集散花序)を広げて咲かせます。 淡い緑色の花には、中央の赤い花盤(かばん=蜜を出しているところ)の周りに4枚の淡い緑色の花びら(すぐ落ちる)・おしべ4本(すぐ落ちる)・めしべ1本が見られます。 |
ムラサキカタバミの花 【カタバミ科】 | |
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南アメリカ生まれの多年草(15~30cm)です。150年ほど前(江戸時代の終わり頃)に入って来ました。畑や道路の脇などによく生えています。 茎は鱗片(りんペん)に包まれたたくさんの鱗茎(りんけい)で、地中にあります。葉は長い柄(5~15cm・まばらに毛が生えている)の先にハート形を逆さにしたような小さい葉(小葉=しょうよう)を3枚つけている複葉で、地中の鱗茎から出ています。 5~7月頃、葉より長い花茎(約30cm)を伸ばして、その先に淡い紅紫色の花(花径約1.7cm)数花をつけます。 花には、先のとがった長いだ円形の緑色のがく片が5枚(先近くに黄褐色の腺点=せんてんが2つある)・淡い紅紫色の花びらが5枚(がく片の3倍の長さ)・おしべが長短10本(葯=やくが白く花粉がない)・花柱が5本あるめしべ1本が見られます。 |
ネジバナの花 【ラン科】 | |
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日当たりのよい芝地や、野山の草原に多い多年草(10~30cm)です。 根もとからは数枚の細長い葉を斜めに出しています(元のところは鞘になって茎を抱いている)。 6~8月頃、葉の間から伸び出ている1本の花茎(10~30cm)の上の方に淡いピンク色の花をらせん状に並べた花の集まり(穂状花序=すいじょうかじょ・5~10cm)をつけています。花穂のねじれ方には、右巻き(時計の針と同じ回りの巻き方)と左回り(時計の針と反対回りの巻き方)の両方が見られます。 花には、めしべの子房を包んでいる緑色のもの(苞=ほう)が1枚・花びらのようなものが6枚(がくに当たる外花被が3枚と花びらに当たる内花被が3枚)・おしべとめしべが一緒になっているもの(蕊柱=ずいちゅう)1つが見られます。 |
ヒメヒオオギズイセンの花 【アヤメ科】 | |
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南アフリカ生まれの多年草(0.5~1m)です。明治の中頃入ってきて栽培されるようになりました。 根もとから刀のような姿の葉(幅は約2cm)が伸び出して、2列に互生しています。下の方の葉は真っ直ぐに伸びていますが、上の方の葉は途中で曲がって下に垂れています。 7~8月頃、互生している葉の間から伸び出た茎は、上の方で2~3本の枝を分けて、鮮やかな黄赤色の花(花径3~5cm)を穂状(すいじょう)につけます(花は斜め下向きに開いている)。 花には、花びらのようなものが6枚(がくに当たる外花被が3枚と花びらに当たる内花被が3枚)・おしべが3本・柱頭が3裂しているめしべ1本が見られます。 |
ツユクサの花 【ツユクサ科】 | |
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道端や畑に普通に見られる1年草(20~40cm)です。 茎の下の方は、横に張っていますが、枝分かれして先の方は上に向かって伸びています。葉はやや厚くて数本の脈が平行して並んでいるのが見られます。葉のもとの方は鞘(さや)になっていて茎を包んでいます。鞘の縁には長い毛が生えています。 6~10月頃、葉と対生している苞葉(ほうよう・2枚にたたまれている)から首を出すように、ミッキーマウスの耳を思わせるよう形の青い花びら(約12mm)を開いています。 花には、膜のように薄く小さながく片が3枚・花びら3枚(円形の大きな青色の花びら2枚と膜のような小さな花びら1枚)・おしべ6本(花粉のないおしべ=仮おしべ4本と花粉のある長いおしべ2本)・細長い花柱のめしべ1本が見られます。 |
カラスビシャクの花 【サトイモ科】 | |
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畑や草地によく生えている多年草(10~20cm)です。 地中には、球形のいも(球茎=きゅうけい・約1cm)があり、その球茎から細長い柄を伸ばして、その先に小さな卵状だ円形の葉(小葉=しょうよう)3枚をつけた複葉ができています。 5~8月頃、根もとから伸び出た緑の柄の先に緑~紫色の仏炎苞(ぶつえんほう)とよばれる苞(ほう)がつきますが、この中に花ができています。 仏炎苞から伸び出ている細長い鞭(むち)のようなもの(付属体)を中にたどっていくと、付属体のもと近くに白っぽい雄花の葯(やく)の集まりがびっしり(約0.5cm)ついています。その0.5cmほど下には緑白色の球形の雌花がべったり(約1cm)ついている所があります。このめしべには緑色の細かい実ができます。 |
シマスズメノヒエの穂 【イネ科】 | |
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南アメリカ生まれの多年草(0.4~1.5m)です。牧草として入って来たものですが、今では道端や野原にも多く見られます。 茎は根もとから数本のび上がっており、鞘(葉鞘=ようしょう)のある葉をつけています。葉鞘の入り口には、淡い褐色の帯状のもの(葉舌=ようぜつ・2~4mm)が見られます。 6~9月頃、茎の先の方に穂がつきますが、穂には3~6本の枝穂(総=そう)が見られます。総のつけ根には長い毛が生えています。また、総には緑色の卵形をしたもの(小穂=しょうすい)が2~3列並んでいます。 小穂の縁には、長い毛が生えており、中から黒いおしべの葯(やく)やめしべの柱頭が見られます。 |
クサイの穂 【イグサ科】 | |
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アメリカ生まれの多年草(15~50cm)です。人がよく通る道の脇などに多く見られます。 茎は細い円柱形で、根もとから群がって生え出しています。葉は、平らな幅約1mmのものですが、葉の縁が上に巻いているので、針のように細く見えます。葉のもとの方は鞘(さや)になって茎を取り巻いています。 6~10月頃、茎の先に長い苞葉を伸ばして、長短数本の花の集まりをつけます。緑色の花びらのようなもの(花被片)は6枚・おしべ6本・めしべ1つが見られます。花の後には、6枚の花被片に囲まれて卵形の黄緑色の実(約4mm)ができています。実は濡れると粘るので、踏みつけると靴の裏につきます。人の移動が散布を助けているといえます。 |
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