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クサギの花 | マンリョウの花 | サルスベリの花 | エンジュの花 |
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ハキダメギクの花 | キツネノマゴの花 | ナンバンギセルの花 | イヌホオズキの花 | |
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ヒヨドリジョウゴの花 | メハジキの花 | コニシキソウの花 | エノキグサの花 | |
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ミズヒキの花 | クワクサの花 | トコロの花 | ヤブランの花 | |
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ヤブミョウガの花 | ヒメクグの穂 | メヒシバの穂 | オヒシバの穂 |
クサギの花 【クマツヅラ科】 | |
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日当たりのよい野山に生えている落葉低木(2~3m)です。 真っ直ぐに伸び上がった幹の上の方で枝を多く分けています。幹の色は、暗い灰色をしており、表面には円い小さな割れ目(皮目=ひもく=呼吸をするところ)が目立ちます。 三角状の円い葉の裏の脈の上には毛が生えています。葉には長い柄があって枝に対生していますが、独特の強い臭いがあります。 8~9月頃、枝先によい香りの白いたくさんの花(筒部の長さ2~2.5cm・花径2.5~3cm)を咲かせます(集散花序)。 花には、赤味をおびて深く5裂しているがく・細い花筒の先が5つに割れて平らに開いている花びら・長く伸び出ているおしべ4本とめしべ1本が見られます。 花の後には、星形に残っているがくの上に青紫色の円い実が熟してきれいです。 |
マンリョウの花 【ヤブコウジ科】 | |
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関東より西の暖かい地方の山に生えている常緑の小形の低木(0.3~1m)です。観賞用にも、縁起(えんぎ)を祝う意味からもよく植えられています。 茎の上の方で枝を分け、濃い緑色で細長いだ円形の厚みのある葉(4~12cm)を互生しています。葉の縁には、波のようなギザギザ(鋸歯=きょし)があるだけでなく、葉の縁がややしわ状に波打っています。 7~8月頃、前の年に伸び出た枝の先に、黄白色の小さな花(花径約8mm)を10数花ずつ咲かせます(散房花序)。 花には、深く5裂した黄褐色のがく・深く5裂している黄白色の花びら・おしべ5本・めしべ1本が見られます。 冬の間、球形の赤い実が美しく見られます。 |
サルスベリの花 【ミソハギ科】 | |
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中国南部生まれの落葉高木(3~7m)です。観賞用に公園や庭に植えられています。大気汚染には強い木です。 幹は、黄褐色をしていて滑らかで、皮が薄くはがれやすく、はがれた後の形が残ります。薄い板状の翼で角張っている枝には、厚みのある柄のない葉(4~10cm)をほぼ対生しています。 7月から9月にかけて、枝先に花の集まり(円すい花序)をつけて、次々に花を咲かせます。花の色には、赤色・白色・淡紫色などがあります。 花には、球状で先が6裂しているがく・縮れたしわの多い花びら5~9枚(長い花びらの柄=花爪がある)・おしべ多数(外側の6本は長い)・めしべ1本(おしべより長い)が見られます。 |
エンジュの花 【マメ科】 | |
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中国生まれの落葉高木(10~25m)です。街路や庭に植えられています。 樹皮は暗い灰色で、縦に割れ目が見られます。若い枝は緑色をしており、細かい毛が生えています。葉は、小さい葉(小葉=しょうよう)が4~5対集まって1枚の葉をつくっている複葉です。葉の表面は深緑色で、裏は白い毛が生えているので白みをおびています。 7~8月頃、小枝の先に黄白色の豆の花に似た形の花の集まりをつけます(複総状花序)。 花には、釣り鐘形のがく(筒先が浅く5裂しており毛が生えている)・淡い黄色の花びら5枚(旗弁=きべん1枚、翼弁=よくべん2枚、舟弁=ふなべん2枚)・おしべ10本、めしべ1本が見られます。 |
ハキダメギクの花 【キク科】 | ||
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熱帯アメリカ生まれの一年草(15~40cm)です。1932(昭和7)年頃日本に入って来ました。 茎は、もとの方で二股に分かれて伸び、柄のある葉を対生させています。葉は、先の尖った卵形で、真ん中のすじとその両側にあるすじの3本がはっきり見られます。また、葉の縁には荒く低いギザギザ(鋸歯=きょし)があります。茎にも葉にも毛が目立ちます。 5~11月頃、柄に支えられた花(頭花で花径約5mm)が咲いています。頭花は、外側を4~5枚の緑の総苞片(そうほうへん)が囲んでいます。総苞の内側には、花弁の先が3裂している白い花(舌状花でめしべとがくに当たるのぎ状の冠毛=かんもうがある)4~5花が周りに並んでいます。その内側には、花びらの先が5裂している黄色い花(管状花でおしべとめしべとがくに当たる冠毛がある)がたくさん集まっています。 |
キツネノマゴの花 【キツネノマゴ科】 | |
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野山や道端の草地に普通に見られる一年草(10~30cm)です。 茎は四角張っています。下の方で枝を分けて上に向かって立ち上がっていますが、倒れると節からも根を出します。茎には、両端が尖った長い卵形の葉(2~5cmで柄がある)を対生させており、茎にも葉にも僅かに毛が生えています。 8~10月頃、枝先や上の方の葉の脇から緑色の穂を出して、淡い紅紫色の唇(くちびる)形の小さな花をまばらにつけています(穂状花序=すいじょうかじょ)。 花には、筒先が深く5裂しているがく(縁に毛が生えている)・唇形の花びら(上唇は先が2裂しており、下唇は先が3裂していて紅紫色の点々も見える)・おしべ2本・めしべ1本(先が二股に分かれている)が見られます。 |
ナンバンギセルの花 【ハマウツボ科】 | |
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インドやマレーシア方面生まれの、ススキやサトウキビなどの根に寄生する一年草(15~20cm)です。 茎は、地中で分枝してほとんど地上に出ないごく短いもので、赤褐色をした細い三角形で鱗片(りんぺん)状の葉(5~10mm)を互生しています。 7~9月頃、葉の脇から赤味をおびた長い花の柄(15~20cm)を1本伸び出させて、その先に淡い紅紫色の筒状の花(約4cm)を横向きに咲かせます。 花には、先の尖った舟形のがく(一方が裂けていて2~3cm、淡い褐色)・筒先が5裂している花びら(約7mmで紅紫色)・おしべ4本(花筒に2本ずつ長さの違うものがついている)・めしべ1本が見られます。 |
イヌホオズキの花 【ナス科】 | |
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日本中の畑や道端に普通に見られる一年草(20~80cm)です。 茎から枝を広げて、柄のある卵形の葉(6~10cm)を互生させています。葉の縁には、波状の浅い切れ込み(鋸歯=きょし)が見られることがあります。 7~10月頃、葉と葉の間から花の柄(1~3cm)を出して、白い花4~10花を咲かせます。 花には、筒先が浅く5裂している緑色のがく・筒先が深く5裂して開いている白い花びら・まん中にめしべが1本・めしべを取り囲むようにおしべ5本が見られます。 花の後には、球形の実(径約7mm)ができて黒く熟します。 |
ヒヨドリジョウゴの花 【ナス科】 | |
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野原や藪(やぶ)などによく生えているつる状の茎をもつ多年草です。 前の年に出た古い茎から新しい枝を出して細長く伸びますが、卵形で先の尖った葉(下の方の葉は3~5片に深く切れ込んでいるものが混じっている)を互生させています。葉には、1.5~5cmの柄があって、この柄で周囲のものにからまりながら伸びます。茎にも葉にも柔らかい毛が生えています。 夏から秋にかけて、葉の反対側に花のつく枝を対生させて、その枝をさらに二股状に分けて、その先に白い花をつけています(集散花序)。 花には、先が波のような5つのくぼみのある皿形のがく・深く5裂して開いている白い花びら(終わりごろには背面に反り返る)・おしべが5本・めしべ1本が見られます。 |
メハジキの花 【シソ科】 | |
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北海道を除く日本全土の野原や道端に生えている越年草(0.5~2m)です。 四角張った茎が真っ直ぐに伸び上がり、所々に枝を出して葉を対生させています。 根ぎわの葉には長い柄があって荒いギザギザ(鋸歯=きょし)のあるハート形をしていますが、花が咲くころには枯れています。茎の葉は下のものは長い柄の先に深く3つの切れ込みがあり、さらに羽状に切れ込んでいて縁には鋸歯があります。上の方の葉は、次第に小型になって柄も切れ込みも鋸歯もなくなります。茎にも葉にも白い毛が生えています。 8~9月の頃、上の方の葉の脇に淡い紫色の唇(くちびる)形の花を数花ずつ段状につけているのが見られます。 花には、筒先が5裂しているがく・筒先が唇状に割れている花びら(下唇は3裂して、内側に赤いすじが見える)・おしべ4本・柱頭が2裂しているめしべ1本が見られます。 |
コニシキソウの花 【トウダイグサ科】 | |
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北アメリカ生まれの一年草(10~25cm)です。1887(明治20)年に日本に入って来たといわれていますが、今ではどこに行っても見られるほどになっています。 赤紫色をした細い茎は、二股に枝分かれすることを繰り返しながら、地面にへばりつくように広がっています。葉(約1cm)は、茎に対生して水平に開いていますが、葉の中ほどには、暗い紫色の斑紋(はんもん)があります。茎や葉全体に白い毛が生えており、枝を切ると白い汁が出ます。 7~10月頃、葉の脇に小さな赤紫色の変わった形の花をつけています。花には花びらはなく、総苞の中に雄花と雌花が一緒に見られます。 |
エノキグサの花 【トウダイグサ科】 | |
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全国の畑や道端の草地に普通に見られる一年草(25~45cm)です。 細い茎を真っ直ぐにのばして多くの枝を分けて、葉柄(1~4cm)のあるエノキの葉に似た卵形の葉(4~11cm)を互生させています。 8~11月頃、葉柄の脇から枝を伸ばして雄花の穂をつけ、枝のもとには雌花をつけているのが見られます。 雄花の穂には、4枚のがくと8本のおしべをもつ花がたくさん見られます。 雌花は、あみ笠形の苞葉(周りにギザギザ=鋸歯=きょしがある)に包まれるような姿でのっていて、雌花には、3つに割れているがくと3本の花柱のあるめしべが見られます。 |
ミズヒキの花 【タデ科】 | |
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林の縁の草むらや藪(やぶ)などによく生えている多年草(40~80cm)です。 茎は真っ直ぐに立ち上がり、まばらに枝を分けています。葉は短い柄で互生しています(柄のもとは鞘=さやになっている)。葉の中ほどには斑紋(はんもん)が見られることがあります。茎にも葉にもまばらに毛が生えています。 7~10月頃、茎の先に数本の長い花の軸を出して、赤い小さな花をまばらにつけます。 花には短い柄があり、4裂したがく(上のものは赤く、下のものは白い)・花びらなし・おしべ5本・めしべ1本(卵形の子房の先に長い2裂した花柱がある)が見られます。 |
クワクサの花 【クワ科】 | |
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全国的に野原や道端の草地に普通に見られる一年草(30~40cm)です。 茎には細かい毛が生えており、まばらに枝を出していてクワの葉形(卵形で先は尖り、下の方は真っ直ぐに切れた形か耳たぶ形をしている)の葉を互生させています。葉は薄く、葉の両面には毛が生えていてざらざらしています。 7~10月頃、葉の脇に淡い緑色の花の集まりをつけています。この中には雄花と雌花が混じっています。 花には、がく(花被=かひ、径約4mm)はありますが花びらはありません。雄花にはおしべ4本が見られます。雌花には丸い子房から伸び出た紫の花柱が見られます。 |
トコロの花 【ヤマノイモ科】 | |
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野山に見られるつる性の多年草です(地上部は冬は枯れる)。雄株と雌株があります。 地下茎は太くなりながら横に伸びていてひげ根をつけています(根茎という)。地上のつる(茎)には、薄いハート形のつやのある葉(4~12cm)を互生しています。 7~8月頃、葉の脇から長い花の軸を伸ばして、淡い緑色の花の集まり(花序)をつけています。雄株の雄花の花序は、上向きに立つようについており、花の軸には2~5花ずつの雄花の集まり(小花序)を分けてつけています。雌株の雌花の花序は、雄花の花序とは逆に、下向きに垂れるようについており、雌花を1花ずつ上向きにつけています。 花には、がくや花びらに当たる花被が6枚、雄花にはおしべが6本・雌花には3本の花柱をもつめしべが見られます。 雌花の後には、3枚のはね(翼=よく)のある実ができます。 |
ヤブランの花 【ユリ科】 | |
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林の中の日陰を好んで生えている常緑の多年草(30~50cm)です。公園や庭などにも観賞用によく植えられています。 つやのある深緑色の細長い葉が根もとから伸び出していますが、葉の先の方は垂れ下がっていて、しなやかな姿をしています。 7~10月頃、根もとから花をつける茎を伸ばして、小さな淡い紫色の花(花径約6mm)の集まりを穂状(すいじょう・8~12cm)につけています。花は、1か所に3~5花ずつ集まっています。 花には、淡い紫色の花びら状のものが6枚(がくに当たる外花被が3枚、花びらに当たる内花被が3枚)・おしべが6本・めしべ1本が見られます。 |
ヤブミョウガの花 【ツユクサ科】 | |
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東北地方の南部から関東以西の林や藪(やぶ)に生えている多年草(0.5~1m)です。 茎は真っ直ぐに伸び上がり、中ほどに6~8枚の葉を茎の周りに輪状に互生して、平らに開いています。 葉は、長めのだ円形(15~30cm)で先が尖っており、もとの方は短い鞘(さや)になって茎を包んでいます。葉は暗い緑色で、縦に平行した葉脈が見られます。つやはあるが表面はざらざらしています。 7~9月頃、茎の先に伸びている花軸に、5~6層の花の集まりを輪状につけています(円すい花序)。 花の柄のもとには苞葉がありますが、花には、がくに当たる外花被が3枚・花びらに当たる内花被が3枚・おしべが6本・めしべ1本が見られます。 |
ヒメクグの穂 【カヤツリグサ科】 | |
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日当たりがよく、湿り気の多い所によく生えている小形の多年草(5~20cm)です。 地下茎を伸ばしながら、節毎に1本の茎を立てています。柔らかく細い葉(5~8cm)を下の方に数枚つけていますが、葉のもとの方は淡い紫色をおびていて、鞘(さや)になっています。 7~10月頃、葉の間から三角柱の茎を伸ばして、その先に緑色の球形の穂(頭状花序・径約1cm)を1つつけています。穂のもとには葉のようなもの(苞=苞葉=ほうよう)が3枚長く伸び出ています。穂には、たくさんの小さい穂(小穂=しょうすい)を頭状に固めてつけています。 小穂には、4枚の鱗片(長方形で約3mm)が2列に並んでいて、それぞれにおしべ3本・めしべ1本(花柱の先が2裂している)が見られます。 |
メヒシバの穂 【イネ科】 | |
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道端や庭の草地に普通に見られる一年草(30~70cm)です。 根もとから茎を分けて伸びていますが、下の方は地面をはいながら節から根を出しているので、大変抜きにくい草です。 葉は薄く柔らかで、縁には細かいギザギザ(鋸歯=きょし)があります。葉のもとは、鞘(さや=葉鞘=ようしょう)になっていて、葉鞘には毛がまばらに生えていて目立ちます。 7~11月頃、葉鞘を突き抜けて伸び出している茎の先に、6~8本の枝穂を2~3段に分けてつけています。枝穂には、長い柄のある小さい穂(小穂=しょうすい・約3mm)と短い柄のある小穂が2個ずつびっしりと並んでついています。長い柄の方の小穂にはおしべとめしべが見られます。 |
オヒシバの穂 【イネ科】 | |
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道端や庭などの草地に普通に生えている一年草(15~50cm)です。道路のコンクリートの割れ目にも生えていて、踏みつけても枯れず引っ張ってもちぎれないほど丈夫な草です。 茎は平らで滑らかで、根もとからたくさん伸び出ています。葉は、細長く、真ん中のすじ(脈)に反って2つに折れて伸びていますが、茎に接する所は、平らな鞘(さや=葉鞘=ようしょう)になっていて茎を抱いています。葉の縁や葉鞘の入り口には、まばらに毛が生えています。 8~10月頃、葉鞘から伸び出ている茎の先に、2~7本の枝分かれした緑の穂(5~10cm)がつきます。1本の枝穂には、小さな穂(小穂=しょうすい・約6mm)が2列にびっしりと並んでついています。小穂には、小さな花が2~5花あり、おしべやめしべをのぞかせています。 |
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