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コムラサキシキブの実 | キンモクセイの花 | エゴノキの実 | ヤマボウシの実 | |
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ハナミズキの実 | トチノキの実 | ホオノキの実 | クリの実 | |
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クヌギの実 | カシワの実 | コナラの実 | ミズナラの実 | |
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ウバメガシの実 | マテバシイの実 | シラカシの実 | スダジイの実 | |
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ツブラジイの実 |
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サルビア・レウカンサの花 | メリケンカルカヤの穂 | チヂミザサの穂 |
コムラサキシキブの実 【クマツヅラ科】 | |
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福島県以西の暖かい地方の日当たりのよい湿地によく生えている落葉低木(1~1.5m)です。庭や公園によく植えられています。 根ぎわから、細長い枝をたくさん伸ばしていますが、枝先は横の方に張り出しています。両端が細くなった長いだ円形の葉(3~7cm・上半部の縁にギザギザ=鋸歯=きょしがある)を対生しています。 6~7月頃、淡い紫色の短い筒形の花を咲かせていましたが、今は写真に見られるような紫色の美しい実(約6mm)が群がるようについています。 実の中には、三日月形の種(淡い褐白色・2~3mm)が4粒ほど入っています。 |
キンモクセイの花 【モクセイ科】 | |
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中国生まれの常緑の小高木(4~6m)です。雄の木と雌の木がありますが、日本には雄の木しかないといわれています。庭木としてよく植えられています。 真っ直ぐに伸びた幹に枝を分けて、両端の尖(とが)った細長いだ円形の葉を、たくさん対生させて茂らせています。葉は厚くてかたく、葉の縁にはギザギザ(鋸歯=きょし)があります(たまに鋸歯のないものもある)。 10月の初め頃、長い柄(約1cm)に支えられたよい香りのするだいだい色の小さな花(花径約9mm)を、葉の脇に10花ほどかためて咲かせます。 花には、先が4裂している緑色の小さながく・深く4裂している橙(だいだい)色の花びら(先が円頭で厚く、表面がくぼんでいる)・おしべ2本が見られます(雌花にはめしべ1本がある)。 |
エゴノキの実 【エゴノキ科】 | |
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東アジア地域の野山に多く見られる落葉小高木(3~5m)です。庭や公園によく植えられています。 幹は黒っぽく、たくさん枝を分けています。葉は先が尖(とが)っただ円形で、葉の先の方には鈍いギザギザ(鋸歯=きょし)があります。 5月から6月にかけて、小枝の先に白い花をたくさん咲かせていましたが、今はだ円形の緑白色の実(約12mm)をたくさん吊(つ)り下げています。若い実の皮にはサポニンというえぐい(えごい)味のする有毒な成分が含まれていますので、口に入れないようにしてください。 実が熟してくると皮が破れて、茶褐色の種(約7mm)が落ちてきます。 |
ヤマボウシの実 【ミズキ科】 | |
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日本全国の野山の比較的湿り気のあるところに生えている落葉高木(3~10m)です。公園などによく植えられています。 暗褐色の枝には、円みをおびた葉脈が見られる葉を対生しています。 6月から7月にかけて、白い花びらのような4枚の総苞(そうほう・7~8cm)の中に、ボール形にたくさんの花の集まりが見られました。その花の集まりが、今は写真に見られるような橙(だいだい)色に熟した球形の実(1~1.5cm)に育っています。この実は、たくさんの実の集まりといえます。 実の表面の円いすじが見えるところが1つの実の仕切りになります。一つひとつの実には乳白色の種が1つずつ入っています。種の周りを甘い果肉が取り巻いているので、甘(あま)酸っぱくておいしい味がして食べられます。 |
ハナミズキの実 【ハナミズキの実】 | ||
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アメリカのポトマック河の周りに植えていただくためにサクラを1912(明治45)年に贈(おく)りました。そのお礼として、1915(大正4)年と1917(大正6)年にアメリカから日米友好の記念に送られて来た落葉小高木(約5m)です。 4月から5月にかけて、赤色(白色もある)の花びらのように見える総苞(そうほう)を広げて、その真ん中に10~20花の黄緑色の花の集まりが見られました。 秋の今は、写真に見られるような赤い実(約1cm)が育っています。実の先にはがくやめしべの名残(なごり)も見られます。また、途中で発育の止まっているものも小さく残っています。 実の中には、黄褐色のだ円体の種(4~5mm)が1つ入っています。 |
トチノキの実 【トチノキ科】 | |
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日本全土の山々に生えている大木になる落葉樹(約30m)です。公園や街路などにも植えられています。花から蜜(みつ)を採ったり、種でトチ餅(もち)をつくったりして利用しています。 葉は天狗(てんぐ)のうちわの様な複葉(小葉は5~7枚ある)で、枝に対生しています。 5~6月頃、枝先に白い円すい状の大きな花の集まり(円すい花序)を咲かせていましたが、今は、茶褐色の実(いぼのような粒々が全面に見られる球形の実で径3~5cm)が実っています。 実の厚い皮が3つに割れると、中から暗褐色の薄い皮をかぶった種(約3cm)が1つ出てきます。 |
ホオノキの実 【モクレン科】 | |
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日本各地の野山に生えている日本特有の落葉高木(15~20m)です。 葉は特別大きくて30~40cmもあり、葉の裏は白みをおびていて毛が生えている葉が枝先に集まって互生しています。 5月から6月にかけて、匂(にお)いが強く、淡い黄色の大きな花を枝先に開いていました。それが写真に見られるような大きな実に育っています。花の時に花軸にあったたくさんのめしべが皆実に育って、実のかたまり(集合果)をつくっているのです。 一つひとつの実の中からは、皮が裂けると濃い黄赤色の種(約12mm)が2個ずつ出てきますが、この種の皮(仮種皮)をはぐと黒いしわのある皮に包まれたかたい種が出てきます。 |
クリの実 【ブナ科】 | |
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北海道西南部から九州にかけての野山に生えている落葉高木(約20m)です。果樹としても栽培されています。 葉は、先の尖(とが)った細長いだ円形で、縁に針のように尖った緑色のギザギザ(鋸歯=きょし)が見られます。 6月初め頃、白い雄花の長い穂の下側に雌花の集まりが見られました。雌花の集まりの周りに見られた刺(とげ)のところが、今は、いが(総苞=そうほう)に変わり、その中に実が育っています。実がみのると、総苞が4つに割れて中から茶褐色の実が落ちてきます。 実は、1~3個入っていますが、実の先には、めしべの花柱の名残が見られます。 |
クヌギの実 【ブナ科】 | |
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山に生えている落葉高木(15~20m)です。炭をつくるためによく植えられていました。 樹皮は灰褐色で、縦に深い裂け目がはいっています。クリの葉に似た細長く縁のギザギザ(鋸歯=きょし)の先が針のように尖(とが)っています(葉緑体がないので茶色っぽい色をしているところがクリと違う)。 5月頃、雄花の長い花穂と雌花の小さい花穂を別々に咲かせます。今年咲いた花の実(ドングリ)は、次の年の秋に実ります。したがって、今年のドングリは、昨年咲いた花が実ったものです。 ドングリは、大きな球形(径約2cm)で、先に柱頭が残っているのが見られます。帽子(殻斗=かくと)は、反(そ)り返った太い毛のようなかたい鱗片(りんぺん)におおわれています。 |
カシワの実 【ブナ科】 | |
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山に生えている落葉高木(10~17m)です。庭や公園にもよく植えられています。 枝には、厚くて大きな葉(10~25cm)を互生しています。葉の縁には、大形の波の様なギザギザ(鋸歯=きょし)があり、葉の裏は灰白色で毛が密生しています。また、小さな点々(腺点=せんてん)も見られます。 花の時期は、5月頃で、雄花は新しい枝の元から垂れ下がった花穂にたくさん見られ、また、雌花は葉の脇につけた短い花穂に少し見られました。ドングリ(実・約1.5cm)は、その年の秋に実ります。 ドングリは球形で先に柱頭が残っているのが見られます。帽子(殻斗=かくと)には、反(そ)り返った細長い茶褐色の毛のような鱗片(りんぺん)が密生しています。クヌギの鱗片より細く柔らかい感じに見えます。 |
コナラの実 【ブナ科】 | |
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日当たりのよい野山に生えている落葉高木(約20m)です。家具をつくったり、シイタケ栽培のほだ木にしたり、薪(まき)や炭にしたりするために、よく植林していました。 幹の樹皮には、縦に不規則な割れ目が見られます。 4~5月頃、葉が萌(も)え出ると同時に、新しい枝の下の方から雄花の花穂が垂れて黄褐色の花を開いていました。雌花は、新しい枝の上の方の葉の脇に1~2花開いていました。 今は、先が細く尖(とが)った円柱状のドングリ(実・1.5~2cm・先に3本の花柱の名残がある)に育っているのが見られます。実の下部には、花を囲んでいた総苞(そうほう)が育った帽子状のもの(殻斗=かくと)が見られます。殻斗には、小さなぽつぽつ(鱗片=りんぺん)が密生しています。 |
ミズナラの実 【ブナ科】 | |
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山に多い落葉高木(20~30m)です。 太い茎に枝を分けて茂っています。黒みをおびた褐色の樹皮には、深い裂け目が見られます。葉は、カシワの葉より小型で薄く、枝先に集まって互生し、葉の柄は殆(ほとん)どありません。葉の縁には三角状の大きなギザギザ(鋸歯=きょし)があります、葉の裏の脈上には毛が生えています。 5月頃、新しい枝のもとに約5cmの雄花の花穂が垂れ、新しい枝の上の方の葉の脇に1~3花の雌花の花穂が見られました。 今は、お椀(わん)形の帽子(殻斗=かくと)の上に濃い褐色の細長いドングリ(実)が見られます。実の先には、3本の花柱の名残が見られ、殻斗の表面には、小さな三角状のぽつぽつ(鱗片=りんぺん)が密生しています。 |
ウバメガシの実 【ブナ科】 | |
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暖かい地方の山や海辺に生えている常緑の小高木(5~7m)です。 枝葉がよく茂っています。樹皮は黒褐色をしており、だ円形の厚い小さな葉(3~5cm)を互生させています。葉の縁には、小さな波状のギザギザ(鋸歯=きょし)が見られます。 5月頃、新しい枝の下の方に黄色い小さな雄花をたくさんつけた花穂が垂れ、上の方の葉の脇には2個ほど雌花をつけた花穂が見られました。 今は、先の尖(とが)った卵形のドングリ(実・約2cm)と、底の方が細まっているに帽子(殻斗=かくと)をつけている姿が見られます。実の先には、3本の花柱の名残が見られ、殻斗の表面には、先の尖(とが)った小さな鱗片(りんぺん)がびっしりついているのが見られます。 |
マテバシイの実 【ブナ科】 | |
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九州南部の山に生えている常緑の高木(10~15m)です。実を食用にしたり、防風・防火・造園に役立てるために、庭や公園にも植えられています。 樹皮は暗褐色をしていて、枝には柄のある厚く大きな葉(8~20cm)を互生させています。 6月中頃、淡い黄白色の雄花の花穂が葉の脇から上に向かって伸び出ていました。雌花の穂も緑の穂軸を伸ばして小さな花をつけていましたが、この花は実の赤ちゃんのままで冬を越します。 今、写真に見られる褐色の長い卵形のドングリ(実)は、昨年の花が冬越しをして育ったものです。実の先には、花柱の名残が見られます。皿形の帽子(殻斗=かくと)には、三角状の突起(鱗片=りんぺん)が瓦を重ねたようにびっしり並んでいます。鱗片には、灰褐色の微毛(びもう)が密生しています。 |
シラカシの実 【ブナ科】 | |
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暖かい地方の山に生えている常緑の高木(約20m)です。関東周辺では、風よけに家の周りによく植えられています。 樹皮は、灰黒色で割れ目は見られません。葉は、先が細まりながら尖(とが)った長いだ円形(5~12cm)で、縁には半ばより先の方にギザギザ(鋸歯=きょし)が見られ、葉の裏は灰白色をしています。 4~5月頃、前の年に出た枝の先か葉の脇に雄花の穂を垂らして黄褐色の花をたくさんつけ、新しい枝の先近くの葉の脇には雌花を2~4花つけた花穂が見られました。 今は、ずんぐりしただ円形で、先にめしべの花柱の名残が見られるドングリ(実)が実っています。実の下部には、お椀(わん)状の帽子(殻斗=かくと)が見られます。殻斗には、8~9層の輪(灰白色の微毛=びもうが生えている)が見られます。 |
スダジイの実 【ブナ科】 | |
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福島県や新潟県より南の暖かい地方に生えている常緑の高木(20~25m)です。 幹は黒っぽい灰色をしており、縦に深い割れ目が見られます。葉(6~15cm)は厚く両端が細くなっただ円形で、裏面は淡い褐色をしています。 6月頃、雄花の花穂と、雌花の花穂が新しい枝の葉の脇から上向きに伸び出て、香りのある花を咲かせていました(雌花の花穂は、雄花の花穂の下側にある)今年の雌花は、赤ちゃんの姿のままで冬を越して、来年の秋にドングリ(実)になります。 今年も細長い円すい状の卵形の先の尖(とが)った実がなりました。この実は、昨年咲いた雌花が育ったものといえます。実の先には、めしべの花柱の名残が見られます。初めのうちは、帽子(殻斗=かくと)は実を包んでいますが、殻斗の表面には横に並んだ小さな突起が7~8段見られます。実が熟してくると、殻斗が3つに割れて実が姿を現してきます。 |
ツブラジイの実 【ブナ科】 | |
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関東より西の暖かい地方の山に生えている常緑の高木(20~25m)です。 樹皮は、黒っぽい灰色をしていますが、スダジイと違って幾分滑らかです。葉はスダジイに似ていますが、少し小さく(5~10cm)、裏面は灰褐色(スダジイは淡い褐色)をしています。 6月頃、新しい枝の葉の脇に雄花の花穂を上向きに伸ばして甘い香りのする淡い黄色の花をたくさん咲かせていました。雌花の花穂は、雄花の花穂より上の葉の脇に上向きに出て、10~20花をつけていました。雌花は来年の秋にドングリ(実)になります。 今年も卵球形の実(約1cm)がなりました。実の先には、めしべの花柱の名残が見られます。実を包んでいた帽子(殻斗=かくと)は卵形で、表面には小さな突起が見られます。実が熟れてくると殻斗は3つに割れて中の実が出てきます。 |
サルビア・レウカンサの花 【シソ科】 | |
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メキシコ生まれの多年草(1~1.5m)です。料理や薬などにも利用されています。 茎に葉を対生させて、葉の脇から枝を伸ばしてまた葉を対生させながらよく茂ります。葉には厚みがあり、柔らかい毛を密生しています。茎や葉には、独特のにおいがあります。 9月の終わり頃から茎の先に花穂(穂状花序)を出して、写真に見られるような花を咲かせています。花は、下から上に向かって次々に咲き上がっていきます。 花には、紫色の筒形で先が3裂しているがく・白いくちびる形の花びら(後に淡い紫色になる)・おしべ2本・めしべ1本(花柱には毛が密生しており、柱頭が2裂している)が見られます。がくにも花びらにも毛が密生しています。 |
メリケンカルカヤの穂 【イネ科】 | |
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北アメリカ生まれの日のよく当たる草原によく生える多年草(約1m)です。50年ほど前に日本に入って来たようですが、近頃はあちこちに見られるようになりました。 茎は初めは緑ですが、やがて赤褐色になります。真っ直ぐに立ち上がって株をつくっています。茎には、細い線の様な葉(幅5mm・長さ30cmくらいで先が尖(とが)っている)を2列に並べてつけています。葉の元に見られる鞘(さや=葉鞘=ようしょう)は押しつぶされたように平らです。葉から葉鞘に移る入口には、帯状の薄い膜(葉舌=ようぜつ・約6mm)が見られます。 10~11月にかけて、茎の上の方の葉は数cmの短い葉(苞葉=ほうよう)になっていて、白く長い毛の生えた小さい穂(小穂=しょうすい)の集まりを取り巻いています。このような苞葉と小穂の集まりが、茎の先の方に段々になって穂をつくっています。 |
チヂミザサの穂 【イネ科】 | |
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草原の日陰に生えている一年草(10~30cm)です。 茎の下の方は、地面を横にはいながら節から根を出して広がります。葉は、つやのある緑色をしており、薄い葉の縁には、波形のしわが目立ちます。葉の下の方にある鞘(さや=葉鞘=ようしょう)には、長い毛が目立ちます。 9~10月頃、斜めに伸び出ている茎の先には、6~12cmの花穂をつけて立ち上がっています。花穂の軸には、横向きに長い毛が生えており、さらに、緑色の小さな穂(小穂=しょうすい・2~3mm)も見られます。 小穂には、芒(のぎ)が生えている2枚の苞頴(ほうえい)があり、花は苞頴に包まれています。芒の表面には、粘(ねば)い液が出ているので、小穂ごとに衣服につきやすく、実の散布に役立っています。 |
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