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スイセンの花 | シロバナタンポポの花 | チチコグサモドキの花 | フキノトウ | ホトケノザの花 |
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ハルガヤの穂 | スズメノヤリの花 | アオイスミレの花 | コハコベの花 | ハコベ(ミドリハコベ)の花 |
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ミミナグサの花 | タネツケバナの花 | オオバタネツケバナの花 | ツクシ | オオイヌノフグリの花 |
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タチイヌノフグリの花 | キュウリグサの花 | タチツボスミレの花 | カラスノエンドウの花 | |
スイセンの花 <ヒガンバナ科> |
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花壇によく植えられている多年草(20〜40cm)ですが、海岸近くには野生のものも見られます。 秋の終わり頃から、緑白色で細長い帯状の葉(長さ約20〜40cm・幅0.8〜1.5cm)を4〜6枚伸ばしています。12月の終わり頃になると、葉の間から花茎(20〜40cm)を伸ばして、その先に花を咲かせます。 花は、茎の先にある薄い膜のようなもの(苞葉=ほうよう)の中から出ている5〜6本の柄の先に、横向きに咲きます。花には、2cm前後の花筒・白い花びら6枚(外側の3枚は外花被=がいかひ←がくにあたる。内側の3枚は内花被=ないかひ←花びらにあたる)・黄色いさかずき形のもの(副花冠=ふくかかん)・おしべ6本(上下3本ずつ2列に並んでいる)・めしべ1本が見られます。 名前は、中国名の水仙を音読みにしたものです。 |
シロバナタンポポの花 <キク科> |
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関東より西の地域では普通に見られる多年草(20〜30cm)です。 2月中頃から4月にかけて、放射状に広げている葉の中心から花茎(20〜30cm)を伸ばして、その先に白い円盤状の花(頭花・直径4cm前後)を一つ開きます。頭花の中の花は、全部花びらのような形の舌状花(ぜつじょうか)です。舌状花には、下から、子房・毛(冠毛=かんもう−がくにあたるもの)・舌状の花びら(下部は筒状)・おしべ(5つの葯(やく)が筒状につながってめしべを取り巻いており、下部には花糸が5本ある)・めしべ1本(花びらの下の子房につながっており、先は2裂している)が見られます。 花の後には、球状に冠毛を広げた実の集まりができます。一つの実(約4mmで上部に刺々が見られる)には、1cm前後の柄の先に、かさ状に開いた毛(冠毛)が見られます。 名前は、白い花が咲くタンポポという意味でつけられたものです。 |
チチコグサモドキの花 <キク科> |
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アメリカ生まれの越年草です(10〜30cm)。大正の末頃入ってきました。 茎や葉は、灰白色の縮れた綿毛におおわれています。葉は、先にいくほど幅広くなっています。葉の毛は、上の面はまばらに、下の面は密に生えています。 花は、葉の脇に花の集まり(頭花)を数個ずつかためてつけており、短い穂のようになっています。頭花を取り巻いている総苞片(4〜5mm)は膜状で、3列に重なり合っており、外面に長い綿毛が生えています。中には、たくさんの筒状の花(筒状花・先が5裂している)が入っています。花のもとには、冠毛(がくにあたる)という長い毛が生えています。 名前は、チチコグサに似ているチチコグサという意味でつけられたものです。 |
フキノトウ <キク科> |
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野山に生えている多年草です。雄の株と雌の株があります。 早春に地中の茎(地下茎)から芽生えてくる花茎を、フキノトウといいます。たくさんの鱗片苞(りんぺんほう)に包まれた中には、円いかたまりがたくさん見られますが、このひとつひとつの中に雄株には雄花の集まりが、雌株には雌花の集まりが、たくさんかたまって入っています。このような花の集まりを頭状花(頭花)といいますが、フキノトウには、たくさんの頭花が見られます。 頭花の外側は、緑色の総苞(5〜6mm)が囲んでいますが、中には雄株では薄黄色の筒状の花(おしべとめしべが揃っている)が、雌株では白色の糸のように細い筒状の花(めしべだけでおしべは退化している)が集まっています(頭花の大きさは、雄株の方が少し大きい)。花が終わると実は、雌株の方にだけできます(花茎は雌株の方が高く、40cm前後になっている)。 |
ホトケノザの花 <シソ科> | |
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道ばたや畑に見られる越年草です(10〜30cm)。 茎は、細い四角柱状をしており、下の方でたくさん枝分れして、まっすぐに立ち上がっています。 半円形で縁に丸みのあるギザギザ(鋸歯=きょし)が見られる葉を、茎に対生させています。下の方の葉には柄がありますが、上の方の葉には柄がなく、茎を取り巻くようについています。 花は、茎に輪状についている葉の脇に、唇(くちびる)を開いたような形の紅紫色の花を輪生しています。花には、五裂して毛の生えているがく(約5mm)・唇形で筒状の花びら・おしべ4本(うち2本は長い)・めしべ1本が見られます。 名前は、輪状の葉を仏様が座っておられる台座に見立ててつけられました。輪生している葉が、3段あることから、サンガイソウという名前もあります。 |
ハルガヤの穂 <イネ科> |
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ヨーロッパ・北アメリカ・北アジア生まれの多年草です(30〜50cm)。牧草として入ってきましたが、今では、道ばたで普通に見られます。独特の香り(クマリンの香り)がします。 茎は、1本ずつまばらに立ち上がっていて、先の尖った細く柔らかな葉をつけています。葉のもとは、長い鞘(葉鞘=ようしょう)になっています。 3〜5月頃、淡い緑褐色で長いだ円形の花穂を茎の先につけます。この穂には、小さな穂(小穂=しょうすい・7〜10mm)がたくさん集まっています。小穂には3つの小さな花(小花)が見られますが、小花が開くと白いめしべの先(柱頭)や、黄色いおしべの葯(やく)が花の外に見られます。 名前は、春に生え出して、野を飾るカヤという意味でつけられたものです。 |
スズメノヤリの花 <イグサ科> |
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芝の生えている所によく見られる多年草です(10〜20cm)。 葉は、根際からたくさん出ていますが、真っ直ぐに伸び上がっている花茎とともに、白く長い毛が生えています。 花茎の先には、赤褐色の花の集まり(頭花=とうか)を一つつけています(まれに2〜3個つくこともある)。花には、がくや花びらにあたる花被(かひ−約3mm)が6枚・おしべ6本(約2mm)・めしべ1本(先が3つに割れていておしべより長い)が見られます。花の後には、卵形の実(約3mmで花被片に囲まれている)ができます。実の中には、1mm内外の種ができています。 名前は、頭花の様子が大名行列で使われていた毛槍(けやり)に似ていることからつけられたものです。 |
アオイスミレの花 <スミレ科> |
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全国の野山や道ばたの湿り気のあるところに、地面をはうように生える多年草です。 葉には長い柄があり、根元から数本かたまって出ています。葉は円い心臓形(2cm前後)で、縁には低く平らなギザギザ(鋸歯=きょし)が見られ、柄には逆さ向きの白い毛が目立ち、葉の裏表にも細かい毛が見られます。 早春に葉の脇に花の柄(4〜7cm・毛が生えている)を出し、その先に白〜淡い紫色の花(16mm内外)を横向きに開きます。花には先が丸みのあるがく・花びら5枚(上側に反っている上弁=じょうべん2枚、あまり開いていない側弁=そくべん2枚、紫のすじが見られる唇弁=しんべん1枚)・おしべ6本(かたまって見える)・めしべ1本(おしべの葯(やく)のあいだから下向きに先が曲がって出る)が見られます。 名前は、葉の形がフタバアオイ(ウマノスズクサ科)の葉に似ているところから、つけられたといわれています。 |
コハコベの花 <ナデシコ科> |
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庭や道ばたに普通に生えている越年草です(10〜30cm)。春の七草の一つです。 茎は円柱形で、下の方で枝を分けて横にはわせています。茎は普通紫色をしており、茎の片側には1列に白い毛が生えています。 葉は、先の尖った円い卵形で、茎に対生しています。下の方の葉には長い柄がありますが、上の方の葉には柄がありません。 冬を過ごしたものは、立春を過ぎた頃から枝先の葉の脇に、白い花をつけ始めます。花は短い柄に支えられていて、緑色のがくが5枚(先の尖った長い卵形)・花びら5枚(深く切れ込んでいるので10枚に見える)・おしべ1〜6本・めしべ1本(先=花柱=かちゅうが3つに割れている)が見られます。 名前は、ミドリハコベ(おしべが10本前後あって草全体が大柄)より小柄なハコベという意味でつけられたものです。ハコベの意味は不明です。 |
ハコベ(ミドリハコベ)の花 <ナデシコ科> |
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前に取りあげてあるコハコベとよく似ていますが、茎も葉も大柄で、茎の色は緑色をしているところからミドリハコベともいわれています。(ここでは、コハコベと違う点だけをあげておきます) 花の咲き方も花の様子もほとんどコハコベに似ていますが、おしべの数が10本前後(コハコベは1〜6本)とコハコベより多いところが大きく違います。おしべの数を数えてみると見分けられます。 コハコベとともに、春の七草の一つで昔はともにハコベラといわれて、よく食べられていました。今では、両方をあわせてハコベとも呼んでいます。 |
ミミナグサの花 <ナデシコ科> |
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道ばたや庭などに生えているヨーロッパ生まれの越年草です(10〜25cm)。 茎は、株のもとから枝分かれして伸び上がり、毛深く紫がかった色をしています。茎には、濃い緑色で毛深く、ネズミの耳のような形をした葉を対生させています。 3〜5月頃、茎の先で枝分れした茎の先に白い花を咲かせます(花柄の長さはがく片より長い)。花には、がくが5枚(細長く先が尖った三角状)・白い花びら5枚(先に切れ込みがある)・おしべ10本・めしべ1本(先=花柱が5裂している)が見られます。花が終わった後には、円筒形の薄い黄褐色の実(先に10個の切れ込みがある)が横向きにつきます。 名前は、葉がネズミの耳に似ていて、若いときは食べられるということからつけられたものです。 |
タネツケバナの花 <アブラナ科> |
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田んぼや草地によく生える越年草です(10〜30cm)。 茎は、真っ直ぐに立ち上がっています。葉は、小さな葉(小葉=しょうよう)が羽状にたくさんついている複葉(一番先の小葉は大きくもとになるほど小さくなっている)で、根もとに密に互生しています。 花は、茎の先につきますが、下のものから順番に上に向かって咲き上がっていき、花が終わると細長い実に育ちます。花には、暗い紫色のがくが4枚(約2mmで長い卵状のだ円形)・白い花びら4枚(3〜4mmで、もとが細くなった長いだ円形)・おしべ6本(4本は長く、2本は短い)・細長いめしべ1本が見られます。 実は細長く(約2cm)、中に小さな種(約1mm)が並んで入っています。 名前は、イネの種もみを水につける時期に花が咲くことからつけられたものです。 |
オオバタネツケバナの花 <アブラナ科> |
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水が流れている湿ったところに生えている多年草です(20〜40cm)。 茎は緑色で、下の方は地面をはうように生えているので、茎がかたまって出ているように見えます。 葉は、小さな葉(小葉=しょうよう)が羽状にたくさん(2〜5対)ついている複葉(先の葉は他の葉より大きい)で茎に互生しています。 3〜6月頃、枝先に短い花の集まりをつけます。短い柄(1cm余)をつけた花には、長い卵形のがく片が4枚・白いへら状の花びらが4枚・おしべ6本(4本は長く、2本は短い)・めしべ1本が見られます。花の後には、長い柄に支えられた細長い実(2〜3cm)ができます。 前に上げたタネツケバナの大形の種類と言えます。 |
ツクシ <トクサ科> |
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日当たりのよい野原や道ばたに生えている、スギナ(多年草)の地下茎の節から伸び出した、茶色の筆のような姿をしたものをツクシといいます。 ツクシは、春先にスギナより早く地中から伸び出します。ツクシの茎には、節々に先が小さく裂けた鞘状の葉が見られます。筆の先にあたるだ円体の部分には、横長の6角状のもの(胞子葉=ほうしよう)がたくさん集まっています。胞子葉の内側には、暗緑色の胞子(スギナが増えることに役立っている細胞)がたくさんできています。ツクシは、新しいスギナを増やすための、胞子をつくる働きをしているところです。 スギナも地下茎の節から伸び出ていますが、緑色の茎(縦に盛り上ったすじが多く見られる)には、節々に四角状の小枝が輪生しており、小枝の節には、先が4裂している鞘状の葉が見られます。スギナは、栄養をつくっているところなのです。 |
オオイヌノフグリの花 <ゴマノハグサ科> |
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道ばたや土手の日だまりに群がって生えています。ヨーロッパから1884年(明治17年)頃入ってきた越年草です。 茎は下の方で枝分れして、地をはうように四方に広がっています(15〜30cm)。 葉は、下の方にあるものは対生ですが、上の方では互生しています。葉の形は卵円形で、縁には丸みのあるギザギザ(鋸歯=きょし)があり、茎とともに柔らかい毛が生えています。 花は、藍色(あいいろ)のすじのある空色で、葉の脇から出ている細長い柄に支えられて、葉より上に開いています。花には、4つに裂けているがく・深く4つに裂けている花びら(下の方は短い筒になっている)・おしべ2本・めしべ1本が見られます。花の後には、真中がくぼんだ形のふくらんだ実ができます。 名前は、実の形がイヌの睾丸(コウガン=フグリ)に似ているところから、つけられたものです。 |
タチイヌノフグリの花 <ゴマノハグサ科> |
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道ばたや畑などによく生えています。ヨーロッパから1884年(明治17年)頃入ってきた越年草です(10〜25cm)。 茎は、根もとで枝分かれして立ち上がっています。葉の形は、先の尖った卵形で、下の方の葉は対生していますが、上の方の葉は互生しています。茎にも葉にも細かい毛が生えていて、葉の縁には先が鈍いギザギザ(鋸歯=きょし)があります。 春から夏にかけて、茎の先近くの葉の脇に、青紫色の小さな花を咲かせます。花には、先が4裂した緑色のがく筒・先が4裂した青紫色の花びら・おしべ2本・めしべ1本が見られます。花の後には、真中がくぼんだ形の平たい実ができます。 名前は、茎が横にはうイヌノフグリに対して、茎が立っているところからつけられたものです。 |
キュウリグサの花 <ムラサキ科> |
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道ばたや畑によく生えている越年草です(10〜30cm)。 根もとについている葉は、長い柄のある卵円形で、放射状に群がってついています。上の方の葉は、両端が少し尖った細長い卵円形で、離れて互生しています。茎も葉も白い伏せ毛におおわれています。 3〜5月頃、茎の先にサソリの尾のように巻いた花の軸を伸ばして(巻散花序=けんさんかじょ)蕾をつけ、花軸の元から先の方に向かって、柄のあるコバルト色の小さな花(花径2mm前後)を次々に咲かせていきます。花には、がく(先が5裂していて毛が生えている)・コバルト色の花びら(5裂していて、花の筒部への入り口には黄色いふくらみ=副鱗=ふくりんが輪状に見える)・おしべ4本・めしべ1本(子房に四つのふくらみが見られる)がそなわっています。 名前は、葉や茎をもむとキュウリの匂いがするところから名づけられました。 |
タチツボスミレの花 <スミレ科> |
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野原や公園の木かげなどによく見られます。花が終わると、茎が伸び出てくる有茎種(スミレには有形種と無形種がある)の多年草です(2〜20cm)。 花の盛りに根もとから出ている葉には長い柄があり、葉の形は丸みのあるの三角状で、もとの部分は耳たぶのよう(このような形を心形という)です。葉の縁には、鈍いギザギザ(鋸歯=きょし)があります。 3〜5月頃、葉のつけ根から長い花茎を伸ばして、その先に淡い紫色の花を横向きに咲かせます(途中に小さな葉片→苞葉=ほうようを2枚つけている)。花には、がく片5枚・形の違う花びら5枚(上の2枚が上弁。横の2枚が側弁。下の1枚が唇弁=しんべん。唇弁には距=きょがつながっている)・おしべ5本・めしべ1本が見られます。 名前のツボスミレというのは、庭先に見られるスミレという意味です。スミレとは花の形が、昔大工さんが使っていた墨入れに似ていることからつけられたものです。 |
カラスノエンドウの花 <マメ科> |
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道ばたや野山の日当たりのよいところに生えている越年草です(60〜90cm)。 四角張った茎には、小さな葉(小葉=しょうよう)を3〜7対つけている複葉を互生させています。複葉の先は、長く伸びて枝分かれした巻きひげになり、ものに巻きつきながら茎を支えています。複葉の元には、縁にギザギザ(鋸歯=きょし)のある小さな葉(托葉=たくよう)がついており、托葉には蜜を出す赤紫色の斑点も見られます。 花は、紅紫色の蝶が飛んでいるような形で、葉の脇に1〜2花ずつ咲かせています。花には、先が5裂しているがく・花びら5枚(上の1枚は目立って大きく、そのすぐ下に左右2枚、その下には2枚が船形に接している)・おしべ10本(9本は筒形についており、1本だけ離れている)・めしべ1本(筒状のおしべの中から、めしべの先=柱頭をのぞかせている)が見られます。 名前は、スズメノエンドウより大きく、実が熟れるとカラスの羽のように黒くなることからつけられたものです。 |
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