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クコの実 | サンシュユの実 | アオキの実 | カクレミノの実 | |
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ヤツデの実 | ハマヒサカキの実 | ヒサカキの実 | カンツバキの花 | |
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ムクロジの実 | モチノキの実 | クロガネモチの実 | ハゼノキの実と紅葉 | |
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ユズリハの実 | センダンの実 | アズキナシの実 | クスノキの実 | |
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ナンテンの実 |
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イチョウの黄葉 | ニシキギの紅葉 | カエデの紅葉 |
クコの実 【ナス科】 | |
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野原や川原の土手や海辺近くに普通に見られる落葉低木(1~2m)です。生け垣や庭にも植えられています。 茎は、根もとから株を分けて、たくさん出ています。枝は灰色で刺(とげ)があり、枝先は垂(た)れ下がっています。葉は、数枚ずつ集まってついています。 8月頃から秋遅くまで、葉の脇から長い柄を出して、淡い紫色の花(花径約1.5cm)を咲かせていましたが、今は、赤い実(約1.5cm)が見られます。 実の中には、腎臓(じんぞう)形の小さな白い種(約2.5mm)が10粒前後見られます。実をつけたままで冬越しをします。 葉は幾分黄化して来て、葉の数も少なくなっています。 |
サンシュユの実 【ミズキ科】 | |
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1722年(享保7年)に、実が解熱剤(げねつざい=熱を下げる薬)に使えるということで、現在の韓国から取り入れた落葉小高木(6~10m)です。日本では、東北南部から西の各地に観賞用・薬用として植えられています。 2月の半ば頃から3月にかけて、4枚の褐色の苞葉(ほうよう)に囲まれて、小さな黄色い花(0.4~0.5cm)を群がり咲かせていました。今は、写真に見られるように、赤いサンゴのような色に熟した実をつけています。 実は、ほのかに甘酸っぱい味がしますが、実の中には、黄赤色でだ円形の種が1つ入っています。種の表面には、縦に盛り上がったすじや縦溝(たてみぞ)も見られます。 |
アオキの実 【ミズキ科】 | |
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関東より西の地方の日陰によく生えている日本特産の常緑の低木(2~3m)です。雄の木と雌の木があります。庭や公園にもよく植えられています。 根もとから幹がたくさん伸び上がっており、太い緑の枝を分けて茂っています。枝には、先が細くなった厚い緑色のだ円形の葉を対生させており、葉の縁には荒いギザギザ(鋸歯=きょし)が目立ちます。 2~4月頃、枝の先に紫色の小さな花(花径約7mm)の集まりを、雄・雌それぞれの木に咲かせていました。雌の木の枝には、秋から冬にかけて、赤いサンゴのような艶(つや)のあるだ円形の実(1.5~2cm)の集まりが葉の間から見られます。 実の中には、褐色でだ円形の種(1~1.8cm)が1粒入っています。 |
カクレミノの実 【ウコギ科】 | |
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福島県より西の暖かい地方の山々に生えている常緑の小高木(約9m)です。庭や公園にもよく植えられています。 真っ直ぐに伸びた幹の途中から太い枝を分けていますが、細い枝先には、厚いつやのある蓑(みの)の形に3裂している葉(老木では裂けていないものが多い)を互生させています。 7~8月の頃、今年伸び出た枝の先に傘の骨のように柄を分けたその先に、淡い黄緑色の小さな5弁の花を咲かせていましたが、今は、濃い藍(あい)色の球形の実(7~8mm)の集まりが柄の先に球状についているのが見られます。 実の中には、淡い褐色の半月状の種(5~6mm)が5粒ほど入っています。 |
ヤツデの実 【ウコギ科】 | ||
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南関東より南の暖かい地方の海に近い山野に生えている常緑の低木(約2m)です。家の庭にもよく植えられています。 茎を根もとから数本生え上がらせて、まばらに枝を分けています。葉は、掌(てのひら)のように先が割れていて厚く艶(つや)があり、長い柄に支えられて枝先に互生し、四方に広げています(葉の縁にギザギザ=鋸歯=きょしが見られる)。 11~12月頃、枝先の葉の間から大形の花をつける軸を円すい状に伸ばし、軸の枝先に球状に白い花の集まり(散形花序)をたくさん咲かせます(全体では円すい花序になる)。 花には、白い花びらが5枚・おしべが5本・めしべの花柱5本が見られます。花は両性花ですが、おしべとめしべが見られる雄性の時期と、めしべだけが見られる雌性の時期が見られます(同じ花の中での受粉を避けるため)。 |
ハマヒサカキの実 【ツバキ科】 | |
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関東南部の暖かい地方の海岸に生えている常緑の低木(約1.5m)です。庭や生け垣・道路のグリーンベルトなどにも植えられています。雄の木と雌の木があります。 株立ちしている幹には枝が水平に伸びて、厚みのあるつややかな長いだ円形の葉(2~3.5cm)を互生しています。葉には縁にギザギザ(鋸歯=きょし)がありますが、縁が裏の方に巻き込むようにそっているので、鋸歯がないように見えます。 花は、暖かい地方では10~11月頃、寒い地方では2~4月頃咲きます。北の丸公園では、年によっていろいろです。今年は、この時期に4月に咲いた花が育った実と花の両方が見られます。実は、葉のつけ根に数個ずつついていますが、葉が枝の左右に密についているので、実もびっしりついているのが見られます。 実には、紫色の汁と茶褐色の小さい種(約1mm)がたくさん(10~13粒)が見られます。 |
ヒサカキの実 【ツバキ科】 | |
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野山の日陰に生えている常緑の低木(4~7m)です。庭や公園・生け垣などに植えられています。雄の木と雌の木があります。 幹の色は灰褐色で、やや浅い縦の裂け目が見られます。小枝は淡い緑色をしています。葉(3~8cm)は、両端が細くなっただ円形でつやがあり、葉の縁には細かいギザギザ(鋸歯=きょし)があります。 3~4月頃、葉の脇に下向きに白い花を咲かせていました(雄花・雌花・両性花が見られ、それぞれ別の木に咲いている)が、今は雌の木に紫黒色に熟した球形の実(径約8mm)を枝にびっしりつけています。 実には、紫色の汁と黒褐色の小さい種(約1mm)がたくさん(9~30粒)が見られます。 |
カンツバキの花 【ツバキ科】 | |
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サザンカが変ったものです。暖かい地域を好む常緑の低木(1~3m)です。庭や公園・生け垣などによく植えられています。 幹の低いところで枝分かれして、横に広がる性質のものが多く見られますが、中には、真っ直ぐに立ち上がっているタチカンツバキという変わりものもあります。葉は厚みがあって先が尖(とが)っただ円形(5~6cm)で、縁にはギザギザ(鋸歯=きょし)があります。 11月中頃から3月頃まで、紅色で中くらいの大きさ(中輪=ちゅうりん・8~9cm)の花を咲かせています。 花は、15~20枚の花びらをつけている半八重で、花には、黄色い花糸と葯(やく)からなるおしべ多数と、柱頭が3裂しているめしべ1本(子房に毛が生えている)が見られます。 |
ムクロジの実 【ムクロジ科】 | |
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関東より西の暖かい地方の野山に生えている落葉高木(15~25m)です。庭や公園・お寺の境内(けいだい)などにもよく植えられています。 太い幹に枝を広げて、長いだ円形の小葉をたくさんつけた複葉(羽状複葉・30~70cm)を互生させて、涼しい木陰をつくってくれます。 6月頃、小枝の先に大きな花穂(20~30cmの円すい花序)をつけて雄花と雌花の混じった淡い黄緑色の花を咲かせていましたが、今は、飴(あめ)色に色づいたたくさんの実(約2.5cm)が枝先にかたまって見られます。実の皮をはぐと、中には黒い種(約1cm)が1つ入っています。 この種は、お正月に羽子板遊びをする時の羽の錘(おもり)に使われています。実の皮を石けんの代用(サポニンが含まれている)に使っていたこともあります。 |
モチノキの実 【モチノキ科】 | |
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宮城県より南の地方の海辺に近い野山に生えている常緑の小高木(3~10m)です。雄の木と雌の木があります。庭や公園にもよく植えられています。 葉は厚く滑らかで両端が細くなっただ円形(4~8cm)をしており、長い柄(1~1.5cm)で枝に互生しています。 4月頃、雄の木と雌の木それぞれの葉の脇に黄緑色の小さな花を咲かせていましたが、今は、雌の木の葉の脇に赤く熟したい実(約1cm)を長い柄に支えられてつけています。 実の中には、淡い褐色で長いだ円形の種(3~4mm)が2~4粒入っています。 |
クロガネモチの実 【モチノキ科】 | |
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東北南部より南の暖かい地域の山に生えている常緑の高木(約10m)です。雄の木と雌の木があります。 紅紫色の長い柄(約2cm)のある両端が細まりながら尖(とが)っているだ円形の葉(6~8cm)が、紅紫色をしている小枝に互生しています。葉の表は濃い緑色ですが、裏は淡い緑色をしています。 5~6月頃、雄の木と雌の木それぞれの新しい枝に、長い柄(約1cm)に支えられた淡い紫色の花を咲かせていましたが、今は、雌の木の葉の脇に、赤く熟した実(3~5mm)をびっしりつけています。 実の中には、半月形で灰黄色の種(約5mm・2本の縦溝=たてみぞが見られる)が6粒ほど、果肉の中心にある軸を取り巻くように並んで入っています。 |
ハゼノキの実と紅葉 【ウルシ科】 | |
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関東南部から西の海沿いの地方に多く見られる落葉高木(約10m)です。雄の木と雌の木があります。実から蝋(ろう)を採(と)ってロウソクをつくっています。リュウキュウハゼともいっています。 5~6月頃、雄の木と雌の木それぞれの枝先の葉の脇から、花の穂(円すい花序)を出して、たくさんの黄緑色の花を咲かせていましたが、今は、雌の木の葉の脇に、カブダイコンのような形の実(約1cm)を数珠(じゅず)つなぎにつり下げた実のかたまりがぶら下がっているのが見られます。 この実をつぶして蒸(む)し、それを絞(しぼ)った汁でロウソクをつくっています。 11月の末ごろから紅葉が始まり、すっかり紅葉に包まれております。 ハゼノキの仲間には、かぶれる人がいるので気をつけてください。 |
ユズリハの実 【ユズリハ科】 | |
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本州の中・南部より西の地方の山に生えている常緑の高木(4~15m)です。お正月のお飾りに、縁起(えんぎ)を祝う植物として使われています。雄の木と雌の木があります。 幹に太い枝を伸ばして茂りますが、葉は枝の先に集まって周囲に向けて互生しています。 4~5月頃、枝先の新しい葉のもとにある古い葉の脇に、緑色の小さな花の集まり(総状花序)を咲かせていましたが、今は、雌の木の花の後に黒紫色に熟した球形の実(8~9mm)の集まりが見られます。 実の中には、灰褐色で表面がざらざらした球形の種(約7mm)が1つ入っています。種の表面をよく見ると、へそに当たるところから縦にふくらんだすじが4~5本伸びているのが見られます。 |
センダンの実 【センダン科】 | |
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伊豆から西の暖かい地方の海辺や野山に生えている落葉高木(5~15m)です。庭や公園にも植えられています。建築材にしたり器具をつくったりするのに使われています。 幹には大きな枝を広げて、柄の長い複葉(2-3回奇数羽状複葉・0.3~1m)を枝先に互生させています。 5月頃、枝先によい匂いのする淡い紫色の小さな花の集まり(円すい花序・10~20cm)をつけていましたが、今は、その後に淡い黄色の実(約1.5cm)をつけて、たくさんの実を吊(つ)り下げているのが見られます。 実の中には、柔らかい果肉の中にかたい殻(から・約1.3cm・かたくて割れにくい)があり、その中に米粒のような形をした黒褐色の種が3~5粒入っています。 |
アズキナシの実 【バラ科】 | |
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全国の山々に生えている落葉高木(10~15m)です。春の花や秋の実の美しさを観賞するために、庭や公園にも植えられています。 黒紫色の肌(はだ)に白い斑点(はんてん・皮目=ひもく・呼吸するあな)が目立つ小枝には、両端が細くなっている卵形の葉(周りに細かいギザギザ=重鋸歯=じゅうきょしが見られる)を互生させていましたが、今は落葉していて見られません。 5~6月頃、葉の脇に細長い柄に支えられた白い花(径約1.5cm)の集まりを咲かせていましたが、今は、その後にだ円形の黄赤色の実(8~10mm)をつけています。 実は、白い粉をおびており、よく見ると表面に灰黒色の小さな粒々(皮目)が散らばって見られます。 |
クスノキの実 【クスノキ科】 | |
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関東より西の暖かい地方に生えている常緑の高木(20m以上)です。樟脳(しょうのう)やセルロイドをつくったりしていたことでよく知られていますが、公害に強いので緑の供給源としても大きな役割を果たしています。 枝を広く張って、葉をこんもりと茂らせた独特の樹形が目立ちます。枝や葉に傷をつけると樟脳のにおいがします。 4月半ば頃、黄白色の小さな花(花径約5mm)の集まり(円すい花序)が葉の脇から出た柄の先に見られましたが、今は、柄の先の緑の台(花被筒=かひとう)の上に、黒く熟した実(7~8mm)が1つずつついています。 実の黒い皮をはいで見ると、中には、丸くて黒いつやのある種が1つ入っています。 |
ナンテンの実 【メギ科】 | |
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中部地方以南の暖かいところに生えている常緑の低木(1.5~2m)です。観賞用に庭木としてもよく植えられています。昔から、「難を転ずる」という言葉にかけて、縁起(えんぎ)植物として利用されています。 細い茎を根もとからたくさん伸び上がらせていますが、枝先の方に小さな葉(小葉=しょうよう)をたくさんつけた大形の複葉(3回羽状複葉・約45cm)を互生しています。 6月頃、枝先に多くの枝を分けて、たくさんの白い小さな花(花径約1cm)の集まりを円すい状につけていました。その後に今は、赤く熟した実がついています。 実の中には、中ほどがくぼんでいる淡い褐色の種(5~6mm)が1~2粒入っています。 |
イチョウの黄葉 【イチョウ科】 | |
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4月半ば頃、若葉が短い枝の先にたくさん芽生え出ていた姿を思い出します。11月の半ば頃からの急速な朝夕の冷え込みがきっかけで、黄葉が始まりました。 今はすっかり黄葉に包まれた姿が見られ、やがて落葉へと進んでいくことでしょう。 |
ニシキギの紅葉 【ニシキギ科】 | |
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新しい葉が出る4月の末ごろには、淡い緑の花を開き、10月に入ると赤い実が熟して、種をのぞかせていました。 11月初め頃から紅葉が始まり、すっかりこんなにきれいな紅葉に包まれてしまいました。平らなひれ(翼=よく)のついた枝先には、冬芽も見られます。 |
カエデの紅葉 【カエデ科】 | |
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北の丸には、タカオモミジとヤマモミジがあります。4月の初め頃、新しい葉が萌(も)え出ると共に、長い柄に支えられた小さな花(雄花=おしべだけの花と、両性花=おしべとめしべのある花)が葉の間にちらちらと垂れている姿が見られました。 夏の間栄養をたっぷり蓄えて、両性花から育った実(翼果=よくか=羽をつけた実)がたくさんついていましたが、11月の末ごろからやっと紅葉が始まり、カエデの林が赤く燃え始めました。紅葉した葉の間にちらほらと名残の翼果も見られます。 |
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