![]() ![]() ![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
ハナズオウの樹形 | ベニシダレの樹形 | ソメイヨシノの樹形 | カツラの樹形 | |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
ケヤキの樹形 | セイヨウハコヤナギの樹形 | アオキの樹形 | カクレミノの樹形 | |
![]() |
![]() |
![]() |
||
クスノキの樹形 | サワラの樹形 | クロマツの樹形 |
ハナズオウの樹形 【マメ科】 | |
![]() |
|
|
|
中国から入って来た落葉小高木ですが、庭に植えられている種類は小形の低木状(約2m)のものが普通です。 根もとから分かれ出た数本の茎を、外に向かって広げています。茎からでる枝も外へ外へとジグザグに伸びて、盃(さかずき)のような形の樹形をつくっています。 |
ベニシダレの樹形 【バラ科】 | |
![]() |
|
|
|
観賞用に栽培されている落葉性の小形の高木(約5m)です。 灰黒色の幹から出た太い枝は横に広がり、次第に枝分かれしていきますが、それから出る小枝は、細くて下に垂(たれ)ながら伸びます。その細い枝は、地面にふれるくらいにまで伸びています。 |
ソメイヨシノの樹形 【バラ科】 | |
![]() |
|
|
|
庭や道沿いなどに植えられている落葉高木(約7m)です。 真っ直ぐに伸び上がった灰黒色の樹皮の幹に、太い枝が横に広がるように伸びて、次第に枝分かれしていって先が広がっている、盃(さかずき)形の美しい樹形をつくっています。 |
カツラの樹形 【カツラ科】 | |
![]() | |
|
|
山の谷沿いに生えている落葉高木(約27m)です。 黒褐色の樹皮に縦に浅い割れ目の見られる幹は真っ直ぐに伸び上がり、先の方で細かく枝分かれして、繊細(せんさい)な絵筆の穂先を思わせるような樹形をつくっています。 下に落ちている黄色く色づいた葉には、甘いほのかな香(かお)りがあります。 雄(おす)の木と雌(めす)の木があります。 |
ケヤキの樹形 【ニレ科】 | ||
![]() | ||
|
||
山に生えているほかに人家の周囲にも植えられていることの多い落葉高木(30m)です。 樹皮が灰白色で比較的平滑な太い幹からは、斜め上に向かって枝がバランスよく伸び上がっています。先にいくほど細く枝分かれしていき、半球形に枝を広げて、美しい樹形をつくっています。 |
セイヨウハコヤナギの樹形 【ヤナギ科】 | |
![]() | |
|
|
南ヨーロッパで生まれた種類の木ですが、日本では比較的暖かい地方に植えられている落葉高木(約20m)です。 樹皮の色が茶褐色で、縦割れした溝の見られる樹皮が真っ直ぐに伸び上がっている幹から、枝分かれした太い枝に上向きに小枝を伸ばして、竹ぼうきのような樹形をしています。 雄(おす)の木と雌(めす)の木があります。 |
アオキの樹形 【ミズキ科】 | |
![]() | |
|
|
日本特産の常緑の低木(約2m)です。雄の木と雌の木があります。 古い茎は黒褐色をしていますが、新しい茎や枝は緑色です。茎の先々で数方向に枝分かれさせながら伸び、若い枝の先近くに、厚くてつやのある大きな葉を対生させて、こんもりと茂ります。 |
カクレミノの樹形 【ウコギ科】 | |
![]() | |
|
|
暖かい地方の山に生えている常緑の小高木(約9m)です。庭木としてもよく植えられています。 真っ直ぐに伸びた幹から、傘(かさ)の骨を思わせるような太い枝を周りに伸ばしています。これらの枝から枝分かれしている小枝の先に近い所に、長い柄のある葉を密に互生させて、傘状の樹形をつくっています。 |
クスノキの樹形 【クスノキ科】 | |
![]() | |
|
|
暖かい土地に生える常緑の高木(20m)です。 幹からは太い枝をくねくねとのばしています。その先をさらに枝分かれさせていきながら、若い枝葉を密にこんもりと茂らせています。どっしりと重量感のある球状の樹形が見事です。枝や葉をもんで匂(にお)いをかぐとよい香(かお)りがします。 |
サワラの樹形 【ヒノキ科】 | |
![]() | |
|
|
普通、山に自生している常緑の高木(30~40m)ですが、植林をして増やしているところもあります。 赤褐色の樹皮に、縦裂した狭い薄片がはがれているのが見られる真っ直ぐに伸び上がっている幹の周りに、太い枝を横に向けて伸ばしています。その枝から、さらに水平方向に枝を広げて茂ります。下の枝は長く、上にいくほど短くなって、円すい形の樹形をつくっています。ヒノキに比べると枝葉のつき方がまばらなので、後ろの景色が透けて見えます。 |
クロマツの樹形 【マツ科】 | |
![]() | |
|
|
南九州から東北地方にかけての海岸に広く分布している常緑の高木(約40m)です。自生しているだけでなく、植林して増やしているところもあります。 幹の樹皮は灰黒色で、表面には亀の甲状の割れ目が入っています。真っ直ぐに伸び上がった幹には、枝を輪状に横に広げ、その枝から分かれた枝に葉を階段状につけています。全体の姿は、半開きの傘(かさ)のような樹形をしています。 |
毛におおわれた着物(芽鱗=がりん)に包まれている冬芽 ハクモクレンとカラタネオガタマ 【モクレン科】 |
|
![]() | |
|
|
落葉樹のハクモクレンの冬芽(約3cm)は、枝先に淡い灰褐色の毛におおわれたふっくらと暖かそうな姿でついています。 常緑樹のカラタネオガタマの冬芽(5~8mm)は、淡い褐色の暖かそうなフワフワした毛におおわれて、葉の脇に一つずつついています。 |
1枚の着物(芽鱗=がりん)に包まれている冬芽 ホオノキ 【モクレン科】 |
|
![]() |
|
|
|
落葉樹のホオノキの冬芽(4~5cm)は、先が細まった濃い灰褐色の芽で、枝先に矛(ほこ・槍=やりの先についている武具のこと)先のような姿でついています。 似ている冬芽は、同じ仲間のユリノキの冬芽にも見られます。 |
数枚の着物(芽鱗=がりん)に包まれている冬芽 ハナミズキとアオキ 【ミズキ科】 |
|
![]() | |
|
|
落葉樹のハナミズキの冬芽(約5mm)は、表面に細かい毛が生えている4枚で黒褐色の比較的厚くてかたい着物(芽鱗=がりん)が内外2枚ずつ重なり合って、中の花のもとを守っています。 似ている冬芽は、サンシュユの冬芽にも見られます。 常緑樹のアオキの冬芽は、短い毛の生えた丈夫な緑の着物(芽鱗=がりん)におおわれて、中の花や葉のもとを守っています。芽鱗の外側には、先の尖(とが)った三角状だ円形の苞(ほう)と呼ばれるものが2枚見られます。 似ている冬芽は、サンゴジュ(スイカズラ科)の冬芽にも見られます。 |
鱗(うろこ)状の着物(芽鱗=がりん)に包まれている冬芽 メグスリノキ【カエデ科】・タブノキ【クスノキ科】 |
|
![]() | |
|
|
落葉樹のメグスリノキの冬芽(約9mm)は、表面に毛が生えている鱗状(うろこじょう)の着物(芽鱗=がりん)が20枚前後重なっていて、芽の中の葉のもとを守っています。 似ている冬芽は、ドウダンツツジ(ツツジ科)の冬芽にも見られます。 常緑樹のタブノキの冬芽(1~1.5cm)は、鱗状の着物(芽鱗)15枚前後がいく重にも重なっているので、中の花や葉のもとは寒さや乾きから十分守られているといえます。 似ている冬芽は、同じ仲間のクスノキの冬芽(約1cm)にも見られます。 |
粘液(ねんえき)におおわれている着物(芽鱗=がりん)に包まれている冬芽 トチノキ 【トチノキ科】 |
|
![]() | |
|
|
落葉樹のトチノキの冬芽(2~2.5cm)の外側には、ねばねばした液(樹脂=じゅし)が出て、芽の着物(芽鱗=がりん)の表面やすき間をおおっています。冬芽の樹脂は、乾くとネバネバしなくなりますが、芽鱗の中にある葉や花のもとになるものを寒さや乾きから守ることに役立っているのです。 樹脂でおおわれている冬芽は、クロヤマナラシ(ヤナギ科)の冬芽にも見られます(トチノキの冬芽ほどねばつない)。 |
葉柄のもとに囲まれている冬芽 スズカケノキ 【スズカケノキ科】 |
|
![]() | |
|
|
落葉樹のスズカケノキの冬芽(約7mm)は、葉の柄のもとに包まれているので、葉が枝から落ちると姿が見えてきます。芽は、帽子のように葉の柄のもとで包まれているので、寒さや乾きから守られていたといえます。 葉の柄のもとに包まれている冬芽は、ハクウンボク(エゴノキ科)の冬芽にも見られます。 |
花の芽(花芽=かが)と葉の芽(葉芽=ようが)が別々に見られる冬芽 クロモジ 【クスノキ科】 |
|
![]() | |
|
|
落葉樹のクロモジの冬芽は、1本の木の中に姿の違う細長い芽と球形の芽が見られます。 細長い方の芽(約1.5cm)は、3~4枚の着物(芽鱗=がりん)の中に葉になるもとになるものが包まれているので、葉の芽(葉芽=ようが)といいます。 球形の方の芽(約5mm)は、3~4枚の芽鱗の中に花のもとになるものが包まれているので、花の芽(花芽=かが)といっています。 葉芽と花芽の見られる冬芽には、サクラの仲間(バラ科)の冬芽にも見られます(花芽はふっくらしているが、葉芽はほっそりしている)。 |
花と葉の芽が一緒に入っている冬芽(混芽=こんが) ニワトコ 【スイカズラ科】 |
|
![]() | |
|
|
落葉樹のニワトコの木の冬芽には、1本の木の中にふっくらした芽とほっそりした芽の両方が見られます。 ふっくらした方の芽の着物(芽鱗=がりん・約1.5cm)5~6枚をはがしていくと中からは葉と花と葉のもとになるものが見えてくるので、花と葉のもとが混じっている芽(混芽=こんが・約1.5cm)といえます。 一方、ほっそりした芽の方は、芽鱗をはがして見ると葉のもとしか見られないので、葉の芽(葉芽=ようが・約1.3mm)といえます。 混芽は、ツツジの仲間(ツツジ科)の冬芽にも見られます。 |
芽鱗(がりん)に包まれていない裸(はだか)んぼうの冬芽 (裸芽=らが) イヌムラサキシキブ 【クマツヅラ科】 |
|
![]() | |
|
|
イヌムラサキシキブの冬芽(7~10mm)は、枝先に灰褐色の葉脈が縮(ちぢ)こまったような形で表面が細毛におおわれている冬芽が見られます。このように着物(芽鱗=がりん)に包まれていない裸(はだか)の芽を裸芽(らが)といいます。 裸芽は、同じ仲間のクサギの冬芽にも見られます。 ミツマタの花芽は、初めは苞葉(ほうよう)に包まれているが、苞葉は早く落ちてなくなっているので、冬の寒い時期は裸芽で過ごしています。 |
『自然と友だち』バックナンバーはこちら 『北の丸公園の自然HP』バックナンバーはこちら 『自然との出会いHP』バックナンバーはこちら |