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ヒメムカシヨモギの花 | カラスウリの花 | キツネノマゴの花 | イヌホオズキの花 | コニシキソウの花 |
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スベリヒユの花 | クルマバザクロソウの花 | イノコズチの花 | イヌタデの花 | ヒメツルソバの花 |
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イタドリの花 | ナンバンカラムシの花 | クワクサの花 | ヒガンバナの花 | ヤブランの花 |
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ツルボの花 | アキノエノコログサの穂 | ススキの穂 |
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クコの花 | イチョウの種 |
ヒメムカシヨモギの花 【キク科】 | |
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北アメリカ生まれの越年草(1~1.5m)です。明治の初め頃(1870年頃)日本に入ってきました。道端や庭の草地によく生えています。 茎は真っ直ぐに伸びており、細長く薄い葉を密に互生させています。茎にも葉にも荒い毛が生えているので、さわるとざらざらしています。 8~10月頃、茎の上の方で枝分かれして淡い緑色の小さな頭花をたくさんつけています(円すい花序)。 頭花の外側は、細く小さな緑色の総苞(そうほう)に囲まれており(4~5列に)、総苞の内側には、白い舌状花が見えています。舌状花の内側には筒状の管状花があります(管状花より舌状花が高く見えているのが特徴) 名前は、「姫ムカシヨモギ」ということで、ムカシヨモギはヤナギヨモギのことです。ヤナギヨモギよりも女性的に見えるところからヒメがつけられたと考えられます。 |
カラスウリの花 【ウリ科】 | |
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日本全国の野山に生えているつる性の多年草です。雄の株と雌の株があります。地下には、紡錘(ぼうすい)状に太くなった根(塊根=かいこん)があります。 茎は、細いつるになっていますが、巻きひげがあって物にからみながら伸びています。葉は、浅く3~5裂しており(時に深く裂けていることもある)、茎と共に短い毛におおわれています。葉はつるに互生しています。 8~9月頃、花が見られますが、花は夜暗くなって開き、夜のうちにしぼんでしまいます。花は、長いがく筒(4~6cm・先端が三角形のがく片に5裂している)の先に5裂した白い花びらを広げていますが、裂片の縁はレースのよう細かく裂けています。 雄花は、葉の脇に数個つきますが花は一つずつ咲き、花の中央におしべの葯が見えています。雌花は、葉の脇に一つしかつきません。花の中央にめしべの柱頭がのぞいています。 名前は、実の赤さを唐(から=中国)の国の朱色をイメージしてつけたという説と、熟した実をカラスが好んで食べるからという説があります。 |
キツネノマゴの花 【キツネノマゴ科】 | ||
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野山や道端の草地に普通に生えている一年草(10~30cm)です。 茎は、四角張っていて下の方で枝を分けて伸び上がっており、両端が尖(とが)った長い卵形の葉(2~5cmで柄がある)を対生させています。茎にも葉にもわずかに毛が生えています。 8~10月頃、枝先や茎の上の方の葉の脇から緑色の花穂を出し、淡い紅紫色の唇(くちびる)形の小さな花(長さ約8mm)を細い葉状の苞葉(ほうよう)の間にまばらに開いています(穂状花序=すいじょうかじょ)。 花には、筒先が深く5裂したがく(縁に毛が生えている)・唇形の花びら(上唇=じょうしんは狭く先が2裂しており、下唇=かしんは大きく先が3裂していて紅紫色の斑点=はんてんがある)・おしべ2本・めしべ1本(先が二またに分かれている)が見られます。 名前は、花穂の姿や穂の中から米粒状の種が飛び出る様子からつけられたようです。 |
イヌホオズキの花 【ナス科】 | |
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道端や畑に普通に見られる一年草(20~80cm)です。 角張った低いすじ(稜=りょう)が見られる茎から多くの枝を分けて、柄(1~3cmで狭い翼=よくがある)のある卵形の葉(6~10cm)を互生させています。葉の縁には波状の切れ込み(鋸歯=きょし)が見られることがあり、葉の裏の脈上に毛が生えています。 7~10月頃、葉と葉の間から花の枝(1~3cm)をだして、白い花(花径6~7mm)の集まりを4~10花つけています。 花には、先が浅く5裂している緑色のがく・深く5片に裂けている白い花びら・まん中にめしべが1本・めしべを取り囲むように黄色い葯(やく)のおしべ5本が見られます。 花の後には、熟すと黒くなる球形の実(径約5mm)がなります。 名前のイヌには、本物でないとか、食用にならないという意味が含まれています。ホオズキは、ホホ(カメムシのこと)がよくつくことからついた名前といわれています。 |
コニシキソウの花 【トウダイグサ科】 | |
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北アメリカ生まれの一年草(10~25cm)です。日本には、1887年(明治20年)頃入ってきました。 茎は細く、赤紫色をしており、二股(また)に枝分かれを繰り返しながら、地面にへばりつくように枝葉を広げています。葉(約1cm)は、茎に対生して水平に開いていますが、葉の中ほどには、暗い紫色の斑紋(はんもん)が見られます。茎や葉には白い毛が生えており、枝や葉を切ると白い汁が出てきます。 7~10月頃、葉の脇に小さな赤紫色の花をつけています。 花は、淡い緑色の小さな葉(総苞=そうほう)の中に雄花と雌花が一緒に見られます。花びらはありません。 名前は、茎が赤く、緑の葉の中に赤っぽい斑紋(はんもん)があって、錦(にしき)のように美しいという意味でつけられたものです。 |
スベリヒユの花 【スベリヒユ科】 | |
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日当たりのよい田畑や庭、道端などに生えている一年草(15~30cm)です。 茎は、滑らかな円柱形で赤紫色をしていますが、根もとから枝分かれして地面を這(は)うように広げ、斜めに立ち上がった枝先には先の丸い逆さ卵形の厚ぼったい葉(1.5~2.5cm)が、きゅうくつに互生または対生しています。 7~9月頃、枝先に集まっている葉の間に、柄のない黄色い花(花径5~6mm)数花を咲かせています。花は日光が当たると開きます。 花には、緑色のだ円形のがくが2枚・黄色い花びらが5枚(先が2裂している)・黄色いおしべが7~12本・花柱の先が5裂しているめしべ1本が見られます。 名前は、草全体が滑らかな感じで、踏むと足を滑らせたり、ゆでるとぬるぬるしてくることから名づけられたようです。ヒユの意味は不明です。 |
クルマバザクロソウの花 【ザクロソウ科】 | |
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熱帯産の地面を這っている一年草で、一株は25cm位に広がっています。徳川時代の末に日本にやってきたものです。道端や畑によく見られます。 茎は、根もとから放射状に四方に伸びており、節があって二股に分かれながら広がっています。葉は、茎の節ごとに5~6枚が輪生しており、細長いへら形で、先は鈍く尖っており、もとは次第に細まっていて、短い柄になっています。托葉(たくよう)は薄い膜のようで後に落ちます。 7~9月頃、花を咲かせます。花には、長いだ円形の白いがく片が5枚(花びらはない)・おしべが3~5本(糸状の花糸とだ円形の葯=やくがある)・花柱が3本のめしべ1本が見られます。 名前は、葉が車輪のようについているザクロソウという意味でつけられたようです。 |
イノコズチの花 【ヒユ科】 | |
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日当たりのよい道端や土手などの草地によく生えている多年草(40~90cm)です。 茎には四角く角(かど)があり、毛が生えています。枝は対生するように出ていて節がふくらんでおり、葉(5~12cm)を対生させています。茎には毛が生えています。葉は厚めでかたく、葉の縁は波打っていて、葉の両面には毛がたくさん生えています(特に下面にねた毛が多く見られる)。 9~10月頃、葉の脇から長い花の穂を出して、穂軸には淡い緑色の小さな花(花径約6mm)をびっしりつけています。 花には、花びらはなく、淡い緑色の花被片(がく)が5枚(外側に2枚の苞=ほうが見られる)・おしべが5本・めしべ1本が見られます。花は横向きに咲き、花が終わると下向きになります。 名前は、茎の節のふくらんだところをイノシシのひざがしらに見立ててつけたようです。 |
イヌタデの花 【タデ科】 | |
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野原や道端の草地によく見られる一年草(20~50cm)です。 茎は、斜めに傾いて伸びながら枝を分け、上の方は立ち上がっています。赤味をおびた茎には、両端の尖った細い葉(皮針形=ひしんけい・3~8cm)を互生させています。葉の縁や裏の脈の上には、まばらに毛が生えています。葉のもとにある鞘(さや)状のもの(托葉=たくよう)の縁には長い毛が並んで生えています。 6~10月頃、茎の先や葉の脇から出ている柄の先に淡い紅紫色の花の集まり(総状花序・2~5cm)をつけています。 花には、淡い紅紫色(まれに白色もある)の5裂したがく=花被(花びらはない)・おしべ8本・花柱が3本あるめしべが見られます。 名前は、食用にしているヤナギタデのように辛味(からみ)がなく食用にならないことから、役に立たないタデという意味でイヌがつけられました。別名アカマンマともいいます。 |
ヒメツルソバの花 【タデ科】 | |
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ヒマラヤ生まれの多年草で、茎を地面に這わせながら(30~50cm)地面に広がっています。明治の中頃日本に入ってきました。 茎には赤褐色の毛を散生または密生させています。先の細まった卵形の葉には短い柄があり両面には短い毛が生えていますが、特に縁と下面の脈の上にはたくさん生えています。葉の柄のもとには筒状の托葉(たくよう・5~8mm)が見られます。 花は1年中見られます。花の集まり(花序)が枝先に2~3個ついていますが、若い花序では膜状の苞葉(ほうよう)にかくれて花は見えませんが、苞葉の裏側には、先が5裂した淡い紅色の筒形の花びら状のもの(花被=花被)に囲まれた花柱が3本見られるめしべが見られます。花の後には、2mm程の3本の角のある実(そう果)ができます。 名前は、可愛らしい小形のツルソバという意味でつけられたのでしょう。 |
イタドリの花 【タデ科】 | |
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野山や土手などの草地によく生えている大形の多年草(0.5~1.5m)です。雄の株と雌の株があります。 中空の茎を伸ばして葉を互生させていますが、葉の柄のもとには薄い鞘(さや)状の膜(托葉=たくよう)が見られます。 7~10月頃、枝先や葉の脇に白い花(まれに淡い紅色)をたくさんつけた花穂が見られます。 花には、5~6裂したがく=花被(花びらはない・約2mm・中の3枚は大きく背中には突き出た突起=翼が見られる)があります。雄花には、おしべ8本が見られます。雌花には、子房の上に3本の花柱が見られます。雌花のあとにできる実は卵形をしていますが、花のがくの背中についていた翼が伸びたひれ3枚に囲まれています。 名前は、痛みをとることに効(き)くところからつけられたといわれています。 |
ナンバンカラムシの花 【イラクサ科】 | |
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アジア大陸生まれの多年草(1~1.5m)で、道端や土手などの草地によく見られます。 茎には荒い毛が密生しており、先が急に細まって尾状に尖った広い卵形の葉(9~15cm)を互生させています。葉の縁にはそろったギザギザ(鋸歯=きょし)が並び、葉の表面には毛がまばらに生えていますが、裏側には白い綿毛がびっしり生えているので白く見えます。 8~10月頃、葉の脇に枝を分けた花の集まり(円すい花序)をつけます。花は、雄花と雌花に分かれており、茎の上の方には淡い黄緑色の雌花の集まりを、下の方には黄白色の雄花の集まりをつけています。 雌花には筒先が4裂したがく(花被=かひ)と1本のめしべが、雄花には4枚のがく(花被)と4本のおしべ(葯=やくが白い)が見られます。 名前は、茎(昔はカラといっていた)を蒸して皮をはぎ、繊維(せんい)をとって織物を織っていたことからつけられたものです。ナンバンから来たカラムシという意味でつけたものです。 |
クワクサの花 【クワ科】 | |
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道端や野原の草地によく見られる一年草(30~40cm)です。 茎は、まばらに枝を出しており、クワの葉のような形の葉(5~8cm・卵形で先は尖り、下の方は真っ直ぐに切れた形・葉の縁には鈍いギザギザ=鋸歯=きょしがある)を互生させています。葉は薄く、葉の両面には毛が生えていて、ざらざらしています。 8~10月頃、葉の脇に柄を伸ばして、淡い緑色の花の集まり(集散花序)をつけています。この中には、雄花と雌花が混じっています。 花には、がく(花被=かひ)はありますが、花びらはありません。雄花には、花被が4枚とおしべ4本(花被より長い)が見られます。雌花には、4枚の花被に包まれた円い子房の脇から伸び出た糸状の花柱が見られます(花柱には毛が生えている)。 名前は、葉の形がクワの葉に似ているところからつけられたものです。 |
ヒガンバナの花 【ヒガンバナ科】 | |
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日当たりのよい土手や田の畔(あぜ)・道端の草地などによく生えている中国生まれの多年草(30~50cm)です。 9月のお彼岸の頃、地中にある球根(鱗茎=りんけい・約3cm)から、花をつける茎を1本だけ出して、その先に柄のある赤い花(花径約6cm)5~10花を横向きに輪状に咲かせています。 花のもとは筒形で、花びらが6枚(がくと花びらが3枚ずつあるが同じように見えるので花被=かひといっている)・おしべが6本・めしべ1本(緑の子房は花筒の下に見えている)が見られます。 花の時期には葉は見られませんが、花が終わると根もとから細長いつやのある濃い緑の葉をたくん出して冬を越します(葉は春3月頃枯れる)。 名前は、秋のお彼岸のころに花を咲かせることからつけられたものです。別名をマンジュシャゲといいますが、これは赤い花を表す古い時代のインドの言葉です。 |
ヤブランの花 【ユリ科】 | |
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林の中の日陰を好んで生えている常緑の多年草(30~50cm)です。庭や公園などにも観賞用によく植えられています。 つやのある深緑色の細長い葉が、根もとから伸び出ていますが、葉の先の方は垂れ下がって、しなやかな姿をしています。 7~10月頃、花茎の上の方に小さな淡い紫色の花の集まりを穂状(すいじょう・8~12cm)につけています。花(花径約8mm)は、1か所に3~5花ずつ集まっています。 花には、淡い紫色の花びら状のもの(がく3枚と花びら3枚が同じように見えるので花被といっている・長さ約4mm)が6枚・おしべが6本・めしべ1本が見られます。 名前は、葉がランに似ていて、藪(やぶ)かげによく育つところからつけられたものです。 |
ツルボの花 【ユリ科】 | |
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日当たりのよい草原や田の畔(あぜ)によく見られる多年草(15~50cm)です。 地中にラッキョウのような球根(鱗茎=りんけい・2~3cm)があります。葉は、細長い2枚の葉が向き合って伸びていますが、表面は樋(とい)のようにへこんでいます。春に出たものは夏には枯れて、秋に再び出ます。 8~9月頃、秋に出た2枚の葉の間から伸び出た茎の先に、柄(約4mm)のある淡い赤紫色の花(花径約7mm)の集まり(総状花序)をつけています。花は、下から上に向かって順に咲いていきます。 花には、花びら状のものが6枚(がくに当たる外花被が3枚、花びらに当たる内花被が3枚)・おしべが6本・めしべ1本(花柱は約2mm)が見られます。 名前の由来はよく分かりません。別名をサンダイガサといいますが、公卿(くげ)が宮中に参内(さんだい)する時にさした傘(かさ)に花穂が似ているところからつけられた名前のようです。 |
アキノエノコログサの穂 【イネ科】 | |
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道沿いの公園の草地に生えている一年草(0.4~1m)です。 茎は、根もとで枝を分けて株立ちしています。葉(幅0.8~2cm・長さ10~30cm)は、上の面は白みがかった緑色をしており、まばらに毛も生えています(まれに無毛)。下の面はつやのある緑色をしています。葉のもとは細まりながら長い鞘(さや=葉鞘=ようしょう)になって茎を包んでいて、縁には毛が並んで生えています。 8~10月頃、茎の先に長い柄を伸ばして、長い円柱状で緑色の花穂(円すい花序・5~10cm)をつけています。穂の先は曲がって垂れています。穂軸には、短い柄で小穂(しょうすい・約3mm)をすき間なくつけています。小穂のもとには長い淡緑色(時に紫紅色)の毛が数本生えています。 |
ススキの穂 【イネ科】 | |
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日本全土の野山に生えている多年草(1~2m)です。 根もとからたくさんの茎を出して大きな株をつくっています。茎の下の方を鞘(さや=葉鞘=ようしょう)で包んでいますが、葉鞘の上の方は細長くかたい葉(幅1~2cm・長さ50~80cm)を伸ばしています。葉の真ん中には太く白いすじが見られます。葉鞘の入り口には、白い膜状の葉舌(高さ約1.5mm・上の縁に短毛が見られる)があります。葉の縁には、細かくかたいのこぎりのような歯があるので、ざらざらしていて、手を切ることがあります。 8~10月頃、茎の先には、傘(かさ)のように枝穂を広げた花穂(15~30cm)を出します。 枝穂には、短い柄を持つ小穂(しょうすい・5~7mm)と柄の無い小穂が対になってつき、小穂の下には淡い紫色の長い毛(7~12mm)が生えています。 名前は、すくすく立つ木(草)の意味とも、神楽に使う鳴り物用の鈴の木に由来するともいわれています。オバナ(尾花)とかカヤという名もあります。 |
クコの花 【ナス科】 | |
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野原や川原の土手の縁・海岸などのよく生えている落葉低木(1~2m)です。生垣や庭などにもよく植えられています。 茎は、根もとから株を分けてたくさん出ています。枝は灰色で刺(とげ)があり、枝先は垂れ下がっています。葉は、枝の節に1~数枚ずつ集まってついています。 8~9月頃、葉の脇から1cm程の柄を出して、淡い紫色の花(径1~1.5cm)を上向きに1~数花咲かせます。 花には、短い筒先が浅く5裂している緑色のがく・淡い紫色の花びら・おしべ5本・めしべ1本が見られます。花の後には、真っ赤に熟しただ円形の実(1.5~2cm)がぶら下がります。実の中には、白いゴマのような種(2~3mm)が4~5粒あります。 名前は、中国の「枸杞」を音読みにしたものです。枸(く)は木に刺があるカラタチのこと、杞(こ)はコリヤナギのことで、両方の木に似ていることからつけられたようです。 |
イチョウの種 【イチョウ科】 | |
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2億年も前から生えていたといわれる古い時代からある植物です。中国から入ってきた落葉高木です(約30m)。雄の木と雌の木があります。 4月頃、雄の木には、枝の所々に見られる短い枝(短枝=たんし)から新しい葉と共に塊(かたまり)になって雄花が咲いていました。雌の木には、短枝の先から出ている柄の先に、緑色の乳房のようなもの(胚珠=はいしゅ・2~3mm)が2つついていました。 9月頃になると、雌の木の胚珠が育って黄色い球形の粒(種・径約2.5cm)になります。 種は、外側に水気の多い厚い皮(外種皮=がいしゅひ)があります(かぶれる人がいるので要注意)が、その中に白くてかたい皮(内種皮=ないしゅひ)があり、その中にさらに膜のような薄い皮に包まれた養分が蓄えられているところ(胚乳=はいにゅう)と新しい芽や根になるもの(胚=はい)が入っています。この胚乳は食べられます。 |
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