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ヒガンバナの花 | ノシランの花 | ヤブランの花 | ツルボの花 | チヂミザサの穂 |
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ススキの穂 | ガマズミの実 | オトコヨウゾメの実 | クコの花 | サルスベリの花 |
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オオモミジの実 | ゴンズイの実 | マユミの実 | ツリバナの実 | ウメモドキの実 |
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ヤマハギの花 | コゴメウツギの実 | |||
ヒガンバナの花 <ヒガンバナ科> | |
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土手や道ばたの草地などによく生えている多年草です(30〜40cm)。 9月の彼岸の頃、地中にある球根(鱗茎=りんけい・約3cm)から花の茎を1本だけ出して、その先に数本の柄を伸ばし、赤い花を咲かせます。花には、筒の先に花びらが6枚(外花被=がく3枚、内花被=花びら3枚)・おしべ6本・めしべ1本(花筒の下に子房が見えている)が見られます。 花が終わると、花茎は枯れて、根元から細長いつやのある葉をたくさん出して冬を越しますが、葉は3月頃枯れます。 名前は、秋の彼岸のころに花を咲かせることからつけられたものです。別の名前をマンジュシャゲとも言いますが、これは、赤い花を表す古い時代のインドの言葉です。 |
ノシランの花 <ユリ科> | |
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日本生まれのランで、北海道を除く日本全土で見られる多年草です(40〜70cm)。観賞用に庭に植えたり、鉢植えにしたりして楽しんでいます。 根元から、肉厚のつやのある葉をたくさん伸ばして、大きな株になっています。 8〜9月頃、平らな花茎(約40cm)を出して、その先に白または淡い紫色の花を3〜6花ずつ開き、花は上から下の方に向かって咲き進みます。花には、花筒の先が6裂している花びら(外花被=がく3枚、内花被=はなびら3枚)・おしべ6本・めしべ1本が見られます。 名前は、花茎が、のしイカのように平らにのばされた姿をしているランの種類という意味でつけられたものです。 |
ヤブランの花 <ユリ科> | |
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林の中の日かげを好んで生えている多年草です(30〜50cm)。庭や公園などにも観賞用によく植えられています。 つやのある深緑色の細長い葉が、根元から伸び出ていますが、葉の先の方はたれ下がって、しなやかな姿をしています。 7〜9月頃、株もとから花の茎を伸ばして、小さな淡い紫色の花の集まりを穂状(すいじょう・8〜12cm)につけています。花は、1か所に3〜5花ずつ集まっています。花には、淡い紫色の花びらが6枚(外花被=がく3枚と内花被=花びら3枚が同じように見えるので花被といっている)・おしべ6本・めしべ1本が見られます。 名前は、葉がランに似ていて、藪かげによく育つことからつけられたものです。 |
ツルボの花 <ユリ科> | |
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日当たりのよい草原に生えている多年草です(15〜25cm)。地中にラッキョウのような球根(鱗茎・2〜3cm)があります。 葉は、細長い2枚の葉が向き合っていて、葉の表面は樋(とい)のようにへこんでいます。春に出た葉は夏には枯れて、秋に再び出てきます。秋に出た葉の間から伸び出た茎の先に淡い紫色の花の集まりをつけます。花は、下から順に咲きます。花には、平らに開いた花びら6枚(がくと花びらの区別がしにくいので花被といい、外花被=がくが3枚、内花被=花びらが3枚ある)・おしべ6本・めしべ1本が見られます。 名前の由来は不明です。別名をサンダイガサと言いますが、公卿(くげ)が宮中に参内(さんだい)するときにさした傘に花穂が似ているのでついた名前です。 |
チヂミザサの穂 <イネ科> | |
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草原の日かげ地に生えている一年草です(10〜30cm)。 茎の下の方は、地面を横にはいながら節から根を出して、広がります。 葉は、つやのある緑色をしており、薄い葉の縁には、波形のしわが目立ちます。葉の下の方にある鞘=さや(葉鞘=ようしょう)には、長い毛が目立ちます。 斜めに伸び出た茎の先には、6〜12cmの花穂をつけており、花穂の軸には、横向きに生えた毛が生えています。さらに、緑色の小さな穂(小穂=しょうすい・2〜3mm)も見られます。小穂には、芒(のぎ)が生えている2枚の苞頴(ほうえい)があり、花は苞頴に包まれています。芒の表面には粘い液が出ているので、小穂ごとに衣服につきやすく、実の散布に役立ちます。 名前は、葉の縁にしわがあって、ちぢんで見えることからつけられたものです。 |
ススキの穂 <イネ科> | |
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野山に生えている多年草です(1〜2m)。 根もとからたくさんの茎を出して、大きな株をつくっています。葉の下の方は鞘(葉鞘)になっています。細長くかたい葉(幅1〜2cm・長さ50〜80cm)の真ん中には太く白いすじが見られます。葉の縁には、細かくかたいのこぎりのような歯があるので、ざらざらしていて、指を切ることがあります。 9月頃から、茎の先に穂(15〜30cm)が出ます。穂には、10数本の枝穂があり、長い柄を持つ小穂(5〜7mm)と短い柄の小穂が対になっています。小穂の下には黄白色の長い毛(7〜12mm)が生えています。 名前は、すくすく立つ木の意味とも、神楽に使う鳴りもの用の鈴の木に由来するともいわれています。ほかに、オバナ(尾花)とかカヤという名もあります。 |
ガマズミの実 <スイカズラ科> | |
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日当たりのよい野山にみられる落葉低木です(2〜3m)。家の庭や公園にもよく植えられています。 若い枝には、毛が生えています。葉(3〜12cm)は枝に対生しています。葉の形は洋ナシ形が多く、形には変化が多いようです。葉の両面には毛(星状毛)が生えており、葉の縁にはギザギザ(鋸歯=きょし)があります。 5〜6月頃、枝先に対生している葉の間に白い花の集まり(散房花序)をつけていました。今は、赤い実(5〜6mm)に変わっています。実はかんでみると甘酸っぱい味がします。実の中には、先のとがっただ円形の凹凸のある赤っぽい種(4〜5mm)が1つ入っています。 名前の由来については、いろいろ考えがありますが、実をかむと酸っぱいので、「かむ酢実」からきたのではないかと思います。 |
オトコヨウゾメの実 <スイカズラ科> |
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日当たりのよいやや乾いた野原によく生えている落葉低木です(約2m)。 茎には赤褐色の小枝を広げて(後に灰白色になる)、先のとがった卵形で青緑色の葉(3〜7cm)を対生しています。葉の裏は葉脈が浮き出ていて長い毛が生えており、葉の縁にはギザギザ(鋸歯)があります。葉脈の端は規則正しく鋸歯まで届いています。葉は枯れると黒くなります。 5〜6月頃、1対の葉の間にある短い枝の先に傘状に淡い紅色をおびた白い花の集まり(5〜10花・散房花序)をつけていましたが、秋には、やや平たいだ円形の実(約1cm)をたらしています。実はやがて赤く熟します。実の中には、厚みのあるだ円形の白い種が1つ入っています。 名前の由来はよくわかりません。 |
クコの花 <ナス科> |
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野原や河原のヘリ、海岸などによく生えている落葉低木です(1〜2m)。 茎は、根元から株を分けてたくさん出ています。枝には灰色で刺(とげ)があり、枝先はたれ下がっています。葉は、数枚ずつ集まってついています。 8〜10月頃、葉の脇から長い柄を出して、紫色の花を上向きに咲かせます。花には、先が5つに裂けている筒形のがく・筒先が5裂して平らに開いている紫色の花びら(中に紫色のすじが見える)・おしべ5本・めしべ1本が見られます。まもなく、だ円形の赤く熟する実(2〜3mmの白ゴマのような種が4〜5粒入っている)が見られるようになります。 名前は、中国の「枸杞」を音読みにしたもの。枸は木に刺のあるカラタチのこと。杞はコリヤナギのこと。両方の木に似ているところからつけられた名前です。 |
サルスベリの花 <ミソハギ科> |
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中国南部生まれの落葉小高木です(3〜7m)。観賞用に植えられています。 幹は、黄褐色をしていて滑らかで、皮がはがれやすく、はがれた後の形があばたのように残ります。枝には、薄い翼があって角張っていますが、だ円形の葉(約5cm)をほぼ対生させています。 7〜9月にかけて、木によって、赤・白・淡い紅紫色などの花(花径約4cm)の集まり(円すい花序)を枝先につけて、次々に花を咲かせます。花には、がく筒の先が6裂したがく片・花びら5〜9枚(長い花づめがある)・おしべ多数・めしべ1本が見られます。 名前は、木肌がサルでも滑るほどにつるつるしているという意味でつけられたものです。花期が長いことから、ヒャクジツコウ(百日紅)の名もあります。 |
オオモミジの実 <カエデ科> |
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山に生えている落葉高木です(10〜15m)。庭や公園などにもよく植えられています。カエデの仲間は葉が対生しています。葉はヤマモミジと同じくらいの大きさで、葉の切れ込みも7〜9裂していますが、葉の裂片は少し広く、葉の縁には細かくそろったギザギザ(鋸歯)があるところが違います。 4〜5月頃、若い枝の先に暗赤色の花がたれるように咲いていましたが、今は2つの実がくっついて、ほぼ水平に近い形に伸びた翼をつけているプロペラ形の大きな実(1つの実の翼=よくの長さは約2cm)をつり下げています。 名前は、葉がイロハカエデやヤマモミジに似ていますが、この2種より大きな実がなるところからつけられたものかと思われます。 |
ゴンズイの実 <ミツバウツギ科> |
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野山に生えている落葉小高木です(3〜5m)。 樹皮は灰黒色で、白っぽい色の皮目が見られます。葉は、黒紫色の枝の先に小さい葉(小葉=しょうよう・4〜9cm)が2〜5対ついた複葉(10〜30cm)を対生させています(5〜10枚)。小葉はやや厚く、低いギザギザ(鋸歯)があり、表面はつやのある濃い緑色で、裏面の脈には毛が生えています。 5〜6月頃、枝先にたくさんの黄緑色の小さい花(花径約5mm)を咲かせましたが、秋には、紅紫色の実をつけています。実が熟すると割れて、つやのある黒い種(約5mm)が見えてきます。 名前は、ゴンズイという魚(役に立たない魚として相手にされない)の名を、役に立たない木ということと結びつけたようです。ゴンズイの意味は不明です。 |
マユミの実 <ニシキギ科> |
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野山に見られる落葉小高木です(3〜10m)。雄の木と雌の木があります。 枝には白い縦すじが見られるものが多く、小枝は緑色ですが、ときに黄褐色のものも見られます。枝には、両端が細く尖っただ円形の葉(6〜15cm)を対生させています。葉の縁には、細かなギザギザ(鋸歯)があり、葉の裏は葉脈が浮き出ています。 5〜6月頃、昨年出た枝の脇に淡い緑色の花(花径約8mm)の集まり(集散花序・3〜6cm)をまばらにつけていました。9月の今は、雌の木に、緑色の四角い箱型に近い形の実(径8〜10mm)を集散状につけています。この実はやがて、淡い紅色に熟し、4つに裂けて、中から赤い種が4つ出てきます。 名前は、昔、この木で弓をつくったことからつけられたものです。 |
ツリバナの実 <ニシキギ科> |
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山の林の中に生えている落葉低木です(約4m)。 茎は紫褐色をしており、緑色の新しい枝を伸ばして、柄のある先のとがった卵形の葉(4〜10cm)を対生しています。葉の裏には葉脈が浮き出ていて長い毛が生えており、葉の縁には、細かいギザギザ(鋸歯)があります。 5〜6月頃、葉の脇から長い柄(3〜6cm)に、紫がかった小さな花をまばらに数花ずつつけた花穂をたれ下げていましたが、秋には球形の実(1〜1.2cm)を長い柄の先にたらします。実が熟すると殻が5つに割れて、中から5〜10個の朱赤色の種(約0.5cm)が見えてきます。 名前は、花や実が長い柄でたれ下がることからつけられたものです。 |
ウメモドキの実 <モチノキ科> |
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山の湿った所に生えている落葉低木です(2〜5m)。雄の木と雌の木があります。 花は、5〜6月頃淡い紫色の花を咲かせます(まれに白い花もある)が、雌の木に咲いた花の後に実がなります。実を割ってみると、黄色い果肉の中に、米粒形の白い種(2〜3mm)が5〜6粒入っています。この実は、冬まで残って、紅梅を思わせるような姿で庭を飾ってくれます。(白い花の後には白い実がなる) 名前は、秋冬のころ、枝についている実の様子が、遠くから見ると紅梅の蕾に見えるところから、ウメに似ている木という意味で名づけられたようです。(もどき=似ていること) |
ヤマハギの花 <マメ科> |
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野山の草地に生えている落葉低木です(約2m)。庭や公園にも植えられています。 小枝をたくさん出して、先の方はたれています。細長い柄の先に3枚の小さい葉(小葉)をつけた複葉(3出複葉=さんしゅつふくよう)を枝に互生させています。 花は、葉の脇から伸び出た柄の先に集まっています(総状花序)。花には、先が4つに深く裂けているがく・花びら5枚(旗弁1枚、翼弁2枚、竜骨弁=舟弁2枚)・おしべ10本・めしべ1本が見られます。 名前は、古い株から芽がたくさん出るので、「生え芽(き)」といっていたのが、ハギになったといわれています。 |
コゴメウツギの実 <バラ科> |
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野山の日当たりのよいところに生えている落葉低木です(1〜2.5m)。 幹は、根元から数本が立ち上がっており、細かく枝分かれして、葉を互生させています。葉(2〜6cm)は、三角状の卵形で、羽状に深く切れ込みがあり、縁にわずかにギザギザ(鋸歯)が見られます。 5〜6月頃、新しい枝先と葉の脇に円すい状に柄のある白い花(花径4〜5mm)を咲かせましたが、今は、残っているがくの間にほぼ球形の小さな実(2〜3mm)をつけています。実の中には、つやのある球形の種(径約1.5mm)が2粒入っています。 名前は、小さな白い花が米粒が砕けたように見えるところからつけられたものです。 |
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