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ツバキカンザクラの花 | ミツマタの花 | アセビの花とアケボノアセビの花 | ヒイラギナンテンの花 | |
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オガタマノキの花 | ミヤマウグイスカグラの花 | マボケの花 | クロヤナギの花 | |
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ヤブツバキの花 | カンツバキの花 | ユキヤナギの花 | フキノトウ | |
ツバキカンザクラの花 <バラ科> | |
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カンヒザクラとシナミザクラの雑種と考えられている落葉小低木(3〜8m)です。幹から、気根を出すことがあります。 花は、カンザクラより少し遅れて咲きだしますが、一か所に3〜5花をまとめて散形状につけています。花には、盃(さかずき)形=短い鐘形(約4mm)のがく筒と筒先が三角状卵形に割れているがく片5枚、紅紫色の花びら5枚(縁が内方向に曲がっている)、花びらの中で立ちあがっているように見えているおしべ多数、真ん中にめしべ1本(淡い緑色)が見られます。 名前は、愛媛県松山市にある伊予豆比古命(椿宮)神社に原木があることから、名づけられたものです。 |
ミツマタの花 <ジンチョウゲ科> | |
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中国生まれの落葉低木(1〜2m)です。湿気のある日当たりのよい所によく育ちます。 幹は、根元から数本生え出て立ちあがり、枝が3本ずつ分かれながら伸びています。若い枝は緑色で毛が生えていますが、古い枝は黄褐色をしています。 2月中頃、葉が出る前に、枝先に黄色い蜂の巣のような花のかたまり(頭花=とうか)を下向きにつけます。頭花には、筒状に開くと黄色に見える花が40花ばかり集まっており、外側から内側に向けて順に咲いていきます。花には、筒先が4つに割れて黄色く見えているがく(筒の外側には白い毛が生えているので白っぽく見えている、がく筒の長さは1.2〜1.5cm)、8本のおしべ、めしべ1本が見られます。花びらはありません。 名前は、枝が3本ずつ分かれていて、三つのまたができるところからつけられたものです。 |
アセビの花とアケボノアセビの花 <ツツジ科> | |
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山に生えている常緑の低木(1.5〜3m)ですが、庭や公園にもよく植えられています。 枝の先の方に集まっている葉は、よく見ると輪状に互生しています。葉は、両端が細くなった長いだ円形で、縁には鈍いギザギザ(鋸歯=きょし)があります。 花は、枝先の葉のあいだから伸び出ている数本の軸に、スズランのような花を房のように吊りさげています。花には、先が深く5裂している緑色のがく、つぼ形で先が細かく5つに切れ込んでいる花びら、おしべ10本、めしべ1本が見られます。 白い花が咲いている方がアセビで、紅色のぼかしが見られる花の方がアケボノアセビです。 |
ヒイラギナンテンの花 <メギ科> | |
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中国生まれの常緑の低木(1〜3m)です。江戸時代に入ってきました。 茎は、根元から数本立ちあがっていますが、ほとんど枝分かれはしません。茎の表面は灰黒色で、皮が縦に裂けています。 葉は、大形の複葉(厚くてかたくつやがあり、縁には触ると痛い刺がある小葉が5〜8対ある)で、枝先に放射状に互生しています。 花は、2月半ば頃、茎の先に5〜6本の花の軸(10〜15cm)を伸ばして、柄に支えられた黄色い花を鈴なりにつけます。花には、がく片が9枚(3列に並んでいる)、花びら6枚(2列に並んでいる、花びらの先は2裂しており、花びらの下の方には腺点が2つ見られる)、おしべ6本(葯=やくに2つの弁がある)、めしべ1本が見られます。 名前は、葉の縁に刺があるところがヒイラギの葉に似ているナンテンの仲間、という意味でつけられたものです。 |
オガタマノキの花 <モクレン科> | |
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関東より西の太平洋側の暖かい地方の山に生えている常緑の高木(10〜15m)です。神社の境内によく植えられています。 幹は緑がかった灰色をしており、枝には、厚みのある両端が細まった長いだ円形の深緑色の葉(5〜12cm)を互生しています。 2〜4月にかけて、葉の脇に、白い花(花径約3cm)を1つずつ咲かせます。花には白いがくと花びらが6枚ずつ(下の方が淡い紅色をおびている)、おしべ多数、めしべ多数(花軸の上に集まっている)が見られます。 名前は、招霊(オキタマ)が変わったものです。この木の葉がついている枝を神様に供えて、神の霊をお招きするときに使われていたことから生まれた名前です。 |
ミヤマウグイスカグラの花 <スイカズラ科> | |
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野山に生えている落葉低木(約2m)です。ウグイスカグラに似ているが、枝葉には毛が多く生えているところが違います。 葉(約4cm)は先のとがった卵形で、縁や両面に褐色の毛が生えており、葉の裏は緑白色で、枝には極めて短い柄(約2mm)で対生しています。 花の時期は4〜5月が最盛期ですが、葉がまだ出ていない2月頃から葉の脇から伸び出ている柄の先に1〜2花開き始めます。花のもとには、1〜2枚の小さな苞葉がありますが、花には、皿状のごく小さながく、細長い管状(1.5cm)で先が5裂している花びら、花糸の下部が花筒の内壁(ないへき)にくっついているおしべ5本、めしべ1本が見られます。 |
マボケの花 <バラ科> | |
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中国生まれの観賞用の落葉低木です(約2m)。幹は根もとからたくさん生え出しています。 ボケより枝分かれが少ないようです。短い枝は、刺(とげ)に変わっています。葉は、ボケより細長い形(披針形=ひしんけい)で、縁には細かいギザギザ(鋸歯)が見られます。 2〜4月頃、葉が出る前に淡い紅色の花を咲かせます。花には雄花とおしべとめしべがそろっている花(両性花=りょうせいか)あります。両性花には、広い鐘形のがく筒と半円形のがく片が5枚、円形に近い淡い紅色の花びら5枚、たくさんのおしべ、下がくっつき合っているめしべ5本が見られます。9月頃、約7cmの卵円形の実が黄色く実ります。 名前は、中国名の木爪を音読みにしたモッカから変わったものです。 |
クロヤナギの花 <ヤナギ科> |
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ネコヤナギが変わってできた種類の落葉低木(約2m)です。雄株と雌株に分かれていますが、日本には雄株しかありません。 小枝は紫褐色をしていて、斜め上に伸びあがっています。葉は、両端が細まった長いだ円形で、表は深緑色、裏は灰白色をしています。葉の縁には、はっきりしたギザギザ(鋸歯)が見られます。ネコヤナギには枝や葉に毛が生えているますが、クロヤナギは無毛です。 2月終わりごろのまだ葉が出ていない中で、冬芽を覆っている皮状のもの(芽鱗=がりん)が取れて、中から黒く長いだ円形の花の集まり(尾状花序=びじょうかじょ)が上向きに姿を現してきます。花には、苞(ほう)と呼ばれる黒く小さな葉のようなものが1枚と、赤褐色の葯を二つつけたおしべ(2本の花糸がくっついて1本に見えている)が見られます。 名前は、尾状花序が黒く見えているところからつけられたものです。 |
ヤブツバキの花 <ツバキ科> |
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青森県以南の海岸から海に近い山地によく見られる常緑の高木(6〜15m)です。 幹は灰白色で真っ直ぐに伸びあがって、枝を広げて茂り、長いだ円形のこんもりとした樹形をつくっています。枝には、両端が細くとがった厚みのあるだ円形のつやつやした葉(5〜12cm)を互生しています。葉の縁には、ギザギザ(鋸歯)があります。 花の時期は1〜4月頃ですが、極めて短い柄の先に濃い紅色の花(花径5〜7cm)を咲かせます。花には、花のもとに苞とがくが重なっているがく苞といわれるものが見られ、その内側には、花びらが5〜9枚(もとが互いにくっつき合っている)、下が筒状になっていて先がばらばらに離れているたくさんのおしべ(おしべの下部は花びらと合着している)、めしべ1本(先が3裂していて子房は無毛)が見られます。 名前は、藪に生えるつやのある葉におおわれた木という意味でつけられたものです。 |
カンツバキの花 <ツバキ科> |
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サザンカの園芸種で、暖かい地方を好む常緑の低木(1〜3m)です。庭や公園、生け垣などによく植えられています。 幹が真っ直ぐに伸びあがるタチカンツバキという品種もありますが、このカンツバキは、低いところで枝を分けて、横に広がる品種です。葉は、厚みがあり、先がとがっただ円形(5〜6cm)で、縁にはギザギザ(鋸歯)があります。 11月中頃から3月頃まで、紅色で中くらいの大きさ(中輪=ちゅうりん、花径5〜9cm)の半八重の花を咲かせます。花には、もとの方に苞とがくが重なっているがく苞といわれるものがあり、その内側に花びらが14〜20枚、淡い黄色の花糸と黄色の葯からなるおしべが少数、先が3裂しており子房には毛が生えているめしべ1本が見られます。 名前は、冬にツバキに似た花を咲かせるところからつけられたものです。 |
ユキヤナギの花 <バラ科> |
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関東から西の地方の川岸によく生えている落葉低木(1〜2m)です。観賞用に庭にもよく植えられています。 根元から生え出しているたくさんの細い茎は、枝を分けて弓のように曲がりながら伸びています。 2月の終わり〜4月頃、枝の節々に小さな葉を出すと同時に、白い花(花径5〜6mm)を2〜7花ずつ上向きに咲かせます。花は、約1cmの細い柄に支えられています。花には、広い卵形で先のとがった緑色のがく片が5枚、長いだ円形の白い花びらが5枚(短い花爪がある)、おしべが20本前後、めしべ5本が見られます。 名前は、葉が柳の葉のような形をしており、たくさんの白い花が雪を思わせるように咲くことからつけられたものです。 |
フキノトウ <キク科> |
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野山の道沿いによく生えているフキという多年草の花の集まりです。雄株と雌株があり、雄株の花茎は約20cmで成長が止まりますが、雌株のものは約60cmになります。 花の時期は、2月〜4月頃で、地中を走っている茎から、花茎を伸ばして、その先に淡い緑色でだ円形の広い葉のような鱗状苞(りんじょうほう)に包まれている頭状花(とうかじょうか=頭花=小さな花の集まり)の集まりをフキノトウといっています。雄株の頭花は、黄白色(花粉の黄色い色が見えているので黄色みをおびている)に見えますが、雌株の頭花は、白〜淡い紫色をしています。頭花の中の一つの花には先が5裂している筒状の花びらの中に、雄花では花粉を出すおしべが黄色く見られます(めしべは先が割れていない)。雌花ではめしべの先が2つに割れています。 |
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