自然と友だち


小さきものたちを愛おしむ

  暑中お見舞い申し上げます。車の運転を止めてバイク移動としましたので、遠出はできず、身近な自然の草花、生きものとのふれあい、観察を行っています。小さな生きものであっても、関心をもち、愛おしみながら接すると、今まで知らなかったこと、意外な発見、感動を覚えます。そんな写真をお届けしていきたいと思います。


撮影・解説:加納巌

加納さんに質問やメッセージをどうぞ。
http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/



 

ミヤマシジミ 可愛いクモ クモキリソウとウリノキノハナ コナラの幹にいた甲虫 キアゲハの羽化が始まる
ミヤマシジミ 可愛いクモ クモキリソウとウリノキノハナ コナラの幹にいた甲虫 キアゲハの羽化が始まる



 





【ミヤマシジミ】
2023.6.14
 6月17日に、荒神山のミヤマシジミの保護活動として、コマツナギの下草刈りを行う予定でしたが、今年の生育状況は如何だろうかと、この日下見に行ってきました。30分ほど辰野湖の東側を見回った結果、雌雄併せて10数頭を見かけました。交尾中のもの、産卵している雌、アリと共生している幼虫も見る事が出来ました。
オス
メス
産卵中
アリと共生している幼虫


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【可愛いクモ】
2023.6.20
 こんな可愛いクモが、テーブルの上に出てきました。指の上に止まらせ、草の葉の上にも止まらせましたが、あまり動きは速くなく、じっとしていることが多いようです。名前は判りませんが、背中の模様が美しく可愛らしいのが、私好みでもあります。


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【クモキリソウとウリノキノハナ】
2023.7.2
 久し振りに梅雨の晴れ間の日曜日、この時期に咲く、変わった花の撮影に出かけました。一つは「クモキリソウ」。絶滅も危惧され滅多に見られないと言います。この数年、毎年この花を見に行きますが、増える様子はありません。今年も7株だけを見る事が出来ました。腹這いになって20枚ほど写真を撮らせてもらいました。クモの足を思わせる花の形から蜘蛛切草と名付けられたと言われます。緑色の透き通るような可憐でユニークな花姿をしています。大事に見守っていきます。
 二つ目の花は「ウリノキノハナ」です。こんなに可愛いい花なのに、ウリノキノハナなんて似つかわしくありません。葉の形が野菜の瓜の葉に似ているからと言いますが、花を見て、例えば「リボンノキの花」のような名前にして欲しかったと思っています。山道でこの花を見ると、何時もそう思い写真を撮るのを楽しみにしています。庭に一本植えて、今年は10個ほど花が咲きました。


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【コナラの幹にいた甲虫】
2023.7.5
 虫食いの穴が開いているコナラの木があったので、カミキリムシでもいるのかと探しましたが、カミキリムシはいなく、小さな甲虫の、「オオゾウムシ」と「ヨツボシケシキクスイ」がいましたので写真に撮りました。


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【キアゲハの羽化が始まる】
2023.7.6
 一週間ほど前に蛹となっていたキアゲハが、朝から羽化を始めました。午前10時までに6頭が羽化したので、離散予防の為、ネット内に収容しました。すると、羽化して2時間ほど経過したばかりなのに、一組が交尾を始めました。続いてもう一組も交尾を始めましたが交尾中床に落ちたので、指を差し出すと、指に這い上がり、そのまま交尾を続けていました。蛹になる際、サンルーム内のあちこちに移動し蛹になっていたものも羽化し、午前中に羽化したのは全部で18頭になりました。蛹はまだ30個以上ありますので、賑やかになりそうです。
1組目の交尾
サンルーム内のあちこちで羽化が始まる
最終的には18頭が羽化


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