自然と友だち


■自然は静かに秋の装いを始める

  残暑お見舞い申し上げます。空の色、浮かぶ雲、山道に風に揺れる薄の穂、荻の花、アカトンボ、コオロギ……自然は静かに秋の装いを始めています。今月も少し変わった被写体にカメラを向けてみました。どうぞご覧ください。


撮影・解説:加納巌

加納さんに質問やメッセージをどうぞ。
http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/



 

秋への季節移動 8月31日の満月 コウロギの触角
秋への季節移動 8月31日の満月 コウロギの触角
ベッコウハゴロモの集まり ツマグロヒョウモン蛹化 山栗を拾う
ベッコウハゴロモの集まり ツマグロヒョウモン蛹化 山栗を拾う



 





【秋への季節移動】
2023.8.24
 暑い暑いと言っても、お盆が過ぎ山道を歩くと、ススキが穂を出し風に揺れています。道端にはオレンジ色の鮮やかなフシグロセンノウの花が咲き、赤と黄色のツリフネソウ、ボタングサの花も見られ、自然は少しずつ秋への移動を進めているのを知らされます。
ススキの穂
フシグロセンノウ
アカツリフネソウ
キツリフネソウ
ボタングサ



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【8月31日の満月】
2023.8.31
 8月は、満月の夜が2度(8/2・8/31)あると言い、31日の満月は月が地球に最も近づく満月だと言うので期待し、昼間から庭に三脚を立てて撮影の準備をしていました。ところが月の出る夜7時頃には、山の上に雲がたなびき、月が出る様子は無くがっかり致しました。ところがところがなんと7時30分には月が顔を出しました。大きな月でした。早速撮影開始、時折雲がかかるが、約40分間撮影が出来ました。8時30分には再び厚い雲に月は隠されてしまいました。貴重な撮影の映像です。


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【コウロギの触角】
2023.8.27
 小さなエンマコウロギが、部屋の灯りに誘われて舞込んできました。スイカを与えたら食べていましたが、何故かこのコウロギ、触覚を変形させますので、暫くその様子を写真に撮りました。
スイカを食べながら触覚を動かす
しきりと触覚を動かすので、ガラスの器に入れて撮影


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【ベッコウハゴロモの集まり】
2023.9.1
 庭のカラタチの木に、沢山のベッコウハゴロモが集まっているのを見ました。10センチほどの間に、およそ20匹ほどのベッコウハゴロモが体を寄せ合って綺麗に並んでいました。5匹程集まっているのはよく目にしますが、これほど沢山集まっているのを見るのは珍しいことです。ベツコウハゴロモには、こんな習性があるのでしょうか。知らされました。


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【ツマグロヒョウモン蛹化】
2023.9.10
 昨日、お花の先生が持ってきてくれたツマグロヒョウモンの幼虫が、今朝スミレの葉の裏に逆さにぶら下がり、蛹化への準備に入りました。注意して見ていたら、夕方6時30分には脱皮して蛹になりました
9日に持ってきてくれた幼虫
10日午後6時30分
脱皮して蛹になる


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【山栗を拾う】
2023.9.7
 バイクで山道を走っていたら、路上に栗が落ちていたので、バイクを止めて栗を拾いました。イガから出ているのは素手で拾えたが、青いイガの中に入っているのは手袋をして、そっとつまみ上げ紙袋の中へ入れました。50個ほど拾い、上を見あげると枝にはまだ沢山栗がなっていました。思いがけない山の幸となりましたので、翌日茹でて栗ご飯にしました。
 8日朝、栗を茹で皮むき、しぶ取りが馴れないので大変でしたが1時間で仕上げ、1合の米で炊きました。折角の自然の幸「栗ご飯」のおかずには、朝市で買ってきたカボチャの煮付けと、青物は、春の菜の花摘みで摘んできて、冷凍庫で保存していた「菜の花のおしたし」に、3年越しの「白瓜の粕漬け」、一夜漬けの茄子を添えて楽しく、そしておいしくいただきました。




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