自然と友だち


珍鳥が庭にやってきた

 今月は、日本に稀にしか立ち寄らず、見る人も少なく、長野県で見られるのは初めてではないかといわれる珍鳥「ハチジョウツグミ」が、私の庭に突然やってきたので、その写真をお届けいたします。


撮影・解説:加納巌

加納さんに質問やメッセージをどうぞ。
http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/



 

ハチジョウツグミとの出会い 餌場の小鳥たち お泊まりの9羽のメジロ 居間に入った小鳥たち メジロの水浴び
ハチジョウツグミとの出会い 餌場の小鳥たち お泊まりの9羽のメジロ 居間に入った小鳥たち メジロの水浴び
水に入る白鳥 シジュウカラの水浴び ヒヤシンス 雨露と花
水に入る白鳥 シジュウカラの水浴び ヒヤシンス 雨露と花



 





【ハチジョウツグミとの出会い】
2021.3.3
2月17日、庭に見慣れない鳥が見えたので写真を撮り、野鳥図鑑で調べたが、該当するものがなく、インターネットに“この鳥の名前を教えてください”と投稿したら、早速Nさんから「ツグミの亜種ハチジョウツグミ」とのメールを頂き、記録の検索を行った結果、「シベリアに生息し冬には越冬のため中国などへ渡るが、稀に日本に立ち寄ることがある、日本で最初に捕獲されたのが八丈島だったのでハチジョウツグミと名付けられ、日本で見るのは珍しく、長野県では初めての撮影ではないか」とありました。
 そんな珍しい鳥ならと、次の日からカメラをセットし庭にやってくる姿を撮影することにしました。庭には毎日数回来ましたが、30秒くらいしかいないので、撮影は思うようにいかず100余枚の撮影となりました。庭に置いた餌(熟し柿)を啄むところ、可愛いメジロと一緒に食べるところ、水浴びをし、その後羽繕いをする様子、庭木の枝に止まって、あたりを見回す姿などを撮影することが出来ました。新聞で報道、テレビでも放映されましたので13名の方が見学に見えられ、8名の方はタイミングが良く庭に現れたハチジョウツグミを見ることが出来ました。
 残念ながら、3月1日の午前11時に姿を見せたのを最後に、庭には姿を見せなくなりました。シベリアからの渡り鳥、北帰行したのでしょうか。願わくは来年も姿を現してくれればと期待しています。


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【餌場の小鳥たち】
2021.2.14
庭にやってくる小鳥たち(メジロ・ヒヨドリ・ツグミ・ムクドリ・スズメ)は、それぞれの餌場で、交替したり、牽制しあいながら食事をしています。


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【お泊まりの9羽のメジロ】
2021.2.16
雪がちらつく日、日中入ってきたメジロ9羽が泊まりとなりました。3羽は気が合うのか寄り集まって話し合い、中でも2羽はツガイなのか、他に気兼ねなく羽づくろいをしています。眠る場所は、3羽と6羽が別々でした。


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【居間に入った小鳥たち】
2021.3.4
ある夜、サンルームと居間との間の戸を閉め忘れ風呂に入っていたら、サンルーム内にいたメジロとシジュウカラが居間の中に入って来ていました。
 午後7時30分、時計の上と近くに3羽のメジロが、お勝手で食べ物を探すシジュウカラ、化粧室に入り鏡の前にはメジロが1羽いましたが、このままにしておくわけにはゆかず、各部屋の灯りを総て消して暗くし、サンルームだけを明るくしたら、間もなく小鳥達はサンルームに戻りました。サンルームで眠った小鳥たち達は、今朝用意した朝食を食べ9時頃には外へ出て行きました。


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【メジロの水浴び】
2021.3.4
午後3時35分、気温11度、1羽のメジロが水浴びを始めました。すると近くにいたもう1羽が加わり2羽になりました。更にもう1羽、3羽、5羽となり、水皿の中で元気よく羽根をばたつかせ、水を跳ね上げていました。


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【水に入る白鳥】
2021.3.5
荒神山のたつの海で、これから水に入ろうとしている白鳥がいたので写真を撮りました。水辺で大きく空に向かって声を上げ、ゆっくりと水に入っていきました。


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【シジュウカラの水浴び】
2021.3.8
この夜は、思いもかけぬ事を見ることになりました。泊まっていたシジュウカラが、8時頃テーブルの上に出てきてヒマワリの種を啄み始めましたが、隣でメジロがコーヒーカップに止まりコーヒーを飲んでいるのを見て、メジロが去った後シジュウカラがカップの上に止まり中をのぞき込みました。コーヒーを飲むのかと思ったら、なんとカップの中に体を入れてしまいました。私はこれを見て“水浴びをしたいんだな”と思い、広い食器皿に水をいっぱい入れ試みにテーブルの上に置きました。10分ほどして、先ほどのシジュウカラがやって来て、躊躇することなく水の中に入りました。水の中に体を沈め、羽根をばたつかせ水しぶきを上げ、何度も水浴びをしました。驚きです。
 夜、家の中で、しかも人の見ているテーブルの上の食器皿の中で水浴びをするなんて、考えもしない事でした。水から上がったシジュウカラは、体を大きく振るわせ体に着いた水を払いのけた後、花棚に移動し羽繕いをしていました。鳥が水浴びをし、羽繕いをするのはリラックスしている時だと言われますが、そんな現場を目の当たりにし、唯々驚きと感動で一杯でした。


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【ホトケノザの花とナナホシテントウ】
2021.2.16
啓蟄を前に、ナナホシテントウが、ホトケノザの花の中を這っているのを見かけました。


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【ヒヤシンス】
2021.2.27
ヒヤシンスの水耕栽培をしてみようと、大きなガラスの花器を購入し、2月20日に発芽、発根したヒヤシンス球根をこれに活けました。暖かいサンルーム内に置いたら、1週間後の27日に花が咲きました。透き通る器の中に白く伸びた根と、緑の葉の上に咲いた紫の花がいいコントラストとなりました。


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【雨露と花】
2021.3.6
前夜の雨が上がり、薄日の射してきた窓際の花鉢の花の上に雨雫が載り、爽やかな彩りです。サンシュユの花芽には雨露がキラリと光っていました。


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