自然と友だち


自然を涼しさの一助に

 立秋が過ぎても酷暑の日々が続きます。遠出を控えていますのであまり珍しい写真はありませんが、涼しさの一助として身近な花々、生き物たちの写真をお届けいたします。


撮影・解説:加納巌

加納さんに質問やメッセージをどうぞ。
http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/



 

早朝の庭先 蝶の吸水 里山の草花 アサガオの花にイトトンボ ネムノキの花
早朝の庭先 蝶の吸水 里山の草花 アサガオの花にイトトンボ ネムノキの花
ノカンゾウ ウラギンシジミの羽化 ツマグロヒョウモンと幼虫 アシナガバチの巣
ノカンゾウ ウラギンシジミの羽化 ツマグロヒョウモンと幼虫 アシナガバチの巣



 





【早朝の庭先】
2021.8.2
午前7時、快晴、朝食を済ませて庭に出たら、背高く伸びたヒマワリが、太陽に向かって元気よく咲いていました。その中の1輪に小さなアマガエルがいるのが目にとまりました。真っ白い大輪のムクゲの花も元気よく松の木の横で咲いています。注意して庭の草花を見て回ると、咲き始めたルドベキア・タカオの花にはヤマトシジミとヒメウラナミジャノメが吸蜜しており、大きなハナクマバチも吸蜜のためのホバーリングをしていました。フユサンゴの赤い実にはツユムシが休んでおり、イトトンボは朝陽を横に受け体を温め、これから活動開始です。今日も一日猛暑となりそうです。


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【蝶の吸水】
2021.8.5
小横の山道で吸水している蝶を撮影しました。
ミヤマカラスアゲハ
サカハチチョウシータテハ
ルリタテハウラギンシジミ
アカタテハコムラサキ


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【里山の草花】
2021.8.6
里山を歩いて、目にした草花を撮ってきました。
ボタンヅルシシウド
フシグロセンノウタマアジサイ
ヒルガオコバギボウシ
クサボタンネジバナ


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【アサガオの花にイトトンボ】
2021.7.24
「モミジ葉バイオレット」という新種のアサガオが3輪並んで咲いたので、写真を撮っていたら、イトトンボが舞ってきて花の縁に止まりました。予期せぬ珍客、2カットのモデルサービスでした。


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【ネムノキの花】
2021.7.26
夕暮れ時、淡い紅色のふわふわと風に揺れるように咲くネムノキの花、その葉が夜になるとしぼみ垂れ下がる様子が、あたかも眠りに入っているように見えることから名付けられた優雅な花姿に魅せられます。一見、一つの花のように見える花も、よく見ると数個の花が、オシベを糸状に伸ばして集まり咲いているいるのがわかります。甘い桃の香りがいたします。


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【ノカンゾウ】
202107.25
初夏のこの時期、道ばたの土手や、たんぼの畔の草むらの中に、鮮やかなオレンジ色のヤブカンゾウの花を目にしますが、ニッコウキスゲと同じユリ科の花です。しかしヤブカンゾウと同じ仲間のノカンゾウはほとんど見ることが出来ません。絶滅したのではないかととも言われますので、私は昨年からノカンゾウを探してあちこちを歩いたり、友人、知人に依頼して情報の提供を求めてきましたが、まったく見つけることはできません。今年もすでに千株以上を数えますが、すべてヤブカンゾウばかりです。ヤブカンゾウは、中国から持ち込まれたもので、ノカンゾウは日本固有の植物とされていますが、花は一見してわかるように、ヤブカンゾウは八重咲き、ノカンゾウは一重咲きです。昨年ある方の連絡でうちの庭に一重咲きがあると言うので尋ね、株分けをしていただき、鉢植えにして育ててきた結果、今年2輪が咲きました。株も少し大きくなったので大事に育てて行くとともに、引き続き野生のノカンゾウを探していきたいと思います。どこかで見かけたらぜひご連絡ください。
ヤブカンゾウ
ノカンゾウ

左はヤブカンゾウ


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【ウラギンシジミの羽化】
2021.7.22
7月10日、庭の藤棚の蔓にウラギンシジミの幼虫がいるのを発見し、蔓毎切ってビンに挿し観察を続けてきました。幼虫には尻に2本の突起があり、触るとこの突起の穴から毛を出し、ひらひらと振って威嚇する様子を見たり、蛹化する際には、蔓から葉の広い面に移動し、尻の突起は無くなり、ずんぐりとした丸い緑色の蛹となりました。
 そして今朝5時には、緑色の蛹が黒く変色しており、午前7時55分に羽化しました。羽化したのはメスでした。
 更に、この幼虫とは別に、3日遅れで藤棚で2匹の幼虫を見つけたので、これも現在飼育、観察中です。これが羽化し、オスがいれば交尾も行われると思われますので、その結果を見てから外に放してあげたいと思います。


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【ツマグロヒョウモンと幼虫】
2021.8.9
この時期、葉の大部分が枯れかけているパンジーの葉に、ツマグロヒョウモンがやって来て産卵をしました。孵化した幼虫は5匹ですが、パンジーの残り葉は少ないので、春先スミレの花が多く咲いていた土手から、スミレの葉を取ってきて与えたところ、これを食べたので、食草として補充することにしました。
 幼虫は、すでに2センチほどになっておりますので、ガラスケースの中に入れ、蛹→蝶への経過を見守っていきたいと思います。


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【アシナガバチの巣】
2021.8.6
我が家の軒下にある、アシナガバチの巣3つ。先日は巣に近づきすぎてハチに刺されましたので、今日は離れて撮影しました。下から覗くと意外と空き部屋が多いように見られます。特に2つ目と3つ目の巣は、ほとんど空き部屋です。ハチの世界でも核家族化がすすんでいるのでしょうか。それともコロナによる密を避けるためでしょうか。


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