自然と友だち


珍しい野山の草花と生きものたちの生態

 各地で梅雨入りのニュースが伝えられています。今月は、野山を歩いて目にした珍しい草花・小動物や、家にいて身近で触れ合う花や昆虫などの変わった生態の写真をお届けいたします。


撮影・解説:加納巌

加納さんに質問やメッセージをどうぞ。
http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/



 

ミヤマカラスアゲハの集団吸水 飼育中のキアゲハ 黄色い藤の昼と夜 ウリノキの花
ミヤマカラスアゲハの集団吸水 飼育中のキアゲハ 黄色い藤の昼と夜 ウリノキの花
ギンリョウソウ(銀竜草) 小さな生きものを観察 紙を食べるカタツムリ
ギンリョウソウ(銀竜草) 小さな生きものを観察 紙を食べるカタツムリ



 





【ミヤマカラスアゲハの集団吸水】
2022.6.4
 沢川の水辺で、ミヤマカラスアゲハが、集団で吸水しているのを見かけました。近づくことが出来ませんでしたので、10メートルほど離れたところから撮影しました。蝶は6頭ほどいて、集まったり、舞い立ったりしていました。


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【飼育中のキアゲハ】
2022.6.6
 飼育中のキアゲハ、この日最後の幼虫1匹が、蛹化するため食草を離れ移動し始めました。蛹は全部で35個あり、すでに羽化して蝶になったものは25頭、交尾を終えたもの5組、6月3日には新たに用意した食草へ産卵も始めました。6月中旬には、総ての蛹が羽化して蝶になるでしょうから、一斉に外に放してあげたいと思います。


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【黄色い藤の昼と夜】
2022.5.23
黄色い藤ノ花、キングサリが満開となりました。昼は、5月の青い空と白い雲をバックに、鮮やかな真っ黄色の花が浮かび、夜はライトアップした花と萬月が、静かな雰囲気を映し出しています。


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【ウリノキの花】
2022.6.2
 小横川上流の山道には、ウリノキが何本か生えていて、今、花の盛りです。花は、白いリボンを結んで吊り下げたように可愛らしく美しいのに、花では無く葉がキュウリの葉に似ているから付けられた名前だといいます。花には申し訳ない気がします。リボンノハナノキとでも呼んであげたい気持ちで写真を撮りました。


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【ギンリョウソウ(銀竜草)】
2022.5.23
南箕輪村の山林の一角に、真っ白なギンリョウソウが咲いているので出かけてみました。鬱蒼とした林の中で、草丈3〜5センチ、茎も葉も花も真っ白で、夢の中の花、花の妖精かと思われるこの花、またの名をユウレイダケともいわれます。薄暗い林の中で足を踏み入れる人もほとんど無く、小さい花なので人眼につきにくく、見に訪れる人はありませんが一度目にしたら忘れられなく、ごく一部の人の秘密の場所ともなっています。草丈は低く、花は下向きに咲くので撮影は腹這いになって行います。


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【小さな生きものを観察】
2022.5.14
 身の回りを、一寸注意して見ると、小さな生きものがいて観察を楽しむことが出来ます。
 霧雨の降る中、変わった花型のマムシグサの花の上に、アマガエルがちょこんと座っていました。カメラを向けると『何か用かい』という顔つきが面白いですね。
 生まれたばかりのカマキリが2匹、庭のスノードロップの花の上で出会い、挨拶をして別れました。
 ヤマトシリアゲが、何故かグラスの中にいたので、モデルになってもらいました。名の通り尻を上げますが、『夏型のメス』でハサミは在りませんでした。
 コスズメバチが、庭のツツジの花にいました。動きが緩やかだったので、顔をアップで撮った後、刺されないよう注意しながらスケールを当てて体長を計らせてもらいました。


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【紙を食べるカタツムリ】
2022.5.25
 飼育しているカタツムリに、広告の紙を切って与えると、一見舐めるようにして食べていますが、よく見ると、紙の切れ端からかじっているのが見られます。


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