自然と友だち


ちょっと変わった自然の姿を

 猛暑とコロナ禍で閉塞感のある日々ですが、こんな時には変わった写真や面白い話題をと思い、周りを注意してみていますが、思いどおりの場面にはなかなか会えません。それでも見つけたちょっと変わった自然のご紹介で、暑中お見舞いといたします。


撮影・解説:加納巌

加納さんに質問やメッセージをどうぞ。
http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/



 

アサガオの花いろいろ オオムラサキ カバキコマチグモ ベッコウハゴロモ
アサガオの花いろいろ オオムラサキ カバキコマチグモ ベッコウハゴロモ
クモの巣 イエユウレイグモの捕食 ウラギンシジミの幼虫
クモの巣 イエユウレイグモの捕食 ウラギンシジミの幼虫



 





【アサガオの花いろいろ】
2022.8.8
 夏の花、アサガオが毎朝庭に咲きますので、花色別に写真を撮りました。全部で6色ありました。色違いで並んで咲いているのもありました。


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【オオムラサキ】
2022.7.7
 とある廃屋で、今年もオオムラサキに出会いました。廃屋の中はすっかり片付けられていて、今年は廃屋の中ではなく、外側の壁に1頭と、廃屋の前の道路に1頭の計2頭を見ました。羽化して間もないのか翅は綺麗でみずみずしく、近づいても逃げようとしませんでした。この後何頭が出てくるか楽しみです。


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【カバキコマチグモ】
2022.7.20
 カヤの葉を、ちまき状に折りたたんだ巣がありました。以前これはカバキコマチグモの巣と知り、日本一の毒グモだから気を付けるように言われていました。毒はハブの毒より強く、世界の猛毒生物ランキングの第6位にありますが、体が小さく毒の量が微量な為、死に至ることは無いと言われます。このクモは通常カヤを三角に折った巣の中に暮らしていますが、メスは産卵期になると四角いちまき状の産卵用の巣を作り、その中に100個ほどの卵を産み付けた卵嚢を作り、自らも巣の中に入って同居し卵を守ります。卵からかえった子グモは、母親の体液を吸って成長し、巣立った後には母親の干からびた死骸だけが残っているという特異な生態を持っているクモです。
 今回は試みに、注意深く巣をそっと開いて見ましたら、中には白い卵嚢と母グモが入っていました。母グモはすぐに巣の修復に掛かり、開いた葉を引き寄せ約1時間15分で元の巣のように閉じてしまいました。献身的な母グモの姿に頭を下げました。


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【ベッコウハゴロモ】
2022.7.29
 庭のヒマワリの茎に、白い毛の衣をまとった小さな昆虫を見かけました。ベッコウハゴロモの幼虫です。近くには羽根の生えた成虫もいます。触るとどちらもぴょんと大きく跳ねていなくなります。べっこう色をした羽根を持つ成虫、幼虫の白い羽根を広げた姿を天女の羽衣と見立てて名づけられた名前だと言われますが、なんとも愛らしい名前の昆虫で、大きく毛を広げている姿は、マクロレンズでじっくり撮影したい被写体でもあります。


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【クモの巣】
2022.7.25
午前6時45分、昨夜の夕立に濡れたクモの巣が、朝陽を浴びて庭木の間に綺麗な円網模様を描き出していました。夜の間に補修したのか、ほころびの無い巣の真ん中に、クモはやはり雨に濡れてじっとしていました。


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【イエユウレイグモの捕食】
2022.7.10
テーブルの下のクモの巣に、ハエがかかりました。走り寄ったのは脚の長いイエユウレイグモでした。あっという間にハエを糸で巻いて、所定の位置に運び、ゆっくりと体液を吸い始めました。


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【ウラギンシジミの幼虫】
2022.7.12
 庭の藤棚の蔓に、ウラギンシジミの幼虫が2匹いるのを見つけました。触ったり、刺激を与えたり、幼虫同士が鉢合わせをすると、お尻にある2本の突起から毛を出してヒラヒラと振りますが、今日はその様子を見せてくれませんでした。
 翌日には、蛹になるため藤蔓から移動を始めたので、紙の上に移そうと触ったら、尻の突起から毛を出してヒラヒラと振りました。次の日には、尻の突起も落ちて、丸い蛹となりました。


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