科学技術館メールマガジン バックナンバー |
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◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ 科学技術館 メールマガジン 第5号 2004/12/1 発行 ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ こんにちは。科学技術館です。 当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。 ============================================================ ≪ 今号の目次 ≫ ============================================================ ◆ 【1】科学・技術よもやま話 ◆ 【2】北の丸公園の自然 ◆ 【3】科学技術館トピックス ◆ 【4】お知らせ ============================================================ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【1】科学・技術よもやま話 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 紅葉はなぜ赤い? ■ 「植物が緑色なのはなぜ?」と聞かれたらどのように答えますか? 「緑色をした葉緑体がたくさんあるから」でしょうか。それでは「なぜ葉 緑体は緑色?」とさらに質問されたら困ってしまう人も多いかもしれませ ん。 植物は、太陽からきた光のうち青や赤い光を吸収して光合成を行ってい ます。その際、あまり利用しない緑色の光が葉緑体から反射されて私たち の目に飛び込んでくるので、緑色に見えるのです。それでは緑色の光を反 射しなくなったらどうなるでしょうか? それが秋の紅葉です。モミジなどは、この時期に葉緑体が壊れ、光合成 で作られた糖が分解されて赤い光を反射するアントシアンという色素に変 わるため、葉が艶やかな紅い色に変わります。イチョウなどでは葉緑体が 分解された後、葉緑体の反射する緑色に負けてしまっていた黄色を反射す る色素が見えるため、黄色に色づいてきます。 季節の変化をまさに「肌」で感じながら、季節に合わせて生きているの が植物なのです。 紅葉に関するより詳しい説明は http://www.jafta.or.jp/fushigi/shirin45.html を見て下さい。 (科学・技術教育研究会 バイオライター) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【2】北の丸公園の自然 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 虫たちの冬越し、宝さがし ■ さすがに12月ともなると、虫たちの姿はほとんどみられなくなりまし た。一体どこへ行ってしまったのでしょう?冬は気温が下がり、変温動物 である虫たちは体が動けなくなってしまうのです。でも、来年の春にそな えて種類によって、いろいろな形態できっとどこかにかくれて、じっとし ているのです。それを探し出して、そっとのぞいてみる冬の宝さがしは楽 しいものです。 さあ、あなたも冬の野に出て探してみましょう! (1) 建物などのかべや木の枝 カマキリ(卵)・アゲハチョウ(蛹(さなぎ))など (2) 草むらや木の葉裏 キチョウ(成虫)・ウラギンシジミ(成虫)・キタテハ(成虫)・ ホソミオツネントンボ(成虫)など (3) 木の幹、皮の下 テントウムシ(成虫)・カメムシ(成虫)など (4) 木の根元の枯葉 ゴマダラチョウ(幼虫)など (5) 土の中 セマダラコガネ(幼虫)など 冬越しは、暖かいところではなく、気温の上下の差が少なく、しめり気 も安定したところの方が虫たちにはよいようです。 南向きより北向きの日かげのようなところを探してみましょう。 「虫たちの冬越し」の写真は http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/005.html を見て下さい。 (サイエンス友の会顧問 松田邦雄) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【3】科学技術館トピックス ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 今日は何の日? ■ 今日12月1日は何の日? みなさんがすぐに思いつくのは「映画の日」 だと思われます。この日は、入場料の割引等が行われます。 一方、科学技術の側面でも大変意義のある日です。12月1日は「鉄の 記念日」です。 1857年(安政4年)12月1日、南部藩士・大島高任(おおしまた かとう)が現在の岩手県釜石市に、わが国で初めて近代的な洋式高炉を築 き、銑鉄(せんてつ)の生産に成功したことを記念して制定されたもので す。当時は、幕末の混乱期で、開国・国防をめぐる問題から、各地・各藩 において反射炉が築かれ、大砲の鋳造が盛んに行われていました。 そうした中で、大島高任の研究と指導による洋式高炉の建設と操業は、 良質銑の生産を目的としたものであり、歴史的にも技術的にも注目すべき 出来事でした。 詳しくは http://www.jisf.or.jp/photo/photo1-2.htm を見て下さい。 なお、当館の4階には「鉄鋼」展示室があり、鉄の歴史を学び未来を考 えることができます。 詳しくは http://www.jsf.or.jp/exhibit/iron.html を見て下さい。 ■ 東京・ミュージアムぐるっとパス2004 ■ 「ぐるっとパス2004」とは、都内の美術館・博物館・動物園・水族 館など計44施設の入場券または入場割引券が綴られた、便利でお得なパ スです。当館も対象館の一つです。価格は2,000円(税込み)、有効期 間は最初にご利用になった日より2ヶ月間です。 詳しくは http://www.rekibun.or.jp/grutto/index.html を見て下さい。 ■ 今月の土曜実験教室 ■ タイトル:高性能プラスチックでオリジナルしおりをつくろう 開 催 日:12月4日、11日、18日、25日 内 容:わたしたちの身の回りにはたくさんのプラスチック製品があ りますね。いろいろなところで使われているのに気づかれる と思います。みなさんはプラスチックに対してどんなイメー ジがありますか? 金属や木材は切ったり、削ったり、くっつけたりするのがた いへんですが、プラスチックはちょっと複雑な形の製品でも 大量に作り出すことができます。 「でも熱に弱いんだよね・・・」 ( ̄□ ̄;)!!! 確かにプラスチックの短所として熱に対して弱いことが挙げ られますが、ここで登場する『ポリイミド』という高性能プ ラスチックは他のプラスチックが溶けてしまうような熱でも 溶けない丈夫な性質を持っています。 実験教室ではこの『ポリイミド』でしおりを作りますが、す でにみなさんの家にある製品に使われているんですよ!(お そらく目に見えないところ)(T.T ) ( T.T) 詳しくは http://www.jsf.or.jp/event.html#sat-jikken を見て下さい。 ■ 今週の「ユニバース」 ■ 開催日:12月4日(土) 案内役:古石貴裕さん(理化学研究所) ゲスト:大熊進一さん(日本万華鏡倶楽部) 内 容:太陽系の仕組みや、前回評判が良かったNaClのシミュレーショ ンを用いて、「分子の世界」を紹介します。ゲストの大熊さん には、万華鏡の楽しみ方をお話していただきます。 詳しくは http://www.jsf.or.jp/event.html#live-show を見て下さい。 ■ インターネット割引券 ■ 必要事項を記入のうえ持参していただくと、団体料金にて割引入館でき ます。 詳しくは http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/discount/index.html を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【4】お知らせ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ● 科学技術映像ライブラリー ● 科学技術映像祭入選作品の多くは、科学技術映像ライブラリーに収蔵さ れ(16ミリフィルム333本・VHSビデオ約200本)、貸し出しを 行っています。どうぞご利用下さい。 詳しくは http://ppd.jsf.or.jp/filmlib/ を見て下さい。 科学技術映像祭は http://ppd.jsf.or.jp/filmfest/index.htm を見て下さい。 今回はライブラリーの中から次の作品を紹介します。 作品 「皆既日食−その神秘のメカニズム−」 種別:VHS 時間:11分 対象:小・中・高・大・一般 製作:東亜天文学会 企画:殿村 泰弘 内容:「太陽」−「月」−「地球」が一直線に並ぶことによって起こる 「皆既日食」を、ルーマニアで撮影した映像で紹介すると共に、 起こるわけを易しく解説。 備考:平成14年度科学技術映像祭入選作品 ● 近日中に開催される「青少年のための科学の祭典」のご案内 ● 詳しくは http://www.kagakunosaiten.jp/ を見て下さい。 大会名 : 高知大会 期 間 : 平成16年12月5日(日) 会 場 : 高知県立青少年センターサブアリーナ (香美郡野市町) 大会名 : 大分大会 期 間 : 平成16年12月25日(土)〜26日(日) 会 場 : グリーンカルチャーセンター (大分市) 大会名 : 垂水大会 期 間 : 平成16年12月4日(土) 会 場 : きららドームたるみず (鹿児島県垂水市) ● 40周年記念「科学技術館との思い出」エッセイ募集 ● 昭和39年(1964年)4月東京都千代田区北の丸公園に科学技術館が 誕生し今年で40年を迎えました。その間2000万人以上の来館者に利 用されております。 そこで、開館40周年を記念して、科学技術館を見学されたときの思い 出を募集しています。応募者全員に記念品を進呈します。 ☆応募資格:小学生以上の方であれば年齢は問いません。 ☆締切日:平成17年(2005年)3月31日(木) 詳しくは http://www.jsf.or.jp/inf40.html を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◇◇ 【担当者より】 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ メルマガはもう5号が出ることになりました。 世の中にはメルマガが氾濫しています。このため継続して読んでいただ くためには、面白い、楽しい、役に立つことが肝心です。 そしてこんなに面白く、楽しく、役に立つなら発行元の科学技術館には もっと面白く、楽しく、役に立つ発見があるだろうと多くの人が期待して 何回も足を運んでもらえるようになるのが我々の望みなのです。 果たしてこの望みは叶うでしょうか? (広報・マーケティング室 坪井) お読みいただいた感想や、科学技術館に対する思い出、展示等の質問な ど皆様からのメールをお待ちしております。 E-mail:mlmaster@jsf.or.jp 最後までお読みいただきありがとうございました。 皆様のご来館をお待ちしております。 ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ 発行者:科学技術館メールマガジン係 〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号 ▼このメール配信に関するお問い合わせは、こちらへお願いします。▼ E-mail:mlmaster@jsf.or.jp ▼配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム ページからお願いします。▼ http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ ※このメールマガジンの回覧・転送、及び内容の引用・転載は自由です。 |
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