科学技術館メールマガジン バックナンバー


  
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     科学技術館 メールマガジン 第6号  2004/12/8 発行
  
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   こんにちは。科学技術館です。
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
  
  
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   ≪ 今号の目次 ≫
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   ◆ 【1】科学・技術よもやま話
   ◆ 【2】北の丸公園の自然
   ◆ 【3】新着情報
   ◆ 【4】科学技術館トピックス
   ◆ 【5】お知らせ
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  ◆◆ 【1】科学・技術よもやま話 ◆◆
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  ■ フグは家庭でも調理できる? ■
  
    フグのおいしい季節になってきました。フグの代表であるトラフグは、
   卵巣や肝臓、表皮などに毒があるため、これまでフグ料理の資格をもった
   調理師しか調理できませんでした。このフグ毒の正体は、テトロドトキシ
   ンという物質で、体内に入ると唇や指先のしびれに始まって、やがて筋肉
   の麻痺、最後には呼吸困難を引き起こし、死に至らしめます。解毒剤がな
   いので死亡率が高く、恐れられていました。
    このフグ毒は、フグ自身が体内で生産するものでなく、海洋に見られる
   ビブリオ属の細菌類がもともと持っていたものが、食物連鎖の過程を経て
   フグに蓄積したものです。よってフグが、このような毒性を持った餌を食
   べなければ、毒なしのフグを生産できるようになります。
    現在養殖のフグは毒性を持たなくなり、フグの調理師免許の発行をやめ
   ようという動きが都道府県に出てきました。毒物を含まない養殖フグが一
   般的になれば、家庭で気軽にフグチリを食べられる日が来るかもしれませ
   んね。
  
    フグ毒に関する詳しい説明は
    http://www.materials.sci.osaka-cu.ac.jp/materials2002/Lec_others/TTX.html
    を見て下さい。
  
    (科学・技術教育研究会 バイオライター)
  
  
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  ◆◆ 【2】北の丸公園の自然                   ◆◆
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   ※ 北の丸公園には科学技術館や武道館、国立近代美術館等があり、様々
     な自然を観察することができます。
  
  ■ 冬の頃だけに現れるフユシャク(ガ) ■
  
    寒い冬には虫たちは生きていても体温が下がり(変温動物)活動ができ
   なくなります。ところがこの寒い冬の頃にだけ出現するフユシャクという
   変わり者のガの仲間がいます。
    北の丸公園でも12月〜2月の頃にかけて、サクラなどの木の幹や、野
   外トイレの壁、自動販売機の壁面などでウスバフユシャク・クロテンフユ
   シャク・シロオビフユシャク・ヒロバフユエダシャクなどのシャクガ科に
   属する小さなガが見つかります。シャクガ科は、幼虫がいわゆる尺取虫な
   ので、「尺蛾」と呼ばれています。
    おすは夕方、あかりを求めて飛んできます。めすははねがなく(退化)
   まるでクモのような感じで、長い足をのばしてカベにじっととまっていま
   す。他の虫たちとちがって2〜5℃くらいの温度でも活動できるのです。
   さあ皆さんも身のまわりでフユシャクさがしをやってみましょう。見つか
   ったら知らせて下さいね。
  
    「フユシャク(ガ)」の写真は
     http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/006.html
    を見て下さい。
  
    (サイエンス友の会顧問 松田邦雄)
  
  
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  ◆◆ 【3】新着情報                       ◆◆
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  ■ 第5回日本万華鏡大賞公募展開催! ■
  
    日本万華鏡倶楽部との共催で第5回目を迎えた万華鏡公募展は、プロ・
   アマを問わず広く公募しています。年々美しい絵柄の作品、アイデア豊か
   な作品等が登場しています。日本万華鏡大賞(グランプリ作品)、ビジュア
   ル賞、アイデア賞をはじめ、科学技術館賞、大阪市立科学館賞、多摩六都
   科学館賞、出雲科学館賞、今田冨江賞など力作を展示します。また、一般
   公開(12/12-)に先駆けて12月11日(土)NHK「こんにちは いっと6
   けん」にて上位作品をご紹介する予定です。
  
  ● 第5回日本万華鏡大賞公募展 ●
    会期:平成16年12月12日(日)〜19日(日)
    会場:科学技術館4階D室 ※科学技術館入館料でご覧いただけます。
  
    万華鏡情報は、日本万華鏡倶楽部へ
    http://www.mangekyou-club.com/
  
  
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  ◆◆ 【4】科学技術館トピックス                 ◆◆
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  ■ 今月の土曜実験教室 ■
  
    タイトル:高性能プラスチックでオリジナルしおりをつくろう
    開 催 日:12月11日、18日、25日
  
    詳しくは
    http://www.jsf.or.jp/event.html#sat-jikken を見て下さい。
  
  ■ 今週の「ユニバース」 ■
  
    科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日の午後に開催していま
   す。今週のゲストコーナーでは、地球の気象現象に影響を及ぼす「エルニ
   ーニョ」についてお話をうかがいます。
    また、第1回目のライブショーでは、米国・ヤーキス天文台とのライブ
   天体観測を行います。お楽しみに。
  
    案内役:亀谷 和久 (東京大学)
    ゲスト:高薮縁さん (東京大学) 「エルニーニョってなに?」
  
  ■ 東京・ミュージアムぐるっとパス2004 ■
  
    「ぐるっとパス2004」とは、都内の美術館・博物館・動物園・水族
   館など計44施設の入場券または入場割引券が綴られた、便利でお得なパ
   スです。当館も対象館の一つです。価格は2,000円(税込み)、有効期
   間は最初にご利用になった日より2ヶ月間です。
  
    詳しくは
    http://www.rekibun.or.jp/grutto/index.html を見て下さい。
  
  ■ インターネット割引券 ■
  
    必要事項を記入のうえ持参していただくと、団体料金にて割引入館でき
   ます。
  
    詳しくは
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/discount/index.html
    を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【5】お知らせ                       ◆◆
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  ■ 科学技術映像ライブラリー ■
  
    科学技術映像祭入選作品の多くは、科学技術映像ライブラリーに収蔵さ
   れ(16ミリフィルム333本・VHSビデオ約200本)、貸し出しを
   行っています。どうぞご利用下さい。
  
    詳しくは  http://ppd.jsf.or.jp/filmlib/ を見て下さい。
    科学技術映像祭は
    http://ppd.jsf.or.jp/filmfest/index.htm を見て下さい。
  
    今回はライブラリーの中から次の作品を紹介します。
  
    作品 「きのこの世界」
    種別:VHS
    時間:47分
    対象:小・中・高・大・一般
    製作:樋口生物科学研究所
    企画:(株)シネ・ドキュメント
    内容:キノコには樹木と共生するものと、樹木を腐朽分解するものがあ
       る。森林の成立とその物質循環に重要な役割を果たすキノコを微
       速度映像を交え追求した。
    備考:平成14年度科学技術映像祭入選作品
  
  ■ 近日中に開催される「青少年のための科学の祭典」のご案内 ■
  
    詳しくは  http://www.kagakunosaiten.jp/ を見て下さい。
  
    大会名 : 大分大会
    期 間 : 平成16年12月25日(土)〜26日(日)
    会 場 : グリーンカルチャーセンター (大分市)
  
  ■ 40周年記念「科学技術館との思い出」エッセイ募集 ■
  
    昭和39年(1964年)4月東京都千代田区北の丸公園に科学技術館が
   誕生し今年で40年を迎えました。その間2000万人以上の来館者に利
   用されております。
    そこで、開館40周年を記念して、科学技術館を見学されたときの思い
   出を募集しています。応募者全員に記念品を進呈します。
  
    ☆応募資格:小学生以上の方であれば年齢は問いません。 
    ☆締切日:平成17年(2005年)3月31日(木)
  
    詳しくは http://www.jsf.or.jp/inf40.html を見て下さい。
  
  
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  ◇◇ 【担当者より】                       ◇◇
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    友人から本誌の記事について、なぜ「北の丸公園の自然」なの? と聞
   かれ、公園の中に科学技術館があるからですと答えましたが。北の丸公園
   は東京にいる人は分かるでしょうけれど、地方の方には分からないよ!と
   指摘されました。表題の下に注釈をつけましたので、よろしくお願いいた
   します。
    ここで北の丸公園について簡単に紹介しましょう。
    北の丸公園は江戸城の北の丸で、御三卿の田安家と清水家の屋敷のあっ
   たところです。明治に入り近衛連隊の兵舎や近衛師団司令部が置かれまし
   た。昭和38年から兵舎の跡地を森林公園(国民公園)として整備を開始
   し、昭和44年から一般に開放されています。科学技術館が開館した昭和
   39年には兵舎の一部がまだ残っていました。
    公園面積は19.3haで、外周部は皇居の森と一体感を保つため、ク
   スノキ、タブノキ、スダジイ等の常緑樹が植栽されています。中央部には
   明るい芝生地と池が配置され、その周辺にはヤマモミジ、ケヤキ、コナラ、
   クヌギ等の落葉樹や花木があり、野鳥が好む「実のなる木」も多く植えら
   れ、秋には美しい紅葉が見られます。
    科学技術館に来館された後には、この公園を散策されるのもよいと思い
   ます。皆様のご来館をお待ちしております。
                    (広報・マーケティング室 大西)
  
    お読みいただいた感想や、科学技術館に対する思い出、展示等の質問な
   ど皆様からのメールをお待ちしております。
    E-mail:mlmaster@jsf.or.jp
  
  
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   発行者:科学技術館メールマガジン係
       〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
  
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