科学技術館メールマガジン バックナンバー


  
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     科学技術館 メールマガジン 第7号  2004/12/15 発行
  
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   こんにちは。科学技術館です。
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
  
  
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   ≪ 今号の目次 ≫
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   ◆ 【1】科学・技術よもやま話
   ◆ 【2】北の丸公園の自然
   ◆ 【3】科学技術館トピックス
   ◆ 【4】お知らせ
   ◆ 【5】ミュージアムへ行こう!
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  ◆◆ 【1】科学・技術よもやま話 ◆◆
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  ■ やっかいなカビ ■
  
    師走となり、大掃除の季節となりました。掃除をしていてやっかいなの
   がカビです。風呂場のタイルや冷蔵庫のゴムのパッキングにまではえます。
    カビはキノコと同じ菌類で、菌糸と呼ばれる細長い細胞でできていて、
   胞子という生殖細胞をつくって飛散させて増えていきます。私たちが見て
   いるカビの色はこの胞子の色なので、目に見える以上の菌糸が生えている
   ことになります。
    屋外では空気1立方メートルあたり100個以上の胞子が浮遊していま
   すが、掃除をあまりしない家庭の床では、1平方メートルあたり1500
   万個以上の胞子が散乱しているといわれています。
    カビは植物のように光合成をしないため、パンやミカンなどの食品など
   から栄養をとるほか、浴室の石鹸液や垢、顔料や樹脂、ゴムの可塑剤まで
   も利用して生きているしたたかな生物です。
    カビの汚れを除去するには、消毒用アルコールや漂白剤を利用してカビ
   を殺して漂白しますが、畳や壁の内部まで広がった時には家庭では対処で
   きません。よって何よりのカビ対策は、生育を促す空気、温度、湿度、栄
   養源を絶つことが重要です。こまめな掃除、換気、日光消毒をして、来年
   の大掃除は楽にしたいものです。
  
    大掃除とカビ対策に関する詳しい説明は
    http://www2.tokai.or.jp/earth-planner/index.html
    を見て下さい。
  
    (科学・技術教育研究会 バイオライター)
  
  
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  ◆◆ 【2】北の丸公園の自然                   ◆◆
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  ■ 冬の野の鳥たち ■
  
    木々の葉も散り、見通しがよくなると、野鳥たちの姿を見つけやすくな
   ります。
    スズメ、カラス、ハト(ドバト)などは、いつでもたくさん見られる鳥
   ですが、ちょっと気をつけると、シジュウガラ、ヤマガラ、コゲラ、コサ
   ギ、ダイサギ、ヒヨドリなどを発見することができます。これらの野鳥は
   いつ でも見られる留鳥ですが、冬にのみ見られる…北国からはるばるや
   ってくる冬の渡り鳥や高い山で繁殖し冬は根雪のない平地へやってくる冬
   鳥なども見られるようになります。
    北の丸公園でも12月〜4月頃まで、ツグミ、アカハラ、ジョウビタキ
   などに出会うことができます。
    双眼鏡をもってこれらの野鳥をさがしてみましょう。
  
    「冬の野の鳥たち」の写真は
     http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/007.html
    を見て下さい。
  
    (サイエンス友の会顧問 松田邦雄)
  
  
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  ◆◆ 【3】科学技術館トピックス                 ◆◆
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  ■ 実験演示の先生便り ■
  
    ワークスを担当する井澤祐一です。来館した児童が「博士!博士!」と
   はやし立てるので「そうか博士か、ようし取ろう」と3年がかりで博士号
   を取ったよ。今度はそう呼ばれても偽りではない。ところで学校の理科(科
   学)は楽しいかい。いやでも・面倒でも・苦しくても「科学を研究」しな
   くては、少資源国・日本はこの道しかない。未来は君たちの双肩にありだ。
    最近の余談。北の丸公園で拾ったマテバシイの実を、数個ずつ小ポリ袋
   に詰めて、来館者に渡して「ぜひ、この実を蒔いてほしい。新芽は蝶(ム
   ラサキツバメ)の餌になるし、成長した木は同化作用もして温暖化防止に
   もなる。まさに「ドングリの実は地球を救うのだ」と、この実を蒔くこと
   をお願いしました。北は青森、南は山口などの各地から来られた方々は、
   蒔くことを約束して帰られた。来春「芽が出たよ」とお便りが届くのが楽
   しみです。
  
  ■ 今月の土曜実験教室 ■
  
    タイトル:高性能プラスティックでオリジナルしおりをつくろう
    開 催 日:12月18日、25日
   内  容:プラスチックって熱に弱いですよね。しかし、『ポリイミド』
         という高性能プラスチックは他のプラスチックが溶けてしま
         うような熱でも溶けない丈夫な性質を持っています。
         実験教室ではこの『ポリイミド』でしおりを作ります
  
    詳しくは
    http://www.jsf.or.jp/event.html#sat-jikken を見て下さい。
  
  ■ 今週の「ユニバース」 ■
  
    毎週土曜日の午後に、科学ライブショー「ユニバース」を開催していま
   す。天文学をはじめとして、最新の科学の話題をコンピュータシミュレー
   ションを用いて紹介しています。
   今週の案内役は矢治健太郎さん、ゲストは、東京理科大学の松下恭子さん
   です。土星や銀河の話題を取り上げます。
  
    コーナーのご案内については
    http://www.jsf.or.jp/event.html#live-show を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【4】お知らせ                       ◆◆
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  ■ 科学技術映像ライブラリー ■
  
    科学技術映像祭入選作品の多くは、科学技術映像ライブラリーに収蔵さ
   れ(16ミリフィルム333本・VHSビデオ約200本)、貸し出しを
   行っています。どうぞご利用下さい。
  
    詳しくは  http://ppd.jsf.or.jp/filmlib/ を見て下さい。
  
    今回はライブラリーの中から次の作品を紹介します。
  
    作品 「幹細胞研究が導く再生医学−21世紀の先端医療をめざして−」
    種別:VHS
    時間:20分
    対象:高・大・一般
    製作:中外製薬(株)
    企画:(株)桜映画社
    内容:細胞を分化・増殖させ、新しい組織・器官を作り、治療に役立て
       る再生医学の研究は、世界中で先を競うかのように進められてい
       る。しかし、それら研究の基礎には、長い間の幹細胞研究の地道
       な積み重ねがあった。この作品は、最先端の研究を各研究室、医
       療施設に訪ね、さらにミクロ撮影によって細胞レベルの実態を捉
       えた。既に臨床応用されている血管再生例などを通して、こうし
       た研究が目指す未来の医療の姿について考えようとした。
    備考:平成14年度科学技術映像祭入選作品
  
    科学技術映像祭は
    http://ppd.jsf.or.jp/filmfest/index.htm を見て下さい。
  
  ■ 近日中に開催される「青少年のための科学の祭典」のご案内 ■
  
    詳しくは  http://www.kagakunosaiten.jp/ を見て下さい。
  
    大会名 : 大分大会
    期 間 : 平成16年12月25日(土)〜26日(日)
    会 場 : グリーンカルチャーセンター (大分市)
  
  ■ 40周年記念「科学技術館との思い出」エッセイ募集 ■
  
    昭和39年(1964年)4月東京都千代田区北の丸公園に科学技術館が
   誕生し、今年で40年を迎えました。その間2,000万人以上の来館者
   に利用されております。
    そこで、開館40周年を記念して、科学技術館を見学されたときの思い
   出を募集しています。応募者全員に記念品を進呈します。
  
    ☆応募資格:小学生以上の方であれば年齢は問いません。 
    ☆締切日:平成17年(2005年)3月31日(木)
  
    詳しくは http://www.jsf.or.jp/inf40.html を見て下さい。
  
  ■ 東京・ミュージアムぐるっとパス2004 ■
  
    「ぐるっとパス2004」とは、都内の美術館・博物館・動物園・水族
   館など計44施設の入場券または入場割引券が綴られた、便利でお得なパ
   スです。当館も対象館の一つです。価格は2,000円(税込み)、有効期
   間は最初にご利用になった日より2ヶ月間です。
  
    詳しくは
    http://www.rekibun.or.jp/grutto/index.html を見て下さい。
  
  ■ インターネット割引券 ■
  
    必要事項を記入のうえ持参していただくと、団体料金にて割引入館でき
   ます。
  
    詳しくは
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/discount/index.html
    を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【5】ミュージアムへ行こう!                ◆◆
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  ◆ 大成 風のミュージアム(東京都三鷹市) ◆
  
    JR三鷹駅からバスに乗ること約5分、真新しい校舎の上に見慣れない
   オブジェが出現します。実はこれは大成高校の新校舎屋上に新しく設置さ
   れた風力発電装置です。日本の高等学校では初?となる校舎内サイエンス
   ・ミュージアムも今年6月オープンし、脚光を浴びています。
    ミュージアムでは「風」をテーマにさまざまな切り口からサイエンスし
   ており、来館者の「想像力」と「創造力」をかきたてます。目玉は「風の
   発生」を体験できる電話ボックスや、風を視覚化する「シュリーレン装置」
   など。
    ワークショップも開催しており、学校のクラス単位などで利用できます。
    見学希望の方は大成高校までお問い合わせください。
  
    詳しくは http://www.taisei.ed.jp/  を見てください。
  
   ※このコーナーでは、科学技術館企画開発部が施設づくりに関わった全国
    各地のミュージアムを紹介していきます。次回は、防災をテーマにした
    「あんしんねっと光(山口県光市)」(予定)です。お楽しみに。
  
  
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  ◇◇ 【担当者より】 ◇◇
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    年の瀬も迫り何かとあわただしい日が続きますが、今年はそれにしても
   暖かいですね。北の丸公園を散歩していたらサザンカの花に吸蜜するスズ
   メバチがいました(12月10日)。また、新聞の見出しに「フクジュソ
   ウ開花 高遠の陽光、春と勘違い?」(信濃毎日新聞)とあり、長野県高
   遠町(標高千メートル)の日当たりのよい斜面にフクジュソウが咲いた
   (12月10日)。例年は1月中旬頃咲くが、昨年は12月の末に、今年
   はさらに半月も早く花をつけたと出ていました。
    ところで今、アルゼンチンでは気候変動枠組条約第10回締約国会議
   (COP10)が開かれています。地球温暖化防止について討議されていること
   でしょう。また、京都議定書(COP3)をロシアが批准(11月4日)した
   ことにより、来年2月に発効し、温室効果ガスの削減が義務づけられるこ
   ととなりました。一人ひとりが地球温暖化防止について取り組むことが必
   要です。
    スズメバチもフクジュソウも地球温暖化の影響でしょうか?皆さんも、
   身近なところでお気づきのことがあったらお便り下さい。
                    (広報・マーケティング室 大西)
  
    お読みいただいた感想や、科学技術館に対する思い出、展示等の質問な
   ど皆様からのメールをお待ちしております。
    E-mail:mlmaster@jsf.or.jp
     
    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
  
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