科学技術館メールマガジン バックナンバー |
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◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ 科学技術館 メールマガジン 第8号 2004/12/22 発行 ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ こんにちは。科学技術館です。 当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。 ====================================================================== ≪ 今号の目次 ≫ ====================================================================== ◆ 【1】科学・技術よもやま話 ◆ 【2】北の丸公園の自然 ◆ 【3】科学技術館トピックス ◆ 【4】お知らせ ====================================================================== ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【1】科学・技術よもやま話 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 血液型性格判断−なぜ信じてしまうの? ■ 最近、血液型による性格分けを扱うテレビ番組が多く放映されています。 科学的にはどのようにとらえられているのでしょうか?心理学で行われた数 多くの研究を総合してみると、血液型と性格の間におよそ一貫した関係は見 いだされていません。一例をあげれば、1980〜88年の間に13歳から 59歳の男女、のべ1万人以上から得られたデータを分析した結果、血液型 と性格の間に決まった関係は見られませんでした。 ではなぜ、多くの人はあてにならない血液型と性格との関係を信じてしま うのでしょうか?むしろこのことが心理学者の研究対象となり、人の科学的 な思考判断を妨げる心理的なしくみが解明されてきました。 たとえば、性格は「時に神経質で時にはズボラ」というように、いろいろ な面を併せ持っていますが、ある特定な面を指摘されると「思い当たるフシ もある」と当たったような感覚になってしまうことがあげられます。また、 人のある面を特徴的な性格として信じ込むと、以降はその面だけをクローズ アップして見てしまい、思い込みを強化していく、ということもあります。 このような人の思考傾向は、単に科学的判断を誤らせるだけでなく、偏見 や差別を生む原因にもなっています。実際に「自己中心的」「二重人格」な どと言われるような、血液型に伴ういじめや差別も多く報告されています。 みなさんはこんな科学的とは言えない思考傾向にとらわれていませんか? 血液型性格判断に関するテレビ番組や雑誌などの特集を見かけたら、「典 型」であるかのように紹介される事例や「証明した」かのような結論に至る 調査方法や分析方法の中に欠陥が潜んでいないか探しながら見てみましょう。 科学的な思考を鍛えるよい訓練になりますよ。 参考文献:ブルーバックス(講談社)「超常現象をなぜ信じるのか」(菊池聡著) 科学的な思考を妨げる人間の心理傾向についてわかりやすく解説してあります。 (科学・技術教育研究会 孫時空) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【2】北の丸公園の自然 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※ 科学技術館や武道館、国立近代美術館等がある北の丸公園では様々な 自然を観察することができます。 ■ 凛として咲く冬の花々 ■ 木枯らしが吹き、木々の紅(黄)葉や落葉が進んで、冬枯れの寂しい季 節を迎えました。 いよいよ冬本番の到来です。 この寒さの中に、健気にも、凛と花を開いて公園を飾ってくれている草 木があります。 @ 木の花では、ヤブツバキ・サザンカ・カンツバキ・チャノキ ・ハマヒサカキ・フユザクラ・ビワ・ボケ・ヤツデ・ヒイラギなどが見 られます。 A 草の花では、ツワブキ・ハキダメギク・セイヨウタンポポ ・ウラジロチチコグサなどが見られます。 どうぞ、これらの可憐な花々をご覧頂きたく、ご紹介します。 「凛として咲く冬の花々」の写真は http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/008.html を見て下さい。 (サイエンス友の会講師 永井昭三) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【3】科学技術館トピックス ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 1月の星見隊 ■ かに星雲(M1):おうし座の超新星座残骸 "昼間でも星が見えていた!" 1054年、突然空に現れた星は、約3週間ほど輝きつづけ、徐々に暗くな り、肉眼では見ることが出来なくなりました。夜になって、その星が現れ たおうし座の角の先に望遠鏡を向けて見ると、しみのような天体が見つか ります。 この天体は、年をとった星が、その一生の最後に大爆発を起こして、星 の身体を作っていた材料を宇宙空間にばらまいた姿です。望遠鏡でも点に しか見えない星が、何千年もかけて大きな広がりをもつ星雲に姿を変えま した。 その形から「かに星雲」の愛称で呼ばれています。 「昼も現れて太白(たいはく)の如し。」 中国の『唐会要』に記録が残されています。青空の中、金星のように強 く輝く星を見てみたいものです。 今宵空を見上げ、かつての星の名残りをご覧あれ。 (科学技術館運営部 木村かおる) ■ 今月の土曜実験教室 ■ タイトル:高性能プラスチックでオリジナルしおりをつくろう 開 催 日:12月25日 内 容:プラスチックって熱に弱いですよね。しかし、『ポリイミド』 という高性能プラスチックは他のプラスチックが溶けてしま うような熱でも溶けない丈夫な性質を持っています。 実験教室ではこの『ポリイミド』でしおりを作ります 詳しくは http://www.jsf.or.jp/event.html#sat-jikken を見て下さい。 ■ 今週の「ユニバース」 ■ 科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日の午後に開催していま す。12月25日はクリスマス。皆さんは、クリスマスツリーのいただきに輝 く星はどんな星か知っていますか?案内役の矢治さんがクリスマスの星に ついて語ってくれますよ。 案内役:矢治 健太郎さん (国立天文台) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【4】お知らせ ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 近日中に開催される「青少年のための科学の祭典」のご案内 ■ 詳しくは http://www.kagakunosaiten.jp/ を見て下さい。 大会名 : 大分大会 期 間 : 平成16年12月25日(土)〜26日(日) 会 場 : グリーンカルチャーセンター (大分市) ■ 科学技術映像ライブラリー ■ 科学技術映像祭入選作品の多くは、科学技術映像ライブラリーに収蔵さ れ(16ミリフィルム333本・VHSビデオ約200本)、貸し出しを 行っています。どうぞご利用下さい。 詳しくは http://ppd.jsf.or.jp/filmlib/ を見て下さい。 今回はライブラリーの中から次の作品を紹介します。 作品 「奇跡の7週間−X線の発見−」 種別:VHS 時間:44分 対象:中・高・大・一般 製作:科学技術振興事業団(現 独立行政法人科学技術振興機構) 企画:(株)アマゾン 内容:ドラマによるX線発見までの再現、発見の背景、当時の反響、現 代での応用などを「X線の発見者はレントゲンではない!?」とい う謎解きの旅を軸に展開する。 備考:平成14年度科学技術映像祭入選作品 科学技術映像祭は http://ppd.jsf.or.jp/filmfest/index.htm を見て下さい。 ■ 40周年記念「科学技術館との思い出」エッセイ募集 ■ 昭和39年(1964年)4月東京都千代田区北の丸公園に科学技術館が 誕生し今年で40年を迎えました。その間2,000万人以上の来館者に 利用されております。 そこで、開館40周年を記念して、科学技術館を見学されたときの思い 出を募集しています。応募者全員に記念品を進呈します。 ☆応募資格:小学生以上の方であれば年齢は問いません。 ☆締切日:平成17年(2005年)3月31日(木) 詳しくは http://www.jsf.or.jp/inf40.html を見て下さい。 ■ 東京・ミュージアムぐるっとパス2004 ■ 「ぐるっとパス2004」とは、都内の美術館・博物館・動物園・水族 館など計44施設の入場券または入場割引券が綴られた、便利でお得なパ スです。当館も対象館の一つです。価格は2,000円(税込み)、有効期 間は最初にご利用になった日より2ヶ月間です。 詳しくは http://www.rekibun.or.jp/grutto/index.html を見て下さい。 ■ インターネット割引券 ■ 必要事項を記入のうえ持参していただくと、団体料金にて割引入館でき ます。 詳しくは http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/discount/index.html を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◇◇ 【担当者より】 ◇◇ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 東京上野の「国立科学博物館」、お台場の「日本科学未来館」と「科学 技術館」の3館は会議などで情報交換を行っています。 科学技術館メールマガジンを発行するに当たって先行している他の2館に 行って勉強してきました。日本科学未来館では2002年8月15日に創 刊し毎週金曜日に発行、国立科学博物館では2003年5月18日(国際 博物館の日)に創刊し毎週木曜日に発行されております。本メールマガジ ンも毎週水曜日に発行することとして第8号までたどり着きました。 他の2館とも毎週継続することに意義があると話されていました。私ど もも負けないよう内容の充実を図りながら継続して行きたいと思っており ます。他の2館のメールマガジンも読んでみて下さい。 日本科学未来館「メールマガジン『MeSci News』」 http://www.miraikan.jst.go.jp/j/goodstool/mail/index.html 国立科学博物館「科博メールマガジン」 http://www.kahaku.go.jp/magazine/index.html (広報・マーケティング室 大西) お読みいただいた感想や、科学技術館に対する思い出、展示等の質問な ど皆様からのメールをお待ちしております。 E-mail:mlmaster@jsf.or.jp 最後までお読みいただきありがとうございました。 皆様のご来館をお待ちしております。 ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ 発行者:科学技術館メールマガジン係 〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号 ▼このメール配信に関するお問い合わせは、こちらへお願いします。▼ E-mail:mlmaster@jsf.or.jp ▼配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム ページからお願いします。▼ http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ ※このメールマガジンの回覧・転送、及び内容の引用・転載は自由です。 |
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