科学技術館メールマガジン バックナンバー


  
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     科学技術館 メールマガジン 第9号  2004/12/29 発行
  
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   こんにちは。科学技術館です。
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
  
  
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   ≪ 今号の目次 ≫
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   ◆ 【1】科学・技術よもやま話
   ◆ 【2】北の丸公園の自然
   ◆ 【3】新着情報
   ◆ 【4】科学技術館トピックス
   ◆ 【5】お知らせ
   ◆ 【6】他館の紹介
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  ◆◆ 【1】科学・技術よもやま話                 ◆◆
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  ■ 循環小数(じゅんかんしょうすう) ■
  
    分数を小数で表してみましょう。
    1/4の場合は、1/4=1÷4=0.25となります。
    ところが、1/3を小数で表すと、1÷3=0.33333…と無限に
   続いてしまいます。
    このように、小数で表すと永遠に数が続くものがあります。
    0.25のように、ある位置で数字の長さが止まる小数を有限小数、
    0.33333…のように無限に数字が続く小数を無限小数といいます。
    ところで、無限小数には、1/3=0.33333…のように、同じ数
   が繰り返し現れるものと、円周率π=3.1415926…のように、数
   の並びに規則性がないものとがあります。
    前者を循環小数(じゅんかんしょうすう)後者を循環しない小数といい
   ます。
  
    この循環小数は、必ず分数で表現できるという特徴があります。
    ためしに、循環小数1.23232323…を分数の形で表してみまし
   ょう。
  
    まず、
     x=1.23232323…
   とおきます。すると、
     100x=123.23232323…
   となります。 ここで、小数点以下の数字の並びに注目してください。
     0.23232323…
   同じになってることがわかりますね。
   では、100xからxを引いてみましょう。すると、
     99x=122
   となります。長かった小数部分が見事に消えて、整数の式になりました!
     あとは両辺をxの係数で割ってみると、
     x=122/99
   となりました。
  
   この計算はどんな循環小数でもできます。皆さんも試してみて下さい。
  
     (科学・技術教育研究会 コーギ)
  
  
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  ◆◆ 【2】北の丸公園の自然                   ◆◆
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   ※ 科学技術館や武道館、国立近代美術館等がある北の丸公園では、様々
    な自然を観察することができます。
  
  ■ 寒さや乾きに耐える草木の知恵 ■
  
    冬は、寒さや強い乾燥の中にさらされる草木にとっては、極めて過ごし
   にくい季節です。
    しかし、草木には、この寒さや乾きに耐えるためのうまい知恵が備わっ
   ている事が分かります。その一部を拾って見ましょう。
   ★ 草が、バラの花のように葉を広げて地面にぴったりつけている姿を、
    「ロゼット」と言います。この状態は、寒い風を避けるためにも,太陽
    の光や温かさを受けるためにも、都合がよいつくりであることが分かり
    ます。
   ★ 木の芽を見ると、若い芽を寒さや乾きから守るためのいろいろな姿が
    見られます。
  
    それらの姿を北の丸に見られるものから拾ってご紹介しましょう。
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/009.html
    を見て下さい。
  
    (サイエンス友の会講師 永井昭三)
  
  
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  ◆◆ 【3】新着情報                       ◆◆
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  ■ 「学びんピック」のご案内 ■
  
    「学びんピック」とは、小中高生が参加する全国的規模の大会参加を通
   じて児童生徒の学習意欲を高めることを目的とした文部科学省の事業です。
    「学びんピック」として文部科学省に認定された大会はホームページや
   メールマガジン、教育委員会、学校等を通じて情報提供されます。
   
    詳しくは http://manabinpick.mext.go.jp/info/purpose.html 
    を見てください。
  
   【小・中・高校生の皆さん】
    「学びんピック」に認定されている大会で、現在応募を受け付けている
   大会があるのでぜひ冬休みにチャレンジしてみてはいかがですか。
  
    詳しくは http://manabinpick.mext.go.jp/s_info/all_info.html
    を見てください。
  
   【教員・保護者の方々】
    国内で行われている小・中・高校生を対象にした大会、コンクール、コ
   ンテスト等は数多くあります。どの大会に応募するか迷っている児童生徒、
   お子様にはまず
    「学びんピック」に認定されている大会から挑戦してみる方法もありま
   す。
  
    詳しくは http://manabinpick.mext.go.jp/s_info/all_info.html
    を見てください。
  
   【大会主催者の皆様】
    平成17年度に開催される大会の募集を開始しました。
    応募締切りは、平成17年1月24日(月)です。
  
    詳しくは http://manabinpick.mext.go.jp/d_info/d_topics.asp
    を見てください。
  
  
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  ◆◆ 【4】科学技術館トピックス                 ◆◆
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  ■ 来月の土曜実験教室 ■
  
    毎月テーマを変えて実施していますが、来月1月のテーマは「ほかほか
   カイロの秘密」です。寒いこの時期、カイロは手放せませんよね?!実験
   教室に参加して、作り方を覚えましょう。
  
    タイトル:ほかほかカイロのひみつ
    開 催 日:1月8日、15日、22日、29日
  
    今後の予定は
    http://www.jsf.or.jp/event.html#sat-jikken を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【5】お知らせ                       ◆◆
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  ■ 年末年始休館日のお知らせ ■
  
    12月29日から1月3日まで休館します。新年は、1月4日より開館
   します。ただし、1月4日は午後3時に閉館します(入館は午後2時まで)。
   1月5日より、通常どおり開館します。
  
  ■ 科学技術映像ライブラリー ■
  
    科学技術映像祭入選作品の多くは、科学技術映像ライブラリーに収蔵さ
   れ(16ミリフィルム333本・VHSビデオ約200本)、貸し出しを
   行っています。どうぞご利用下さい。
  
    詳しくは  http://ppd.jsf.or.jp/filmlib/ を見て下さい。
  
    今回はライブラリーの中から次の作品を紹介します。
  
    作品 「よみがえれ諏訪湖3−ドイツに学んで12年、あしたへ−」
    種別:VHS
    時間:46分
    対象:中・高・大・一般
    製作・企画:(株)長野放送
    内容:"長野県のほぼ中央にある諏訪湖で“泳げる湖をとりもどそう”
       という住民運動がスタートしたのは平成元年。それから12年、
       ドイツの浄化策を手本に住民、行政、専門家の三者が一体となっ
       て取り組んだ結果、諏訪湖の水質は、水泳大会ができるまでに改
       善した。
       湖浄化の大きなポイントが『再自然化』。コンクリート護岸で囲
       まれていた湖に水草帯の復活を図ったほか、下水道の整備などに
       つとめた。住民の諏訪湖への思いを描くとともに、新たな段階を
       迎えている諏訪湖浄化の方策を探る。"
    備考:平成14年度科学技術映像祭入選作品
  
    科学技術映像祭は
    http://ppd.jsf.or.jp/filmfest/index.htm を見て下さい。
  
  ■ 40周年記念「科学技術館との思い出」エッセイ募集 ■
  
    昭和39年(1964年)4月東京都千代田区北の丸公園に科学技術館が
   誕生し今年で40年を迎えました。その間2,000万人以上の来館者に
   利用されております。
    そこで、開館40周年を記念して、科学技術館を見学されたときの思い
   出を募集しています。応募者全員に記念品を進呈します。
  
    ☆応募資格:小学生以上の方であれば年齢は問いません。 
    ☆締切日:平成17年(2005年)3月31日(木)
  
    詳しくは http://www.jsf.or.jp/inf40.html を見て下さい。
  
  ■ 東京・ミュージアムぐるっとパス2004 ■
  
    「ぐるっとパス2004」とは、都内の美術館・博物館・動物園・水族
   館など計44施設の入場券または入場割引券が綴られた、便利でお得なパ
   スです。当館も対象館の一つです。価格は2,000円(税込み)、有効期
   間は最初にご利用になった日より2ヶ月間です。
  
    詳しくは
    http://www.rekibun.or.jp/grutto/index.html を見て下さい。
  
  ■ インターネット割引券 ■
  
    必要事項を記入のうえ持参していただくと、団体料金にて割引入館でき
   ます。
  
    詳しくは
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/discount/index.html
    を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【6】他館の紹介                      ◆◆
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  ■ 所沢航空発祥記念館紹介の新コーナー ■
  
    所沢航空発祥記念館は、かつて所沢飛行場のあった地に埼玉県が所沢市
   などの協力を得て平成5年に建設オープンした全国でも数少ない航空科学
   系博物館といえる記念館です。科学技術館(日本科学技術振興財団)は、
   記念館建設の構想当時から関わり、そのオープンに際しては当財団の科学
   技術館の運営経験と豊かなノウハウがあることからその運営管理を今日ま
   で任されてきたものです。これからその名前の由来や記念館の概要を「由
   来縁起とご案内」とし、また、イベントなどをご紹介させていただきます。
  
  ■ 所沢航空発祥記念館の由来縁起とご案内 ■
  
    「航空発祥」への道のり(その1)
  
     所沢市は、東京都東村山市などに接し新宿から西武新宿線に乗って約
   50分、池袋からは西武池袋線で45分程度の位置にあります。下車駅の
   名は、ズバリ、航空公園駅といいまして、ここから記念館には7分ほどで
   着くことができます。
    この地に日本最初の飛行場が建設されたのは、今から遡ること93年前
   の1911年(明治44年)のことでした。ライト兄弟が世界初の動力に
   よる飛行を成功させた1903年(明治36年)からわずか8年後のこと
   でした。当時の交通・通信技術のレベルや社会成熟度などを考えますとき、
   飛行機の有用性、その将来性を見抜いて導入を図った日本人の先見性とそ
   の慧眼に驚くべきものがあると言えましょう。
     この飛行場は、当初、空を飛ぶ飛行体として「気球」の活用を考えてい
   たこともあり、その飛行研究を主体とする組織である「臨時軍用気球研究
   会」の許で立地選定作業が行われ、飛行場の建設が進められたのでした。
   その候補地は所沢のほか当時帝都と言われた東京周辺に5箇所ありました
   が、最終的に気象条件、立地条件等を考慮して所沢の地に決まったという
   ことです。
  
    問い合せ   電話04−2996−2225
    ホームページ http://tam-web.jsf.or.jp/(i-mode対応)
  
    (埼玉県所沢航空発祥記念館館長 浅田隆一)
  
  ■ 所沢航空発祥記念館 1月の公開講座 ■
  
    現代の深海探査技術についての講演があります。
   ○ 「H-IIロケットの海底捜索(仮題)」  門馬大和 氏
          (海洋研究開発機構 海洋工学センター研究支援部 部長)
   ○ 「しんかい6500(仮題)」 田代省三 氏 (海洋研究開発機構
          地球深部探査センター企画グループ グループリーダー) 
    開催日時:平成17年1月15日(土)13:00〜15:00
  
    参加申し込み方法は、
    http://tam-web.jsf.or.jp/cont/menu/m_lesson.htm
    をご覧下さい。
  
  
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  ◇◇ 【担当者より】                       ◇◇
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    科学技術館は今日(12月29日)から1月3日まで休館です。毎年年
   末年始以外は、1年を通じて休館はありません。
    今年もたくさんの方々にご来館いただきました。12月に入っても連日、
   大勢の子供たちが貸し切りバスでやってきました。多い日には30団体、
   4,000人を超え、館内は子供たちでいっぱいとなりました。本当にあ
   りが とうございました。
  
    本メールマガジンも創刊から2か月が経ちました。読者は1,200人
   近くになりました。
    「科学・技術よもやま話」では、生物、地学、数学などの先生方がホッ
   トな記事やなるほどと思う記事に一生懸命取り組んでいただいておりす。
   第8号で血液型の記事を掲載。「放送倫理・番組向上機構」では、各放送
   局向けに血液型番組に配慮を求める要望が出されていた(12月8日)こ
   とが分かりました。第4号では地震のマグニチュードとエネルギーの記事
   を掲載。12月26日スマトラ島沖地震が起きました。マグニチュードが
   9.0、死者が2万人を超えると報道されています。亡くなられた方々の
   ご冥福をお祈りします。
    「北の丸公園の自然」では、動物の松田先生、植物の永井先生が、本メ
   ールマガジンのため公園内を頻繁に散策され、たくさんの写真を撮り掲載
   していただいております。
    「読者からのお便り」では、第3号で紹介しました「岡山県のユキ」さ
   んからはその後もお便りをいただいております。
    「他館の紹介」も今号から加わりました。
    これからもさらに充実したマガジンを作りたいと思っております。
    皆様のお友達やお知り合いの方々にもこのメールマガジンをお勧めいた
   だくようお願い申し上げます。
  
    これから寒さも厳しくなってまいります。風邪などひかれないようご自
   愛の上、よいお年をお迎え下さい。
  
                    (広報・マーケティング室 大西)
  
    お読みいただいた感想や、科学技術館に対する思い出、展示等の質問な
   ど皆様からのメールをお待ちしております。
    E-mail:mlmaster@jsf.or.jp
     
    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
  
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   発行者:科学技術館メールマガジン係
       〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
  
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