科学技術館メールマガジン バックナンバー |
---|
◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ 科学技術館 メールマガジン 第16号 2005/2/16 発行 ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ こんにちは。科学技術館です。 当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。 ====================================================================== ≪ 今号の目次 ≫ ====================================================================== ◆ 【1】科学・技術よもやま話 ◆ 【2】北の丸公園の自然 ◆ 【3】科学技術館トピックス ◆ 【4】お知らせ ◆ 【5】ミュージアムへ行こう! ====================================================================== ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【1】科学・技術よもやま話 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 数学ではなぜ文字を使うのか? ■ 小学校では算数を学習しましたが、中学校からは数学を学習することに なります。数学では、1,2,3などの数字に加えてa,b,cなどの文 字を使って計算をはじめることになります。未知数(わからない数)をx, y,zなどで表し、その係数や定数などの既知数をa,b,cなどで表す のは、フランスの哲学者デカルト(1596〜1650)によって確立さ れたと言われています。 数学において文字を使うことの便利さを1つ紹介しましょう。 質問:次の@、Aにおいて、ロープの長さは何メートル異なるでしょうか。 @ 赤道にそって、地上ぴったりにロープを1周させる A 赤道にそって、地上の1m真上を通してロープを1周させる 地球の周りにはちまきを巻く実験です。どのくらい異なると思いますか? 答え1:円周率を3.14、直径を12,756,320(m)として計算 @の長さは 3.14×12,756,320=40,054,844.80(m) Aの長さは 3.14×(12,756,320+2) =40,054,851.08(m) 差は40,054,851.08−40,054,844.80 =6.28(m) かなりの差があるように見えても、実は6m程度しか違わないのです。 文字を使わない場合、計算はこのように複雑になってしまいます。 答え2:文字を使って赤道の直径をR(m)として、計算を振り返ってみ ましょう。 @の長さは 3.14R(m) Aの長さは 3.14(R+2)(m) その差は 3.14(R+2)−3.14R=3.14×2 =6.28(m) 赤道の直径を表すR(m)は、文字同士の引き算をすることで途中で消 えてしまいました。算数の範囲で計算していた 3.14×12,756,320=40,054,844.80 は無駄な計算だったことがわかります。 このように、効率よく計算するためにも文字は非常に役立つのです。 (科学・技術教育研究会 コーギー) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【2】北の丸公園の自然 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※ 科学技術館や武道館、国立近代美術館等がある北の丸公園では、様々 な自然を観察することができます。 ■ アズマヒキガエルの冬眠と春のめざめ ■ 北の丸公園には池があり、アズマヒキガエル(通称ガマガエル)がたく さん住んでいます。寒い冬には、虫たちと同じように体温が下がり(変温 動物)動けなくなるので、秋の終わりの11月頃には石垣の間や木の根元 の土中へもぐりじっと動かず春の来るのを待っています。2月の中旬頃か ら早くも活動をはじめ池の中でアズマヒキガエルの姿を見つけました。そ の1週間後には、細長いひも状の卵塊も見られました。皆さんも気をつけ て池のまわりのふわっとした土の中や、早春の池の中をのぞいてみましょ う。 北の丸に見られるアズマヒキガエルの冬眠と春のめざめの写真は http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/016.html を見て下さい。 (サイエンス友の会顧問 松田邦雄) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【3】科学技術館トピックス ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ ガスクエストでガスを学ぼう ■ 私はガスクエストを担当している梅山 浩です。 暖房、給湯、調理に燃料としての都市ガスは私たちの生活にはなくては ならないものです。 その原料となるのは天然ガスです。天然ガスのほとんどは外国からの輸 入品です。 どこでどうやって生産され、どのようにして輸送し、保存は、そして天 然ガスから家庭で使う都市ガスを作り出すにはどんな工程があるのでしょ うか。さまざまな技術によって私たちが安心して使えるようにして送られ てきます。ガスの採掘から安全に使えるようになるまでのプロセスについ て勉強してみませんか。 ガスが燃える、ものが燃焼する、どうなることでしょう。燃焼に関する 楽しい実験も用意しています。 ガスは気体です。気体の科学と題して、アッ!と驚く実験も楽しめます、 体験もできます。 ぜひ科学技術館へご来館ください。そして、ガスクエストでガスを勉強 してください。 ■ 今月の土曜実験教室 ■ 毎月テーマを変えて実施していますが、2月のテーマは「洗浄の科学、 汚れはこうして落とす」です。 みなさんは家でお皿洗いのお手伝いをしていますか?お皿を洗うときに 使っている洗剤はどのようにして汚れ(油)を落としているのでしょうね? 実はここにも化学がかくされています。仲の悪い水と油を仲良しにして あげる界面活性剤のはたらきによって汚れは落ちます。 さあ実験で確かめてみましょう! タイトル: 洗浄の科学−「汚れはこうして落とす」 開 催 日: 2月19、26日(土) 詳しくは http://www.jsf.or.jp/event.html#sat-jikken を見て下さい。 ■ 今週のユニバース ■ 科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日の午後に開催していま す。「ユニバース」では、研究の第一線にたつ研究者の方々が案内役を勤め、 科学の楽しさを、いくつかのコーナーの中で伝えています。 今週は、国立天文台の台坂先生をゲストに、案内役の半田先生とのトークを お楽しみください。 案内役:半田利弘さん (東京大学) ゲスト:台坂博さん(国立天文台) 今週のゲスト及びコーナーの紹介については、 http://universe.chimons.org/jsf/ を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【4】お知らせ ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 「小児等の環境保健に関する国際シンポジウム」のご案内 ■ <環境省からのお知らせ> 小児等の環境保健に関する国際的な情報交換の場として、昨年度に引き 続き第3回「小児等の環境保健に関する国際シンポジウム」―こどもの健 康と環境中の化学物質―を開催することとなりました。 シンポジウムでは、日頃身近に子供の保健指導に携わる方々を含め、一 般の方々を対象として、国内外で行われている子どもの健康と化学物質に 関する調査・研究の状況等をわかりやすくご紹介するとともに、今後、望 まれる対策について参加者の皆様と共に議論できる場にしたいと考えてお ります。 特に、海外からはスウェーデンで行われた約3万人規模の国民調査やド イツでの環境調査の担当者を招き、それぞれの国での子どもと化学物質に 係わる対応についてお話をして頂く予定です。一人でも多くの方々のご参 加をお待ちしております。 日 程:平成17年2月24日(木)10:00〜17:00 (受付開始9:30) 会 場:三田共用会議所 講堂 参加費:無料(事前申し込みが必要) 詳しくは http://www.nies.go.jp/index-j.html を見て下さい。 ■ 科学技術館・部分リニューアルのお知らせ ■ 春休み前後へ向けて部分リニューアルいたします。 ◎3階「みんなのくるま―自動車―」展示室 ドライビングシミュレータ改装 3月末オープン予定です。 ◎3階「エレクトロホール〜オーロラサイエンス〜」展示室 部分改装 オープンは3月15日(火)の予定です。 ◎5階「虫の目・魚のからだ」(6軸モーションベース) ソフト変更〜おたまじゃくしと蛙をテーマにした内容になります。 日程調整中 春休みへ向けて、新しい参加展示物が登場いたします。 ■ 2005年度 サイエンス友の会 会員募集開始! ■ 科学技術館サイエンス友の会では、2005年度の会員の募集を開始し ました。サイエンス友の会は、年間を通して実験教室、工作教室、自然観 察会、施設見学会などの教室を開催している会員制のクラブです。小学校 3年生以上ならどなたでも会員になることができますので、ぜひご入会下 さい。 サイエンス友の会の入会案内は、 http://www.jsf.or.jp/club/enter.html を見て下さい。 ■ 「エネルギーかるた」をみんなで作ろう 読み札 大募集 ■ エネルギーかるた実行委員会(財団法人日本科学技術振興財団・電気事 業連合会)では、未来を担う子どもたちに“エネルギー”の大切さや、仕 組みを理解してもらい、我が国の科学技術の進展に寄与するため、オリジ ナルの「エネルギーかるた」を公募作成します。 小学生のみなさんが考えた読み札に漫画家の先生たちが絵をかいて下さ います。 学校の先生やお友達、家族とみんなで考えてみましょう。 審 査 員:やなせたかし(漫画家)、三木卓(作家)、 金子美智雄(全国連合小学校長会理事) ほか 応募締切:2005年2月28日(月) 入選発表:2005年3月20日頃 応募方法:小学生なら誰でも、ひとり何回でも、いくつでも応募できま す。必ず、郵便番号、住所、名前、年齢、電話番号、性別、 学校名、学年を書いてください。学校単位の応募も大歓迎で す。 送 り 先:〒248−0006 神奈川県鎌倉市小町2−14−7 「エネルギーかるた」読み札係 FAX0467−60−1205 ※選考の結果採用となった方には賞状と「エネルギーかるた」、 記念品をさしあげます。読み札には名前が載ります。 詳しくは http://www.e-karuta.jp を見て下さい。 ■ 近日中に開催される「青少年のための科学の祭典」のご案内 ■ 詳しくは http://www.kagakunosaiten.jp/ を見て下さい。 大会名 : 紀北大会 期 間 : 平成17年2月20日(日) 会 場 : 紀北教育会館 (北牟婁郡海山町) 詳しくは http://www.cc.mie-u.ac.jp/~lh20234/6thscifestival.htm を見て下さい。 大会名 : 茨城大会 東海・大洗会場 期 間 : 平成17年2月26日(土)〜27日(日) 会 場 : 東海村総合体育館 (那珂郡東海村)・大洗わくわく科学館、 大洗体験活動交流センター (東茨城郡大洗町) ■ 科学技術映像ライブラリー ■ 科学技術映像祭入選作品の多くは、科学技術映像ライブラリーに収蔵さ れ(16ミリフィルム333本・VHSビデオ約200本)、貸し出しを 行っています。どうぞご利用下さい。 詳しくは http://ppd.jsf.or.jp/filmlib/ を見て下さい。 今回は平成13年度科学技術映像祭入選作品の中から次の作品を紹介し ます。 作品 「匠の息吹を伝える 第7回 独学で得た“神の技”」 種別:VHS 時間:29分 対象:小・中・高・大・一般 製作:渇f像館 企画:科学技術振興事業団(現 科学技術振興機構) 内容:真空機器の精密溶接を独学で会得してきた一人の熟練技能者 の技と学習の記録。技能の卓越は(手先ではなく)どこにあ るのかが明らかになってゆく。 科学技術映像祭は http://ppd.jsf.or.jp/filmfest/index.htm を見て下さい。 ■ インターネット割引券 ■ 必要事項を記入のうえ持参していただくと、団体料金にて割引入館でき ます。 詳しくは http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/discount/index.html を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【5】ミュージアムへ行こう! ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ◆青森県立三沢航空科学館◆ 青森県三沢市の三沢空港東側に位置する青森県立三沢航空科学館。 ここは青森県にかかわりのある航空機や航空の歴史を広く紹介するとと もに、青少年に科学への理解と関心を深めてもらうことを目的に、200 3年8月にオープンしました。全国的にも珍しい航空博物館と科学館の機 能を併せ持った、非常に大きな施設です。 世界初の太平洋無着陸横断飛行を達成したミス・ビードル号の復元機、 初の国産旅客機YSー11(実物)をはじめ数百機に及ぶ模型飛行機を展 示しています。また、三沢空港を発着するフライトシミュレーターや風洞 実験装置など、数多くの体験装置を設置しています。 詳しくは http://www.kokukagaku.jp/ をご覧ください。 住 所:〒033−0022 青森県三沢市大字三沢字北山158番地 開館時間:10時00分〜18時00分(入場は17時30分まで) 休館日 :毎週月曜日(祝日の場合は翌日) 年末年始 (12月28日〜翌年1月3日) 入館料 :一般500円、高校生300円、中学生以下無料 (20名以上は団体割引あり) アクセス:三沢空港から車で6分 JR三沢駅から車で15分 第二みちのく三沢ICから車で15分 ※このコーナーでは、科学技術館企画開発部が施設づくりに関わった各地 のミュージアムを紹介します。 次回は3月16日にオープンする本格的屋外科学館 「三洋電機椛セ陽電池科学館フィールドラボ(岐阜県安八町)」です。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◇◇ 【担当者より】 ◇◇ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 今週の「科学・技術よもやま話」を「コーギー」先生に書いて頂きまし た。原稿と共に、先生から次のメッセージをいただきましたので、ご紹介 します。 ここで数学の立場から、思いを述べさせてください。 高校で数学を教えていて気になることがあります。 一つは、薄っぺらな教科書に書いてあることに興味・関心を抱けといっ ても無理。面白いよといえることが全て指導要領外。そのため、中学校で は指導内容のバラツキが激しくなっています。 今回の原稿は、今中学でxだのyだのと文字で置き換えて考えることの 良さを伝えたいとの思いで書きました。易しい内容ですが、案外軽視され ている数学の基本姿勢です。 次回も、この路線でいき次は図形的な内容に入ろうと思っています。 リクエストなどありましたらお寄せください。 このメルマガの精神は大賛成です。数学の面白さを数学初体験の中学生 に伝えたいと思っています。 (広報・マーケティング室 大西) お読みいただいた感想や、科学技術館に対する思い出、展示等の質問な ど皆様からのメールをお待ちしております。 E-mail : mlmaster@jsf.or.jp 最後までお読みいただきありがとうございました。 皆様のご来館をお待ちしております。 ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ 発行者:科学技術館メールマガジン係 〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号 ▼このメール配信に関するお問い合わせは、こちらへお願いします。▼ E-mail : mlmaster@jsf.or.jp ▼配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム ページからお願いします。▼ http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転載の際 には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の記事」と注釈 をいれて下さい。 なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画像・記事 については、無断使用・転載を禁止します。 |
操作メニューへ |
メールマガジンに関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。 科学技術館メールマガジン問い合わせ窓口:http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/ |
Copyright (C)2004 Science Museum, Tokyo, ALL RIGHTS RESERVED |