科学技術館メールマガジン バックナンバー


  
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     科学技術館 メールマガジン 第18号  2005/3/2 発行
  
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   こんにちは。科学技術館です。
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
  
  
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   ≪ 今号の目次 ≫
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   ◆ 【1】科学・技術よもやま話
   ◆ 【2】北の丸公園の自然
   ◆ 【3】科学技術館トピックス
   ◆ 【4】お知らせ
   ◆ 【5】他館の紹介
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  ◆◆ 【1】科学・技術よもやま話                 ◆◆
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  ■ 恐竜基礎知識 ■
  
    恐竜とはどのような生物と言ったらよいでしょうか?試しに以下の記述
   が正しいかどうか答えてみてください。
    1.恐竜の中には「翼竜」と呼ばれる種類のものがいた。
    2.恐竜の中には「首長竜」と呼ばれる種類のものがいた。
    3.恐竜は巨大な爬虫類である。
    恐竜とは一言で言えば、「直立歩行をする爬虫類」ということになりま
   す。ワニやトカゲは体の横に足が出ており、体をくねらせながらわずかに
   地面から体を離して歩くのに対し、恐竜はイヌやウマと同様、体からまっ
   すぐ下へ向かう脚を持ち、体を地面から離してしっかり体重を支えて歩く
   ようになっているのです。
    直立歩行するからには、陸上動物に限られるため、1と2は誤りです。
   また、ニワトリ程度から中型犬大の恐竜もたくさん発見されているため、
   3も正しいとは言えません。
    「恐竜」と一括りに言うことが多いのですが、恐竜は「竜盤目」と「鳥
   盤目」という、2つに大別される動物群の総称です。両者には実にウマや
   サイ(奇蹄目)とキリンやウシ(偶蹄目)ほどの違いがあります。
    「竜盤目」は「トカゲ型の骨盤を持つ目」という意味で、「鳥盤目」は
   「鳥型の骨盤を持つ目」という意味です。近年、「トリは恐竜から進化し
   た」という説が有力になっていますが、トリに進化した恐竜は「鳥盤目」
   ではなく「竜盤目」と考えられています。
    恐竜の研究はどんどん進んでいます。この春、恐竜博も開かれます。知
   識の「更新」をしてみてはいかがでしょうか。
  
    「恐竜博2005」については
    http://www.asahi.com/dino2005/index.html を見てください。
  
    (科学・技術教育研究会 孫時空)
  
  
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  ◆◆ 【2】北の丸公園の自然                   ◆◆
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   ※ 科学技術館や武道館、国立近代美術館等がある北の丸公園では、様々
    な自然を観察することができます。
  
  ■ 啓蟄・春のめざめ ■
  
    3月ともなると、もう早春の気配がいっぱい感じられます。
   3月5日は昔から暦の上で啓蟄(けいちつ)と言われ、虫など生きものた
   ちが土の中から草木の中からはい出して来て姿を現す頃と言われています。
    東京の都心・北の丸公園もちょうどこの頃、チョウではモンシロチョウ
   が蛹(さなぎ)から羽化し、ひらひらと舞い始めます。その他成虫の姿で
   越冬していたキタテハ、アカタテハ、ルリタテハなどの蝶も飛び出して来
   て、日光浴をしたり、咲き始めたタンポポ、セイヨウカラシナなどの花で
   吸蜜したりします。
  
    啓蟄・春のめざめの写真は
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/018.html を見て下さい。
  
    (サイエンス友の会顧問 松田邦雄)
  
  
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  ◆◆ 【3】科学技術館トピックス                 ◆◆
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  ■ 今月の土曜実験教室 ■
  
    髪はどのようにできているのかな?
    自分の髪の一番外側の部分(キューティクル)の状態を顕微鏡で観察し
   てみましょう。
    痛んだ髪はキューティクルがはがれたりしていて髪の内部のたんぱく質
   や脂肪などが流れ出てしまい、すき間ができてしまうのです。しくみを理
   解して、上手にお手入れしましょう。
    きれいな髪にも科学は役立っているんですね。
    実験教室ではパンダさんやウサギさんなどの動物の毛の顕微鏡写真をお
   見せします。人とどのような違いがあるのでしょうね?
  
    タイトル: 髪の毛の科学・ヘアーサイエンス
    開 催 日: 3月5日(土)
  
    詳しくは
    http://www.jsf.or.jp/event.html#sat-jikken を見て下さい。
  
  ■ 今週のユニバース ■
  
    科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日の午後に開催していま
   す。地球の中身はどうなっているんだろう。星はどうしてあるんだろう?
   皆さんが疑問に思っていることを、案内役やゲストの先生に聞いてみよう!
   ショーの中で、わからないことがあったら、ドンドン聞いてください。
   今回は、どんな不思議が飛び出すかな?
  
    案内役:内藤誠一郎さん (東京大学)
    ゲスト:木村学さん(東京大学)
  
    今週のゲスト及び内容は
    http://universe.chimons.org/jsf/ を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【4】お知らせ                       ◆◆
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  ■ 科学技術館・部分リニューアルのお知らせ ■
  
   春休みへ向けて部分リニューアルいたします。
   新しい参加展示物が登場いたします。
  
   ◎3階「みんなのくるま―自動車―」展示室
    ドライビングシミュレータ改装
    3月末オープン予定です。
  
   ◎3階「エレクトロホール〜オーロラサイエンス〜」展示室
    部分改装
    オープンは3月15日(火)の予定です。
  
   ◎5階「虫の目・魚のからだ」(6軸モーションベース)
    ソフト変更〜おたまじゃくしと蛙をテーマにした内容になります。
    日程調整中
  
  ■ 科学技術映像祭/科学技術映像ライブラリー ■
  
    科学技術映像祭入選作品の多くは、科学技術映像ライブラリーに収蔵さ
   れ(16ミリフィルム333本・VHSビデオ約200本)、貸し出しを
   行っています。どうぞご利用下さい。
  
    詳しくは  http://ppd.jsf.or.jp/filmlib/ を見て下さい。
  
    今回は平成13年度科学技術映像祭入選作品の中から次の作品を紹介し
   ます。
  
    作品  「ピコメートル世界へ
              ─IMVホログラフィー電子顕微鏡への挑戦─」
    種別:VHS
    時間:25分
    対象:高・大・一般
    製作:(株)イメージサイエンス
    企画:(株)日立製作所
    内容:電子顕微鏡は日本のお家芸である。その輝かしい系譜に連なり、
       幾多の困難を乗り越えて完成したIMVホログラフィー電子顕微
       鏡。その開発経過を描いている。
  
    科学技術映像祭は
    http://ppd.jsf.or.jp/filmfest/index.htm を見て下さい。
  
  ■ インターネット割引券 ■
  
    必要事項を記入のうえ持参していただくと、団体料金にて割引入館でき
   ます。
  
    詳しくは
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/discount/index.html
    を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【5】他館の紹介                      ◆◆
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  ■ 所沢航空発祥記念館 春休み特別展 ■
  
    タイトル:「航空機の心臓 エンジンの仕組みと歴史」
    開 催 日:平成17年3月5日〜4月3日
    内  容:石川島播磨重工業(株)、三菱重工業(株)ほかの協力によ
         り、幻の試作機「橘花」に搭載された国産ジェットエンジン
         第1号「ネ20」から戦後初の純国産ジェットエンジン「J
         3」、「F3」を実物で紹介します。また、戦前の国産レシ
         プロエンジンの歴史を模型飛行機とパネル、「火星」エンジ
         ンの実物で紹介します。
  
    詳しくは
    http://tam-web.jsf.or.jp/cont/menu/event/event.htm
    を見て下さい。
  
  ■ 所沢航空発祥記念館 公開講座 ■
  
    タイトル:「日本のジェットエンジンの歴史」
         「ジェットエンジンの種類・役割」
    日  時:3月19日(土)13:00〜15:00
    聴  講:無料
    内  容:航空機用ジェットエンジンの種類と役割、日本での開発の歴
         史について分かりやすく解説します。
  
    参加申込方法は
    http://tam-web.jsf.or.jp/cont/menu/seminar/seminar.htm
    を見て下さい。
  
  ■ 所沢航空発祥記念館からのたより ■
  
    所沢航空発祥記念館は、埼玉県立の施設です。その由来縁起等について
   は、第9号から第13号により詳細をお知らせいたしました。
    所沢航空発祥記念館が埼玉県立であるという縁から話題を飛躍させて、
   埼玉県の花、サクラソウについて、シリーズ5回で話を進めてみたいと思
   います。
    ところで、サクラソウを表記する場合は、正式にはカタカナ表示をすべ
   きかと思いますが、個人的な花への思い入れから、さくら草と表していき
   ます。
  
  ◇ さくら草(その1) ◇
  
    さくら草は、秩父を源流とする荒川下流の野生種の花の美しさをきっか
   けとして江戸時代に園芸化されたといわれ、伝わっている話には、真偽は
   ともかくとして、徳川家康が登場するするものもあります。
    栽培されているサクラ草の園芸品種は、現在、600種とも700種と
   も言われ、たくさんの品種があります。今日でも熱心な趣味家や園芸家に
   よる新品種の作出が行われていますが、新園芸品種として定着し、栽培さ
   れ続けられるものは、そのうち僅かと言われています。言い換えれば、栽
   培普及品種に類似していないものを新たに作出することは、極めて難しい
   ものなのです。
    では、園芸品種化されていない野生種のさくら草の存在は、どうなって
   いるでしょうか。埼玉県には、日本一の自生地があります。さいたま市の
   田島ヶ原(たじまがはら)です。特別天然記念物として指定され、さくら
   草公園として保護されております。広々とした荒川の河川敷4ヘクタール
   に100万株が自生し、毎年20万株から30万株がピンクの色を敷き詰
   めたように咲き誇っています。例年、4月中、下旬の開花時期には、観賞
   する人々で大いに賑わいます。ご覧になっていない方は、開花情報を確認
   の上、観賞されることをお勧めいたします。
  
    問い合せ   電話04−2996−2225
    ホームページ http://tam-web.jsf.or.jp/(i-mode対応)
    
    (埼玉県 所沢航空発祥記念館 総務課長 當間正一)
  
  
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  ◇◇ 【担当者より】                       ◇◇
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    最近50年間で、桜(ソメイヨシノ)の開花日が5日早まり、イロハカ
   エデ(イロハモミジ)の紅葉(木全体の8割程度が赤くなった状態)が約
   2週間遅くなったという。
    昨年末から1月にかけ暖かい日が続き、あちこちで様々な植物の開花が
   報じられました。ところが2月に入り気温の低い日が多かったため、植物
   の春の目覚めがぴたりと止まってしまいました。カワヅザクラやカンヒザ
   クラは例年より1週間から10日開花が遅れました。
    本誌「北の丸公園の自然」の植物について執筆していただいている永井
   昭三先生は、毎日、写真の被写体を求めて公園内を探索されています。週
   刊誌である本誌にタイムリーな紹介をするため、気温と植物の開花などの
   予測に大変神経を使っていらっしゃいます。
  
                    (広報・マーケティング室 大西)
  
    お読みいただいた感想や、科学技術館に対する思い出、展示等の質問な
   ど皆様からのメールをお待ちしております。
     E-mail :mlmaster@jsf.or.jp
     
    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
  
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