科学技術館メールマガジン バックナンバー |
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◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ 科学技術館 メールマガジン 第21号 2005/3/23 発行 ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ こんにちは。科学技術館です。 当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。 * このメールマガジンは等幅フォントでご覧下さい。 ====================================================================== ≪ 今号の目次 ≫ ====================================================================== ◆ 【1】科学・技術よもやま話 ◆ 【2】北の丸公園の自然 ◆ 【3】科学技術館トピックス ◆ 【4】お知らせ ◆ 【5】他館の紹介 ====================================================================== ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【1】科学・技術よもやま話 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ サクラはクローン!? ■ 「暑さ寒さも彼岸まで」。お彼岸が過ぎましたが読者の皆様のお住まい の場所は春めいて来ましたでしょうか。なかにはまだまだ雪が降って春は まだ先だとおっしゃられる地方の方もいらっしゃるかもしれませんが、今 日は春の花サクラの話題におつきあい下さい。 サクラと一口に言っても種類は千差万別ですが、小学校や公園などに植 えられ私たちになじみが深いサクラはソメイヨシノです。葉が出る前に一 斉に開花し、花の量が多く、散り際が見事なことから人気の高い品種です。 この全国、いや世界のいろいろな土地に植えられているソメイヨシノは 実は1本の木から作られた同じ遺伝子をもつクローンなのです。ソメイヨ シノは江戸時代に世界最大の植木センターだった染井村(現在の東京都豊 島区駒込)で、オオシマザクラを父親にエドヒガンを母親に作られました。 そのことは最新の技術によって、葉緑体やミトコンドリアに含まれるDN Aがエドヒガンのものであることから確かめられています。見事な花を付 けますが、自家不和合性で自分の花粉では種子ができない性質を持ってい たため、ソメイヨシノ同士をかけ合わせることはできませんでした。そこ でオオシマザクラにソメイヨシノを接ぎ木することで増やしてきたのです。 同じ遺伝子をもつため、当たりはずれがなく見事な花を咲かせます。クロ ーンと聞くと何か怪しげな感じをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませ んが、植物の世界では私たちの身近な世界に存在し、私たちに季節感を与 える存在になっているものもあるのです。 (科学・技術教育研究会 バイオライター) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【2】北の丸公園の自然 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※ 科学技術館や武道館、国立近代美術館等がある北の丸公園では、様々 な自然を観察することができます。 ■ 春の頃の野鳥たち ■ いよいよ木々の花、野草の花が次々と咲きそろい虫たちも出現してくる ので、野鳥たちにとっては、えさも豊富になり、子育てをするにはよい時 季になってきました。 花の蜜を吸ったり、虫をつかまえたりする様子を観察してみましょう。 きっと楽しい発見があるでしょう。 また冬にだけ見られる北の国からやってきた野鳥たちはまだ見られます が、やがて旅立っていくでしょう。また南の国からツバメなど夏鳥もやっ てきます。皆さんの近くで見られた、カモ・ユリカモメや木々の間のツグ ミなどはいつ頃見られなくなるのか、ツバメの姿はいつ頃から見られるよ うになるのか、ぜひ観察し記録しておきましょう。そしてぜひ知らせてく ださいね。 春の頃の野鳥たちの写真は http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/021.html を見て下さい。 (サイエンス友の会顧問 松田邦雄) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【3】科学技術館トピックス ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 4月の星見隊 ■ 木星:ジュピター インターネットで、「木星」と「文学」をキーワードに検索したら、 堀口大學の詩集『水の面に書きて』が見つかりました。 「十月の空澄めり。あけ方の獅子宮を見しか。」 この詩の中で木星は、しし座の中に見えていました。 はたして、今宵、木星はいずこに? 宵の東の空を見上げましょう。春の星座たちが高く昇っています。 穀物神デメテル(おとめ座)の胸元で、ひときわ明るく輝く木星。 ギリシア神話で天の神を表すゼウス、ローマ神話ではユピテル (英語名:ジュピター)の名がついています。 ほら、 天を見上げれば、大地に響くあのメロディーが聞こえてきませんか? (科学技術館運営部 木村かおる) ■ 科学技術館春休み特別展サイエンス・カーニバル’05 ■ 会期:3月26日(土)〜4月5日(火) 会場:科学技術館イベントホール2階、4階、ユニバース4階 内容 ◎ デジタル情報玉手箱「ハードディスクのひみつ展」 ・どこでもハードディスク ・ハードディスクのしくみ ・ハードディスクワークショップ ・ハードディスクおもしろ展示 ◎ サイエンス・バーチャルファイターVol.5 −快盗アインシュタイン− 今年は世界物理年。物理をテーマにした科学冒険活劇です。 実施日:4月1日、3日、4日、5日 ◎ 実験ジャー登場 実施日:4月2日 ◎ 工作教室 会期中毎日実施 ・オリジナルコップを作ろう(参加費500円) ・キーホルダーを作ろう(参加費100円) ◎ 特別天体ライブショー 実施日:3月29日、30日 春の星座解説、宇宙のお話 詳しくは http://www.jsf.or.jp/event.html#spring を見て下さい。 ■ 先生と親子のためのエネルギー教育フェア2005 ■ 知る!見る!体験する! 開催日:平成17年3月28日(月) 主 催:経済産業省資源エネルギー庁ほか 会 場:科学技術館 参加費:無料(当日は科学技術館の入館料が無料となります。) 内 容:米村傳次郎氏の「エネルギーサイエンスショー」 ノーベル物理学賞受賞者小柴昌俊氏の「特別講演」 エネルギー・クイズラリー など 詳しくは http://www.e-ed2005.jp/index.html を見て下さい。 ■ 第48回全国学芸科学コンクール入賞作品展 ■ 開催日:3月15日(火)〜4月7日(木)9:30〜16:50 場 所:科学技術館2階サイエンスギャラリー 主 催:旺文社 後 援:内閣府・文部科学省 内 容:小、中、高校生を対象に、人文社会科学研究、自然科学研究部 門等11部門で作品を募集し、約10万点の応募の中から入選 した作品のうち43点を展示してあります。 詳しくは http://www.obunsha.co.jp/ を見て下さい。 ■ 今週の土曜実験教室 ■ 髪はどのようにできているのかな? 自分の髪の一番外側の部分(キューティクル)の状態を顕微鏡で観察し てみましょう。 痛んだ髪はキューティクルがはがれたりしていて髪の内部のたんぱく質 や脂肪などが流れ出てしまい、すき間ができてしまうのです。しくみを理 解して、上手にお手入れしましょう。 きれいな髪にも科学は役立っているんですね。 実験教室ではパンダさんやウサギさんなどの動物の毛の顕微鏡写真をお 見せします。人とどのような違いがあるのでしょうね? タイトル: 髪の毛の科学・ヘアーサイエンス 開 催 日: 3月26日(土) 詳しくは http://www.jsf.or.jp/event.html#sat-jikken を見て下さい。 ■ 今週のユニバース ■ 科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日の午後に開催していま す。今週は、新しい星を見つけている広瀬洋治さんに、お話ししていただ きます。また、第2・4土曜日は、アメリカのヤーキス天文台とのライブ 天体観測があります。お楽しみに。 案内役:松浦匡さん(東京大学) ゲスト:広瀬洋治さん(神奈川県立青少年センター) 今週のゲスト及び内容は http://universe.chimons.org/jsf/ を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【4】お知らせ ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 科学技術館・部分リニューアルのお知らせ ■ 春休みへ向けて部分リニューアルいたします。 新しい参加展示物が登場いたします。 ◎3階「エレクトロホール〜オーロラ・サイエンス〜」展示室 部分改装「オーロラ・インフォ」オープンしました。 ◎3階「みんなのくるま―自動車―」展示室 ドライビングシミュレータ改装 3月末オープン予定です。 ◎5階「虫の目・魚のからだ」(6軸モーションベース) ソフト変更〜おたまじゃくしと蛙をテーマにした内容になります。 日程調整中 ■ 科学技術映像祭/科学技術映像ライブラリー ■ 科学技術映像祭入選作品の多くは、科学技術映像ライブラリーに収蔵さ れ(16ミリフィルム333本・VHSビデオ約200本)、貸し出しを 行っています。どうぞご利用下さい。 詳しくは http://ppd.jsf.or.jp/filmlib/ を見て下さい。 今回は平成13年度科学技術映像祭入選作品の中から次の作品を紹介し ます。 作品 「密着!アクアマリンふくしま誕生物語」 種別:VHS 時間:47分 対象:小・中・高・大・一般 製作:(株)テレビユー福島 企画:(株)テレビユー福島 内容:2000年7月に福島県いわき市にオープンした本格的海洋水族 館「アクアマリンふくしま」(県営)のオープンまでの約1年を 追ったセミドキュメンタリー。「水族館の魚って、どうやって運 ばれてくるの」この素朴な疑問に応えるべく取材を開始したのが、 番組制作のきっかけだった。取材を続けるにつれて、関係者の思 いや情熱が見えてきた。 科学技術映像祭は http://ppd.jsf.or.jp/filmfest/index.htm を見て下さい。 ■ インターネット割引券 ■ 必要事項を記入のうえ持参していただくと、団体料金にて割引入館でき ます。 詳しくは http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/discount/index.html を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【5】他館の紹介 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 所沢航空発祥記念館 春休み特別展 ■ タイトル:「航空機の心臓 エンジンの仕組みと歴史」 開 催 日:平成17年3月5日〜4月3日 内 容:石川島播磨重工業(株)、三菱重工業(株)ほかの協力によ り、戦後初の純国産ジェットエンジン「J3」、「F3」を 実物で紹介します。また、戦前の国産レシプロエンジンの歴 史を模型飛行機とパネル、「火星」エンジンの実物で紹介し ます。 詳しくは http://tam-web.jsf.or.jp/cont/menu/event/event.htm を見て下さい。 ■ 所沢航空発祥記念館からのたより ■ 所沢航空発祥記念館が埼玉県立であるという縁から、埼玉県の花「サク ラソウ」について、5回に分け掲載いたします。 ◇ さくら草(その4) ◇ この文章を読まれた植物好きの方で、さくら草を身近に観賞したことの ない方がありましたら、さくら草を数鉢、手元に置くことをお勧めします。 植物好きであれば、その途端、桜、或いは他の花以上に素晴らしさを感じ、 感動します。花色を楽しむ、花形を楽しむ、そして花と草姿を楽しむなど、 さくら草は、鉢物園芸の女王と言っても、言い過ぎではありません。次の 楽しみの要素の多様性を見てください。これだけ多芸な植物を他に見つけ ることはできません。 花 色・・白色、とき色、桃色、紅色、紫色、の6系統の色があり、多 様な絞り、緑班、花弁の表裏の色違い、色の濃淡、色の艶、 覆輪、酔白、薄墨色など幻想的で、魅力的な色合いは、多彩 な椿の花色を上まわります。 花 形・・さくら弁、切れ弁、かがり弁、なでしこ弁、細弁、重弁 咲き方・・平咲き、玉咲き、つかみ咲き、抱え咲き、梅花咲き、狂い咲 き、 花弁の花向き・・受け咲き(やや斜め上に咲く)、車咲き(横向きに咲 く)、垂れ咲き(下向きに咲く) 花弁の大小は・・6mm位から55mmまで 野生種の花は、桃色、さくら弁、平咲き、受け咲き、中輪が一般的です。 ここまで、お話ししてきましたさくら草は、春先の園芸店に洋種サクラ ソウとしてたくさん並べられ親しまれている、メラコイデス、ポリアンサ、 ジュリアン、オブコニカ、オーリキュラなどのプリムラ類の鉢物とは栽培 管理が異なっています。 植物の分類上、さくら草は、サクラソウ科、サクラソウ属、サクラソウ節 に属し、近縁種として、オオサクラソウや四国カッコウソウがあります。 植物の分類から見ても洋種のサクラソウ類とは性質の異なったものとなっ ています。 問い合せ 電話04−2996−2225 ホームページ http://tam-web.jsf.or.jp/ (i−mode対応) (埼玉県 所沢航空発祥記念館 総務課長 當間正一) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◇◇ 【担当者より】 ◇◇ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 3月も下旬に入り暖かくなりました。ですが、時々寒い日があると、ま だほんとうの春という実感はわいてきません。 この頃は道を歩いていても電車に乗っていても、必ずと言っていいほど マスクをしている人を見かけます。花粉症の季節です。 このメルマガの編集にたずさわるようになり、草木や動物の活動に、季 節の移り変わりに大きな関心を持つようになってきました。 今日、さくらの開花予想(第4回)が気象庁より発表される予定です。 さくらの開花は、東北と東日本・西日本では平年並の地点が多いですが、 東北・関東甲信・東海の一部では平年より早く、四国・九州の一部では平 年より遅い地点がある見込みです。 真新しいランドセルを背負ったピカピカの一年生たちの元気な声がきか れる春はもうすぐそこまできています。 花粉症の方には辛い季節ですが、頑張って下さい。 (情報システム開発部 小嶋美穂) お読みいただいた感想や、科学技術館に対する思い出、展示等の質問な ど皆様からのメールをお待ちしております。 E-mail :mlmaster@jsf.or.jp 最後までお読みいただきありがとうございました。 皆様のご来館をお待ちしております。 ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ 発行者:科学技術館メールマガジン係 〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号 ▼このメール配信に関するお問い合わせは、こちらへお願いします。▼ E-mail :mlmaster@jsf.or.jp ▼配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム ページからお願いします。▼ http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転載の際 には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の記事」と注釈 をいれて下さい。 なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画像・記事 については、無断使用・転載を禁止します。 |
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