科学技術館メールマガジン バックナンバー


  
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     科学技術館 メールマガジン 第22号  2005/3/30 発行
  
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   こんにちは。科学技術館です。
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧下さい。
  
  
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   ≪ 今号の目次 ≫
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   ◆ 【1】科学・技術よもやま話
   ◆ 【2】北の丸公園の自然
   ◆ 【3】科学技術館トピックス
   ◆ 【4】お知らせ
   ◆ 【5】他館の紹介
   ◆ 【6】読者からのお便り
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  ◆◆ 【1】科学・技術よもやま話                 ◆◆
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  ■ 作図により√aを求める ■
  
    無理数は紀元前に、ギリシアにおいてピタゴラス学派によって発見され
   ましたが、平方根を表す記号√は、16世紀にドイツのルドルフが初めて
   用いたと言われています(Christoff Rudolff 1499〜1545)。
    さて、ここでは無理数を線分の長さで表してみましょう。
    最も簡単なのは、三平方の定理を用いた図1の方法です。
  
    図1は
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/022/yomoyama.html を見て下さい。
  
    この場合、縦の長さを1と固定すると、横の長さを1にしたときの四角
   形の対角線の長さは√2、これを横の長さにしたときの四角形の対角線の
   長さは√3、というように、基準とした単位の整数倍の値の平方根を順に
   求めることができます。
    しかし、この方法では任意の値の平方根は作図できません。
    今度は図2を見てみましょう。
  
    図2は
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/022/yomoyama.html を見て下さい。
  
    この図では方べきの定理より BA・BC=BD^2 が成り立ちます。
    ※BD^2 は、 辺BDの長さの2乗を表しています。
    したがって、半径2の円の直径AC上にBC=3となる点Bをとると、
    BD^2=3 すなわち 
    BD=√3 となります。
    一般に、AB=a、BC=bとすると BD=√(ab)が得られます。
    平面幾何は証明だけではありません。こんな使い方もあるのです。
  
   (科学・技術教育研究会 コーギー)
  
  
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  ◆◆ 【2】北の丸公園の自然                   ◆◆
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   ※ 科学技術館や武道館、国立近代美術館等がある北の丸公園では、様々
    な自然を観察することができます。
  
  ■ 次々と活動を始めた虫たち ■
  
    3月も半ばを過ぎると気温も虫たちの活動に適した15〜20℃前後の
   日も多くなり、次から次へと虫たちの種類も増え、活発に活動している姿
   が見えます。
    コブシ、ハクモクレン、サクラ、コデマリ、ジンチョウゲ、ツツジ、タ
   ンポポ、セイヨウカラシナ、ムラサキハナナなどの花が咲きそろい、早く
   も大型のナミアゲハ(アゲハチョウ)や春の頃のみに出現するツマキチョ
   ウの姿も見られるようになります。
    またミツバチ、クマバチ、アシナガバチ、ハナアブなどが活発に飛びま
   わる姿も見られます。幼虫の姿でエノキの根元で冬を越したゴマダラチョ
   ウの幼虫も木にのぼり新芽を食べてやがて脱皮します。
    まさに春たけなわという感じです。皆さんのところの春の虫たちの様子
   も知らせてくださいね。
  
    次々と活動を始めた虫たちの写真は
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/022.html を見て下さい。
  
    (サイエンス友の会顧問 松田邦雄)
  
  
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  ◆◆ 【3】科学技術館トピックス                 ◆◆
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  ■ 科学技術館春休み特別展サイエンス・カーニバル’05 ■
    会期:3月26日(土)〜4月5日(火)
    会場:科学技術館イベントホール2階、4階、ユニバース4階
   内容
   ◎ デジタル情報玉手箱「ハードディスクのひみつ展」
    ・どこでもハードディスク ・ハードディスクのしくみ
    ・ハードディスクワークショップ ・ハードディスクおもしろ展示
   ◎ サイエンス・バーチャルファイターVol.5
                        −快盗アインシュタイン−
     今年は世界物理年。物理をテーマにした科学冒険活劇です。
     実施日:4月1日、3日、4日、5日
   ◎ 実験ジャー登場 実施日:4月2日
   ◎ 工作教室 会期中毎日実施
    ・オリジナルコップを作ろう(参加費500円)
    ・キーホルダーを作ろう(参加費100円)
   ◎ 特別天体ライブショー 実施日:3月29日、30日
     春の星座解説、宇宙のお話
  
    詳しくは http://www.jsf.or.jp/event.html#spring
    を見て下さい。
  
  ■ 第48回全国学芸科学コンクール入賞作品展 ■
  
    開催日:3月15日(火)〜4月7日(木)9:30〜16:50
    場 所:科学技術館2階サイエンスギャラリー
    主 催:旺文社
    後 援:内閣府・文部科学省
    内 容:小、中、高校生を対象に、人文社会科学研究、自然科学研究部
        門等11部門で作品を募集し、約10万点の応募の中から入選
        した作品のうち43点を展示してあります。
  
    詳しくは http://www.obunsha.co.jp/ を見て下さい。
  
  ■ 土曜実験教室について ■
    平成16年度の土曜実験教室は、3月26日(土)で終了しました。
    平成17年度は、9月より実施する予定です。ご期待下さい。
  
  ■ 今週のユニバース ■
  
    科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日の午後に開催していま
   す。春の月はおぼろに、空も少しかすんで見えますね。今週は、どんな星
   空や宇宙のお話が飛び出すでしょう?
   またゲストには、ケミカルエンターテインメントの島崎さんをお招きして、
   楽しい科学実験ショーをご披露いただきます。お楽しみに。
  
    案内役:亀谷和久さん(東京大学)
    ゲスト:島崎直也さん(ケミカルエンターテインメント)
  
    今週のゲスト及び内容は
    http://universe.chimons.org/jsf/ を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【4】お知らせ                       ◆◆
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  ■ 科学技術館・部分リニューアルのお知らせ ■
  
   新しい参加展示物が登場いたします。
  
   ◎3階「みんなのくるま―自動車―」展示室
    ドライビングシミュレータを更新し、本日3月30日より一般公開します。
    是非、体験して下さい。
  
   ◎5階「虫の目・魚のからだ」(6軸モーションベース)
    ソフト変更〜おたまじゃくしと蛙をテーマにした内容になります。
    日程調整中
  
  ■ 科学技術映像祭/科学技術映像ライブラリー ■
  
    科学技術映像祭入選作品の多くは、科学技術映像ライブラリーに収蔵さ
   れ(16ミリフィルム333本・VHSビデオ約200本)、貸し出しを
   行っています。どうぞご利用下さい。
  
    詳しくは  http://ppd.jsf.or.jp/filmlib/ を見て下さい。
  
    今回は平成13年度科学技術映像祭入選作品の中から次の作品を紹介し
   ます。
  
    作品 「20世紀 日本の気象災害」
    種別:VHS
    時間:56分
    対象:小・中・高・大・一般
    製作:(株)日本映画新社
    企画:(財)日本気象協会
    内容:20世紀に起こった様々な日本の気象災害は政治、経済、社会そ
       して国民生活に多大な影響を及ぼし、激動の百年の歴史的要因の
       一つともなったきた。しかし一方では過酷な状況での観測データ
       の蓄積、世界の気象学と一体となって発展してきた観測技術など
       によって予測精度が向上し、気象災害時の人的被害も激減した。
       その背景には気象災害に正面から立ち向かった人々の挑戦があり、
       それらはすべて20世紀独自のできごとであった。
  
    科学技術映像祭は
    http://ppd.jsf.or.jp/filmfest/index.htm を見て下さい。
  
  ■ インターネット割引券 ■
  
    必要事項を記入のうえ持参していただくと、団体料金にて割引入館でき
   ます。
  
    詳しくは
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/discount/index.html
    を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【5】他館の紹介                      ◆◆
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  ■ 所沢航空発祥記念館 春休み特別展 ■
  
    タイトル:「航空機の心臓 エンジンの仕組みと歴史」
    開 催 日:平成17年3月5日〜4月3日
    内  容:石川島播磨重工業(株)、三菱重工業(株)ほかの協力によ
         り、戦後初の純国産ジェットエンジン「J3」、「F3」を
         実物で紹介します。また、戦前の国産レシプロエンジンの歴
         史を模型飛行機とパネル、「火星」エンジンの実物で紹介し
         ます。
  
    詳しくは
    http://tam-web.jsf.or.jp/cont/menu/event/event.htm
    を見て下さい。
  
  ■ 所沢航空発祥記念館からのたより ■
  
    所沢航空発祥記念館が埼玉県立であるという縁から、埼玉県の花「サク
   ラソウ」について、5回に分け掲載いたしました。今回は最終回です。
  
  ◇ さくら草(その5) ◇
  
    さくら草は、既にお話ししたとおり、日本の河川流域の野生種から園芸
   化されたものであり、300年以上の昔から常温で栽培され続けてきまし
   た。栽培は、毎年、鉢栽培で増殖した冬芽を生育開始前の1月、2月の厳
   寒期(関東では)に芽分けし、大きさを揃えた上で、植え付けを行います。
   2月の厳しい寒さを体験させ、3月の自然環境の春に芽出しが行われます。
   薄緑色の新芽は、太陽光を十分に当てた育成管理を行うことで、力強い株
   に育ち、4月中、下旬にようやく開花するものです。
    さくら草は、洋種サクラソウのように温室栽培に適してなく、芽分けに
   よる増殖や厳寒期の植え替え作業等の栽培の特性から大量生産に適してお
   りません。このため、さくら草の普及は一部の園芸愛好家に止まっていま
   したが、最近では、園芸価値の高さが認められ始め、量的には僅かですが
   花時には、園芸店の店先で見かけるようになってきました。
    もし、よろしかったら、暖かい4月に少し足を延ばしていただき、園芸
   店の店先をご覧になってください。
  
    問い合せ   電話04−2996−2225
    ホームページ http://tam-web.jsf.or.jp/ (i−mode対応)
  
    (埼玉県 所沢航空発祥記念館 総務課長 當間正一)
  
  
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  ◆◆ 【6】読者からのお便り                   ◆◆
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  ○ <東京都の江上さんから>(受信:平成17年3月23日)
  
    こんにちは。毎週、メールマガジンを楽しく拝読しております。
    北の丸公園、中央線沿いの土手、千鳥ケ淵…もうすぐ一年中で一番華や
   かな時期を迎えますが、飯田橋、市ケ谷の土手を通学路にしていた当時は、
   宴会の後に残る酒臭さとゴミの山に悩まされる憂鬱な季節でもありまし
   た。花が終わって酔っ払いも去り、やれやれと思っていると、今度は毛虫
   が…。
    ソメイヨシノには実がならない、と今日のメルマガにありましたが、土
   手の桜には小さいさくらんぼがなって、試食(?)したり、熟して落ちたさ
   くらんぼで道が真っ黒になっていました。品種が違うのでしょうか。
    花びらの浮かぶ千鳥ケ淵でボートに乗るのも楽しみです。ただ、あの濃
   い緑の水が…あれがもう少しきれいだったらいいのですが。不忍池は空気
   を送って、少しきれいになったように見えますが、お壕はできないのでし
   ょうか。
  
   <科学・技術よもやま話 バイオライター先生からの回答>
  
    時々ソメイヨシノに小さなサクランボがついていることがありますが、
   これはソメイヨシノではないサクラの花粉がついてできたものです。
    ですから種子を育ててもソメイヨシノと出所不明のサクラとの雑種が生
   じ、ソメイヨシノはできません。
  
  
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  ◇◇ 【担当者より】                       ◇◇
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    今日が最終日。スプリング・サイエンスキャンプ2005で高校生を引
   率して滋賀県大津市にある東レ株式会社地球環境研究所にきています。
    本号は出張先の大津市から電話等でやりとりして配信にこぎつけました。
    スプリング・サイエンスキャンプ2005は、4倍近い応募者の中から
   選抜された210人が、先進的な研究テーマに取り組む大学や民間の研究
   所等21機関で科学技術体験合宿プログラム(2泊3日)に参加しました。
    参加した生徒たちは、企業秘密などの塊である最先端の研究所で、研究
   者から直接指導を受け、体験し、多くの感動をもらって帰っていくことと
   思います。
    このサイエンスキャンプは、夏にはサマー・サイエンスキャンプ、冬に
   はウインター・サイエンスキャンプと年3回開催しています。今回参加で
   きなかった方々(高校、高専の生徒)は、夏や冬のキャンプにぜひ応募し
   て下さい。
  
                  (広報・マーケティング室 大西 茂)
  
    お読みいただいた感想や、科学技術館に対する思い出、展示等の質問な
   ど皆様からのメールをお待ちしております。
     E-mail :mlmaster@jsf.or.jp
     
    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
  
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