科学技術館メールマガジン バックナンバー


  
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     科学技術館 メールマガジン 第24号  2005/4/13 発行
  
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   こんにちは。科学技術館です。
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧下さい。
  
  
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   ≪ 今号の目次 ≫
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   ◆ 【1】科学・技術よもやま話
   ◆ 【2】北の丸公園の自然
   ◆ 【3】科学の本の紹介
   ◆ 【4】新着情報
   ◆ 【5】科学技術館トピックス
   ◆ 【6】お知らせ
   ◆ 【7】他館の紹介
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  ◆◆ 【1】科学・技術よもやま話                 ◆◆
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  ■ ラップ中の塩素の確認実験 ■
  
    分解されにくく強い毒性を持つといわれるダイオキシンは、炭素、水素、
   酸素、および塩素を成分としています。これらの元素を含む物質を焼却炉
   などで燃やすと複雑な化学反応が起こりダイオキシンができます(生成す
   る仕組みはまだ分かっていません)。塩素以外は普通の有機物と同じです
   ので、塩素を含んでいるかどうかが重要です。
    ゴミ焼却問題で取り上げられる例として、ラップをみてみましょう。
    ラップにも色々な種類がありますが、この中に塩素(塩化ビニリデン)
   を含むものがあります(商品ラベルに表示してあります)。これがダイオ
   キシンを発生させる可能性をもっているのです。
    この塩素は炭素と結合しているので有機塩素と呼ばれ、食塩などの塩素
   とは性質が異なります。
    ラップ中の塩素は炎色反応で検出できます(バイルシュタイン反応)。
    30センチの銅線をライター等で加熱し、2センチ角程度に切ったラッ
   プに押しつけて、ラップを溶かして銅線に付けます。これをガスバーナ等
   の炎に入れると、塩素がラップに入っている場合、青または緑の炎が観察
   できます(銅の炎色反応)。
    塩素を含まないポリエチレンラップの場合は、ただ燃えるだけで炎色反
   応は見られません。無公害ラップと言われるゆえんです。
    防虫や芳香に使われるパラジクロロベンゼンも、有機塩素化合物の一つ
   なので、少量を銅線に付けてガスバーナで燃やすと緑色の炎が観察できま
   す。
    同じ用途のナフタレンでは緑色の炎は観察できません。
   (実験は安全な環境において先生の指導のもとで行ってください)
  
    (科学・技術教育研究会 KEN)
  
  
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  ◆◆ 【2】北の丸公園の自然                   ◆◆
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   ※ 科学技術館や武道館、国立近代美術館等がある北の丸公園では、様々
    な自然を観察することができます。
  
  ■ ニホンミツバチの活動 ■
  
    春の訪れと共に気温も15℃前後の日には北の丸公園清水門の近くの石
   垣のあたりを小さなハチがさかんに飛び交っています。これは野生のミツ
   バチでニホンミツバチと言います。
    ふつうは西洋から輸入した洋種ミツバチを飼育し蜂蜜をとっていますが、
   日本には昔から住んでいる野生のニホンミツバチも同様に花の蜜を集め、
   石垣や木の穴などの間につくった巣へ運びます。
    石垣のすき間の巣の入り口のあたりには、暖かい日にはたくさんのニホ
   ンミツバチが出入りしています。時にはスズメバチなどの外敵が襲ってく
   ることもあります。そのときには数匹のハチで立ち向い、殺されてしまう
   こともありますが、大きな敵を追い払うこともあります。
    ニホンミツバチの巣に近づきすぎると、さされることもありますので、
   5メートル以上はなれたところから双眼鏡で観察するのがよいです。
    みなさんの家の近くでも、このニホンミツバチがみつかるかもしれない
   ので気をつけてさがしてみましょう。
  
    ニホンミツバチの活動の写真は
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/024.html を見て下さい。
  
    (サイエンス友の会顧問 松田邦雄)
  
  
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  ◆◆ 【3】科学の本の紹介                    ◆◆
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    先週のミミズに続き、今週はナメクジ。ユニークで元気でカラフルなナ
   メクジくんの絵がいっぱいの絵本です。書名のとおり思わず「ガンバレ!
   ナメクジくん!」と応援したくなります。
  
  ■ ガンバレ!!まけるな!!ナメクジくん ■
    三輪一雄/作・絵  偕成社  2004年11月  1000円
  
    カタツムリには歌や楽しい呼び名があるのに、似ているナメクジは嫌わ
   れものです。実は同じ仲間で、むかし海にいた巻き貝が陸に上がったので
   す。背中にカラのなごりを残すナメクジもいます。
    カタツムリはカラがあるおかげで昼間も乾燥せず行動できるし、寒い冬
   もカラに膜を作るので大丈夫。でもカラは重くて、ジャマ!!! そこで、
   なんと、ナメクジは長い年月をかけ、大事な内臓が入ったカラを脱ぎ捨て
   たんです。でも、そのおかげで、乾燥や、寒さにおびやかされています。
   そんな、巻貝から今の姿になるまでの進化を楽しく描いています。「ナメ
   クジは危険をかえりみず自由にあこがれた冒険家だ!」、気持ち悪がった
   り、悪者にせずもっと知ってほしいという、ナメクジ賛歌の絵本でもあり
   ます。
    絵は楽しく力強くて、親子できっと楽しく読むことが出来るでしょう。
   どうぞ読み聞かせで楽しんでください。もちろん、小学生なら自分で読ん
   で、そして大人も楽しめます。
  
    この本の表紙は
    http://spin.bas.t-kougei.ac.jp/hon/7musekitsui/namekujikun/namekujikun.asp
    を見て下さい。
  
    科学読物研究会については、
    http://homepage3.nifty.com/fwga4903/kaken.htm を見て下さい。
  
    (科学読物研究会  増本裕江)
  
  
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  ◆◆ 【4】新着情報                       ◆◆
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  ■ 第46回(平成17年度)科学技術映像祭の入選作品が決定 ■
  
    第46回(平成17年度)の科学技術映像祭の入選作品が決定しました。
   入選作品の表彰式・入選作品発表会が、科学技術館サイエンスホールにて
   開催されます。
  
   発表上映会
    日時 平成17年4月21日(木)、22日(金)
    場所 科学技術館サイエンスホール
      (東京都千代田区北の丸公園2−1)
   表彰式
    日時 平成17年4月22日(金) 午後2時から
    場所 科学技術館サイエンスホール
      (東京都千代田区北の丸公園2−1)
  
    詳しくは  http://ppd.jsf.or.jp/filmfest/46/index.html
   を見て下さい。
  
    近日の各地方での入選作品発表会の予定です。
    つくば 4月19日(火)〜24日(日) 
                       於:つくばエキスポセンター
    札 幌 5月 3日(火)〜 5日(木)
                       於:札幌市青少年科学館
    仙 台 4月29日(金)〜5月8日(日)(除く5月2日、6日)
                       於:仙台市科学館
    新 宿 4月20日(水)〜25日(月)
                       於:未来科学技術情報館
    名古屋 4月23日(土)
                       於:名古屋市科学館
    大 阪 4月23日(土)
                       於:大阪科学技術センター
    広 島 4月24日(日)、5月1日(日)
                       於:広島市こども文化科学館
    宮 崎 4月29日(金)〜5月5日(木)(5/2休館日)
                       於:宮崎科学技術館
  
  
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  ◆◆ 【5】科学技術館トピックス                 ◆◆
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  ■ 今週のユニバース ■
  
    科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日の午後に開催していま
   す。今週は、「 宇宙の果てまで −宇宙は銀河でできている− 」をテ
   ーマに、国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクトのコンテンツを中心
   に、身近な太陽系から宇宙の大規模構造のお話を予定しています。
  
    案内役:縣秀彦さん (国立天文台)
  
    今週のゲスト及び内容は
    http://universe.chimons.org/jsf/ を見て下さい。
  
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  ◆◆ 【6】お知らせ                       ◆◆
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  ■ 科学技術館・部分リニューアルのお知らせ ■
  
   新しい参加展示物が登場いたします。
  
   ◎3階「みんなのくるま―自動車―」展示室
    ドライビングシミュレータを更新し、3月31日より一般公開しました。
   是非、体験して下さい。
  
   ◎5階「虫の目・魚のからだ」(6軸モーションベース)
    おたまじゃくしと蛙をテーマにした内容で4月10日より一般公開しま
   した。
  
  ■ 科学技術映像祭/科学技術映像ライブラリー ■
  
    科学技術映像祭入選作品の多くは、科学技術映像ライブラリーに収蔵さ
   れ(16ミリフィルム333本・VHSビデオ約200本)、貸し出しを
   行っています。どうぞご利用下さい。
  
    詳しくは  http://ppd.jsf.or.jp/filmlib/ を見て下さい。
  
    今回は平成12年度科学技術映像祭入選作品の中から次の作品を紹介し
   ます。
  
   作品 「ゾウリムシ」 
    種別:VHS
    時間:25分
    対象:小・中・高・大・一般
    製作:堀田康夫(個人)
    企画:堀田康夫(個人)
    内容:単細胞動物のゾウリムシ。けれどもその細胞は繊毛で動き回りエ
       サを食べ、捕食者の攻撃からの防衛手段を持ち、接合という優性
       生殖もする細胞である。
  
    科学技術映像祭は
    http://ppd.jsf.or.jp/filmfest/index.htm を見て下さい。
  
  ■ インターネット割引券 ■
  
    必要事項を記入のうえ持参していただくと、団体料金にて割引入館でき
   ます。
  
    詳しくは
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/discount/index.html
    を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【6】他館の紹介                      ◆◆
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  ■ 所沢航空発祥記念館からのお知らせ ■
  
    所沢航空発祥記念館 大型映像館では、4月1日〜6月30日に「RO
   BOT 〜夢のアストロボーイへ〜」を上映します。また、本作品の上映
   を記念して、パネル展「鉄腕アトム大百科」を当館ロビーで開催します。
   
    詳しくは、http://tam-web.jsf.or.jp/ を見て下さい。
  
  
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  ◇◇ 【担当者より】                       ◇◇
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    4月から新しくできた「科学の本の紹介」では、月ごとにテーマを決め
   て紹介していただけるとのこと。ミミズに続きナメクジと、楽しい本の紹
   介が続く4月のテーマは「身近な生きものとふれあう」です。5月は「科
   学技術」、6月は「でかけてみよう動物園、水族館」のテーマで紹介して
   いただきます。乞うご期待!!
    科学技術館メールマガジンは中学生以上を対象に編集をしておりますが、
   「科学の本の紹介」のように、小学生や幼児でも十分楽しめる内容を心掛
   けています。小学生や幼児などの小さなお子さんに、お兄さん、お姉さん
   やご両親などがこのメールマガジンの内容についてお話をしていただけれ
   ば、ご家族皆さんで科学技術の楽しさを共有することができると思います。
    引き続きご愛読下さいますよう。また、周りの方々にもおすすめいただ
   けますなら幸甚に存じます。
  
                  (広報・マーケティング室 大西 茂)
  
    お読みいただいた感想や、科学技術館に対する思い出、展示等の質問な
   ど皆様からのメールをお待ちしております。
     E-mail :mlmaster@jsf.or.jp
     
    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
  
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