科学技術館メールマガジン バックナンバー


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     科学技術館 メールマガジン 第26号  2005/4/27 発行
  
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   こんにちは。科学技術館です。
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧下さい。
  
  
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   ≪ 今号の目次 ≫
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   ◆ 【1】科学・技術よもやま話
   ◆ 【2】北の丸公園の自然
   ◆ 【3】科学の本の紹介
   ◆ 【4】新着情報
   ◆ 【5】科学技術館トピックス
   ◆ 【6】お知らせ
   ◆ 【7】他館の紹介
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  ◆◆ 【1】科学・技術よもやま話                 ◆◆
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  ■ 指数の拡張 ■
  
    同じ数aをn個掛け合わせたものをaのn乗といいます(ここでは、
   a^nと表すことにします)。とくに、a^1=aとなります。
    ここで、nは掛け合わせるaの個数ですから、自然数となります。例と
   して、2のn乗を順に求めると以下のようになります。
     2^1=2 
     2^2=4 
     2^3=8 
     2^4=16、 …
    指数が1増えるごとに、ここでは2が掛けられるわけですから、値は2
   倍になっていきます。
    では、これを逆に書いてみましょう。
     2^4=16 
     2^3=8 
     2^2=4 
     2^1=2、 …
    指数が1減るごとに、値は2分の1になっています。
    ということは、2^1=2ですから、指数を1減らした2^0は、
   2の2分の1、すなわち、2^0=1 ということになります。
    さらに指数を1ずつ減らしていくと、
     2^0=1
     2^(−1)=(1/2)
     2^(−2)=(1/4)
     2^(−3)=(1/8)
    となることになります。
    そこで、正の数aに対して、
     (定義1) a^0=1
     (定義2) a^(−n)=(1/a^n)
    と定めることにします。
    このようにして、指数は自然数から整数に拡張されました。
  
    では2の2分の1乗というのはどのような数になるでしょうか。
    指数法則のうちの (a^m)^n=a^mn が成り立つとすると
     {2^(1/2)}^2=2^{(1/2)・2}
                =2^1
                =2
    が成り立ちます。
    つまり、2の2分の1乗という数は、その数を2乗すると2になるので、
     2^(1/2)=√2
    と定めることができます。
    そこで、正の数aに対して、
     (定義3) aのn分の1乗は、n乗根aである。
    と定めることにします。
    このようにして、指数を有理数に拡張することができました。
  
    一般に、指数を実数にまで拡張しても指数法則が成り立つことが知られ
   ています。
  
     (科学・技術教育研究会 コーギー)
  
  
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  ◆◆ 【2】北の丸公園の自然                   ◆◆
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   ※ 科学技術館や武道館、国立近代美術館等がある北の丸公園では、様々
    な自然を観察することができます。
  
  ■ アゲハチョウの仲間 ■
  
    サクラやツツジなどの花の季節になると、北の丸公園でもアゲハチョウ
   の姿がよく見られるようになります。モンシロチョウなどよりはずっと大
   型で、樹間の高いところを速く飛びます。
    ツツジなど赤い花が好きなようで、さかんに吸蜜に訪れる姿がみられま
   す。きっと皆さんもよく知っている蝶で、サンショウやミカンなどの若芽
   に母蝶がまん丸い卵を産みつけます。
    北の丸公園ではアゲハチョウの仲間で一番多く見られるのは、アオスジ
   アゲハで、これは幼虫の食樹のクスの木が北の丸公園には多いからです。
    その他、クロアゲハ、カラスアゲハ、ジャコウアゲハ、モンキアゲハな
   ども次々と姿を現わします。また温暖化の影響か南国の蝶ナガサキアゲハ
   も2003年頃から見られるようになりました。
  
    アゲハチョウの仲間の写真は
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/026.html を見て下さい。
  
    (サイエンス友の会顧問 松田邦雄)
  
  
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  ◆◆ 【3】科学の本の紹介                    ◆◆
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    4月の最後は、ザリガニの本を紹介します。5月はチャンス!
    天気のいい一日、まだ涼しいうちに出かけて、どうぞザリガニと対決し
   てみてください。とっても楽しいですよ。
  
  ■ 『ザリガニのかいかた そだてかた』 ■
    小宮輝之 文/浅井粂男 絵/岩崎書店
  
    我が家では、池や小川に出かける時の必携品は、スルメとタコ糸、網と
   小さなバケツでした。ザリガニつりをするからです。コツは、混雑する前、
   涼しいうちに着くこと、粘ること。スルメだけとって逃げられたり、人の
   気配を感じて隠れてしまったり、ハサミにはさまれたり、ドロドロになり
   ながらザリガニとの対決です。
    この本は、「とりに行こう」「からだのつくり」と、飼い方だけでなく、
   そんなザリガニの魅力、触れ合うコツがいっぱいです。
    飼ってみると、忙しく動く小さなハサミや足、お腹にいっぱいくっつい
   ている小さな赤ちゃん、水槽を毎日眺めるのが楽しみになってきます。そ
   んな時は、「餌の食べ方」や「子育てのようす」を、さらに「呼吸の観察」
   「実験しよう」「標本つくり」と発展した内容が載っています。
    生きものの具体的な飼い方やからだのつくり、生活の様子などがやさし
   く書かれた『かいかた そだてかた』シリーズのうちの一冊。柔らかい色
   合いのイラストの絵本です。
  
    この本の表紙は、
    http://spin.bas.t-kougei.ac.jp/hon/7musekitsui/zariganinokaikata/zariganinokaikata.asp
    を見て下さい。
  
    科学読物研究会については、
    http://homepage3.nifty.com/fwga4903/kaken.htm
    を見て下さい。
  
    ( 科学読物研究会  菅原 由美子)
  
  
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  ◆◆ 【4】新着情報                       ◆◆
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  ■ ゴールデンウィーク特別展 ■
  
    「Let's Try ! Let's Sports」−スポーツを科学する−
    魔球フォークボールに挑戦(立体映像体験)、ボルダリングへ挑戦(ミ
   ニクライミング)、スキージャンプの浮力実験、カーリングへ挑戦、数字で
   見る記録ほか。
  
    詳しくは http://www.jsf.or.jp/event.html#sports を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【5】科学技術館トピックス                 ◆◆
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  ■ 5月の星見隊 ■
   
    黄道光:こうどうこう
   「天の川は・・・、Xという字の形になって」
   宮沢賢治の「ポランの広場」にでてくる、ある農夫の話です。
    最近は天の川を見る機会も少なくなりましたが、天の川が×の字にクロ
   スしているなんて、聞いたことがありませんね。
  
    空気の澄んだところでは、春や秋に、この黄道光(こうどうこう)と呼
   ばれる現象がよく見られます。これは、太陽の周りをまわる小さなチリが、
   太陽の光を受けてぼんやり光っているものです。
  
    宇宙のイメージをふくらませてごらんなさい。
    頭の真上を通り南北に伸びる天の川。それにクロスする、東の空から立
   ち上る小さなチリの光の帯。黄道光。
    このゴールデンウィーク後半は、明け方の空に細い月も加わって、美し
   い星景を楽しむことができそうです。
  
    (科学技術館運営部 木村かおる)
  
  ■ 今週のユニバース ■
  
    科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日の午後に開催していま
   す。今週は、立体視映像を見るために使っているめがねの楽しい使い方を、
   ゲストの先生が紹介してくれます。
  
    案内役:木村かおる(科学技術館)
    ゲスト:松丸敏和さん(柏市立手賀中学校)
  
    今週のゲスト及び内容は
    http://universe.chimons.org/jsf/ を見て下さい。
  
  ■ 科学技術館にTryScience(トライサイエンス)情報ステーションが! ■
  
    「TryScience情報ステーション」(専用ラックにセットされたPCおよび
   ディスプレイ)が設置されました。エスカレーターで4階まで上がってイ
   ベントホール(団体休憩室)入口の右側にありますので、是非、見に来て
   操作してみましょう。
  
    詳しくは http://www.jsf.or.jp/tryscience-pc.html を見て下さい。
  
    また、このTryScienceで紹介されている実験メニューを用いて科学技術
   館では日本IBMと共同して実験教室を開催していますので、是非みなさ
   ん参加してみてくださいね。
  
    「日本IBM TryScience 実験教室」については
    http://www.jsf.or.jp/tryscience-top.html を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【6】お知らせ                       ◆◆
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  ■ 近日中に開催される 
   「第46回(平成17年度)科学技術映像祭の入選作品発表会」のご案内 ■
  
    札 幌 5月 3日(火)〜 5日(木)
                       於:札幌市青少年科学館
    仙 台 4月29日(金)〜5月8日(日)(除く5月2日、6日)
                       於:仙台市科学館
    広 島 5月 1日(日)       於:広島市こども文化科学館
    宮 崎 4月29日(金)〜5月5日(木)(5/2休館日)
                       於:宮崎科学技術館
  
    詳しくは  http://ppd.jsf.or.jp/filmfest/46/index.html
    を見て下さい。
  
  ■ 科学技術映像祭/科学技術映像ライブラリー ■
  
    科学技術映像祭入選作品の多くは、科学技術映像ライブラリーに収蔵さ
   れ(16ミリフィルム333本・VHSビデオ約200本)、貸し出しを
   行っています。どうぞご利用下さい。
  
    詳しくは  http://ppd.jsf.or.jp/filmlib/ を見て下さい。
  
    今回は平成12年度科学技術映像祭入選作品の中から次の作品を紹介し
   ます。
  
    作品 「知を知ろうとする人々(3期生) ─さきがけ研究21─」 
    種別:VHS
    時間:29分
    対象:高・大・一般
    製作:(株)イメージサイエンス
    企画:科学技術振興事業団(現 科学技術振興機構)
    内容:「知」とは一体何なのか?さきがけ研究21「知と構成」研究領
       域の若き研究者たちが、この永遠の謎に挑む。同領域は「知」が
       どう芽生えどのように組み立てられてきたかというこれまで古く
       から哲学の課題とされてきた課題を、21世紀に活躍を期待され
       る研究者たちが、個人の自由な発想で、自然科学や技術の力をつ
       かって解き明かそうとするものである。
  
    科学技術映像祭は
    http://ppd.jsf.or.jp/filmfest/index.htm を見て下さい。
  
  ■ 科学技術館・部分リニューアルのお知らせ ■
  
   新しい参加展示物が登場しました。
  
   ◎3階「みんなのくるま―自動車―」展示室
    ドライビングシミュレータを更新し、3月31日より一般公開しました。
   是非、体験して下さい。
  
   ◎5階「虫の目・魚のからだ」(6軸モーションベース)
    4月10日よりおたまじゃくしと蛙をテーマにした内容になりました。
  
  ■ インターネット割引券 ■
  
    必要事項を記入のうえ持参していただくと、団体料金にて割引入館でき
   ます。
  
    詳しくは
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/discount/index.html
    を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【7】他館の紹介                      ◆◆
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  ■ 所沢航空発祥記念館からのお知らせ ■
  
    所沢航空発祥記念館(埼玉県所沢市)では、4月23日(土)から5月
   22日(日)まで「GW(ゴールデン・ウイーク)大型映像フェスティバ
   ル」を開催します。
    通常上映作品「ROBOT〜夢のアストロボーイへ〜」のほかに、「向
   井千秋のSOSプラネット」「長江」の二作品を交替で上映します。
   縦15m横20mのジャイアントスクリーンの迫力でお楽しみ下さい。
  
    詳しくは、http://tam-web.jsf.or.jp/ を見て下さい。
  
  
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  ◇◇ 【担当者より】                       ◇◇
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    先週(第25号)の「読者からのお便り」で、東京の松村さんご兄妹、
   豪州の井上さんをご紹介いたしました。
    メールマガジンを創刊するときに、友人から、「『知らせたい情報より、
   読者が知りたい情報』を発信すべきである。」と、忠告を受けました。私
   も全く同感です。しかし、読者の皆様がどんな情報を望んでいらっしゃる
   のか分かりません。このため、「このような情報を知りたい。」などのお
   便りをいただくと担当者としてこれほど嬉しいことはありません。その上、
   「メルマガを楽しみに待っている。」とでも書いてあると跳び上がるくら
   い嬉しいものです。
    何もお褒めのお手紙でなくて結構です。メルマガに対する要望や面白い
   企画の提案、また、皆様のお住まいの地域の情報等お伝えいただけたら、
   誌面にも反映したいと思います。もちろん、掲載にあたっては了解を得て
   から行いますので、気楽にお便り下さい。お待ちしております。
  
       (広報・マーケティング室 大西 茂)
  
    お読みいただいた感想や、科学技術館に対する思い出、展示等の質問な
   ど皆様からのメールをお待ちしております。
     E-mail :mlmaster@jsf.or.jp
     
    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
  
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   発行者:科学技術館メールマガジン係
       〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
  
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