科学技術館メールマガジン バックナンバー |
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◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ 科学技術館 メールマガジン 第27号 2005/5/4 発行 ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ こんにちは。科学技術館です。 当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。 * このメールマガジンは等幅フォントでご覧下さい。 ====================================================================== ≪ 今号の目次 ≫ ====================================================================== ◆ 【1】科学・技術よもやま話 ◆ 【2】北の丸公園の自然 ◆ 【3】科学の本の紹介 ◆ 【4】科学技術館トピックス ◆ 【5】お知らせ ◆ 【6】他館の紹介 ====================================================================== ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【1】科学・技術よもやま話 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 炭酸ガスを抜いて村人を守れ! ■ 暑くなってくると爽やかな飲み物が欲しくなります。コーラやサイダー、 ビールなど、炭酸ガスを含むドリンクで喉をうるおしたくなりますよね。 この炭酸ガス=二酸化炭素ですが、過去に大惨事を引き起こしています。 アフリカ中部西岸にあるカメルーンでは、1986年にニオス湖から大量 の二酸化炭素が噴出し、近隣の村で1700名以上の人間が亡くなりまし た。二酸化炭素は重いので、山壁に沿って低地に移動し、それを吸い込ん だ村人や家畜が呼吸困難に陥ったのです。 ニオス湖では、地下の溶岩から発生した火山性ガス(二酸化炭素を含む) が高圧の状態で底部の湖水に高濃度で溶け込んでいたと考えられています。 その上にガスを含まない湖水が分厚く封をして、栓を抜く前のビールやサ イダーと同じ状態になっていました。そして何らかのショックで底部の水 が上部に移動したとき、それまで加わっていた圧力が抜けて、多量の二酸 化炭素が大気中に放出されたのです。 その後の観測で再び底部の湖水に二酸化炭素の蓄積が報告されました。 そこで日米欧の国際チームは、湖水を循環させることで徐々にガス抜きを する事を計画し、2001年にシステムを完成させることに成功しました。 ちなみに、日本の湖では湖水は自然に循環しているため、二酸化炭素の 大規模噴出の心配はないとされています。 ニオス湖災害対策国際チームについては 岩手日報ニュース http://www.iwate-np.co.jp/news/y2001/m200103/n20010322.html を見て下さい。 ニオス湖の災害事例については 日本大学地球システム科学科のページ http://www.geo.chs.nihon-u.ac.jp/tchiba/civil/p2/volcanic_disaster.html を見て下さい。 (科学・技術教育研究会 モロゾフ) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【2】北の丸公園の自然 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※ 科学技術館や武道館、国立近代美術館等がある北の丸公園では、様々 な自然を観察することができます。 ■ ハナミズキの花咲く北の丸公園 ■ 美しく咲き誇っていた八重ザクラも、ハナカイドウも終わり、新手のハ ナミズキが公園を賑わし始めました。それに連れて、アズキナシやオオム ラサキ・コデマリなどの派手な花々が人目を引いています。 地味ながらも、陰でひっそりと花を開いているコナラやイヌシデ・ユズ リハ・メギなども顔をのぞかせています。 その他に見られる花もご紹介しましょう。 ☆ 木の花:イチョウ・ケヤキ・アキグミ・ムレスズメ・カリン・クワ ☆ 草の花:ハルジオン・スズメノテッポウ・タチツボスミレ・フラサ バソウ・スイバ・ノミノツヅリ・ヤエムグラ・ハナイバナ ※皆様のお出ましをお待ちしています。 ハナミズキの花咲く北の丸公園の写真は http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/027.html を見て下さい。 (サイエンス友の会講師 永井昭三) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【3】科学の本の紹介 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 5月は、「ものをつくる」をテーマにして本を選びました。といっても、 作り方とかこつとか、そういうものではありません。ものが生活とどんな に結びついているかが感じていただければと思います。 ■ 『クジラにいどむ船』−ラマレラ・生命の物語− ■ 小島曠太郎 えがみともこ ポプラ社 1300円 2004年 モリ打ちのラマファが、クジラめがけて飛んだ。モリがしっかりと食い こみ、クジラと船はロープでつながった。クジラと船の闘いの始まりだ。 ラマレラの人々は、クジラをとる民。モリと、小さな木の船(プレダン) で、大きなクジラにいどむ。とても勝ち目のなさそうな闘いにいどむ知恵、 それがこの船にはこめられている。闘いのたびに船は傷つき、バラバラに 壊され、しかしそのたびに修理され、よみがえって海に出て行く。勇壮な 顔、ユーモラスな表情、どのプレダンも独特な表情と名前と、何度も作り なおされた長い歴史を持っているのだ。 インドネシア・レンバタ島のラマレラ村。クジラに生き、クジラに力を もらう村の人達の生き方は、遠い日本の我々にも元気を与えてくれる。昨 年の津波で、この島は大丈夫だったのだろうか、それが気がかりだ。 同じ著者の『クジラがとれた日』と『クジラがくれた力』はともにラマ レラのクジラ漁を描く写真絵本。3冊いっしょに読んで欲しい。 この本の表紙は http://spin.bas.t-kougei.ac.jp/hon/11gijutsu/kujiraniidomufune/kujiraniidomufune.asp を見てください。 『クジラがとれた日』の表紙は http://spin.bas.t-kougei.ac.jp/hon/11gijutsu/kujiragatoretahi/kujiragatoretahi.asp を見て下さい。 科学読物研究会については、 http://homepage3.nifty.com/fwga4903/kaken.htm を見て下さい。 (科学読物研究会 小川 真理子) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【4】科学技術館トピックス ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ ゴールデンウィーク特別展 ■ 「Let's Try ! Let's Sports」−スポーツを科学する− 魔球フォークボールに挑戦(立体映像体験)、ボルダリングへ挑戦(ミ ニクライミング)、スキージャンプの浮力実験、カーリングへ挑戦、数字 で見る記録ほか。 詳しくは http://www.jsf.or.jp/event.html#sports を見て下さい。 ■ 今週のユニバース ■ 科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日の午後のみ開催してい ます。天文学をはじめとして、最新の科学の話題をコンピュータシミュレ ーションを用いて紹介しています。ライブショーは参加者の皆さんとの掛 け合いで進められます。第一線で活躍中の科学者との対話をお楽しみくだ さい。 案内役:半田利弘さん(東京大学) ゲスト:福島登志夫さん(自然科学研究機構 国立天文台) 今週のゲスト及び内容は http://universe.chimons.org/jsf/ を見て下さい。 ■ 科学技術館にTryScience(トライサイエンス)情報ステーションが! ■ 「TryScience情報ステーション」(専用ラックにセットされたPCおよび ディスプレイ)が設置されました。エスカレーターで4階まで上がってイ ベントホール(団体休憩室)入口の右側にありますので、是非、見に来て 操作してみましょう。 詳しくは http://www.jsf.or.jp/tryscience-pc.html を見て下さい。 また、このTryScienceで紹介されている実験メニューを用いて科学技術 館では日本IBMと共同して実験教室を開催していますので、是非みなさ ん参加してみてくださいね。 「日本IBM TryScience 実験教室」については http://www.jsf.or.jp/tryscience-top.html を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【5】お知らせ ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 近日中に開催される 「第46回(平成17年度)科学技術映像祭の入選作品発表会」のご案内 ■ 札 幌 5月 3日(火)〜 5日(木) 於:札幌市青少年科学館 仙 台 4月29日(金)〜5月8日(日)(除く5月6日) 於:仙台市科学館 宮 崎 4月29日(金)〜5月5日(木)) 於:宮崎科学技術館 詳しくは http://ppd.jsf.or.jp/filmfest/46/index.html を見て下さい。 ■ 科学技術映像祭/科学技術映像ライブラリー ■ 科学技術映像祭入選作品の多くは、科学技術映像ライブラリーに収蔵さ れ(16ミリフィルム333本・VHSビデオ約200本)、貸し出しを 行っています。どうぞご利用下さい。 詳しくは http://ppd.jsf.or.jp/filmlib/ を見て下さい。 今回は平成12年度科学技術映像祭入選作品の中から次の作品を紹介し ます。 作品 「Helicobacter Pylori ─その胃粘膜障害の実像─」 種別:VHS 時間:20分 対象:高・大・一般 製作:(株)桜映画社 企画:ゼリア新薬工業(株) 内容:胃粘膜障害の原因であるヘリコバクター・ピロリ菌 (Helicobacter Pylori)の実態を顕微鏡撮影で追い、あわせて 胃粘膜障害発生のプロセスを明らかにした。 科学技術映像祭は http://ppd.jsf.or.jp/filmfest/index.htm を見て下さい。 ■ インターネット割引券 ■ 必要事項を記入のうえ持参していただくと、団体料金にて割引入館でき ます。 詳しくは http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/discount/index.html を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【6】他館の紹介 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 所沢航空発祥記念館からのお知らせ ■ 所沢航空発祥記念館では、特別展「地球環境展〜かけがえのない青い地 球〜」を開催します。科学技術館の移動展示品「地球環境展」ほかにより、 環境とは何か、地球とのかかわりとは何か、など地球環境について楽しく 理解することができる特別展です。風力発電機作りやソーラーカー作りの 工作教室開催の日もあります。特別展の会期は、平成17年4月28日〜 6月26日。 また、科学技術館の移動展示品「地球環境展」の内容については http://www.jsf.or.jp/environment-exhibits.html を見て下さい。 所沢航空発祥記念館(埼玉県所沢市)では、4月23日(土)から5月 22日(日)まで「GW(ゴールデン・ウイーク)大型映像フェスティバ ル」を開催します。 通常上映作品「ROBOT〜夢のアストロボーイへ〜」のほかに、「向 井千秋のSOSプラネット」「長江」の二作品を交替で上映します。 縦15m横20mのジャイアントスクリーンの迫力でお楽しみ下さい。 詳しくは、http://tam-web.jsf.or.jp/ を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◇◇ 【担当者より】 ◇◇ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 科学技術館メールマガジンも創刊から半年が過ぎました。 読者数も毎週増加し、本号で2,294人となりました。 メルマガを担当してから1週間の早いこと!瞬く間に次の号が迫ってき ます。続けることの大変さを身にしみて感じております。 「北の丸公園の自然」を執筆されている永井先生から、説明のため写真 の中に文字を入れたいと申され、組み込みました。植物の相違や特徴など、 大変分かりやすくなったと思います。本欄では、単に美しいとか、かわい い、きれいな生き物を紹介するのではなく、生き物の習性や生態をより分 かりやすくお伝えすることを目的としております。 これからもどんどん工夫を重ねていきたいと思います。 ところで今週は待ちに待ったゴールデンウィーク。科学技術館ではいろ いろな催し物を行っております。ご来館の際、北の丸公園で生き物を探索 されては如何でしょうか。お待ちしております。 (広報・マーケティング室 大西 茂) お読みいただいた感想や、科学技術館に対する思い出、展示等の質問な ど皆様からのメールをお待ちしております。 E-mail :mlmaster@jsf.or.jp 最後までお読みいただきありがとうございました。 皆様のご来館をお待ちしております。 ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ 発行者:科学技術館メールマガジン係 〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号 ▼このメール配信に関するお問い合わせは、こちらへお願いします。▼ E-mail :mlmaster@jsf.or.jp ▼配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム ページからお願いします。▼ http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転載の際 には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の記事」と注釈 をいれて下さい。 なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画像・記事 については、無断使用・転載を禁止します。 |
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