科学技術館メールマガジン バックナンバー |
---|
◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ 科学技術館 メールマガジン 第44号 2005/8/31 発行 ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ こんにちは。科学技術館です。 当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。 * このメールマガジンは等幅フォントでご覧下さい。 本号の配信数 3,005人。 ====================================================================== ≪ 今号の目次 ≫ ====================================================================== ◆ 【1】科学・技術よもやま話 ◆ 【2】北の丸公園の自然 ◆ 【3】科学の本の紹介 ◆ 【4】科学技術館トピックス ◆ 【5】お知らせ ◆ 【6】他館の紹介 ◆ 【7】読者からのお便り ====================================================================== ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【1】科学・技術よもやま話 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ リトルボーイとシャボン玉 ■ 戦後60年の節目の今年は、戦中、戦後の記録の報道が盛り沢山です。 特に、広島、長崎に投下された原子爆弾の記録映像には、目を覆いたく なりました。最初の原子爆弾は、広島市の相生橋上空9600mから投下 され、地上600mで爆発した瞬間に、数万人の命を奪い、街を破壊し尽 くしました。これは、1945年当時の科学・技術最先端の産物でした。 20世紀は、残虐な科学技術が発達してしまいました。 悲惨な被害は改めて記載するまでもありませんが、この爆弾は長さ3メ ートル、直径71cmと、破壊力の割合にしては小さいので、アメリカの 関係者は「リトルボーイ」と呼んでいたそうです。当時の新聞には、”広 島に新型爆弾”、”仁科博士が調査に…”などと報道され、敗戦後の新聞 に「ついに太陽をとらえた」という見出しで、原子爆弾の解説が連載さ れたことを記憶しています。 NHKの深夜放送「発見 ふるさとの宝」で、同じ広島県福山市の法谷 好雄さんが発明した「シャボン玉自動発生器」が紹介されました。22年 前、娘がシャボン玉遊びをしているのを見たのが発明のきっかけ。幾重も の改良を重ねて、色々な大きさのシャボン玉をとばして、子ども達を喜ば せているそうです。 法谷さんの夢は、ハート型のシャボン玉を飛ばすことだそうです。同じ 科学・技術でも、この方がどんなにか人類の幸福につながるでしょう。 「発見 ふるさとの宝」は、次のURLをご覧下さい。 http://www.nhk.or.jp/takara/file/file_0027.html (前サイエンス友の会講師 鈴木惣吉) ○ お詫び 前号(第43号)の本欄の記事(非球面レンズ)に誤りがありました。 お詫びいたします。 内容については本号の読者からのお便りで訂正しております。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【2】北の丸公園の自然 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※ 科学技術館や武道館、国立近代美術館等がある北の丸公園では、様々 な自然を観察することができます。 ■ メマツヨイグサの花が咲いている北の丸公園 ■ 清水門の脇に、夕方から朝にかけて黄色い花が見られるようになりまし た。メマツヨイグサの花の群れです。 公園には、まだ、サルスベリやムクゲ・クサギなどの花が賑やかに咲き 誇っていますが、木々の花の新手は見られなくなりました。 公園の下草刈りが進んだお蔭で、風通しはよくなっていますが、見ら れる草は少なくなってきました。 しかし、残っているものの中から、拾ってみると、次のものが花を広げ ていました。 アキメヒシバ・コメヒシバ・ヒメムカシヨモギ・オオアレチノギク・ト キンソウ・ベニバナボロギク・タカサブロウ・オオイヌタデ・ノブドウ・ ウリクサ・コゴメガヤツリなど。 加えて、イヌビワの木の実が、目立ちましたので、ご紹介しておきます。 皆様のお出ましをお待ち申し上げております。 メマツヨイグサの花が咲いている北の丸公園の写真は http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/044.html を見て下さい。 (サイエンス友の会講師 永井昭三) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【3】科学の本の紹介 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※ 本欄で紹介された本は、科学技術館2階サイエンスライブラリー「し らべ学習コーナー」で閲覧できます。 今月は、わくわくどきどきする体験のきっかけとなってくれる本を紹介 しています。 暑い夏、アイスクリームやケーキを買うと、箱の中にドライアイスが入 っていることがあります。消えてなくなってしまわないうちに、このドラ イアイスを使って、いろいろ遊んでみましょう。 今週は、「ドライアイス」の本です。 ■『ドライアイスであそぼう』<いたずらはかせのかがくの本12>■ 板倉聖宣・藤沢千之 共著 国土社 1990年 1500円 ドライアイスの上に金属スプーンをのせると、いい音がします。 ドライアイスのかけらを、にぎりしめないで、両手でお手玉のようにも ちかえると、手で持っても大丈夫です。 手で、かけらを机の上にすべらせると、スーッとよくすべります。 炭酸の入らないジュースに、くだいたドライアイスを入れてかきまぜ ると、シャーベットができます。 ドライアイスをポリ袋やゴム風船の中に閉じ込めると、どうなるでしょ う?ドライアイスの入ったコップにロウソクの火を入れると、どうなるで しょう?フィルムケースにかけらを入れて、ふたをし、離れます。ポーンッ。 ドライアイス鉄砲のできあがり! この本に登場するお母さんと3人の子どもたちのように、ドライアイス に関する問題に対して、予想して、実験を楽しみながら、二酸化炭素の性 質がたのしくわかる、簡単な科学遊びがいっぱいの本です。安全のための 注意事項やドライアイスの入手法や保存方法、利用法や歴史も解説してい ます。 親しみやすい絵で、実験のやり方やコツもわかります。子どもにもおと なにも、人気の科学遊びの本です。 興味のある人は、併せて『カルメ焼きはなぜふくらむ』―二酸化炭素の 実験(高梨賢英 著 さ・え・ら書房)を、読んでみましょう。二酸化炭 素の性質がわかります。 この本の表紙は http://spin.bas.t-kougei.ac.jp/hon/1nyuumon/dryicedeasobo/dryicedeasobo.asp を見てください。 科学読物研究会については http://homepage3.nifty.com/fwga4903/kaken.htm を見てください。 (科学読物研究会 市川美代子) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【4】科学技術館トピックス ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 今週のユニバース ■ 科学ライブショー「ユニバース」では、コンピュータシミュレーション による太陽系や宇宙の話題や、眼では直接見ることのできない微小な世界 のお話をしています。 第一線で活躍中の研究者によるトークを、お楽しみください。 ライブショーは、科学に興味を持っている方なら誰でもご参加いただけま す。 案内役:矢治健太郎さん(国立天文台) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【5】お知らせ ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 近日中に開催される「青少年のための科学の祭典」のご案内 ■ 詳しくは http://www.kagakunosaiten.jp/ を見て下さい。 大会名:北海道余市大会 期 間:平成17年9月3日(土)〜4日(日) 会 場:余市中央公民館(余市郡余市町) 大会名:神戸会場大会 期 間:平成17年9月3日(土)〜4日(日) 会 場:神戸市立青少年科学館(神戸市中央区) 大会名:名瀬大会 期 間:平成17年9月10日(土)〜11日(日) 会 場:奄美振興会館(奄美文化センター)ホワイエ(名瀬市) 大会名:佐渡大会 期 間:平成17年9月17日(土)〜18日(日) 会 場:金井公民館(佐渡市) 大会名:室蘭大会 期 間:平成17年9月18日(日) 会 場:室蘭市青少年科学館(室蘭市) ■ 第1回ものづくり日本大賞 内閣総理大臣賞受賞特別展示 ■ 会 期:平成17年8月23日〜9月30日 場 所:科学技術館2階「サイエンスギャラリー」 主 催:(社)日本機械工業連合会 特別協力:(財)日本科学技術振興財団、(独)国立科学博物館 後 援:経済産業省 展示内容:内閣総理大臣賞<産業・社会を支えるものづくり分野>を受 賞した6件の内容を、パネルにて展示しています。 詳しくは http://www.jmf.or.jp/mono/index.html を見て下さい。 ■ 科学技術映像祭/科学技術映像ライブラリー ■ 科学技術映像祭入選作品の多くは、科学技術映像ライブラリーに収蔵さ れ(16ミリフィルム333本・VHSビデオ約200本)、貸し出しを 行っています。どうぞご利用下さい。 詳しくは http://ppd.jsf.or.jp/filmlib/ を見て下さい。 今回は平成11年度科学技術映像祭入選作品の中から次の作品を紹介し ます。 作品:「THE MAKING レンズ付フィルムのリサイクル」 種別:VHS 時間:15分 対象:小・中・高・大・一般 製作:科学技術振興事業団(現 科学技術振興機構) 企画:(株)NTV映像センター 内容:身のまわりの工業製品が、どのようなプロセスで、どんな科学技 術を使って作られているかを、原料から完成までを追うことで、 視聴対象である子供達たちにモノの成り立ちと科学技術との関わ りを知ってもらうことを目的に制作され、サイエンスチャンネル で放映された。そして、視聴者に実際に製品が作られる過程(工 場の様子)を体験し、なぜこの工程が必要なのかを考えてもらう ため、工場の現場音をできるだけ使用し、ナレーションをはずし て、最小限のテロップで説明している。テーマはほぼ100%リ サイクルされているレンズ付フィルム。主に、リサイクル部分を 取材し、リサイクルの大切さを視聴者に訴えている。 科学技術映像祭は http://ppd.jsf.or.jp/filmfest/index.htm を見て下さい。 ■ 国際生物学オリンピック 日本代表の募集について ■ 2006年7月に南米アルゼンチンで開催される第17回国際生物学オ リンピックに派遣する日本代表の選考を行います。 応募資格:平成17年度の高等学校または高等学校と同等の学校(高等 専門学校等)の1年生及び2年生(4年制の定時制・通信制 課程では1年生、2年生及び3年生)及び中学3年生 参 加 費:無料 応募締め切り:2005年9月30日(金) 詳しくは http://www.jbo-info.jp を見て下さい。 ■ 「科学技術館との思い出」エッセイ募集 ■ 過去から現在までを通じて、印象深く、思い出のある展示やワークショッ プについてエッセイを募集しています。 たくさんの思い出をお待ちしています。 応募者全員に記念品を進呈 ☆応募資格:小学生以上の方であれば年齢は問いません。 ☆締 切 日:平成17年10月31日(月) 詳しくは http://www.jsf.or.jp/smt-essey.html を見て下さい。 ■ インターネット割引券 ■ 必要事項を記入のうえ持参していただくと、団体料金にて割引入館でき ます。 詳しくは http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/discount/index.html を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【6】他館の紹介 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 所沢航空発祥記念館(埼玉県所沢市)・展示館では、特別展「スポーツ を科学する 〜試そう!磨こう!君のスポーツ能力〜」を7月23日〜 9月4日を会期として開催しています。本特別展は、スポーツに関する科 学技術を参加型展示や、スカイスポーツ展示、熱気球搭乗体験、科学実験 ショー、工作教室などで紹介しています。 所沢航空発祥記念館は http://tam-web.jsf.or.jp/ を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【7】読者からのお便り ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ <富山県の内山さんから>(受信:平成17年8月25日) 先日初めて科学技術館へ行くことができました。小2の息子が楽しみに していて、親子ともども楽しかったです。息子は、コップに絵をかく実験 が楽しかったといいます。主人は、足の不自由な方の運転する車の体験を してみて大変さが分かったそうです。1日いてもあきませんでした。帰り は親子で北の丸公園大セミとり大会になりました。また夏休みに行きたい と思います。 <群馬県の新井さんから>(受信:平成17年8月26日) 前略 いつも興味深い記事のご提供に感謝しています。 さて、先日の第43号の「科学・技術よもやま話」■非球面レンズ■の 次の記事についてですが…。 「中学校の実験などで使われている球面レンズは、安価に製作できます が、レンズ周辺部の断面がプリズムと同じ形状なので、波長ごとに焦点が 異なり“収差”が生じてしまいます。このため通常のカメラでは、複数の レンズを用いて収差が少なくなる構造をもっています。」 上記の「波長ごとに焦点が異なり…」の部分ですが、これはもしかした ら「色収差」のことを指しているのでしょうか? 非球面レンズであっても「レンズ周辺部の断面がプリズムと同じ形状」 である点は変わりませんので…。 レンズには5種類ほどの収差がありますが、非球面レンズで逃れられる のは「球面収差」ではないでしょうか? 少ないレンズ数で色収差を防ぐには特殊な硝材(レンズの材質)を使わ なくてはいけないのでは? (フローライトやEDレンズなどの特殊低分散ガラスなど) 的外れでしたら、お許しください。 <神奈川県の吉田さんから>(受信:平成17年8月24日) 楽しく拝見しました。 ひと言。 「使い捨てカメラ」の表現には、若干の問題ありです。 (1)大量消費の時代に命名された、ありがたくない名称である。 (2)実際には捨てられず、リサイクルが行われている。フィルムを抜 き取ったケースなどは、バッテリーも十分残っていることが多く、 メーカー以外の第3者がフィルムを詰めて販売したことがあり、訴 訟になったこともある。 (3)業界では「レンズ付きフィルム」と称している。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BA%E4%BB%98%E3%81%8D%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%A0 をご覧ください。 <「科学・技術よもやま話」■非球面レンズ■の筆者からのコメント> ○ 読者の新井様からのお便りについて まことにご指摘の通りです。謹んで訂正をさせていただきます。 収差にはいくつもの種類があり、それぞれが像にもたらす影響も異な ります。詳細は以下のページをご参照ください。 シグマサイバーテック株式会社 非球面レンズ http://www.sigma-cybertech.sytes.net/sct_opt/eigyou/Chemicalnews/01.htm シグマ光機株式会社 色収差補正レンズ http://www.sigma-koki.com/community/special/001.html 撮影の前の基礎知識 Act4 良いレンズとは? http://www.kk.iij4u.or.jp/~domon/photo/manabu/manabu_4.html ○ 読者の吉田様からのお便りについて ご指摘の通りです。謹んで訂正をさせていただきます。 (科学・技術教育研究会 モロゾフ) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◇◇ 【担当者より】 ◇◇ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 8月29日(月)、松田邦雄先生が来館され、メルマガの打ち合わせの 後、北の丸公園を散策されました。入院で、虫達の顔を見ることができな かったストレスがたまっていたのでしょう、散策中は満面の笑顔でした。 入院されている間に、読者の皆様からたくさんの励ましのメールをいた だきました。松田先生から次のお礼のメッセージを預かりましたのでご披 露致します。ありがとうございました。 「科学技術館メールマガジン読者の皆様へ 「北の丸公園の自然」・・動物担当の松田邦雄です。実は6月中旬に腰 痛が激化し、入院・手術をしました。読者の皆様からメールでお見舞い・ お励ましの言葉をいただき、感謝しています。おかげさまで経過は順調で すのでご安心下さい。メールマガジンの方も続けてがんばりますので、今 後ともよろしくご覧下さいますようお願い申し上げます。」 ☆ メルマガ読者3,000人超す ☆ 8月29日(月)、読者が3,000人を超しました。 これからもがんばります。 引き続きご愛読下さいますようお願い申し上げます。 m(__)m (広報・マーケティング室 大西 茂) お読みいただいた感想や、科学技術館に対する思い出、展示等の質問な ど皆様からのメールをお待ちしております。 E-mail :mlmaster@jsf.or.jp 最後までお読みいただきありがとうございました。 皆様のご来館をお待ちしております。 ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ 発行者:科学技術館メールマガジン係 〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号 ▼このメール配信に関するお問い合わせは、こちらへお願いします。▼ E-mail :mlmaster@jsf.or.jp ▼配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム ページからお願いします。▼ http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転載の際 には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の記事」と注釈 をいれて下さい。 なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画像・記事 については、無断使用・転載を禁止します。 |
操作メニューへ |
メールマガジンに関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。 科学技術館メールマガジン問い合わせ窓口:http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/ |
Copyright (C)2004 Science Museum, Tokyo, ALL RIGHTS RESERVED |