科学技術館メールマガジン バックナンバー |
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◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ 科学技術館 メールマガジン 第45号 2005/9/7 発行 ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ こんにちは。科学技術館です。 当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。 * このメールマガジンは等幅フォントでご覧下さい。 本号の配信数 3,023人。 ====================================================================== ≪ 今号の目次 ≫ ====================================================================== ◆ 【1】科学・技術よもやま話 ◆ 【2】北の丸公園の自然 ◆ 【3】科学の本の紹介 ◆ 【4】科学技術館トピックス ◆ 【5】お知らせ ====================================================================== ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【1】科学・技術よもやま話 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 牛が淵とカイツブリ ■ 千代田区役所の前のお堀のことを「牛が淵」といいます。このお堀の水 面を眺めていると、水の中や水面のエリアを中心に、さまざまな動物が暮 らしていることが分ります。8月中旬ころには、美しい紫紺の羽を持つチ ョウトンボが大量に発生しますし、牛のような鳴き声はウシガエルです。 4月から夏にかけては、ヒシが牛が淵全体を覆いつくす勢いで発生しま す。一面に敷き詰められた水面は、まるでヒシ花形のじゅうたんを敷き詰 めた豪華な水面になります。そのじゅうたんの真ん中に、わずかな高さを 持った浮き巣を見つけました。それが今日紹介するカイツブリの浮き巣な のです。 この牛が淵には幼鳥も含めて数羽のカイツブリの姿を見ることができま す。成鳥は頭から首にかけ赤褐色でオス・メスともに、同じ色合いですか ら見分けるのは難しい。全長26センチのこのカイツブリは浮き草を集め て浮き巣を作るのです。真夏の太陽の下で日陰もない水面ですから、暑さ に耐えられなくなると親は、すぐに水にもぐります。餌取りも水中です。 巣の中の卵が、真夏の直射日光にあたり過剰な熱を避けるために、水草 の根を卵に丹念にかけてやったり、それでも暑いときには浮き巣に立って、 自分の両羽をセンス代わりに動かして風を送るのです。その子育ての心情 は胸を打ちます。しかし外敵に対しては、お堀の端からはしまで、水面を 滑空しながら追い立てる。甲高い鳴き声でキリキリキリ・・・・と鳴くの はカイツブリです。 カイツブリの巣作りの写真は http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/045/yomoyama.htm を見て下さい。 (科学技術館「DENKI FACTORY[電力]」担当 井澤 祐一) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【2】北の丸公園の自然 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※ 科学技術館や武道館、国立近代美術館等がある北の丸公園では、様々 な自然を観察することができます。 ■ 五年前から北の丸公園に出現したムラサキツバメ(蝶) ■ まだ残暑の続く日々ですが、8月中旬頃から9月、10月にかけて、北 の丸公園に現われる蝶がいます。この蝶は、本来南の国の蝶・ムラサキツ バメで、東京などで見られるということはとても考えられないことでした。 メルマガ26号でも紹介した南国の蝶ナガサキアゲハと同じように、温 暖化も一因と考えられるこの頃、関東地方でも見られるようになりました。 2000年8月29日に、東京では初めてこの北の丸公園で、私と、友 人で発見したのです。 五年前から北の丸公園に出現したムラサキツバメ(蝶)の写真は http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/045.html を見て下さい。 (サイエンス友の会顧問 松田邦雄) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【3】科学の本の紹介 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※ 本欄で紹介された本は、科学技術館2階サイエンスライブラリー「し らべ学習コーナー」で閲覧できます。 今月は少し視点を変えて、古代から現代への歴史の研究や、人の技とし ての技術を知ることから、時間の流れを感じてみましょう。 今週は、古代に思いをはせて、「琥珀」についての本を紹介します。 ■『琥珀 永遠のタイムカプセル』■ 著者 アンドリュー・ロス 訳者 城田安幸 文一総合出版 2004.8.31 1800円+税 ジュラシックパークの映画は衝撃的でした。琥珀の中の昆虫が吸ってい た、恐竜の体液のDNAで、恐竜をよみがえらせる! そんなことできる の? その問いに答えていたのが、この本の翻訳者でした。本そのものが 琥珀のように美しく、品があり、しかも私が知りたかったことのすべてが のっています。本物とニセモノの琥珀の見分け方、世界中の琥珀の産地と その特徴、閉じ込められた昆虫の検索表、つまり、現在地球上にいない昆 虫の同定ができるのです。では、恐竜をよみがえらせることはできるのか、 著者の考えはいかに・・・? 大人向きの本ですが、表現がシンプルで分 かりやすく、ふりがなと用語解説があるので、琥珀に興味のある中学生な ら読めると思います。・・・知りたい人は38ページに注目してください。 科学読物研究会については http://homepage3.nifty.com/fwga4903/kaken.htm を見て下さい。 (科学読物研究会 伊沢尚子) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【4】科学技術館トピックス ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 今週のユニバース ■ 科学ライブショー「ユニバース」では、コンピュータシミュレーション による太陽系や宇宙の話題や、ゲストスピーカーによる楽しいお話をお届 けしています。今週のゲストコーナーでは、9月18日の中秋の名月にふ さわしく、エパットさんによるブラックライトシアター「かぐやひめ」で す。 また第2・第4土曜日にはシカゴ大学ヤーキス天文台との、ライブ天体 観測コーナーがあります。 案内役:亀谷和久さん(東京大学) ゲスト:尾崎フミコさん(エパット) 今週のゲスト及び内容は http://universe.chimons.org/jsf/ を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【5】お知らせ ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 近日中に開催される「青少年のための科学の祭典」のご案内 ■ 詳しくは http://www.kagakunosaiten.jp/ を見て下さい。 大会名:名瀬大会 期 間:平成17年9月10日(土)〜11日(日) 会 場:奄美振興会館(奄美文化センター)ホワイエ(名瀬市) 大会名:佐渡大会 期 間:平成17年9月17日(土)〜18日(日) 会 場:金井公民館(佐渡市) 大会名:室蘭大会 期 間:平成17年9月18日(日) 会 場:室蘭市青少年科学館(室蘭市) 大会名:札幌大会 期 間:平成17年9月23日(金) 会 場:札幌市青少年科学館(札幌市厚別区) 大会名:柏崎刈羽大会 期 間:平成17年10月1日(土) 会 場:新潟工科大学(柏崎市) ■ 第1回ものづくり日本大賞 内閣総理大臣賞受賞特別展示 ■ 科学技術立国を支える「ものづくり」、これを支える優秀な人材に内閣 総理大臣が表彰!<本年創設> 会 期:平成17年8月23日〜9月30日 場 所:科学技術館2階「サイエンスギャラリー」 主 催:(社)日本機械工業連合会 特別協力:(財)日本科学技術振興財団・科学技術館 (独)国立科学博物館 後 援:経済産業省 展示内容:内閣総理大臣賞<産業・社会を支えるものづくり分野>を受 賞した6件の内容を、パネルにて展示しています。 詳しくは http://www.jmf.or.jp/mono/index.html を見て下さい。 ■ 国際生物学オリンピック 日本代表の募集について ■ 2006年7月に南米アルゼンチンで開催される第17回国際生物学オ リンピックに派遣する日本代表の選考を行います。 応募資格:平成17年度の高等学校または高等学校と同等の学校(高等 専門学校等)の1年生及び2年生(4年制の定時制・通信制 課程では1年生、2年生及び3年生)及び中学3年生 参 加 費:無料 応募締め切り:2005年9月30日(金) 詳しくは http://www.jbo-info.jp を見て下さい。 ■ 「科学技術館との思い出」エッセイ募集 ■ 過去から現在までを通じて、印象深く、思い出のある展示やワークショッ プについてエッセイを募集しています。 たくさんの思い出をお待ちしています。 応募者全員に記念品を進呈 ☆応募資格:小学生以上の方であれば年齢は問いません。 ☆締 切 日:平成17年10月31日(月) 詳しくは http://www.jsf.or.jp/smt-essey.html を見て下さい。 ■ インターネット割引券 ■ 必要事項を記入のうえ持参していただくと、団体料金にて割引入館でき ます。 詳しくは http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/discount/index.html を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◇◇ 【担当者より】 ◇◇ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 8月29日(米国時間)、米国を襲った大型ハリケーン「カトリーナ」 は、メキシコ湾沿岸のルイジアナ州、ミシシッピ州、アラバマ州に上陸し、 激しい風と豪雨をもたらしました。その風速は時速233km(65m/s) にもなり、数千人とも一万人の死者が出たとも言われています。また、米 国ではここ百年間で最悪の自然災害とも言われています。 ハリケーンは、最大風速が30m/s以上のもので、北部大西洋、北東 太平洋(北半球の東経180度より東)、南東太平洋上にあるもの(東部 太平洋・大西洋・メキシコ湾・カリブ海で発生したもの。)。 台風は、最大風速が17m/s以上のもので、北西太平洋上(北半球の 東経100度〜東経180度)にあるもの。 その他の地域ではサイクロンと定義されています。 なお、ハリケーンは、東経180度より日本側に入ると台風と呼ばれま す。 昨日、九州に上陸した大型で強い台風第14号は、各地で記録的な豪雨 となり、被害を出しながら日本海を北上しています。先月にも第11号が 上陸しています。 本号の「北の丸公園の自然」で松田先生は、東京でムラサキツバメやナ ガサキアゲハが見られるのは温暖化が一因では、と書かれています。猛烈 なハリケーンや大型で強い台風も温暖化が一因?? (広報・マーケティング室 大西 茂) お読みいただいた感想や、科学技術館に対する思い出、展示等の質問な ど皆様からのメールをお待ちしております。 E-mail :mlmaster@jsf.or.jp 最後までお読みいただきありがとうございました。 皆様のご来館をお待ちしております。 ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ 発行者:科学技術館メールマガジン係 〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号 ▼このメール配信に関するお問い合わせは、こちらへお願いします。▼ E-mail :mlmaster@jsf.or.jp ▼配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム ページからお願いします。▼ http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転載の際 には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の記事」と注釈 をいれて下さい。 なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画像・記事 については、無断使用・転載を禁止します。 |
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