科学技術館メールマガジン バックナンバー |
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◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ 科学技術館 メールマガジン 第46号 2005/9/14 発行 ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ こんにちは。科学技術館です。 当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。 * このメールマガジンは等幅フォントでご覧下さい。 本号の配信数 3,037人。 ====================================================================== ≪ 今号の目次 ≫ ====================================================================== ◆ 【1】科学・技術よもやま話 ◆ 【2】北の丸公園の自然 ◆ 【3】科学の本の紹介 ◆ 【4】新着情報 ◆ 【5】科学技術館トピックス ◆ 【6】他館の紹介 ◆ 【7】お知らせ ====================================================================== ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【1】科学・技術よもやま話 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 電気自動車がもたらす未来 ■ 石油製品の値段が上がっています。石油情報センターが8月23日に発 表した市況調査によれば、レギュラーガソリンの全国平均価格は1リット ルあたり129円と、1993年3月以来の高値をつけています。これを 受けて自動車の販売では燃費のよいコンパクトカーが人気となっており、 海外ではハイブリッドカーが注目の商品となっています。 自動車の進化の方向では、このあと燃料電池自動車のムーブメントがく ると予想されていました。ここに来て急激に台頭しはじめた一群の自動車 があります。三菱自動車・富士重工が開発している電気自動車です。 実は電気自動車は我が国では他の自動車とほぼ同じくらいの歴史を持っ ています。終戦直後の1947年、東京電気自動車(後にプリンス自動車 工業に改名)は最高速度35km/h、走行距離65kmの「たま電気自 動車」を開発、49年型では1充電200kmもの走行を可能にしていま す。そして三菱自動車・富士重工がそれぞれ開発している電気自動車も、 2008年度のモデルで走行距離200km以上を目標としています。 電気自動車は、もちろん排ガスも出しませんし、都市熱の原因となる熱 機関も搭載していません。これらは既存の発電所から充電されるだけでな く、風力発電や太陽光発電からも電気を供給することが可能です。 電気自動車が普及することで東京都の環境もガソリン自動車時代とは比較 にならないくらい住みやすいものとなるでしょう。もしかすると、ガソリ ン自動車の時代は歴史上のわずかな期間だけのものとなるのかも知れませ ん。 ○「たま電気自動車」については http://www.jsae.or.jp/motor180/car_data/11.html http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9F%E3%81%BE%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A を見て下さい。 (科学・技術教育研究会 モロゾフ) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【2】北の丸公園の自然 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※ 科学技術館や武道館、国立近代美術館等がある北の丸公園では、様々 な自然を観察することができます。 ■ クズの花が咲いている北の丸公園 ■ まだ日中は厳しい残暑に見舞われることがありますが、朝夕は、爽やか な秋の気配の感じられる空気が、肌を心地よく包んでくれるようになりま した。 公園の中には、秋の七草の葛(クズ)や萩(ハギ)の花がちらほら顔を のぞかせていますし、ススキ(尾花)の穂も出始めました。 草むらを探すと、ミチヤナギやコミカンソウも見つかります。大きな葉 を広げたオオバコやニラ・ツルボ・コスズメガヤ・カヤツリグサなども可 憐な姿を見せています。 秋風にゆらめく、背高のネズミノオやアキエノコロの穂波もあちこちに 見られるようになりました。 吉田茂像近くのヒマラヤスギは、雄花をたくさんつけています。きっと 実(球果)も見つかることでしょう。 初秋の空気を吸いに皆様でお出かけ下さい。 クズの花が咲いている北の丸公園の写真は http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/046.html を見て下さい。 (サイエンス友の会講師 永井昭三) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【3】科学の本の紹介 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※ 本欄で紹介された本は、科学技術館2階サイエンスライブラリー「し らべ学習コーナー」で閲覧できます。 今月は、古代から現代への歴史の研究や、人の技としての技術を知るこ とを楽しんでいます。今週は、ヨーロッパの川のほとりのある町を舞台に、 古代から現代の人々の生活を描いた本を紹介します。 ■『絵で見るある町の歴史 タイムトラベラーと旅する12,000年』■ 絵/スティーブ・ヌーン 文/アン・ミラード 訳/松沢あさか 高岡メルヘンの会 さ・え・ら書房 2000.10 ローマ時代のにぎやかなざわめきが聞こえてきそうな表紙をめくると、 見開きの画面いっぱいに細やかに生き生きと描かれているのは、現代まで の代表的な14の時代を、ヨーロッパのある川のほとりに生きた人々の生 活です。まずは12,000年前の石器時代から。火おこしする人や、石 器を作る人はどこでしょう。原始農耕の時代、鉄の時代を経て、1900 年ほど前のローマ時代は、格段に大きな美しい建物とたくさんの人々で活 気にあふれています。その後バイキングに襲われたり、戦乱の時代があっ たり、12,000年の間には、平和な時ばかりではなく、戦争や悪い病 気で大変な時もありました。それぞれ、どんな衣服を着て、どんな道具や 技術を使い、どんな家に住んで、どんなものを食べて、どんな一日を過し ていたのか、今とはずいぶん違う時代もあります。欄外のコメントが説明 している部分の絵を探しながら、あるいは、どの時代のページにもかくれ ているタイムトラベラーのヘンリー・ハイドを探しながら読んでいくうち に、時代と共に変わっていくもの、時代を超えて変わらないものが何かを 感じることができるでしょう。 あわせて、ナイル川の源から河口までを歴史とともに旅する 姉妹編 「絵で見るナイル川ものがたり」絵/スティーブ・ヌーン 文/アン・ミ ラード 訳/松沢あさか さ・え・ら書房 2004.1 日本の様子を描いた 「絵で見る日本の歴史」 西村繁男 作 福音館書店 1985.3 もおすすめです。 この本の表紙は http://spin.bas.t-kougei.ac.jp/hon/13shakai/machinorekishi/machinorekishi.asp を見てください。 科学読物研究会については http://homepage3.nifty.com/fwga4903/kaken.htm を見てください (科学読物研究会 二階堂恵理) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【4】新着情報 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ "ものづくり名人による特別イベント"(9月25日) ■ 第1回ものづくり日本大賞を受賞した関東地区在住”ものづくり名人” 8名が、科学技術館で、「講演と実演展示」および「ものづくり名人Jr. アカデミー」を行います。 <講演と実演展示> 期 日:平成17年9月25日(日) 場 所:科学技術館(2階、4階) 主 催:(社)日本機械工業連合会 特別協力:(財)日本科学技術振興財団・科学技術館 (独)国立科学博物館 後 援:経済産業省 <ものづくり名人Jr.アカデミー> 併せて、小中学生のための「ものづくり名人Jr.アカデミー」を開校 しますので、奮ってご参加下さい。 ”あなたも将来は「ものづくり名人」になれるぞ!” 詳しくは http://www2.smsi.co.jp/monodukuri/ を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【5】科学技術館トピックス ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 今週のユニバース ■ 科学ライブショー「ユニバース」では、コンピュータシミュレーション による太陽系や宇宙の話題や、ゲストスピーカーによる楽しいお話をお届 けしています。 案内役:古石貴裕さん(理化学研究所) ゲスト:伊吹山秋彦さん(理化学研究所) 今週のゲスト及び内容は http://universe.chimons.org/jsf/ を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【6】お知らせ ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 近日中に開催される「青少年のための科学の祭典」のご案内 ■ 詳しくは http://www.kagakunosaiten.jp/ を見て下さい。 大会名:佐渡大会 期 間:平成17年9月17日(土)〜18日(日) 会 場:金井公民館(佐渡市) 大会名:室蘭大会 期 間:平成17年9月18日(日) 会 場:室蘭市青少年科学館(室蘭市) 大会名:札幌大会 期 間:平成17年9月23日(金) 会 場:札幌市青少年科学館(札幌市厚別区) 大会名:柏崎刈羽大会 期 間:平成17年10月1日(土) 会 場:新潟工科大学(柏崎市) 大会名:八戸大会 期 間:平成17年10月1日(土)〜2日(日) 会 場:八戸市児童科学館(八戸市) 大会名:萩大会 期 間:平成17年10月2日(日) 会 場:萩市民館(萩市) ■ 第1回ものづくり日本大賞 内閣総理大臣賞受賞特別展示 ■ 科学技術立国を支える「ものづくり」、これを支える優秀な人材に内閣 総理大臣が表彰!<本年創設> 会 期:平成17年8月23日〜9月30日 場 所:科学技術館2階「サイエンスギャラリー」 主 催:(社)日本機械工業連合会 特別協力:(財)日本科学技術振興財団・科学技術館 (独)国立科学博物館 後 援:経済産業省 展示内容:内閣総理大臣賞<産業・社会を支えるものづくり分野>を受 賞した6件の内容を、パネルにて展示しています。 詳しくは http://www.jmf.or.jp/mono/index.html を見て下さい。 ■ 国際生物学オリンピック 日本代表の募集について ■ 2006年7月に南米アルゼンチンで開催される第17回国際生物学オ リンピックに派遣する日本代表の選考を行います。 応募資格:平成17年度の高等学校または高等学校と同等の学校(高等 専門学校等)の1年生及び2年生(4年制の定時制・通信制 課程では1年生、2年生及び3年生)及び中学3年生 参 加 費:無料 応募締め切り:2005年9月30日(金) 詳しくは http://www.jbo-info.jp を見て下さい。 ■ 「科学技術館との思い出」エッセイ募集 ■ 過去から現在までを通じて、印象深く、思い出のある展示やワークショッ プについてエッセイを募集しています。 たくさんの思い出をお待ちしています。 応募者全員に記念品を進呈 ☆応募資格:小学生以上の方であれば年齢は問いません。 ☆締 切 日:平成17年10月31日(月) 詳しくは http://www.jsf.or.jp/smt-essey.html を見て下さい。 ■ インターネット割引券 ■ 必要事項を記入のうえ持参していただくと、団体料金にて割引入館でき ます。 詳しくは http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/discount/index.html を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【7】他館の紹介 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 所沢航空発祥記念館(埼玉県所沢市)では、空の日記念イベント「航空 写真の魅力」を9月15日〜10月2日を会期として開催します。 (社)日本航空技術協会の協力により、同協会の創立50周年を記念して 行われた航空フォトコンテスト「翼のある風景」の入選作品約30点を展 示します。 詳しくは、所沢航空発祥記念館のホームページ http://tam-web.jsf.or.jp/ をご覧下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◇◇ 【担当者より】 ◇◇ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 先週、つくば市にある研究所に行きました。研究所の理事にお会いした 時、開口一番「メルマガ読んでいるよ! 特にトップ記事は欠かさずに読 んでいる。」と、そこで「科学・技術よもやま話ですね」と確かめたとこ ろ、「あれは面白い」とおっしゃっていました。とても嬉しく感じました。 研究所には、先月(8月24日)開通したばかりの「つくばエクスプレ ス」に乗って行きましたが、とても快適でした。沿線のほとんどの駅周辺 はまだ未開発で原っぱ状態、工事用の車両が見だっていました。 つくばエクスプレスの開通を機に、茨城県は「つくばサイエンスツアー」 を推進しています。筑波研究学園都市に立地する研究機関等を貴重な地域 資源として捉え、施設の公開・開放を促進し、見学モデルコースの設定、 見学相談等に対する一元的な情報提供を行うなどにより、県内外からの見 学・学習の場として活用するとともに、科学技術の普及啓発等を図ること としています。 科学技術館も、こういう研究所の活動と連携を図りながら「科学技術の 理解増進」活動を一層進めていきたいと思っております。 つくばサイエンスツアーは http://www.i-step.org/tour/index.shtml http://www.pref.ibaraki.jp/news/05news/pdf/n050421_02.pdf を見て下さい。 (広報・マーケティング室 大西 茂) お読みいただいた感想や、科学技術館に対する思い出、展示等の質問な ど皆様からのメールをお待ちしております。 E-mail :mlmaster@jsf.or.jp 最後までお読みいただきありがとうございました。 皆様のご来館をお待ちしております。 ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ 発行者:科学技術館メールマガジン係 〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号 ▼このメール配信に関するお問い合わせは、こちらへお願いします。▼ E-mail :mlmaster@jsf.or.jp ▼配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム ページからお願いします。▼ http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転載の際 には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の記事」と注釈 をいれて下さい。 なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画像・記事 については、無断使用・転載を禁止します。 |
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