科学技術館メールマガジン バックナンバー


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     科学技術館 メールマガジン 第52号  2005/10/26 発行
  
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   こんにちは。科学技術館です。
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧下さい。
  
   本号の配信数 3,102人。
  
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   ≪ 今号の目次 ≫
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   ◆ 【1】科学・技術よもやま話
   ◆ 【2】北の丸公園の自然
   ◆ 【3】科学の本の紹介
   ◆ 【4】新着情報
   ◆ 【5】科学技術館トピックス
   ◆ 【6】お知らせ
   ◆ 【7】他館の紹介
   ◆ 【8】読者からのお便り
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  ◆◆ 【1】科学・技術よもやま話                 ◆◆
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  ■ 日本刀とお人形 ■
  
    私は日本刀を見るのが大好きです。私達の祖先が長い年月にわたり探究
   し続けて完成した世界に誇れる技術であり、芸術品です。刀身の地肌や刃
   文の美しさ。また、ゆるやかに弧を描く姿の美しさに魅了されて、たびた
   び国立博物館へ通ったことがあります。
  
    近頃は出不精になりましたが、テレビ東京の番組「なんでも鑑定団」で、
   時折その美しさを鑑賞できることがあります。
    日本刀の話からは離れますが、この番組で驚くことは、絵画や陶器など
   の骨董品に劣らず、おもちゃの収集家の多いことです。そして、大変高価
   な鑑定がなされ、大枚を投じて、おもちゃを求める人々がいます。つい最
   近、「ダッコちゃん」や「リカちゃん」の発売で有名な、東京都葛飾区に
   ある「株式会社タカラ」の社員が自社製おもちゃ一式を高額で買い戻して
   いるのに驚きました。
  
    葛飾区といえば、大田区に次いで、所謂、町工場の多い地域だそうです
   が、「オビツ製作所」という人形製造販売会社があります。ここで作られ
   る人形は、各関節がスムースに動いて自由にポーズがとれるし、足裏のマ
   グネットで自立もできる。また、眼球は指で簡単に取り付けられるため、
   人形の命ともいえる瞳による表情変化も自由にできるそうです。
    世界が注目するこの人形は、価額は他社の3分の1程度。アメリカや韓国、
   イギリス、カナダなど、海外からの注文が殺到しているそうです。
  
    このように、オビツが製造・販売する人形の特徴は、技術優位性だけに
   とどまらず、スラッシュ成形と呼ばれる技術を手中に収め、大手プラモデ
   ルメーカの社長が見学に訪れたこともあるそうです。
  
    詳しくは、
    http://j-net21.smrj.go.jp/info/genki/genki_h16/040602.html
    を見て下さい。
  
                   (前サイエンス友の会講師 鈴木惣吉)
  
  
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  ◆◆ 【2】北の丸公園の自然                   ◆◆
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   ※ 科学技術館や武道館、国立近代美術館等がある北の丸公園では、様々
    な自然を観察することができます。
  
  ■ どんぐりコロコロの北の丸公園 ■
  
    公園には、いろいろなどんぐりが、コロコロころがっています。本号で
   は、北の丸に見られるどんぐりを中心に、帽子(殻斗=かくと)の姿をも
   とにグループ分けして、ご紹介しましょう。
    ★殻斗に毛のような鱗片(りんぺん)が密生しているもの:
                        クヌギ・(付録 カシワ)
    ★殻斗にうろこのような鱗片(りんぺん)が密生しているもの:
                コナラ・ミズナラ・ウバメガシ・マテバシイ
    ★殻斗に輪のような線が見られるもの:アカガシ・シラカシ
    ★殻斗がどんぐりを包んでいるもの:スダジイ・ツブラジイ
  
    ※その他に見られる木の実の一部もそえておきます。
   (アオギリ・イイギリ・カリン・エノキ・ムクノキ・クサギ・サンゴジュ・
    オオモミジ・ヤマモミジ・イロハカエデ)
    皆さんのお越しをお待ちしています。
  
    どんぐりコロコロの北の丸公園の写真は
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/052.html を見て下さい。
  
                   (サイエンス友の会講師 永井昭三)
  
  
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  ◆◆ 【3】科学の本の紹介                    ◆◆
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   ※ 本欄で紹介された本は、科学技術館2階サイエンスライブラリー「し
    らべ学習コーナー」で閲覧できます。
  
  ■ 『なく虫ずかん』 ■
    松岡達英 え、篠原栄太 もじ、佐藤聰明 おと、大野正男 ぶん/
    福音館書店/1163円
  
    秋が深まってきました。夜になるとそこかしこで虫が鳴いています。虫
   の音にはっとするのは日本人独特の感性とか。これからもずっと虫たちと
   共にいたいですね。
    共生がテーマの今月、その最後は、虫の鳴き声から、どんな虫なのか探
   し出すことのできる絵本です。
  
    ガチャガチャと豪快に躍る文字、チンチンチロリンとやわらかく流れる
   文字、リーリリーと飛び上がる文字。本の中から洪水のように溢れ出すの
   は、色と形でデザイン化された文字での虫の鳴き声。
    フィリフィリリリー、チキチキ。その文字を見ているだけで、楽しくな
   ります。フィリフィリリリー、チキチキ。いったいどんな声かとイメージ
   がふくらみます。ページをめくると、その声の主の姿が、林の中や、川の
   ほとりで、あるいは暗闇の中に、精密な絵で登場です。虫たちのいろいろ
   な声を聞いて、虫といっしょにしみじみ秋の夜を楽しみましょう。
    巻末には、「虫が鳴くのはどうして?」と鳴く仕組みをやさしく説明し
   ています。ダンボールのギザギザをこするとスズムシの泣き声になる・・
   など工作も載っています。そして、その次のページは・・・・なんと、こ
   の鳴き声が楽譜になっているのです。キリギリスの鳴き声は「♪チョン♪
   キリギリース♪」 チョンの音は舌を鳴らす音、リースは巻き舌で!! 
   ヒグラシのカナカナカナは、華麗な音符の昇行下降。思わず、読めない楽
   譜を読んで歌って(?)しまいます。そんなとっても楽しい図鑑絵本です。
  
    本の表紙は、
    http://spin.bas.t-kougei.ac.jp/hon/7musekitsui/nakumushizukan/nakumushizukan.asp
    を見て下さい。
  
    科学読物研究会については
    http://homepage3.nifty.com/fwga4903/kaken.htm
    を見て下さい。
  
                     (科学読物研究会 榎本千鶴子)
  
  
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  ◆◆ 【4】新着情報                       ◆◆
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  ■ 「原子力の日」イベント開催 ■
  
    10月26日は、「原子力の日」です。
    原子力に関する体験型展示や、クイズ大会、工作教室などを実施します。
  
     開催期間 : 平成17年10月24日(月)〜10月30日(日)
            7日間
  
    詳しくは http://www.jsf.or.jp/event.html#atom を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【5】科学技術館トピックス                 ◆◆
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  ■ 11月の星見隊 ■
    
    烈火のごとく輝く星・西郷星(火星)
  
    明治十年八月夜九時ごろより巽の方に金色の星現わる・・・、
    世人はこれを西郷星と呼ぶ(東京堂出版 日本の星名辞典より)
  
    夜八時ころ、オレンジ色で晃々と輝く星に気がつきましたか? 10月
   30日に再接近を向かえる火星です。
    火星は、その色から西洋では戦争の神「マルス」を、東洋では「けいこ
   く」と呼び、その色から人を惑わすと伝えられています。
   
    さて、西郷星とは、上野に銅像が建っている、西郷隆盛のことです。
    今年と同じような条件で火星が地球と接近した明治十年は、鹿児島の乱
   が起きた年です。火星が人の心をおびやかしたとか?
   
    その当時、赤々と輝く火星の中心に、西郷隆盛が座っている様子を人々
   が眺めているという錦絵や、火星と西郷さんを題材にした絵入の新聞も多
   く発行されました。
   
    今年、赤い星は世の中に何をもたらすのでしょうか?
  
                    (科学技術館事業部 木村かおる)
  
  ■ 「夢・化学−21」土曜実験教室の開催 ■
  
    「夢・化学−21」組織委員会との共催で、明日を担う子供たちに、実
   際に「目で見て」「手でさわって」、化学の面白みを感じてもらう体験型
   イベントです。
    学校や授業では体験できないような、いろいろな化学実験を行なってい
   ます。
  
    主 催 : 「夢・化学−21」組織委員会
         [(社)日本化学会、(社)化学工学会、(社)新化学発展
          協会、(社)日本化学工業協会]、科学技術館
    開催日 : 平成17年9月〜平成18年3月までの毎週土曜日
    場 所 : 科学技術館
    参加費 : 無料(ただし、科学技術館への入館料は別途必要です。)
    対 象 : 小学生以上
    参加方法: 各回実施時間の10分前に整理券を配布します。
  
    10月は(社)日本化学工業協会、住友スリーエム株式会社、東亞合成
   株式会社の提供で
    (1)11:00〜11:40 フィルムケースで電池を作ろう
    (2)13:00〜13:40 接着の科学
    (3)14:30〜15:10 瞬間接着剤
   の実験を行なっています。ぜひご家族でご参加ください。
  
    今後の予定など詳しくは
    http://www.jsf.or.jp/event.html#sat-jikken を見て下さい。
  
  ■ 今週のユニバース ■
  
    科学ライブショー「ユニバース」では、コンピュータシミュレーション
   を使って、宇宙から細胞まで、さまざまな科学の分野の話題をお届けして
   います。
    今週は、体の中のミクロの宇宙について中心にお話します。
    ゲストコーナーでは、国際宇宙ステーションを紹介します。
   
    案内役:本間典子さん(東京大学)
    ゲスト:渡辺勝巳さん(宇宙航空研究開発機構)
    
    今週のゲスト及び内容は
    http://universe.chimons.org/jsf/ を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【6】お知らせ                       ◆◆
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  ■ 「エネルギーかるた大会」 開催のお知らせ ■
  
    エネルギーかるた実行委員会(財団法人日本科学技術振興財団・電気事
   業連合会)では、読み札を公募して作ったオリジナルの“エネルギーかる
   た”を使って、「青少年のための科学の祭典」の中の一つのイベントとし
   て「エネルギーかるた大会」を実施します。
    伝統の遊び「かるた」を通じて、楽しみながらエネルギーに親しむこと
   で、科学やエネルギーについての理解が自然と深まります。
    「エネルギーかるた」(実行委員会制作オリジナル・非売品)を使用。
  
   ●実施予定
    ○北陸 11月 5日(土) 福井県児童科学館(福井県坂井郡春江町)
      ※科学の祭典の前日実施
    ○関西 11月 6日(日) 大津市生涯学習センター(滋賀県大津市)
    ○四国 11月12日(土) 八幡浜市民スポーツセンター
                  (愛媛県八幡浜市)
    ○中国 11月19日(土) ライフパーク倉敷(岡山県倉敷市)
  
   ●参加者:事前募集+当日会場来場者 計32チーム
         (3名1組、家族・友人で小学生を含む)
  
    ※大会に出場された方にはもれなく記念品をさしあげます。
    ※応募方法等詳しくは http://www.e-karuta.jp を見て下さい。
  
  ■ 「ウインター・サイエンスキャンプ」参加者募集のご案内 ■
  
    先進的科学技術体験合宿!研究者と会える2泊3日
  
    「ウインター・サイエンスキャンプ」は、先進的な研究テーマに取り組
   む、大学・公的研究機関・民間企業を会場とした科学技術体験合宿プログ
   ラムです。全国の高等学校等の1〜3年生を対象に、3〜4日間かけて日
   頃触れる機会のない研究現場での講義・実験・実習を行います。
  
    開催日:平成17年12月23日〜平成18年1月9日の期間中の2泊
        3日又は3泊4日間
    会 場:大学(13会場)、公的機関(1会場)、民間企業(1会場)
    対 象:高等学校、高等専門学校(1〜3年)等に在籍する生徒
    応募締切:平成17年11月16日(水)必着
  
    詳しくは http://ppd.jsf.or.jp/camp/ を見て下さい。
  
  ■ 近日中に開催される「青少年のための科学の祭典」のご案内 ■
  
    詳しくは http://www.kagakunosaiten.jp/ を見て下さい。
  
    大会名:旭川大会
    期 間:平成17年10月29日(土)
    会 場:旭川市科学館(旭川市)
  
    大会名:岐阜大会 岐阜市科学館会場
    期 間:平成17年10月29日(土)〜30日(日)
             11月3日(木)
             11月5日(土)〜6日(日)
    会 場:岐阜市科学館(岐阜市)
  
    大会名:大津大会
    期 間:平成17年11月5日(土)〜6日(日)
    会 場:大津市生涯学習センター・科学館(大津市)
  
    大会名:京都大会
    期 間:平成17年11月5日(土)〜6日(日)
    会 場:京都市青少年科学センター(京都市伏見区)
  
    大会名:岩国大会
    期 間:平成17年11月5日(土)〜6日(日)
    会 場:岩国市立麻里布小学校講堂(岩国市)
  
    大会名:松山大会
    期 間:平成17年11月5日(土)〜6日(日)
    会 場:松山市コミュニティセンターこども館・会議室(松山市)
  
    大会名:北見大会
    期 間:平成17年11月6日(日)
    会 場:北網圏北見文化センター(北見市)
  
    大会名:総和大会
    期 間:平成17年11月12日(土)
    会 場:広域中央運動公園総合体育館(猿島郡総和町)
  
    大会名:亀山大会
    期 間:平成17年11月12日(土)
    会 場:亀山市青少年研修センター(亀山市)
  
    大会名:高島大会
    期 間:平成17年11月12日(土)〜13日(日)
    会 場:高島地域地場産業振興センター(高島市)
  
    大会名:奈良大会
    期 間:平成17年11月12日(土)〜13日(日)
    会 場:奈良教育大学(奈良市)
  
    大会名:橋本大会
    期 間:平成17年11月12日(土)〜13日(日)
    会 場:橋本市教育文化会館(橋本市)
  
    大会名:広島大会
    期 間:平成17年11月12日(土)〜13日(日)
    会 場:広島市こども文化科学館(広島市中区)
  
    大会名:香川大会
    期 間:平成17年11月12日(土)〜13日(日)
    会 場:香川大学教育学部体育館・武道館・運動場(高松市)
  
    大会名:八幡浜大会
    期 間:平成17年11月12日(土)〜13日(日)
    会 場:八幡浜市民スポーツセンター、北浜多目的広場(八幡浜市)
  
  ■ 「科学技術館との思い出」エッセイ募集 ■
  
    過去から現在までを通じて、印象深く、思い出のある展示やワークショッ
   プについてエッセイを募集しています。
    たくさんの思い出をお待ちしています。
  
    応募者全員に記念品を進呈
     ☆応募資格:小学生以上の方であれば年齢は問いません。
     ☆締 切 日:平成17年10月31日(月)
  
    詳しくは http://www.jsf.or.jp/smt-essey.html を見て下さい。
  
  ■ インターネット割引券 ■
  
    必要事項を記入のうえ持参していただくと、団体料金にて割引入館でき
   ます。
  
    詳しくは
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/discount/index.html
    を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【7】他館の紹介                      ◆◆
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    所沢航空発祥記念館(埼玉県所沢市)・展示館では、秋の特別展「60・
   70年代の空の旅―国際線航路へタイムスリップ!―」を10月8日〜
   12月4日を会期として開催しています。当時の空の旅の様子を、実物、
   模型、写真、映像などにより紹介しています。
  
    所沢航空発祥記念館・大型映像館では、10月1日から11月13日ま
   で「秋の大型映像フェスティバル」を開催しています。通常上映作品「大
   自然の驚異」のほかに、10月16日〜10月30日には「伝説のヴァイ
   キング」を、11月1日〜11月13日には「マヤ文明の神秘」を上映し
   ます。
  
    詳しくは、http://tam-web.jsf.or.jp/ を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【8】読者からのお便り                   ◆◆
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   <東京都栗田さんから>(受信:平成17年10月19日)
  
    シロハギはなんの食草ですか
  
    綺麗な蝶の写真拝見しました。ちょうは写真をとるのが難しいように思
   います。シャッターを切ろうとすると、牛若丸みたいにひらりと逃げてし
   まいます。
    それはそれとして、気づいたら庭の隅の白萩がすっかりマッ裸になって
   いました。あれだけ食べたのだから、さなぎでもあろうかと思ったのです
   が、一切そういうものはありませんでした。小鳥が来るので幼虫を食べて
   しまったのかもしれません。教えてください。写真があるとありがたいで
   す。
  
   <「北の丸公園の自然」を執筆されている松田邦雄先生から>
  
    シロハギの葉を食べたのは、キチョウの幼虫ではないかと思います。幼
   虫か蛹が見つかれば確実に判定はできます。おそらく小鳥に食べられたも
   のと思います。
    なお、ハギは豆科植物で、コミスジなどの幼虫もつきます。花にはウラ
   ナミシジミやツバメシジミなどの蝶が産卵します。
  
  
   <長野県野原さんから>(受信:平成17年10月19日)
  
    紅葉の信州より
  
    いつも楽しく有意義な、情報満載のマガジンをお届けくださって本当に
   ありがとうございます。
    この夏、昆虫博物画の木村先生のギャラリートークを聴きに国立近代美
   術館工芸館に行きました。しかし時間が無く、科学技術館に寄ることがで
   きなかったのは残念でした。
    木村先生には、当館にも2,3回来館いただいており、優れた描写によ
   り、ちいさな虫たちの、見えぬ向こう側まで語られている感をうけており
   ました。当日のトークは、先生の仕事の概要が語られ、意を得た感触で帰
   宅した次第です。
  
    さて、その帰り道、川のように流れる車の量の多さを横目に、汗をふき
   ながら歩いておりましたら、目の前をすーっと清涼感あふれるものが通り
   過ぎ、!? まさか? と思い、それが消えた垣根を分け入ってみました
   ら、そこはアオスジアゲハの楽園でした。 ・・・しばしの絶句・・・
   信州ではなかなかお目にかかれない蝶の出現! しかも車の排気ガスと騒
   音の、東京のど真ん中で会ってしまった!! しばし夢の如き心地で戻り、
   いまだにその話題を持ち出しては、食草があればどこでも生きれる虫たち
   の強さに感動しております。
  
    その後も、マガジンによって北の丸公園の豊かさと、それを守っている
   皆さまのまなざしに敬服しております。
    さて、今月の松田先生のお写真にもありますツマグロヒョウモン、信州
   上田でも撮影されています。敏感な虫たちにより、地球上の様子を教えて
   貰えますね。
  
    愉しいマガジン、これからも勉強させて頂きますので、またよろしくお
   願いします。
    信州は、刻々と紅葉がすすんでおります。
    柿が実り、ナナカマドは真っ赤になっています。
    しばし秋の日差しと澄んだ青空を堪能して、いよいよ霜月をむかえます。
    季節の移ろう頃、皆々様のご健勝とご自愛をお祈り申し上げます。
  
                     信州昆虫資料館   野原未知
  
  
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  ◇◇ 【担当者より】                       ◇◇
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    昨年11月3日文化の日に科学技術館メールマガジンを創刊してから本
   号で1年になります。今、3,100人もの方々にお送りするまでになり
   ました。読者の皆様とメルマガ発行にご協力頂いた関係者の方々に厚くお
   礼申し上げます。
    本号にも東京都の栗田さんと長野県の野原さんからお便りが届いており
   ます。ありがとうございます。
    本誌は、読者の皆様と一緒に作っていく、そんな皆様のメルマガにした
   いと思います。どんどんご感想、ご意見、ご提案等お寄せ下さい。
  
   宛先:mlmaster@jsf.or.jp
  
    また皆様の周りの方々で、科学、技術、自然等ご関心のある方に、「科
   学技術館メールマガジン」があるよとご紹介して頂ければと存じます。
    本誌は、たくさんの方々に読んでいただいて、少しでも科学・技術に接
   していただけたら、また、科学技術館に行ってみようと思っていただけた
   ら幸いと存じます。引き続きご愛読下さいますようお願いいたします。
  
                         (企画広報室 大西茂)
     
    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
  
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   発行者:科学技術館メールマガジン係
       〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
  
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    には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の記事」と注釈
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