科学技術館メールマガジン バックナンバー


  ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
  
     科学技術館 メールマガジン 第55号  2005/11/16 発行
  
  ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
  
   こんにちは。科学技術館です。
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧下さい。
  
   本号の配信数 3,140人。
  
  ======================================================================
   ≪ 今号の目次 ≫
  ======================================================================
   ◆ 【1】科学・技術よもやま話
   ◆ 【2】自然との出会い
   ◆ 【3】科学の本の紹介
   ◆ 【4】新着情報
   ◆ 【5】科学技術館トピックス
   ◆ 【6】お知らせ
   ◆ 【7】他館の紹介
  ======================================================================
  
  
  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ◆◆ 【1】科学・技術よもやま話                 ◆◆
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  
  ■ 帰化植物について (その2) ■
  
    日本の映画史上 黒沢明監督といえば、世界的にも有名な監督です。こ
   の時代劇映画に「七人の侍」というのがある。俳優 志村喬が野武士をう
   つ場面で、背景に出てくるブタクサは七人の侍の登場する時代にはなかっ
   た。ブタクサは明治中期(1880)関東地方で知られ、昭和になって各
   地で見出されるようになった帰化植物。やっかいな花粉症の原因植物です。
    このように考えると、日本の本来の自生植物は何か、いつの時代から国
   の外から入ってきて帰化植物となったのか、日本の植物防疫はどのように
   なっているのかなど様々な問題がでてくる。植物の歴史は日本の場合4世
   紀、漢字が渡来したころから記録にのこされているという。過去1600
   年の記録ある時代以後に、持ち込まれ野生化したものが「帰化植物」とな
   りますが、農耕時代に持ち込まれたナズナ、ヤエムグラは「史前帰化植物」
   (1943、前川文夫)と分けている。このように帰化植物も掘り下げて
   いくといろいろと面白いことに出くわします。
  
          (科学技術館「でんき・ファクトリ」担当 井澤 祐一)
  
  
  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ◆◆ 【2】自然との出会い                    ◆◆
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  
  ■ 沖縄の自然(3)山野に飛び交う中型の蝶たち ■
  
    中型の蝶は、白や黄色のシロチョウの仲間、敏しょうに飛ぶタテハチョ
   ウの仲間、ジャノメ紋をもつジャノメチョウの仲間などがあります。
    これらの南国のカラフルな蝶たちをお目にかけましょう。
  
    沖縄の自然(3)山野に飛び交う中型の蝶たちの写真は
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/055.html を見て下さい。
  
                   (サイエンス友の会顧問 松田邦雄)
  
  
  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ◆◆ 【3】科学の本の紹介                    ◆◆
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
   ※ 本欄で紹介された本は、科学技術館2階サイエンスライブラリー「し
    らべ学習コーナー」で閲覧できます。
  
    実りの秋、食欲の秋です。毎日の食卓におなじみの食べ物も、それがで
   きるまでにどんな人がどのように関わってできたのかを知ると、なおいっ
   そう味わいが増します。今月はそんな食べ物の本をとりあげます。
  
  ■ 『はちみつってどこからきたの?』(PHPにこにこえほん) ■
   ナンシー・エリザベス・ウォーレス作・絵/ふしみ みさを訳/
   ¥1,260 (本体 ¥1,200)/PHP研究所/2004.3
  
    あまくてとろりとしたはちみつは、いったいどうやってできるのでしょ
   うか。びんいりのはちみつ、それを売っているおみせ、そこへはこぶトラ
   ック・・・と「そのまえは?」「そのまえは?」と問いかけながら、一番
   初めまでたどっていきます。
    シンプルな切り絵の主人公(くまたち)がはっきりした色使いの背景に
   浮かんで、すっきりしたデザインの絵本です。子どもに読んであげるのに
   ぴったり。
    はちみつしぼりきにかける巣版(すばん)にはミツロウでふたがされて
   いるのでナイフをあたためてとかすことや、ミツバチをおとなしくさせる
   ためにけむりをたくのは、ハチが火事だと思っておなかいっぱいはちみつ
   を食べ、満足して人を刺さないからなど養蜂家(ようほうか)の仕事をき
   ちんと説明しています。また、ミツバチの巣を作っている巣部屋(すべや)
   は、はちみつがこぼれないように少し上向きになっていること、花によっ
   てはちみつの色や味がいろいろあることなども分かります。
    はたらきバチはすべてメスで、飛び方(ダンス)によって花のみつがど
   こにあるかをなかまに知らせるなど、ミツバチの生態も描かれています。
   おいしいはちみつを食べるときミツバチやようほうかのことを思い浮かべ
   るようになるのではないでしょうか。
  
    この本の表紙は
    http://spin.bas.t-kougei.ac.jp/hon/11gijutsu/hachimitsu/hachimitsu.asp
    を見て下さい。
  
    科学読物研究会については
    http://homepage3.nifty.com/fwga4903/kaken.htm
    を見て下さい。
  
                      (科学読物研究会 福田晴代)
  
  
  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ◆◆ 【4】新着情報                       ◆◆
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  
  ■ 光と視覚 〜光の扉を開いてみよう〜 実施のお知らせ ■
  
  ○ シャボン玉はなぜ七色に光るのか?
    シャボン玉は透明なのに、どうして虹色にみえるのかな? 他にも沢山
   のモノが角度によって虹色に輝くよね。ワークショップでは光の秘密を解
   き明かしシャボン玉を屋上であげ光の不思議に迫ります。この日は、特別
   に屋上を開放します。
    ぜひ、楽しんでいってね。
  
    実施日:平成17年11月19日(※雨天時は11月26日に変更)
  
  ○ 偏光クラフトで遊ぼう
   <午前>身近なビニール素材を使って、自由なテーマで工作します。でき
       あがった作品に光を当てたり、偏光板でのぞくと…? 工作好き
       な子供向けのワークショップです。 みんなで楽しく、光と影で
       遊んでみよう!
   <午後>偏光板でおしゃれなメッセージカードを制作します。光の性質を
       学びながら勤労感謝の日を彩る素敵なクラフトを一緒につくりま
       せんか?大人の参加、大歓迎です。
  
    実施日:平成17年11月23日
  
    詳しくは
    http://www.jsf.or.jp/event1112/hikaritoshikaku.html を見て下さい。
  
  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ◆◆ 【5】科学技術館トピックス                 ◆◆
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  
  ■ 「夢・化学−21」土曜実験教室の開催 ■
  
   「アミノ酸の不思議な味体験」
  
    アミノ酸って聞いたことがありますか?
    食べ物の味にとってアミノ酸が大切な役割になっているようです。
    例えばトマト。完熟して赤みが増すとトマトの中のグルタミン酸という
   アミノ酸が増えて美味しくなるのですが(トマトが苦手な人もいると思い
   ますが・・・)
    このトマトのエキスからグルタミン酸を除いてしまうと・・・・・うす
   いりんごジュース、すっぱい梅のような味???になるようです。
    今回の実験では味の担い手であるアミノ酸について味な実験(実際に味
   体験していただきます)でみなさんのご参加をお待ちしています。
  
    今後の予定など詳しくは
    http://www.jsf.or.jp/event.html#sat-jikken を見て下さい。
  
  ■ 今週のユニバース ■
  
    科学ライブショー「ユニバース」では、宇宙から分子の世界、植物・動
   物といったさまざまな科学の話題を、コンピュータシミュレーションなど
   を使って、お話しています。
    今週のゲストコーナーは、「江戸時代の園芸植物が現代に甦る」という
   お話です。研究者の皆さんは、昔の花を再現するためにどんな努力をして
   いるのでしょう?今回は、ゲストの阿部先生からお土産がありますよ!
    
    案内役:矢治 健太郎さん(立教大学)
    ゲスト:阿部 知子さん(理化学研究所)
  
    今週のゲスト及び内容は
    http://universe.chimons.org/jsf/ を見て下さい。
  
    ライブショーの毎回の上演の様子は、『週刊ユニバース』
    http://universe.chimons.org/weekly/ を見てください。
  
  
  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ◆◆ 【6】お知らせ                       ◆◆
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  
  ■ プレベンチャー事業 平成14年度採択課題
    研究開発成果報告会のお知らせ ■
  
    日  時:平成17年11月29日(火)10:20〜18:15
    会  場:アルカディア市ヶ谷(私学会館)
         東京都千代田区九段北4−2−25
    概  要:本プログラムは、大学・公的研究機関発ベンチャー創出事業
         として平成11年度より科学技術振興機構が実施しています。
         今回、平成14年度採択10課題が本年9月末に終了し、そ
         の研究成果をベンチャービジネスにつなげていくための実用
         化に向けた研究開発の成果を報告するとともに大学等発ベン
         チャーの将来像を展望します。
    参 加 費:無料(懇親会は有料)
    参加対象:大学、TLO、公的研究機関、ベンチャー関係者、一般希望
         者等
  
    申込および詳細は、http://ppd.jsf.or.jp/preven/ を見て下さい。
  
  ■ 「エネルギーかるた大会」 開催のお知らせ ■
  
    エネルギーかるた実行委員会(財団法人日本科学技術振興財団・電気事
   業連合会)では、読み札を公募して作ったオリジナルの“エネルギーかる
   た”を使って、「青少年のための科学の祭典」の中の一つのイベントとし
   て「エネルギーかるた大会」を実施します。
    伝統の遊び「かるた」を通じて、楽しみながらエネルギーに親しむこと
   で、科学やエネルギーについての理解が自然と深まります。
  
   ●実施予定
    ○北海道 11月19日(土) 札幌西高等学校(北海道札幌市中央区)
    ○中国  11月19日(土) ライフパーク倉敷(岡山県倉敷市)
  
   ●参加者:事前募集+当日会場来場者 計32チーム
         (3名1組、家族・友人で小学生を含む)
  
    ※大会に出場された方にはもれなく記念品をさしあげます。
    ※応募方法等詳しくは http://www.e-karuta.jp を見て下さい。
  
  ■ 近日中に開催される「青少年のための科学の祭典」のご案内 ■
  
    詳しくは http://www.kagakunosaiten.jp/ を見て下さい。
  
  ■ インターネット割引券 ■
  
    必要事項を記入のうえ持参していただくと、団体料金にて割引入館でき
   ます。
  
    詳しくは
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/discount/index.html
    を見て下さい。
  
  
  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ◆◆ 【7】他館の紹介                      ◆◆
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  
    所沢航空発祥記念館(埼玉県所沢市)・展示館では、秋の特別展「60・
   70年代の空の旅―国際線航路へタイムスリップ!―」を10月8日〜
   12月4日を会期として開催しています。その一環として、公開講座「機
   長・スチュワーデスが語る1960・70年代の国際線 空の旅」を11
   月19日(土)に開催します。
  
    参加の方法は、http://tam-web.jsf.or.jp/ を見て下さい。
  
    所沢航空発祥記念館は東京電力(株)志木支社他と共催で、「小さい秋
   見つけた★どんぐり教室in航空公園」を11月27日(日)に開催しま
   す。どんぐりのおもちゃを作ったり、炒って食べてみたり、どんぐり粉で
   おせんべやおだんご作りの料理をしたり、パウチで落ち葉の葉っぱ図鑑を
   作ったりと、小学生を対象にした、もりだくさんのどんぐり教室です。
    お申し込み先、問合せ先は TEL:048−490−4567(東京
   電力(株)志木支社)まで。定員40名、先着順受付です。
  
  
  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ◇◇ 【担当者より】                       ◇◇
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  
    本誌「新着情報」でお知らせした、ものづくり体験「たたら製鉄」に、
   科学技術館「サイエンス友の会」会員から140名の応募があり、厳正な
   抽選の結果22名が参加しました。実施当日の11月13日(日)は晴天
   に恵まれ、体験にはとても良い日となりました。
    参加者は東京工業大学永田教授らの指導を得ながら、朝9時から作業を
   開始。耐火レンガとブリキの煙突で容積約1立方メーター(内径:34.5
   ×23×120cm)の炉作り、原料である砂鉄の計量、燃料となる木炭
   をナタで砕き計量するなど、大はしゃぎで作業をしていました。
    炉の上に煙突を載せ、煙突の上端まで木炭を投入します。炉の上端まで
   の木炭が燃焼したら、砂鉄の投入開始です。1回の砂鉄投入量は1.5kg、
   木炭は2kg。以後、10分毎に砂鉄と木炭の投入を繰り返します。砂鉄は、
   合計30kgを投入しました。
  
    投入終了後、煙突の木炭が燃え尽きたところで煙突を取り除き、炉の中
   の火を沈める儀式として藁束を被せました。夕暮れ近くで、炎は幻想的で
   した。炉の前面を取り外し「ケラ」(鉄の塊)を取り出したところ、朝か
   ら長時間かけて皆で取り組んだ後だけに、参加者から大きな歓声が上がり
   ました。
    2基の炉とも8kg近くの「ケラ」が生産されました。
  
    この「たたら製鉄」をNHKテレビが取材し、当日夜7時過ぎのニュー
   スで2分余り放映されました。イベント担当者は、今回の成功に気をよくし、
   「来年も実施し、定番の行事としたい。」と希望を述べておりました。
  
    なお、本イベントは、「たたら製鉄」のご指導をいただいた東京工業大
   学の永田和宏教授と全面的なバックアップをいただいた新日本製鐵株式会
   社のご尽力によって実現することができました。最後になりましたが、深
   く感謝いたします。
  
    ものづくり体験「たたら製鉄」の写真は
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/055/tatara.htm を見て下さい。
  
                          (企画広報室 大西茂)
  
    お読みいただいた感想や、科学技術館に対する思い出、展示等の質問な
   ど皆様からのメールをお待ちしております。
     E-mail :mlmaster@jsf.or.jp
     
    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
  
  ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
  
   発行者:科学技術館メールマガジン係
       〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
  
   ▼このメール配信に関するお問い合わせは、こちらへお願いします。▼
    E-mail :mlmaster@jsf.or.jp
  
   ▼配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム
    ページからお願いします。▼
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp
  
  ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
  
   ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転載の際
    には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の記事」と注釈
    をいれて下さい。
     なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画像・記事
    については、無断使用・転載を禁止します。
  



操作メニューへ

メールマガジンに関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
科学技術館メールマガジン問い合わせ窓口:http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/

Copyright (C)2004 Science Museum, Tokyo, ALL RIGHTS RESERVED