科学技術館メールマガジン バックナンバー |
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◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ 科学技術館 メールマガジン 第58号 2005/12/7 発行 ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ こんにちは。科学技術館です。 当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。 * このメールマガジンは等幅フォントでご覧下さい。 本号の配信数 3,181人。 ====================================================================== ≪ 今号の目次 ≫ ====================================================================== ◆ 【1】科学・技術よもやま話 ◆ 【2】自然との出会い ◆ 【3】科学の本の紹介 ◆ 【4】科学技術館トピックス ◆ 【5】お知らせ ◆ 【6】他館の紹介 ◆ 【7】読者からのお便り ====================================================================== ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【1】科学・技術よもやま話 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 「宏観異常」 ■ こんな四文字熟語を見たことありますか、実はこれはとても大事な意味 があります。それは地震の前兆現象を意味しているのです。「宏観異常」 はコウカンイジョウと読みます。これは地震が発生する数十日前、あるい は100日以上前から発生当日の数時間前、極端な場合は発生直前に、震 源地の地表を中心として周辺の広い範囲で日常とは異なる大気や大地、動 物行動に異常な行動が見られることを言うのです。 地震の前触れ・前兆現象はなかなか捉えられないし、これまで「非科学 的」として科学者が立ち入らなかった研究分野なのです。しかし、中国で は大きな地震の前触れを予知して、多くの命を救ったという実例もありま す。そんなことから、現在岡山理科大学総合情報学部の先生方は、大地震 の前兆現象を捉えるべく研究をすすめているとのことです。 防災の面で私たちは(1)耐震構造(2)制震構造(3)免震構造の建 造物が大事だと考えていますが、それに大地震の前兆現象が発生の前に分 るようになれば安心だね。 岡山理科大学は http://www.e-pisco.jp/jky.html を見て下さい。 (科学技術館「でんき・ファクトリ」担当 井澤 祐一) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【2】自然との出会い ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 種子島・屋久島の自然 ■ 種子島・屋久島は九州鹿児島のすぐ南に位置する南の島で、種子島と言 えば16世紀半ば鉄砲伝来で有名な島です。 現在はロケットの発射基地として有名な島です。 私はこの島に多く産するタイワンツバメシジミという小さな南国の蝶を 求めて出かけたのです。そしてタイワンツバメシジミについに会うことが でき撮影に成功しました。その他にもいろいろな虫たちに出会えました。 すぐ近くに屋久杉で有名な屋久島があり、船で行けるようなので、1日屋 久島へも立ち寄りました。そこでも、いろいろな楽しい出会いがありまし た。 種子島・屋久島の写真は http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/058.html を見て下さい。 (サイエンス友の会顧問 松田邦雄) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【3】科学の本の紹介 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※ 本欄で紹介された本は、科学技術館2階サイエンスライブラリー「し らべ学習コーナー」で閲覧できます。 今月は環境をテーマにしている本を紹介します。 今年アメリカを襲った巨大ハリケーンの被害は大変なものでした。 日本の夏の暑さも、暖冬もくり返されています。 今、地球がどうなっているのか、宇宙からの写真、たくさんのデータを 集めた本を見てみましょう。どうすれば、これ以上環境を悪くしないです むかを考える本もあります。とてもむずかしいけれど、努力し続けなけれ ばならないのです。 ■ 『宇宙からみた地球環境』まんが+衛星画像 ■ 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 監修、山田 ふしぎ 作・画 大月書店 1800円(本体)2004 2月 たくさんの衛星画像から地球環境を考える内容の濃い本です。 実際の衛星画像をみながら、ユニークなキャラクターの宇宙人たちが、 環境破壊の原因や現状を解説してくれます。ストーリーのあるマンガ仕立 てになっているので、情報量が多くても、読みやすく、子ども達はその世 界に引き込まれていきます。 アマゾンの熱帯雨林が急速に失われていく様子、30年で20分の1に なったチャド湖、海に流れだしていく土・・本物の衛星画像は、地球環境 が破壊されている様子を、一目で現実のものとして見せてくれます。 子ども達は、中国やニューヨークのスモッグのページを見て、「昨日、 光化学スモッグ注意報出たね」と自分の身の回りのことにひきつけて考え ます。「ぼく日本がどこかわかるよ」と「地球の夜景」を見て言います。 暗いアフリカとは対照的に、日本列島はその形がくっきりとわかるほど明 るいのです。迫力ある画像は、子ども達に多くを伝えます。 最後に、「地球をまもる眼」として地球観測衛星を紹介し、「間違いや 失敗をなんとかしようとしている地球人」に希望を託します。 巻末にサッカーボール型の海面温度の地球儀と水蒸気や雪の地球儀の型 紙が載っています。 この本の表紙は、 http://spin.bas.t-kougei.ac.jp/hon/10kankyou/uchuukaramita/uchuukaramita.asp を見て下さい。 科学読物研究会については http://homepage3.nifty.com/fwga4903/kaken.htm を見て下さい。 (科学読物研究会 菅原 由美子) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【4】科学技術館トピックス ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 「ウニのかくれんぼ ダイナミック・フルイド」展 ■ メディアアーティスト児玉幸子を中心とした磁性流体アートプロジェク トの個展を開催します。 開 催 日:12月3日(土)〜17日(土) 場 所:科学技術館 2階イベントホール 出品作家:児玉幸子/竹野美奈子/電気通信大学人間コミュニケーショ ン学科児玉研究室 主 催:日本学術振興会 人文・社会科学振興プロジェクト研究「日 本の文化政策とミュージアムの未来」/「ミュージアムの活 用と未来−鑑賞行動の脱領域的研究」グループ/電気通信大 学児玉研究室 詳しくは http://www.jsf.or.jp/event1203.html を見て下さい。 ■ 今週のユニバース ■ 科学ライブショー「ユニバース」では、コンピュータシミュレーション による太陽系や宇宙の話題をお届けしています。 また、第2・4土曜日は、ヤーキス天文台(米国)とのライブ天体観測 コーナーがあります。今週は、−20℃まで気温が下がったそうです。 当日はどんなお天気か、どんな星や星座が見えるのか、皆さんもヤーキス 天文台のビビアンさんと、インターネットでお話をしてみませんか? なお、ライブ中継のため、天候によってはライブショー中に撮影した 天体画像をご紹介できない場合もあります。ご了承ください。 案内役:亀谷和久さん(東京大学) ゲスト:関井 隆 さん(国立天文台) 今週のゲスト及び内容は http://universe.chimons.org/jsf/ を見て下さい。 ライブショーの毎回の上演の様子は、『週刊ユニバース』 http://universe.chimons.org/weekly/ を見てください。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【5】お知らせ ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 近日中に開催される「青少年のための科学の祭典」のご案内 ■ 詳しくは http://www.kagakunosaiten.jp/ を見て下さい。 ■ インターネット割引券 ■ 必要事項を記入のうえ持参していただくと、団体料金にて割引入館でき ます。 詳しくは http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/discount/index.html を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【6】他館の紹介 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 所沢航空発祥記念館(埼玉県所沢市)では、12月25日にクリスマス コンサートを開催します。 出演者は、武蔵野音大卒者による弦楽四重奏団「クローバーストリング カルテット」。 14:00〜と15:30〜の2回(各回40分) 展示館内で演奏し ます。事前申し込みは不要です。 詳しくは http://tam-web.jsf.or.jp/ を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【7】読者からのお便り ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ <東京都 中嶋さんから>(受信:平成17年12月1日) 毎週メルマガを待ち遠しく、楽しみに拝見しております。 いつも家の周りを飛び回っている蝶に、目が行くことが無かったのに今 年はじっくり眺めて見ました。 けっこういろいろ種類がいることに驚きました。”自然”にもっと目を 向けていこうと思います。 今週の「担当者より」を見て、声を上げて笑いました。楽しいですね! 驚いちゃいました!ワクワクしました! そして”数学は嫌いです”を読みたくなりました! 明日書店に行って きまーす! ※ 「今週の「担当者より」」は第57号(11月30日)に掲載した内 容を指しています。(担当者コメント) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◇◇ 【担当者より】 ◇◇ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 「一枚が二枚、二枚が四枚・・・常用対数」についてのお詫びと訂正 ■ 先週の本欄で、 「なんと 1,125,899,906,842,620 こんな数字」 と書きました。 配信と同時に、読者の方から次のお叱りをいただきました。 『この数字は正しいでしょうか 最後が0になることはありません そうなるとこんな数字を信用するのはよくないですね エクセルでは49乗までは正しいのですが,その先は駄目です この数字を載せてはいけません 数学は最近計算が電卓でできてしまいますが,人に要求することはこの 数字が正しいかの判定ですね 正しくは 1125899906842624 です』 昔よくやった麻雀の符の計算を思い出し、2(に)、4(よん)、8(ぱ)、 16(いちろく)、32(ざんに)、64(ろくよん)・・・と、倍々に 計算していくと、1の位の数字は、2→4→8→6→2→4・・・と、2、 4、8、6の繰り返しとなり0はでてきません。 お叱りを受けて、数字の転記ミスではないかと、再度エクセルで計算し てみました(計算結果は http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/058/058.htm を見て下さい。)。 確かに49乗までは正しいのですが、50乗以降は正しく計算されてい ませんでした。 著書では「1000兆枚以上になることは確かね」とあったところを、 具体的な数字はどうなんだろうとエクセルを用い計算し、そのまま転記し ました。まさかコンピュータ(エクセルソフト)の計算にエラーが生じて いるとは! 数学に弱いとはいえ、科学技術館のメルマガとしては大変反省しており ます。 ここにお詫び申し上げるとともに訂正させて頂きます。 なお、このエラーはエクセルファイルのセルの設計上、有効桁数は15 桁までで、16桁以上はエラーが発生するのではないかと思い、ネット等 で調べてみましたがなかなかヒットしません。どなたかお分かりの方はご 一報下さい。本欄でご紹介したいと思います。 (企画広報室 大西茂) お読みいただいた感想や、科学技術館に対する思い出、展示等の質問な ど皆様からのメールをお待ちしております。 E-mail :mlmaster@jsf.or.jp 最後までお読みいただきありがとうございました。 皆様のご来館をお待ちしております。 ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ 発行者:科学技術館メールマガジン係 〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号 ▼このメール配信に関するお問い合わせは、こちらへお願いします。▼ E-mail :mlmaster@jsf.or.jp ▼配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム ページからお願いします。▼ http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転載の際 には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の記事」と注釈 をいれて下さい。 なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画像・記事 については、無断使用・転載を禁止します。 |
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