科学技術館メールマガジン バックナンバー


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     科学技術館 メールマガジン 第59号  2005/12/14 発行
  
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   こんにちは。科学技術館です。
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧下さい。
  
   本号の配信数 3,196人。
  
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   ≪ 今号の目次 ≫
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   ◆ 【1】科学・技術よもやま話
   ◆ 【2】自然との出会い
   ◆ 【3】科学の本の紹介
   ◆ 【4】科学技術館トピックス
   ◆ 【5】インストラクターの部屋
   ◆ 【6】お知らせ
   ◆ 【7】他館の紹介
   ◆ 【8】読者からのお便り
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  ◆◆ 【1】科学・技術よもやま話                 ◆◆
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  ■ 地震の発生頻度 ■
  
    「さて皆さん。日本全国で、1日何回ぐらい地震があると思いますか?」
   この問いかけで演示が始まります。
  
    多いと知っていても、世界平均の200倍の発生があることは、あまり
   知られていないようです。筆者はかつて、文部科学省の科学研究費を受け、
   ヨーロッパのウィーン大学の気象研究所に研究調査のため、滞在していま
   した。
    その時、この大学の地震資料室へも訪ねました。そこでこの国の最近の
   地震の展示が何と数世紀前のものであったことが、いかに地震が少ないか
   を物語っていました。
  
    ところで、この秋の日本の地震はどうだったでしょう? 10月11月
   の気象庁のデータを見て、次のことがわかりました。調査数は総数135、
   ほとんどが震度1か2、3以上は20回ほどでした。
    地震の規模マグニチュードはほとんどがM2以上M5未満です。震源の
   深さでは地下20km以浅と40km以上とに発生頻度の2極分化がはっ
   きり出ました。80km以上の深発地震も9回ありました。
  
    またマグニチュードと深さの関連では、20km以下の浅発地震はM=2
   から3、40km〜80kmではM=3から4でした。詳細はワークショ
   ップにあります。一度、演示にもご参加下さい。まとめたデータから発生
   する地震の顔つきを知ることができました。
  
    皆さんも地震情報に関心をもって調べてみてはいかがでしょうか。
  
               (科学技術館 4F「建設館」担当 阿部頼之)
  
  
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  ◆◆ 【2】自然との出会い                    ◆◆
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  ■ タイの自然(1)〜熱帯の蝶や蛾たち〜 ■
  
    東南アジアは常夏の国、日本では見られない自然に出会うことができま
   した。
    私の行った、タイ・マレーシア・台湾について、そのすばらしい自然と
   の出会いを撮った写真を59号(12月14日)61号(12月28日)
   62号(1月4日)63号(1月11日)64号(1月18日)でお目に
   かけたいと思っています。乞うご期待。
  
    東南アジアの国で見られる蝶は、日本の沖縄・八重山地方で見られる蝶
   と同じ種類のものもよく見られます。しかし、さすが熱帯では、日本では
   見られないすごい蝶もたくさん生息していて、出会いを楽しませてくれま
   した。
  
    タイの自然(1)〜熱帯の蝶や蛾たち〜の写真は
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/059.html を見て下さい。
  
                    (サイエンス友の会顧問 松田邦雄)
  
  
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  ◆◆ 【3】科学の本の紹介                    ◆◆
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   ※ 本欄で紹介された本は、科学技術館2階サイエンスライブラリー「し
    らべ学習コーナー」で閲覧できます。
  
    今月のテーマは、環境。今回は、どこにでも吹く風をエネルギーに変え
   る「風力発電」の本を紹介します。
  
  ■ 『風車博士のやさしい風・風車・風力発電の話』 
    −「どこでもエネルギー」の時代がやってくる ■
    牛山泉 著  合同出版 1400円(本体) 2004年7月
  
    最近、日本でも風力発電の風車が見られる場所が増えています。
    この本では人間がどんなエネルギーを使ってきたのか、エネルギー問題
   とは何なのかなどの基本的な知識を整理することから話を進めます。そし
   て、風についてのことわざ、利用の歴史と続きます。
    今の風力発電のことだけ知りたいという人は後半から読み始めたほうが
   いいかもしれません。でも風のつく言葉や地名のことも調べたら面白そう
   です。
    風力発電は最近のものだと思っていませんでしたか? 1891年に始
   まりましたが、オイルショックや環境問題が起こった30年前から、今の
   ような風力発電が盛んになったのだそうです。
    終わりの2章で、風力発電のしくみや様々な取り組みが書かれています。
   日本は、ドイツやスペインなどに比べると少ない方ですが、山形県立川町
   では、11基の風車が町の電力の70%をまかなっているそうです。小型
   化して、個人でも風力発電が手軽にできるようになって、超伝導で送電す
   る・・・そんな時代がくるのでは、と楽しみな自然エネルギーの話がいっ
   ぱいです。図や写真も多く、理解を助けてくれます。
  
    この本の表紙は、
    http://spin.bas.t-kougei.ac.jp/hon/11gijutsu/fuushahakase/fuushahakase.asp
    を見て下さい。
  
    科学読物研究会については
    http://homepage3.nifty.com/fwga4903/kaken.htm を見て下さい。
  
                       (科学読物研究会 鈴木有子)
  
  
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  ◆◆ 【4】科学技術館トピックス                 ◆◆
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  ■ 「夢・化学−21」土曜実験教室の開催 ■
  
   「芳香剤を作ってみよう」
  
    香料は天然香料や合成香料を何通りも組み合わせることで様々なにおい
   を作り出すことができるようです。実は石油を精製してできるナフサから
   取り出されるイソプレン、イソブチレンという物質に炭素、水素、酸素を
   化学反応させてくっつけてあげると香料の元になります。においにも化学
   が隠されていたんですね。
    今回の実験ではこのにおいとにおいを閉じ込めておくために高吸水性プ
   ラスチックを使って芳香剤を作ります。
  
    今後の予定など詳しくは
    http://www.jsf.or.jp/event.html#sat-jikken を見て下さい。
  
  ■ 「ウニのかくれんぼ ダイナミック・フルイド」展 ■
  
    メディアアーティスト児玉幸子を中心とした磁性流体アートプロジェク
   トの個展を開催しています。
  
    開 催 日:12月3日(土)〜17日(土)
    場  所:科学技術館 2階イベントホール
    出品作家:児玉幸子/竹野美奈子/電気通信大学人間コミュニケーショ
         ン学科児玉研究室
    主  催:日本学術振興会 人文・社会科学振興プロジェクト研究「日
         本の文化政策とミュージアムの未来」/「ミュージアムの活
         用と未来−鑑賞行動の脱領域的研究」グループ/電気通信大
         学児玉研究室
  
    詳しくは http://www.jsf.or.jp/event1203.html を見て下さい。
  
  ■ 今週のユニバース ■
  
    科学ライブショー「ユニバース」では、コンピュータシミュレーション
   による太陽系や宇宙の話題をお届けしています。
    今週は、ゲストに国立極地研究所の田口先生に、オーロラについてレク
   チャーしていただきます。南極ではオーロラは、どのように見えるのでし
   ょうか?先生に聞いてみたいですね。
   
    案内役:半田利弘さん(東京大学)
    ゲスト:田口真さん(国立極地研究所)
  
    今週のゲスト及び内容は
    http://universe.chimons.org/jsf/ を見て下さい。
  
    ライブショーの毎回の上演の様子は、『週刊ユニバース』
    http://universe.chimons.org/weekly/ を見てください。
  
  
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  ◆◆ 【5】インストラクターの部屋                ◆◆
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  ■ インストラクターの部屋 ■
  
    はじめまして皆さん。今回から、インストラクターのページができまし
   た。
    名づけて、インストラクターの部屋。
    このページでは、館内で皆さんと接する事の多いインストラクターが、
   独自の視点で展示を紹介したり、毎日の面白い発見を書き込んだり、イン
   ストラクターオリジナルのイベントやワークショップ情報などをお伝えし
   ていきます。ぜひ楽しみにしてくださいネ。
  
    さて、今月の情報は・・・
  
  ■ 手づくりイベント「クリスマスツリーをかざろう」開催
  
    12月といえばクリスマス。今年も5階FORESTの森に、クリスマ
   スツリーがやってきました。
    そのクリスマスツリーに、フェルトやモールやビーズなどを使っていろ
   んな飾りを作って飾ろう!!
    という企画。
    いろんな素材を使って、素敵な飾りを作ろう!参加自由。
    いつでも遊びにきてね。
  
     期 間:12月11日(日)〜12月25日(日)
     時 間:9:30〜閉館まで
     場 所:5階スモンマ前
     参加費:無料
  
  ■「展示で遊ぶ。ストロボとコマであそぼう!!」開催予定
  
    展示で遊ぶシリーズ第4弾。今回は、展示「フォログラムのこま」のス
   トロボを使い、自分で描いた絵を回転させて遊びます。
    光の点滅の下では、不思議な現象が起こる!!
    その現象を遊びで楽しんじゃおう!という、毎回たくさんの発見がある
   面白ワークショップです。今回も、意外な発見がまっているぞ!!
  
     「フォログラムのこま」の写真は
     http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/inst/059.htm を見て下さい。
  
     日  時:12月17日(土)15:00〜16:00
     場  所:5階オプト
     定  員:7名
     参 加 費:無料
     参加資格:やってみたい人!(お母さんお父さんも一緒に参加してネ!)
     参加方法:9:30より5階スタッフカウンターにて、予約表に名前
          を記入して下さい。
  
    ※開催の有無については、お電話(03―3212―8509)でご確
     認ください。
  
    次回の情報もお見逃し無く!!
    担当は、コウノスミチヨでした。まったねぇ〜!
  
  
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  ◆◆ 【6】お知らせ                       ◆◆
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  ■ 近日中に開催される「青少年のための科学の祭典」のご案内 ■
  
    詳しくは http://www.kagakunosaiten.jp/ を見て下さい。
  
  ■ インターネット割引券 ■
  
    必要事項を記入のうえ持参していただくと、団体料金にて割引入館でき
   ます。
  
    詳しくは
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/discount/index.html
    を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【7】他館の紹介                      ◆◆
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    所沢航空発祥記念館(埼玉県所沢市)では、12月25日にクリスマス
   コンサートを開催します。出演者は、武蔵野音大卒者による弦楽四重奏団
   「クローバーストリングカルテット」。14:00〜と15:30〜の
   2回(各回40分) 展示館内で演奏します。事前申し込みは不要です。
    また、平成18年1月21日(土)に 山下奉利氏(国際航空専門学校
   校長)による公開講座「航空大学校でのパイロット養成」 を開催します。
  
    詳しくは http://tam-web.jsf.or.jp/ を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【8】読者からのお便り                   ◆◆
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   <千葉県 岩宮さんから>(受信:平成17年12月1日)
  
    小学4年生の娘と様々な体験学習をしたくて友の会に入会させて頂きま
   したが、なかなか週末の日程が合わずに、一つも参加せずに年度が終わり
   そうです。
    そんな中で、このメルマガはとても楽しみにしています。
    北の丸公園は真夏の暑さしか経験があまり無いので、折々の写真はいい
   ですね。
    訪れると丸々一日遊んでしまう科学技術館。
    楽しいメルマガを今後もよろしくお願いします。
  
    追伸[平成17年12月12日受信]
  
    また、とっても寒い毎日がやってきました。
    北の丸公園も落葉してお日様の光が神様からの光のように木々を照らし
   ていると思います。
    私の住む佐倉にも歴史民族博物館がありその周辺は元々佐倉城だったの
   で城址公園となっています。大きい古木が天に向かっている様子が、葉を
   落とすこの季節神々しい程です。
    勤務先は古い学校なのですが、銀杏の木が多く黄色い絨毯が毎朝楽しみ
   です。でも、働き者の用務員さんはご苦労なさっていますが。
    寒い日が続きますが、お元気で。
    メルマガを楽しみにしています。
  
  
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  ◇◇ 【担当者より】                       ◇◇
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  ■ インストラクターの部屋について ■
  
    科学技術館には実験をしたり、分かりやすく説明をしてくれるインスト
   ラクターのお姉さんたちがいます。このお姉さんたちが月1回程度の頻度
   で「インストラクターの部屋」のコーナーを持つことにしました。楽しい
   お話をしてくれることでしょう!!乞うご期待!
  
  ■ エクセルファイルのセルの容量について ■
  
    先週の本欄で、エクセルファイルのセルでエラーが発生することについ
   て、どなたかお分かりの方はご一報下さい。と、書きましたところ、早速、
   茨城県在住のの白井さん、東京都在住の斎藤さん、匿名希望さんからエク
   セルのヘルプに明記してある旨、お教え頂きました。また、他のサイトを
   お教え頂きましたお二人を、以下にご紹介いたします。
   ありがとうございました。
  
   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
   <baniさんから>
  
    エクセルの仕様で、最大15桁の精度となります。
    以下のサイトに、わかりやすく説明してあります。
    ご参考までに。
  
   ●エクセル数式で計算しよう
    http://asugi23.web.infoseek.co.jp/excel/soft36.htm
    1 基本的な数式の使い方
    (1)四則演算
       次に有効桁数の問題です。
       ・・・ 頭から15桁までは正しい数値が入り、16桁目以後は
      0が示されます。
  
    ちょっとはずれますが、計算誤差についてのサイトも参考になるかもし
   れません。
   ●エクセル奇譚 〜 誤差アラカルト 〜
    http://hp.vector.co.jp/authors/VA016119/kitan011.html
    (最後の部分に、教訓あり!)
  
    では、おやすみなさい。(bani)
  
   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  
   <神奈川県在住の小野さんから>
  
    さて、第58号のエクセルの有効数字の件ですが、ちょっと気になって
   調べてみましたら、どうやらエクセルというソフトは、『IEEE754』
   という数値計算の標準規格に基づいているため、有効数字が15桁となっ
   ているのだそうです。
    詳細は、日経PC21(http://pc21.nikkeibp.co.jp/special/gosa/)
   に解説されています。
    すでに情報入手済みかもしれませんが、念のためお知らせしました。
    今後も楽しい記事の配信をお願いいたします。
  
   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  
    上記「エクセル奇譚」の最後に「実数計算で誤差が発生するのは Excel
   の仕様です。バグではありません。結局、責任は作成者であるあなた自身
   にあります。他に誰もいません。」と書かれております。
    私自身の軽率さを恥じるとともに、情報を提供下さいました方々に重ね
   て御礼申し上げます。
  
                          (企画広報室 大西茂)
  
    お読みいただいた感想や、科学技術館に対する思い出、展示等の質問な
   ど皆様からのメールをお待ちしております。
     E-mail :mlmaster@jsf.or.jp
  
    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
  
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