科学技術館メールマガジン バックナンバー |
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◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ 科学技術館 メールマガジン 第61号 2005/12/28 発行 ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ こんにちは。科学技術館です。 当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。 * このメールマガジンは等幅フォントでご覧下さい。 本号の配信数 3,210人。 ====================================================================== ≪ 今号の目次 ≫ ====================================================================== ◆ 【1】科学・技術よもやま話 ◆ 【2】自然との出会い ◆ 【3】科学の本の紹介 ◆ 【4】科学技術館トピックス ◆ 【5】お知らせ ◆ 【6】他館の紹介 ====================================================================== ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【1】科学・技術よもやま話 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ コウモリの異常な行動 ■ 先日新潟県からやってこられた方からこんなお話を伺いました。例の新 潟地震の直接の被害はなかった隣の村の方ですが、この方の家は旧家で、 昔から家の屋根裏にたくさんのコウモリが住んでいた。夕方になると屋根 裏から飛び出して餌をとり、朝には必ずねぐらにしている屋根裏に帰って いたそうです。ところがあの地震が発生した何日か前に、ぴたりとコウモ リの姿が見られなかったそうです。家の人はきっとコウモリは身の危険を さけて、どこかへ逃げたのだろうと話しているそうです。 確かに動物は人間より勘がいいですから、コウモリが地震を予知したと 考えられるでしょうか、それとも偶然の一致だよと考えるかもしれません。 しかしこうしたコウモリなどの自然の現象をつぶさに観察して見ることが、 とても大事なことですね。 いきなり水の出るはずのない庭の真ん中から地下水が噴出したなどとい うことがあるそうですが、これは地下水の異常なことですから地震と関係 があるといわれます。天気予報のように地震の発生が事前にわかったら何 百人、何千人の尊い命が救われる。何とか事前に知ることができないかと 学者さんも必死になって考えています。皆さんも身の回りのことで、変だ なと思うことがあったら継続して観察してみましょう。 (科学技術館「でんき・ファクトリ」担当 井澤祐一) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【2】自然との出会い ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ タイの自然(2) ■ タイの自然(1)では美しい蝶たちを紹介いたしましたが、今回は、蝶 蛾以外の動物たちとの出会いの様子を撮影した写真をお見せします。 タイの自然(2)の写真は http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/061.html を見て下さい。 (サイエンス友の会顧問 松田邦雄) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【3】科学の本の紹介 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※ 本欄で紹介された本は、科学技術館2階サイエンスライブラリー「し らべ学習コーナー」で閲覧できます。 今月は「環境」の本を紹介しています。 世界の国々の現状を、様々な統計を使ってカラフルに色分けされた地図 やグラフで見せてくれる<くらべてわかる世界地図>シリーズの一冊、環 境の巻を紹介します。 ■ 『環境の世界地図』<くらべてわかる世界地図6> ■ 藤田千枝編/新美景子著/大月書店/2005.2.21/1800円 全部で36項目、見開きで一つのテーマになっています。 ページを開くと、テーマに沿ったデータで色わけされた大きな世界地図、 それを補足するグラフや簡単な説明があります。地図やグラフを眺めてい ると、各国の現状や世界的な問題点が浮かび上がって見えてきます。「ア メリカはこんなに二酸化炭素を出している」「なぜ この国は森林が減っ ているの?」・・いろいろな事を考えて、もっと知りたくなってきます。 たとえば、「水資源と仮想水」で、水の取水量で色分けされた世界地図 では、日本の水の使用量が少なくなっています。ところが、<仮想水>と いう考え方を取り入れた水の使用量はとても多いという事実に驚かされま す。農産物の輸入が多く、それらを育てるために使用された水を間接的に 輸入していることになるのです。「再生可能なエネルギー」では、風力発 電ではドイツが、太陽光発電では日本がトップだという嬉しいデータもあ ります。様々な統計を組み合わせて見る事によって、今まで気づかなかっ たことが見えてきます。 環境について、世界や日本の現状、今どんなことが問題なのかなど環境 について調べる時の手始めに、手にとって欲しい1冊です。 そして、巻末には統計資料の出典、参考資料やホームページがあり、新 しい資料を探す時や、より詳しく調べる時に便利です。 印刷には、なんと、環境にやさしいソイインク(大豆インク)が使用さ れているのですよ。 この本の表紙は、 http://spin.bas.t-kougei.ac.jp/hon/10kankyou/kankyounochizu/kankyounochizu.asp を見て下さい。 科学読物研究会については http://homepage3.nifty.com/fwga4903/kaken.htm を見て下さい。 (科学読物研究会 増本裕江) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【4】科学技術館トピックス ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 1月の星見隊 ■ 除夜の鐘と共に:シリウス 1月1日午前0時 除夜の鐘が鳴り終わりひっそりと静まり返ったころ、南の空に大きな星が 輝いて見えます。 おおいぬ座のシリウスです。 そのシリウスが南の空に最も高くなる時、新しい年が始まるのです。 シリウス。その輝きから古くから注目されてきた星。 古代エジプトにおいては、シリウスが太陽にさきがけて、 明け方の東の空で最初に見える日を新しい年の初めとしました。 シリウスは1月上旬には、太陽の反対側に位置し、 真夜中に南の空に輝き、半年後に太陽と同じ方向に見えます。 古代エジプトの新年は6月、ちょうど夏至の頃になります。 天体の運行は規則正しく、いつの世も、私たちを新しい年を知らせる カレンダーの役割を果たしてくれます。 シリウスは、夜空に輝く恒星の中で最も明るい星(−1.5等)です。 ぎらぎらと輝く様子から、「天を焼きこがすもの」という意味の名が つきました。 あの星のように、新しく始まる年が輝かしい年となりますように。 (科学技術館事業部 木村かおる) ■ 「夢・化学−21」土曜実験教室の開催 ■ 「芳香剤を作ってみよう」 香料は天然香料や合成香料を何通りも組み合わせることで様々なにおい を作り出すことができるようです。実は石油を精製してできるナフサから 取り出されるイソプレン、イソブチレンという物質に炭素、水素、酸素を 化学反応させてくっつけてあげると香料の元になります。においにも化学 が隠されていたんですね。 今回の実験ではこのにおいとにおいを閉じ込めておくために高吸水性プ ラスチックを使って芳香剤を作ります。 今後の予定など詳しくは http://www.jsf.or.jp/event.html#sat-jikken を見て下さい。 ■ 今週のユニバース ■ 今週の科学ライブショー「ユニバース」は、お休みです。 次回は1月7日となりますので、楽しみにしてください。 次回のゲスト及び内容は http://universe.chimons.org/jsf/ を見て下さい。 ライブショーの毎回の上演の様子は、『週刊ユニバース』 http://universe.chimons.org/weekly/ を見てください。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【5】お知らせ ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 年末、年始の休館について ■ 科学技術館は、12月29日(木)〜1月3日(火)まで休館とします。 この期間以外は年中無休です。 ■ 「青少年のための科学の祭典」のご案内 ■ 詳しくは http://www.kagakunosaiten.jp/ を見て下さい。 ■ インターネット割引券 ■ 必要事項を記入のうえ持参していただくと、団体料金にて割引入館でき ます。 詳しくは http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/discount/index.html を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【6】他館の紹介 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 所沢航空発祥記念館(埼玉県所沢市)では、1月2日から新春特別展 「見て、触れて、ひらめくサイエンス展−サイエンス展示・実験ショーア イディアコンテスト受賞作品展示会−」を開催します。 詳しくは http://tam-web.jsf.or.jp/ を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◇◇ 【担当者より】 ◇◇ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 科学技術館も12月29日から1年に一度の休館に入り、1月4日から 開館いたします。 本誌も1年間無休でお送りすることができ、配信数は3,200を超す ことができました。昨年末は1,200で、この1年間で約2,000増 えたことになります。ご愛読に感謝申し上げます。 本誌がここまで続けることができましたのも、読者の皆様のご声援やご 執筆頂いた先生方のご協力の賜と存じております。ありがとうございまし た。 また、創刊号を読んでお便りをお寄せ頂いた豪州在住の井上さん(第3 号掲載)はじめ、多くの方からお便りをいただいております。本誌では、 「読者からのお便り」として努めてご紹介することとしておりますが、掲 載に当たってはご承諾頂いたもののみ掲載しております。 読者の方々のお便りは、担当者はじめ関係者の大変な励ましとなってお ります。皆様の近況やご意見、ご提案等どんどんお便りを下さい。お待ち しております。 更に、本誌の配信数を第40号の「担当者より」でご紹介し、以後、毎 号冒頭に標記するようにしております。読者が増えるということは、責任 の重さを感じるとともに、担当者の大きな喜びでもあります。 皆様方の周りの方々にもお勧めいただければ、幸甚に存じます。 読者の皆様、関係者の皆様、本年は本当にありがとうございました。 良いお年をお迎え下さい。 (企画広報室 大西茂) お読みいただいた感想や、科学技術館に対する思い出、展示等の質問な ど皆様からのメールをお待ちしております。 E-mail :mlmaster@jsf.or.jp 最後までお読みいただきありがとうございました。 皆様のご来館をお待ちしております。 ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ 発行者:科学技術館メールマガジン係 〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号 ▼このメール配信に関するお問い合わせは、こちらへお願いします。▼ E-mail :mlmaster@jsf.or.jp ▼配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム ページからお願いします。▼ http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転載の際 には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の記事」と注釈 をいれて下さい。 なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画像・記事 については、無断使用・転載を禁止します。 |
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