科学技術館メールマガジン バックナンバー


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     科学技術館 メールマガジン 第63号  2006/1/11 発行
  
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   こんにちは。科学技術館です。
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧下さい。
  
   本号の配信数 3,235人。
  
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   ≪ 今号の目次 ≫
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   ◆ 【1】科学・技術よもやま話
   ◆ 【2】自然との出会い
   ◆ 【3】科学の本の紹介
   ◆ 【4】科学技術館トピックス
   ◆ 【5】お知らせ
   ◆ 【6】他館の紹介
   ◆ 【7】読者からのお便り
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  ◆◆ 【1】科学・技術よもやま話                 ◆◆
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  ■ 測る 量る はかる ■
  
    私たちはものの量を測るときには、物指しや、秤り、枡などその目的に
   合った計量のための器具を使います。そして、それらの器具にはその量を
   表す目盛りと、ひと目盛りが示す単位が必ず表示されています。
    長さ、速さ、強さ、そのほかのものを測るとき使われる単位は日本では
   ずっと以前には「尺貫法」、30年ほど前までは「メートル法」でした。
   科学の進歩とともに、それでは正確に物量を表現できなくなって来ました。
   現在では、世界各国で共通して使う単位として「SI単位系」を使用する
   ことになりました。私たちの生活に影響が出て来るのはもう少し遅れまし
   たが、いまではこれは、学校の教科書にはすべて採用されています。
    7つの「基本単位」と、それを組合わせて作った、「組立単位」で構成
   されていて、各分野で必要に応じて使います。
    m(距離)kg(質量)、s(秒)、K(温度)、cd(光の強さ)、
   A(電流)、mol(物質量)の7つが基本単位です。
    組立単位としては、その分野ごとに必要に応じて、基本単位を組合わせ
   て使います。例えば、hPa(ヘクトパスカル)これは気象情報などでよ
   く言われますので耳慣れていることでしょう。1N(ニュートン)の力で
   1平方メートルの面を押すとき、その面が受ける圧力を1Paと言います。
   hPaですからその100倍の圧力です。1N?何それ?と言いたくなり
   ます。1.0kgの物体を持ち上げる力が9.8Nなのです。ややこしい
   ですね、科学を嫌いにならないで下さい。
    大切なことは、自分の専門とする分野をどんどん自分で深めていくこと
   なのです。「習うより慣れろ」と言います。ややこしそうに思えるSI単
   位も便利に感じてきます。慣れてしまうと科学ほど素晴らしいものはない
   と思います。
  
               (科学技術館「ガスクエスト」担当 梅山浩)
  
  
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  ◆◆ 【2】自然との出会い                    ◆◆
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  ■ マレーシアの自然(2) ■
  
    美しい蝶たちの他にも、いろいろなすばらしい生きものたちに出会いま
   した。
    甲虫・セミ・トンボ・バッタ・オオトカゲ・アフリカマイマイなどをカ
   メラにおさめましたのでご覧下さい。
  
    マレーシアの自然(2)の写真は
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/063.html を見て下さい。
  
                   (サイエンス友の会顧問 松田邦雄)
  
  
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  ◆◆ 【3】科学の本の紹介                    ◆◆
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   ※ 本欄で紹介された本は、科学技術館2階サイエンスライブラリー「し
    らべ学習コーナー」で閲覧できます。
  
    今回は、水の不思議がテーマです。
   絵や写真で、科学の原理をわかりやすく描いた絵本です。時間をかけて丁
   寧につくられたシリーズ、その中の一冊です。
  
  ■ 『うかせてあそぼう』<リトルサイエンス 8> ■
    構成・文=牧 衷、写真=関戸 勇/偕成社/1987年
  
    どこにでもあるような身の回りのあるものを使ってあそびながら、水が
   ものを浮かす力や表面張力などを確かめてみましょう。
    サイダーやソーダー水など炭酸水をコップに注ぎ、しばらく置いて泡が
   出なくなってからブドウを入れます。すると間もなく、ブドウが浮き上が
   ってきますが、また沈みます。こうして浮いたり沈んだりを繰り返します。
   また、水の入ったコップにたまごを入れ、塩や砂糖を溶かしていくと、た
   まごはどうなるでしょう。など簡単な実験から始まります。
    表面張力を実感したり、パスカルの原理を目で確かめたり、いつのまに
   か自分でやってみたくなるでしょう。
    やさしく書かれていて、小さな子にも読んであげたい写真絵本です。大
   人向けにそれらの原理を簡単に説明している部分もあって、こどもたちと
   すぐに実験が出来ます。是非、手にとって、お子さんと楽しんでください。
    このシリーズは現在品切れですが、図書館で手にとってください。また、
   まもなく再刊される予定です。
  
    この本の表紙は、
    http://spin.bas.t-kougei.ac.jp/hon/1nyuumon/ukaseteasobou/ukaseteasobou.asp
    を見て下さい。
  
    科学読物研究会については
    http://homepage3.nifty.com/fwga4903/kaken.htm を見て下さい。
  
                      (科学読物研究会 瀬間幸子)
  
  
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  ◆◆ 【4】科学技術館トピックス                 ◆◆
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  ■ 「夢・化学−21」土曜実験教室の開催 ■
  
    寒い日に袋から出して軽くもむと暖かくなる「ほかほかカイロ」。どう
   して暖かくなるのだろう? 不思議だね!
    実は化学反応が起きているんだよ!
   それからこのカイロ、簡単に作れちゃうので、みんなで一緒にこのカイロ
   を作ってみましょう!!
  
    タイトル:ほかほかカイロをつくろう
    開 催 日:14日、21日、28日
  
    詳しくは
    http://www.jsf.or.jp/event.html#sat-jikken を見て下さい。
  
  ■ 今週のユニバース ■
  
    科学ライブショー「ユニバース」では、コンピュータシミュレーション
   を使って、宇宙から分子の世界のお話しをおりまぜてお届けしています。
    また、毎月第2・第4土曜日には、アメリカ・ヤーキス天文台の協力を
   得て、その日に見られる天体の画像を、インターネットを通してご覧いた
   だけます。ただし、雨天・曇天の場合にはその日の星空をご覧いただけな
   いこともあります。ご了承ください。
  
    案内役:矢治健太郎さん(立教大学)
    ゲスト:半田昌之さん(たばこと塩の博物館)
  
    今後の予定は
    http://universe.chimons.org/jsf/ を見て下さい。
  
    ライブショーの毎回の上演の様子は、『週刊ユニバース』
    http://universe.chimons.org/weekly/ を見てください。
  
  
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  ◆◆ 【5】お知らせ                       ◆◆
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  ■ 「青少年のための科学の祭典」のご案内 ■
  
    詳しくは http://www.kagakunosaiten.jp/ を見て下さい。
  
  ■ インターネット割引券 ■
  
    必要事項を記入のうえ持参していただくと、団体料金にて割引入館でき
   ます。
  
    詳しくは
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/discount/index.html
    を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【6】他館の紹介                      ◆◆
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    所沢航空発祥記念館(埼玉県所沢市)では、新春特別展「見て、触れて、
   ひらめくサイエンス展−サイエンス展示・実験ショーアイディアコンテス
   ト受賞作品展示会−」を開催しています。
  
    詳しくは http://tam-web.jsf.or.jp/ を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【7】読者からのお便り                   ◆◆
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  <東京都の栗田さんから>(受信:平成17年12月28日)
  
    地震前のこうもりの異常な行動、大変面白く読みました。
    (1)その後こうもりは帰ってきたのでしょうか。
    (2)町役場や村役場で、こういう地震前の異常を集めると、学問的に
       も興味深いデータが集まるかもしれない、忘れないうちに集める
       とよいのではと思いました。
  
  <富山県の内山さんから>(受信:平成17年12月29日)
  
    富山は大雪です。音もなく静かに雪が降っている時は怖いです。あっと
   いう間に1メートルです。
  
    地震の時のこうもりのことですが、自然は何かを教えているのでしょう
   ね、新潟地震の前日の夕暮れ砺波地方の空がピンク色で娘と二人で、すご
   いねーを連呼しながら帰宅しました。その色というのが本当にきれいなピ
   ンク色で空全体が女の子の部屋のようでした。
    次の日の地震で私の友人も被災しました。あの空と何か関係あるのかな
   と思っています。
    楽しいメルマガを有難うございます。家族全員がよんでいます。来年も
   宜しくお願いします。
  
   ※ 「コウモリの異常な行動」は第61号(12月28日)の「科学・
    技術よもやま話」に掲載した内容を指しています。(担当者コメント)
  
  <豪州在住の井上さんから>(受信:平成18年1月4日)
  
    あけましておめでとう御座います。
    今年も良い年となるよう、お祈り申し上げます。
    ケアンズの井上親子です!
  
    クリスマスとお正月は日本で過ごしています。
    いやぁ〜、あまりにもの寒さにびっくりです。
    体が『熱帯使用』になってしまっているため(?)、
    この寒さは堪えます。
  
    日本のTVを久しぶりに見ていると、地震の情報番組や自然災害の番組
   が目に付き、その怖さを感じています。
    ケアンズでは地震がないので、とても怖く思えます。
    「いつ地震が起こるかわからないのに、どうして暢気にみんな住んでい
   られるんだろう〜」なんて息子は言います。
    暢気に住んでいるわけでもないのでしょうが、きっと仕方ないって思う
   ようになっているんでしょうね。
    早く「科学の力」で地震予測や予防、阻止が出来るようになると良いで
   すね。
  
    1月中旬には真夏のケアンズに帰ります。
    今年も素敵なメルマガを期待しております。
    頑張って下さいね。  梨紗
  
    今年もおもしろい話を書いてください。
    知らない事が分かると面白いです。  大也
  
  
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  ◇◇ 【担当者より】                       ◇◇
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  ■ 「科学・技術よもやま話」に新しい先生が ■
  
    本号から、「科学・技術よもやま話」の執筆者として、科学技術館の実
   験演者の先生で、ガスクエストと建設館を担当している梅山浩先生が加わ
   りました。これから楽しい話も出てくると思います。乞うご期待!
  
  ■ テレビのデジタル放送4秒の遅れが ■
  
    前号(第62号)の本欄で「うるう秒」について7年振りに1秒の追加
   が行われたと書きましたが、これは地球の自転速度の乱れによるものです。
    時間に関しては正確と思っていたテレビ放送が、なんと!デジタル放送
   では、約4秒の遅れが生ずると言うことを聞きました。これは信号の変換
   (アナログ信号をデジタル信号に変換、送信時にデジタル信号を圧縮し、
   受信機で元に戻す。)により遅れが生じるものです。
    このため、昨年の12月、地上波テレビのデジタル放送から時計形式の
   時報が姿を消したと言うことです。
    皆さんも、テレビの時報に合わせて時計を調整されたことはないですか?
   幸い我が家はアナログ放送なので時刻表示の遅れはないのですが、2011
   年には全てデジタル放送に切り替わることとなっており、テレビを用いた
   時計調整はできなくなるかも分かりません。
  
    詳しくは
    http://www.asahi.com/special/broadcast/OSK200309230007.html 
    を見て下さい。
  
    また、個人のサイトですが、アナログとデジタルのずれの写真が載って
   います。
     http://www5a.biglobe.ne.jp/~mifuru/20050828.html を見て下さい。
  
                         (企画広報室 大西茂)
  
  
    お読みいただいた感想や、科学技術館に対する思い出、展示等の質問な
   ど皆様からのメールをお待ちしております。
     E-mail :mlmaster@jsf.or.jp
  
    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
  
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