科学技術館メールマガジン バックナンバー


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     科学技術館 メールマガジン 第65号  2006/1/25 発行
  
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   こんにちは。科学技術館です。
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧下さい。
  
   本号の配信数 3,261人。
  
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   ≪ 今号の目次 ≫
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   ◆ 【1】科学・技術よもやま話
   ◆ 【2】北の丸公園の自然
   ◆ 【3】科学の本の紹介
   ◆ 【4】科学技術館トピックス
   ◆ 【5】インストラクターの部屋
   ◆ 【6】お知らせ
   ◆ 【7】他館の紹介
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  ◆◆ 【1】科学・技術よもやま話                 ◆◆
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  ■ 寒波に負けない 野菜工場 ■
  
    昨年末より再三の大寒波来襲のため、気温差の少ない千葉県銚子でも
   大根やキャベツが出荷できなくなる被害の様子が報道されました。このよ
   うな被害は日本各地でも生じ、野菜の高騰が問題になっていますね。
  
    ところで、日本の農家は三ちゃん農業と言われたり、食料自給率が45%
   にも達していません。また、農地や土にこだわる減農薬・有機農法などが
   脚光を浴びる一方で、安定した数量を収獲できる「野菜工場」と称する生
   産方法が広がっています。これは、室内で人工光源などを利用して生産し
   ますから気象による価額変動を抑えられます。そして、消費者だけでなく
   生産者にとっても収入のメドが立て易いなどの利点があるようです。
  
    「野菜工場」という施設は、野菜や果物での従来のビニルハウスより数
   段進歩したもので、温室管理、養液管理などはコンピューターで24時間
   自動処理されています。現在、日本全国で約20ヶ所で操業しているよう
   ですが、今後ますます増加していくのではないでしょうか。
  
   詳しくは、
   http://www.tagf.org/now/map.htm
   http://www.laplanta.co.jp/about_laplanta/cultivation.html
   http://www.kanto.maff.go.jp/chiiki/genchi/gj0408/04081301.html
   をご覧下さい。
  
                  (前サイエンス友の会講師 鈴木惣吉)
  
  
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  ◆◆ 【2】北の丸公園の自然                   ◆◆
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  ■ 北の丸公園に見られるタケとお正月を飾る木々の中から ■
  
    新しい年が始まりました。公園の木々の落葉も進んで、梢が寒空にくっ
   きりと見られるようになっています。
    この号では、お正月に因み、縁起物としてよく利用されている植物の中
   から、北の丸に見られるタケのいろいろや、ヤブコウジ・センリョウ・マ
   ンリョウ・ユズリハなどの木々をご紹介しましょう。
    合わせて、冬枯れの中に鮮やかな色彩を放って人目を引いている、サン
   シュユやガマズミ・ウメモドキなどの今の姿をお知らせいたします。
  
    北の丸公園に見られるタケとお正月を飾る木々の中からの写真は
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/065.html を見て下さい。
  
                   (サイエンス友の会講師 永井昭三)
  
  
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  ◆◆ 【3】科学の本の紹介                    ◆◆
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   ※ 本欄で紹介された本は、科学技術館2階サイエンスライブラリー「し
    らべ学習コーナー」で閲覧できます。
  
    今月は科学遊びの本を紹介しています。
  
  ■ 『ポリぶくろの実験』<たのしい科学あそび> ■
    立花愛子著/永井泰子絵/さ・え・ら書房/1997.2/1262円+税
  
    透き通っていて丈夫、軽くて水を通さないポリぶくろは、毎日の生活に
   便利です。そんなポリぶくろを使った科学あそびの本を紹介します。
    かさ用のポリぶくろのアロー(矢)は、息をパンパンに入れ10cmぐ
   らい残して結びます。このまま投げるとあまり飛ばないけれど結び目にお
   もりのビニールテープを巻いたり、凧の様にしっぽをつけると、安定して
   よく飛びます。
    水をたっぷり入れたポリぶくろをしばり、エンピツをさすハリセンボン
   は大人気!風船で同様にするとゴムとポリぶくろの性質の違いがわかり興
   奮します。
    ポリ電話、強力ポリジャッキ、静電気のあそびなどどれもポリぶくろの
   性質をうまく利用した科学あそびを紹介しています。
    このシリーズは、ストロー、コイン、牛乳パックなど手軽な材料別にま
   とめられています。コンパクトな体裁ですが、絵が多く、材料・道具、方
   法の説明は丁寧です。また、なぜそうなるのかの解説も納得です。自分で
   やるなら、高学年から。
  
    この本の表紙は
    http://spin.bas.t-kougei.ac.jp/hon/1nyuumon/polibukuro/polibukuro.asp
    を見て下さい。
  
    科学読物研究会については
    http://homepage3.nifty.com/fwga4903/kaken.htm
    を見て下さい。
  
                      (科学読物研究会 増本裕江)
  
  
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  ◆◆ 【4】科学技術館トピックス                 ◆◆
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  ■ 2月の星見隊 ■
    
   南極老人星:カノープス
  
    七福神めぐりに出かけたことがありますか?
   恵比寿、大黒天、布袋(ほてい)、弁財天、福禄寿、寿老人、毘沙門(び
   しゃもん)天の七人の神さまを祀ったそれぞれの寺社を巡拝します。
  
   七福神の一人、寿老人は「南極老人星」と呼ばれ、星として輝いています。
  
    カノープス。りゅうこつ座の1等星で、シリウスについで、全天で第2
   番目に明るく見える星です。南の地平線にほんのわずかだけ姿を見せるこ
   の星は、大気の影響でいつも赤く輝いて見えます。(夕日が赤く見えるの
   と同じ理由です。)それは、お酒を飲んだ赤ら顔の陽気な寿老人を思いお
   こさせますね。
  
    カノープスは、よほど空気が澄んだ夜でないと、見ることがむずかしい
   星です。そのため、この星を見ると長生きができるという言い伝えがあり
   ます。
   「南極老人星」は中国から伝えられた星の名前ですが、日本の各地で、
   「布良(めら)星」や「いもくい星」などの名前が残されています。
   
    今夜も、寿老人は楽しく晩酌をしたのでしょうか?
    南の空をじっと眺めてくださいね。
  
                    (科学技術館事業部 木村かおる)
  
  ■ 「夢・化学−21」土曜実験教室の開催 ■
  
    寒い日に袋から出して軽くもむと暖かくなる「ほかほかカイロ」。どう
   して暖かくなるのだろう? 不思議だね!
    実は化学反応が起きているんだよ!
   それからこのカイロ、簡単に作れちゃうので、みんなで一緒にこのカイロ
   を作ってみましょう!!
  
    タイトル:ほかほかカイロをつくろう
    開 催 日:28日
  
    詳しくは
    http://www.jsf.or.jp/event.html#sat-jikken を見て下さい。
  
  ■ 今週のユニバース ■
  
    科学ライブショー「ユニバース」では、第一線の研究者が、案内役とな
   って宇宙の話題を中心に、科学についてお話ししています。
    例えば、もしも太陽がなくなってしまったら?
   難しい計算をしなくても、コンピュータシミュレーションで調べることが
   できます。みなさんも、太陽系や宇宙を一緒に調べてみませんか?
  
    案内役:半田利弘さん(東京大学)
    ゲスト:吉川真さん(JAXA)
  
    今後の予定は
    http://universe.chimons.org/jsf/ を見て下さい。
  
    ライブショーの毎回の上演の様子は、『週刊ユニバース』
    http://universe.chimons.org/weekly/ を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【5】インストラクターの部屋                ◆◆
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  ■ びっくり25200000回の大予測大会! ■
  
    科学技術館の5階FOREST。
    その一角にあるメカの部屋には、巨大歯車があります。
    ハンドルをまわすと、文字の書いてあるパネルがパタパタと移動してい
   き、それには次のように書いてあります。
    「25200000回まわしてやっと1周する巨大歯車。」
  
    直径2mくらいあるこの巨大歯車がつくられたのは、1996年4月
   21日。
    FORESTが誕生したときに、この展示もいっしょにつくられました。
    今は2006年だから、ちょうど10年前のことになりますよね。当時
   この展示をつくったひとは、どんな思いでつくったのでしょう。そして、
   1周を迎えることをどう感じているのでしょうか。
  
    私はこの展示が大好きで、ずっと歯車が1周する日を待ち望んでいまし
   た。
    そして2006年1月24日にそれが達成されたのです!
    25200000回目を回したのは、北辺田小学校5年生葛生貴紀くん
   でした。おめでとう!
    カウントは少しオーバーしてしまったけれど、記念に写真を撮りました。
  
    さて、ここで特別に、今までのデータを少しだけお見せします。
    そのときを皆さんも想像してみてくださいね。
  
    これは毎日の朝のデータです。
     1月16日 25112165   1月17日 25118397
     1月18日 25127908   1月19日 25140692
     1月20日 25151330   1月21日 25166045
     1月22日 25168363   1月23日 25180000
     1月24日 25186264…………
  
    2006年1月24日(火)13時40分 25200000回達成!!
    巨大歯車が10年の時をきざみました。
  
    巨大歯車の様子は、
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/inst/065/65.htm を見て下さい。
  
               (科学技術館インストラクター 武藤みずほ)
  
  
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  ◆◆ 【6】お知らせ                       ◆◆
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  ■ 「青少年のための科学の祭典」のご案内 
  
    大会名 : 鹿児島大会
    期 間 : 平成18年1月28日(土)〜29日(日)
    会 場 : 霧島市国分シビックセンター(霧島市)
          いちきアクアホール(いちき串木野市)
  
    その他の開催予定等、詳しくは
    http://www.kagakunosaiten.jp/ を見て下さい。
  
  ■ インターネット割引券 ■
  
    必要事項を記入のうえ持参していただくと、団体料金にて割引入館でき
   ます。
  
    詳しくは
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/discount/index.html
    を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【7】他館の紹介                      ◆◆
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    所沢航空発祥記念館(埼玉県所沢市)では、新春特別展「見て、触れて、
   ひらめくサイエンス展−サイエンス展示・実験ショーアイディアコンテス
   ト受賞作品展示会−」を開催しています。
  
    詳しくは http://tam-web.jsf.or.jp/ を見て下さい。
  
  
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  ◇◇ 【担当者より】                       ◇◇
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    先週のこの欄で、科学技術館に1月17日、小学生の団体のみで
   2,000人余りの入場者があったと書きましたが、その後も連日たくさ
   んの入場があり、昨日は団体のみで42校3,200人も入場し、とても
   科学技術館は活気に充ちあふれていました。
  
  ■ 地図情報 ■
  
    1月14日の朝日新聞に「今、地図サービスがすごい」という記事が載
   っておりました。皆さんは既にご存じであったか、或いは新聞をご覧にな
   ったかも知りませんが、私の周りには知らない方も多いのでご紹介しまし
   ょう。
    新聞で紹介されたのは、「グーグル・マップ」「はてなマップ」「ヤフ
   ー・スクロール地図」の三つです。
    特徴の一つは、マウスのドラッグ&ドロップで、自由に地図をスクロー
   ルできることです。それまでのネットの地図サービスでは、地図の端にき
   たら、矢印をクリックしてその先を改めて読み込むという方法でした。
    特徴の二つ目は、縮尺を変えて、拡大・縮小することも自由自在。
    特徴の三つ目は、かなり精細な衛星写真を見ることができることです。
   地域によって細かさはまちまちですが、一番詳細な写真が提供されている
   都市部においては、車1台1台を見分けることができます。
  
    皆さんも試してみては如何ですか?
   「グーグル・マップ」 http://maps.google.co.jp/maps
   「はてなマップ」 http://map.hatena.ne.jp/
   「ヤフー・スクロール地図」(試験提供中。航空写真使用)
    http://map.yahoo.co.jp/beta/index.html?m=map;s=10000;p=35/37/7.280,139/36/35.121
  
                         (企画広報室 大西茂)
  
    お読みいただいた感想や、科学技術館に対する思い出、展示等の質問な
   ど皆様からのメールをお待ちしております。
     E-mail :mlmaster@jsf.or.jp
  
    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
  
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